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本編
49話『天然天使と腹黒悪魔・・・(悪ノリ)』
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僕は康煕に抱きしめられながら、ボソッと呟いた。
「人のモノ欲しがるなんて恥知らず・・・」
その言葉に目を吊り上げたのはミルルだった。
「アンタなんてアタシの攻撃ですぐ殺せるんだからね!口には気をつけなさいよね!! 」
いつもなら、康煕を自分のモノ扱いすることはない千隼だが学校に行ってた時にも似たようなことがあった。
思い込みの激しい女生徒や女教師が、康煕を巡ってトラブルを起こし校長室に呼び出しを受けたことが・・・
その時、千隼は二人の女性に・・・
『君は、真面に挨拶もしたこともない彼と恋人関係とか言ってるみたいだけど、君みたいな人と康煕は釣り合わない。康煕に付き纏うようならストーカー行為として警察に通報するよ。それから、そっちの先生。教師という立場なのに男子生徒追いかけ回すって、どんだけ男漁りに来てるわけ?それが教師としての行動?そういうの求めてるなら夜のお店に働いた方が良いんじゃないの?』と塩対応で幕を閉じたことがあったのだ。
その為、このミルルという人物に対しても塩対応で正解なんだと千隼は思った。
「僕に危害を加える前に、君は彼に殺されるよ。断言してもいい」
「アタシに堕ちない男はいないのよ!アンタをズッタズタにして手に入れてやるんだからねッ!! 」
「ミルル、だめ。ボクたちの目的は此処の調査。目的を忘れないで」
「彼は僕のだからあげない。僕を殺したら彼も消えるし、彼は僕だけの騎士(ナイト)だから」
「絶対諦めないったら諦めないんだから!!!! 」
「煕旺(康煕)は僕だけにしか忠誠を誓わないし、僕以外を愛することはないよ」
「そうだよね?煕旺(康煕)」と、千隼が尋ねるのと康煕が千隼にくちづけをするのがほぼ同時に起こった。
いつもの千隼ならば、赤く照れ、目を潤せ胸に顔を隠すのだが この時は違った。
凛とした佇まいで康煕と抱き合い、彼のキスを受け入れ、満足気に微笑んでいた。
「俺は、お前の為に在る。お前に害する者は何人であっても抹殺する」
「ふふ。煕旺(康煕)大好きだよ」
2人の世界へ入ったら、この世界には誰にも止めることができない。
〔うん、2人して悪ノリで進行してってるねぇ・・・。ある意味えげつない・・・〕
「人のモノ欲しがるなんて恥知らず・・・」
その言葉に目を吊り上げたのはミルルだった。
「アンタなんてアタシの攻撃ですぐ殺せるんだからね!口には気をつけなさいよね!! 」
いつもなら、康煕を自分のモノ扱いすることはない千隼だが学校に行ってた時にも似たようなことがあった。
思い込みの激しい女生徒や女教師が、康煕を巡ってトラブルを起こし校長室に呼び出しを受けたことが・・・
その時、千隼は二人の女性に・・・
『君は、真面に挨拶もしたこともない彼と恋人関係とか言ってるみたいだけど、君みたいな人と康煕は釣り合わない。康煕に付き纏うようならストーカー行為として警察に通報するよ。それから、そっちの先生。教師という立場なのに男子生徒追いかけ回すって、どんだけ男漁りに来てるわけ?それが教師としての行動?そういうの求めてるなら夜のお店に働いた方が良いんじゃないの?』と塩対応で幕を閉じたことがあったのだ。
その為、このミルルという人物に対しても塩対応で正解なんだと千隼は思った。
「僕に危害を加える前に、君は彼に殺されるよ。断言してもいい」
「アタシに堕ちない男はいないのよ!アンタをズッタズタにして手に入れてやるんだからねッ!! 」
「ミルル、だめ。ボクたちの目的は此処の調査。目的を忘れないで」
「彼は僕のだからあげない。僕を殺したら彼も消えるし、彼は僕だけの騎士(ナイト)だから」
「絶対諦めないったら諦めないんだから!!!! 」
「煕旺(康煕)は僕だけにしか忠誠を誓わないし、僕以外を愛することはないよ」
「そうだよね?煕旺(康煕)」と、千隼が尋ねるのと康煕が千隼にくちづけをするのがほぼ同時に起こった。
いつもの千隼ならば、赤く照れ、目を潤せ胸に顔を隠すのだが この時は違った。
凛とした佇まいで康煕と抱き合い、彼のキスを受け入れ、満足気に微笑んでいた。
「俺は、お前の為に在る。お前に害する者は何人であっても抹殺する」
「ふふ。煕旺(康煕)大好きだよ」
2人の世界へ入ったら、この世界には誰にも止めることができない。
〔うん、2人して悪ノリで進行してってるねぇ・・・。ある意味えげつない・・・〕
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