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本編
87話『心地良い目覚め』
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夢を見続けた千隼が小さく身動ぎ、ゆっくりと瞼を起こした。
目の前にいるはずの康煕が居らず、彼と一緒に寝ていたベッドに温もりが残っている。目が覚めて外にでも行ったのだろう。
「んぅ・・・。こう、き・・・」
目を擦りながら起き上がった千隼は、そろりと寝台から降り彼を探す。そこで、自分の体の異変を察知してしまう。
夢で見たように強烈な刺激でイってしまい、そのせいで自身の下半身が生温かく湿っている。
「えっ? な、なにこれ・・・僕・・・」
羞恥で真っ赤になっていると康煕が外から戻ってきた。
「おはよ、よく眠れたか? 」
「ぅん・・・眠れたけど・・・」
「ん? どうした、顔が赤いぞ」
「な、なんでもない・・・」
そう言って布団に入り丸まった。
「なんでもなくないだろ。 布団の中を見せてみろ」
「あ!」
千隼の制止を聞かず毛布を取り上げた康煕が目にしたのは、夢精で下半身を湿らせた千隼だった。 涙目になりながら自身を抱きしめて隠そうとする千隼を康煕が抱き上げ、すたすたと風呂場へ連れて行く。
器用に着ている衣服や下着を剥ぎ取り、一緒に風呂へ入っていく。
「ふー、やっぱ風呂はいいな」
「あの、康煕・・・」
「ん? どうした」
「この入り方おかしくない・・・? 」
「そうか? 普通だろ」
お姫様抱っこされたまま湯船に浸かる二人。 千隼は小さな抗議をするが、敵わないと思ったのかすぐに終わった。
そして、千隼にとってはお約束のお知らせが鳴った。
《にゃっにゃにゃ~ん(スキルアップしたにゃ~)》
「え・・・」
「どうした?」
「スキルアップしたっぽい・・・?」
「確認してみよう」
「え、やだ・・・」
また、変なスキルが増えているのではと思うと恥かしさから拒否してしまう。
康煕だけ普通のスキルを獲得していると思い込んでいる千隼にとって、変なスキルしか獲得しない自分が恥ずかしいことだと思っている。
目の前にいるはずの康煕が居らず、彼と一緒に寝ていたベッドに温もりが残っている。目が覚めて外にでも行ったのだろう。
「んぅ・・・。こう、き・・・」
目を擦りながら起き上がった千隼は、そろりと寝台から降り彼を探す。そこで、自分の体の異変を察知してしまう。
夢で見たように強烈な刺激でイってしまい、そのせいで自身の下半身が生温かく湿っている。
「えっ? な、なにこれ・・・僕・・・」
羞恥で真っ赤になっていると康煕が外から戻ってきた。
「おはよ、よく眠れたか? 」
「ぅん・・・眠れたけど・・・」
「ん? どうした、顔が赤いぞ」
「な、なんでもない・・・」
そう言って布団に入り丸まった。
「なんでもなくないだろ。 布団の中を見せてみろ」
「あ!」
千隼の制止を聞かず毛布を取り上げた康煕が目にしたのは、夢精で下半身を湿らせた千隼だった。 涙目になりながら自身を抱きしめて隠そうとする千隼を康煕が抱き上げ、すたすたと風呂場へ連れて行く。
器用に着ている衣服や下着を剥ぎ取り、一緒に風呂へ入っていく。
「ふー、やっぱ風呂はいいな」
「あの、康煕・・・」
「ん? どうした」
「この入り方おかしくない・・・? 」
「そうか? 普通だろ」
お姫様抱っこされたまま湯船に浸かる二人。 千隼は小さな抗議をするが、敵わないと思ったのかすぐに終わった。
そして、千隼にとってはお約束のお知らせが鳴った。
《にゃっにゃにゃ~ん(スキルアップしたにゃ~)》
「え・・・」
「どうした?」
「スキルアップしたっぽい・・・?」
「確認してみよう」
「え、やだ・・・」
また、変なスキルが増えているのではと思うと恥かしさから拒否してしまう。
康煕だけ普通のスキルを獲得していると思い込んでいる千隼にとって、変なスキルしか獲得しない自分が恥ずかしいことだと思っている。
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