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本編

46話『最低限の情報交換・・・➁』

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「うわぁ~・・・康煕、強いんだねぇ。いいなぁ、僕のとは大違い・・・」

「千隼と俺の立場が違うからだろう?」

「そうなのかなぁ・・・次は僕の番だね」


康煕と同じように「ステータス開示」と呟いてみた。
だが、何故か自分の目の前に表示されない。
不思議に思い、いろいろ試した結果・・・やっと見つけた言葉がネタとしか言いようがなかった。


「っ~~~~~~個人チェックぅ!!!! 」


すると、どういうわけか千隼と康煕の前に表れた。


『名前:結城千隼(腐女神に悪戯に招待された理不尽者。召喚主にして、谷仲康煕に守護され愛されし者。)


レベル:5
HP:?
MP:?
攻撃:?
防御:?
命中:?
回避:?


スキル:?

ユニークスキル:【夢精Lv1】(睡眠時にエロい夢を見て、邪魔されず吐精するとレベルが上がり、また起きている時に、夢の再現をすると大幅にスキルが上昇します)』


ステータスがお互い見れたのは良かったのだが、千隼は真っ赤になっている。
何故なら、ユニークスキルまで開示されてるのだから。


「わあああぁっ!! 見ちゃダメ~~~~~~っ!! 」

「へぇ、千隼のユニークは夢精か。次、どんな夢見たのか教えてもらおうか」


康煕の口から不穏な言葉が紡がれ、千隼はギョッとする。


「康煕、面白がってるでしょ!? 」

「お前の感じる姿をみた俺に話すのは・・・嫌か?」


少し濡れた髪が康煕の顔にかかり、憂いた表情はどことなく色っぽさが垣間見える。
そんな端正な顔立ちにその表情は、免疫のない千隼にとってものすごく心臓に悪い。


「い、嫌とかじゃなくて・・・あの・・・その・・・は、恥ずかしいの・・・っ」

「どうして?」

「どうしてって・・・康煕だったら話すの!!!? 」

「俺とお前の二人しか存在していないなら話す。まぁ、時と場合にもよるけどな」

「康煕は恥じらいとかないわけ!!!? 」

「俺に恥じらいを求めてどうする。気持ち悪いだけだろ」


康煕の恥じらう姿・・・・・・うん、想像つかない。
端正な顔立ち、同じ男でも惚れ惚れするような無駄のない筋肉、手足がすらりと長く美丈高なイケメン。
恥じらいというより男の色気の方がダダ漏れになるのでは・・・と、思う千隼であった。





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