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本編

22話『天然タラシ』☆彡

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千隼は熱を帯びた瞳で見つめられ、中途半端に弄られた躰の疼きは康煕を欲している。


「ん?どうする?」


目の前の意地悪な男は、年齢を偽っているのではと思うほど大人の色香を醸し出しながら聞いてくる。
言葉のかわりに、ゆっくりと首を振り、ぎゅっと抱きついた。


「このままなんて嫌だ。だから・・・今まで誰ともしてこなかったことを、康煕としたい・・・・・・っ」


しがみついたまま言葉を継ぐと、息を呑むような音が聞こえ、次いできつく抱き返される。


「わかった」


息まで奪われるほど深く口付けられると、その心地良さに頭の中が真っ白になり、千隼は何も考えられなくなる。

一度は抜いてしまった自分の指を香油で濡らし、千隼のものを口に含んで扱きながら、再度その指先で最奥に触れた。初めてのことで抵抗はあるが、千隼は懸命に躰の力を抜いて指を受け入れた。
指を前後に動かすと、内側の弱いところを探り当てて何度か刺激を与えると、泣きそうな声を上げて千隼は腰を捩り立てた。


「や・・・・・・もう抜い・・・・・・て・・・・・・」


限界が近いことを訴えてきたのを無視して、穿つ指の動きを早める。
千隼は息を乱し康煕の服をぎゅっと握りしめて、上げる声は切羽詰まったものになって、やがて尾を引くような甘い悲鳴になった。

康煕がゆっくりと口を離すと、千隼は弛緩した躰をベッドの上に投げ出して忙しない呼吸を繰り返している。
上気して汗ばんだ肌が淡い光に照らし出されている姿は、ひどく艶めかしい。
じっと見つめながら、康煕は千隼の中から指を引き抜いていった。


「ぁっ・・・・・・」


微かに声を漏らし肌を震わせる媚態に、康煕は視覚的にも満たされていく。
頬に張り付いた髪を払ってやると、千隼は満足そうな笑みを浮かべながら静かに寝息をたて始めた。















〔康煕、蛇の生殺しだけど大丈夫かな・・・?〕



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