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本編

81話『康煕と千隼③』

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「それなら、俺にスキルと見せても問題ないんじゃないか? お前の知る俺は知っているんだろう? 」

「うん・・・」


こくりと頷く千隼に康煕は尚も言い募る。


「俺だけ知らないんじゃ魔法の制御もないんじゃないか。 お前だって戻って好きだと言った俺に会いたいんだろ。 俺自身を否定っていうのはいただけないが、魔法が使えればお前の心も軽くなるんだろうしな」

「ぇ・・・? また、教えてくれるの・・・? 」

「教えてやるからスキル見せてくれ。 そうしないと制御もクソもねぇしな」

「ぅ・・・、やっぱり見せないとダメなんだね・・・」

「リスクなしに教えろっていうのは無理な話だろ」

「はぁ・・・、そうだよね・・・」


何故かがっくりする千隼だが、彼の正論に反論できず仕方なく見せることにした。


「個人チェック」


ボソッと呟いて目の前に現れた透明な個人情報。


『名前:結城千隼(腐女神に悪戯に招待された理不尽者。召喚主にして、谷仲康煕に守護され愛されし者。)


レベル:5
HP:1200
MP:1000
攻撃:?
防御:2500
命中:?
回避:?


スキル:【水魔法・ローション作成Lv1】New(一人で拡張する際に使ってみよう。 敵にかけてもよし、自分で使うもよしの優れもの) 【土魔法・ディルド作成Lv1】New(粘土のようにして捏ねて作成。陶器のように仕上がらせることが出来れば君もプロになれる。寂しくなったら康煕のペニスを模った物で慰めよう)

ユニークスキル:【夢精Lv1】(睡眠時にエロい夢を見て、邪魔されず吐精するとレベルが上がり、また起きている時に、夢の再現をすると大幅にスキルが上昇します)』


「な!! 何これ~~~~!! 」

「すげぇな」

「わ、笑わないで! 」


クッと喉を鳴らしながら笑う彼を真っ赤な顔で必死に言い募る。


「僕のスキルだけこんなんだから見せたくなかったのにぃ・・・」


ぷくぅ、と頬を膨らませながらも赤くなったり青くなったりと忙しなく慌てている。

(最近、僕のスキルについてお知らせがあったような・・・。 まさか、これのことだったの!? )

こんなスキルばかりだったら僕の人生大変なことになっちゃうよ~・・・。



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