43 / 108
本編
42話『僕の心とは裏腹に』☆彡
しおりを挟む 次に奈月が目を覚ましたのは、空が白くなり出した頃。時間を確かめたかったけど、首元と腰に回された侑李の手でガッチリホールドされて身動きが取れない。少しだけ顔を動かしてみると、スヤスヤと寝息を立てる侑李の顔があって心臓が跳ねた。
寝起きにイケメンの寝顔は心臓に悪い。だが、そこから目が離せなくなって、ついガン見してしまう。
彫りの深い整った顔。長いまつ毛に縁取られた瞼は、今は閉じているがその下には綺麗なブルーの瞳がある。薄らと開き、吐息を吐く唇はピンク色だが、少し乾燥しているようだった。
この唇が昨日、自分の唇に触れた。キスの感触が蘇り、恥ずかしくなって目の前の彼の胸元におでこを付ける。すると、頭上からクスッと笑い声が聞こえた。
恐る恐る顔を上げると、いつの間に起きていたのか、ブルーの瞳が奈月を見ている。
「おはようございます」
「っ……おはよう、ございます」
ビシリと音を立てて固まった奈月の頭を撫でた侑李は、嬉しそうに目を細める。
「よく眠れた?」
「はい……」
頭を撫でられながら、奈月はゆっくり顔を伏せる。すると、侑李の唇がおでこに触れ、チュと軽く音を立ててキスされた。
「ひゃ……」
「じーっと見てたけど、俺の顔に何かついてた?」
クスクス笑いながら言われて、奈月は自分の顔がどんどん熱くなるのを感じた。見惚れてた上に、昨日のキスを思い出していたなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
「奈月さん?」
「うー……」
穴があったら入りたい。でも穴はないので、代わりに布団の中へ沈んでいった。中で丸まっていると、侑李が優しく声をかけてくる。
「ごめん、意地悪し過ぎたかな。出てきて、奈月さん」
今、顔を見られるのはちょっと恥ずかしい。そう思っていると、布団ごと抱き締められる。
「ごめんね、あんまり可愛い顔して見つめてくるから」
寝起きにイケメンの寝顔は心臓に悪い。だが、そこから目が離せなくなって、ついガン見してしまう。
彫りの深い整った顔。長いまつ毛に縁取られた瞼は、今は閉じているがその下には綺麗なブルーの瞳がある。薄らと開き、吐息を吐く唇はピンク色だが、少し乾燥しているようだった。
この唇が昨日、自分の唇に触れた。キスの感触が蘇り、恥ずかしくなって目の前の彼の胸元におでこを付ける。すると、頭上からクスッと笑い声が聞こえた。
恐る恐る顔を上げると、いつの間に起きていたのか、ブルーの瞳が奈月を見ている。
「おはようございます」
「っ……おはよう、ございます」
ビシリと音を立てて固まった奈月の頭を撫でた侑李は、嬉しそうに目を細める。
「よく眠れた?」
「はい……」
頭を撫でられながら、奈月はゆっくり顔を伏せる。すると、侑李の唇がおでこに触れ、チュと軽く音を立ててキスされた。
「ひゃ……」
「じーっと見てたけど、俺の顔に何かついてた?」
クスクス笑いながら言われて、奈月は自分の顔がどんどん熱くなるのを感じた。見惚れてた上に、昨日のキスを思い出していたなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
「奈月さん?」
「うー……」
穴があったら入りたい。でも穴はないので、代わりに布団の中へ沈んでいった。中で丸まっていると、侑李が優しく声をかけてくる。
「ごめん、意地悪し過ぎたかな。出てきて、奈月さん」
今、顔を見られるのはちょっと恥ずかしい。そう思っていると、布団ごと抱き締められる。
「ごめんね、あんまり可愛い顔して見つめてくるから」
0
エブリスタにも同じ作品を投稿しています。内容は同じなので読み返しの必要はありません。今後とも、のんびり執筆して投稿していくので応援よろしくお願いします。
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)

転生したら同性から性的な目で見られている俺の冒険紀行
蛍
BL
ある日突然トラックに跳ねられ死んだと思ったら知らない森の中にいた神崎満(かんざきみちる)。異世界への暮らしに心踊らされるも同性から言い寄られるばかりで・・・
主人公チートの総受けストリーです。





ガテンの処理事情
雄
BL
高校中退で鳶の道に進まざるを得なかった近藤翔は先輩に揉まれながらものしあがり部下を5人抱える親方になった。
ある日までは部下からも信頼される家族から頼られる男だと信じていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる