えっ!? こんなスキルって嘘でしょ!?

鴻上 紫苑

文字の大きさ
上 下
77 / 108
本編

76話『魔法合成も想像が大切です①』

しおりを挟む
無自覚に生活魔法の下級を飛び越えて中級を取得した千隼の無双合成は止まることを知らない。


「ん~・・・、ねぇ。 下級魔法って、全部で何属性あるの?」

「火・風・土・水・光・闇と雷がある。 ただ、生活魔法として比較的覚えやすいのは最初に話した5属性だな」

「どうして闇と雷は生活魔法に取り入れないの?」

「需要がないからな。 生活魔法に闇と雷って、何に使うんだと大抵の奴らは言ってくるぞ」

「ふ~ん・・・」


生活魔法に闇があれば月明りで眠りが浅い時に唱えれば寝不足解消に役立つのに、こっちではそういうの関係ないのかな。

僕はいつも就寝中に父さんがコッソリ忍び込んでくるから怯えて眠りが浅くなってたし、その後遺症みたいなのが今もあるから闇魔法も使えたら康煕に心配かけなくて済むと思うんだけど・・・。

雷は、やっぱりアレだよね。 小電流を流してマッサージするやつ! 筋肉痛の時によく使ってたんだけど、流れる電流を調整することも出来るし気持ちよくて そのまま寝ちゃった記憶あるよ僕(笑)

あ、生活魔法って何となくだけど簡単な計算式に当て嵌めたら攻撃魔法になるんじゃ・・・。

それなら、僕にでも康煕と一緒に戦えるよね!


「なんか楽しそうだな」

「え? そうかな? 」

「あぁ、何を考えてるんだ?」

「んとね、生活魔法を簡単な計算式に例えたら攻撃魔法も出来るんじゃないかなって思ったの」

「攻撃魔法ねぇ・・・。例えば、どんな? 」

「雷光水。 この3属性を合わせると強烈な攻撃魔法になるんじゃないかな。 あとは、闇と風も合わせたら攻撃魔法になるよね」

「・・・・・・。 そんな発想するのは、お前くらいだろ・・・。」

「え? そうかな。 生活魔法の中級を覚えたいけど、まずは下級魔法から習得しないと何も始まらないもんね! 」

「いや・・・、その、な・・・。」


彼が言葉に詰まった理由は、既に中級魔法を取得してるからなのだが 当の本人が気づくことはなかった。










《ちーちゃん、魔法覚えたいのは分かるけど 早く先に進もうよ(;'∀')》
しおりを挟む
エブリスタにも同じ作品を投稿しています。内容は同じなので読み返しの必要はありません。今後とも、のんびり執筆して投稿していくので応援よろしくお願いします。
感想 0

あなたにおすすめの小説

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……? ※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。

桜月夜
BL
 前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。  思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…

東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で…… だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?! ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に? 攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

表情筋が死んでいる

白鳩 唯斗
BL
無表情な主人公

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

最愛の夫に、運命の番が現れた!

竜也りく
BL
物心ついた頃からの大親友、かつ現夫。ただそこに突っ立ってるだけでもサマになるラルフは、もちろん仕事だってバリバリにできる、しかも優しいと三拍子揃った、オレの最愛の旦那様だ。 二人で楽しく行きつけの定食屋で昼食をとった帰り際、突然黙り込んだラルフの視線の先を追って……オレは息を呑んだ。 『運命』だ。 一目でそれと分かった。 オレの最愛の夫に、『運命の番』が現れたんだ。 ★1000字くらいの更新です。 ★他サイトでも掲載しております。

処理中です...