上 下
43 / 108
本編

42話『僕の心とは裏腹に』☆彡

しおりを挟む
康煕に抱かれてから、どのくらいが経ったのだろう。

夢でお父さんに襲われて怖いのに躰だけは快楽を求めて受け入れてた。
そのあと、パンツが濡れてて気持ち悪くて着替えたかったのに持ち合わせがなくて彼に頼んだんだよね。

いつも頼りになる幼馴染。僕の大好きな人・・・

だけど、気持ちを知られたら嫌われちゃうかもしれない。
そう思うと怖い・・・

今、僕は異世界なんてとこに来てて淋しくて康煕を呼び出しちゃった。
康煕は僕が巻き込んだ被害者なのに、僕を心配して見つけたことを喜んでくれてた。

なのに・・・
なんで今、僕達こんなことしてるんだろう・・・

康煕とのキスは好き。抱きしめてくれる腕の中は安心感を与えてくれる。
だけど、僕のスキルに中てられただけの彼とこんなことしたいわけじゃなかったのに・・・

どうして、こんなことになってるの・・・



――――――――

『Love』と『Like』の狭間にいる千隼が朦朧とする頭で考えに耽っていると・・・



「考える余裕がまだ残ってるのか・・・」


突如、頭の先まで貫かれるような快楽が走り抜ける。


「あぁぁ―――っ、ああっ、あ―――っ、あ―――っ! 」


悶える千隼の腰を手荒に抱え直し、激しく抽送されて瞬く間に快楽へと強引に引きずり込まれる。


「欲に塗れたお前が見たい。他のことなど考えるな・・・」

「はっ・・・・・・ぁ、あ・・・・・・! や・・・・・・っぁ」


ダメだと頭ではわかっているのに、奥を乱暴に突かれると僕の躰は喜びしならせた。

千隼はなすすべもなく追い立てられ、何度も何度も激しく突き上げられ2度目の絶頂を押し上げられた。
ふいに頭の後ろが真っ白になり、腹に生温かいものが散らされた。
それが自らが放った精だと自覚することもないまま、なおも躰を揺さぶられ、抉るように責められた。


「あぁっ、ぁ・・・・・・あんっ、んあ・・・・・・っ」


熱を放った千隼に休みは与えられず、突き上げもおさまることはなく、ずっと千隼の弱点を悪戯に責める。


「やっ、あん・・・・・・ダ、メぇ・・・・・・お、おかしく・・・・・・な、る・・・・・・」

「おかしくなれ。俺の楔に狂え・・・っ」







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた8歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……? ※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

望まれない結婚〜相手は前妻を忘れられない初恋の人でした

結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【忘れるな、憎い君と結婚するのは亡き妻の遺言だということを】 男爵家令嬢、ジェニファーは薄幸な少女だった。両親を早くに亡くし、意地悪な叔母と叔父に育てられた彼女には忘れられない初恋があった。それは少女時代、病弱な従姉妹の話し相手として滞在した避暑地で偶然出会った少年。年が近かった2人は頻繁に会っては楽しい日々を過ごしているうちに、ジェニファーは少年に好意を抱くようになっていった。 少年に恋したジェニファーは今の生活が長く続くことを祈った。 けれど従姉妹の体調が悪化し、遠くの病院に入院することになり、ジェニファーの役目は終わった。 少年に別れを告げる事もできずに、元の生活に戻ることになってしまったのだ。 それから十数年の時が流れ、音信不通になっていた従姉妹が自分の初恋の男性と結婚したことを知る。その事実にショックを受けたものの、ジェニファーは2人の結婚を心から祝うことにした。 その2年後、従姉妹は病で亡くなってしまう。それから1年の歳月が流れ、突然彼から求婚状が届けられた。ずっと彼のことが忘れられなかったジェニファーは、喜んで後妻に入ることにしたのだが……。 そこには残酷な現実が待っていた―― *他サイトでも投稿中

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

フローブルー

とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。 高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

悪役令嬢に転生したが弟が可愛すぎた!

ルカ
BL
悪役令嬢に転生したが男だった! ヒロインそっちのけで物語が進みゲームにはいなかった弟まで登場(弟は可愛い) 僕はいったいどうなるのー!

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

処理中です...