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本編
15話『美味しいご飯』
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目の前で繰り広げられる康煕クッキング。
飯盒で米を炊いて、同じく飯盒でみそ汁とひよこ豆入りドライカレーを作っていた。
「ほら、できたぞ」
どこから取り出したのか、椀や皿、箸まで揃っている。千隼は、とうとうツッコむことを諦めたのだった。
「あ、ありがとう・・・」
目の前に並ぶのは、白米・豆腐とワカメのみそ汁。ドライカレー(ひよこ豆入り)。デザートに桃缶・・・
日本食が食べられるのは凄く嬉しいことだけど、そのバッグは一体どこと繋がっているのか・・・
本当に摩訶不思議だと、頭を悩ませながらご飯を食べる始めるのだった。
「美味しい!このお米おいしいよ!!ドコ産かな?」
「気に入ってくれて良かった。この米は北海道産だな」
「え?お米で有名なのって新潟じゃないの?」
「お前が知らないだけで、米の種類は国内に16種類だったと思うぞ。詳しくは知らないが、食えれば気にならないだろ」
「いつもの康煕なら完璧に調べあげてるのに、そうじゃないという事実に驚き・・・」
純粋に千隼は、康煕は何でも知っていると思い込んでいたのだろう。
顔よし、頭よし、見た目よしの優良物件。実際の中身が腹黒でも、それを知らない人間からしてみれば喉から手が出るほど欲しいと思うほどの人物である。
ただ、残念なことに康煕は千隼以外眼中にない。
「お前は、俺をなんだと思ってるんだよ・・・。千隼よりは知ってるぞ」
呆れたように呟く幼馴染みを不思議そうに見つめる千隼は、幸せな気分で手料理を頬張るのだった。
「康煕、飯盒で炊くお米ってこんなに美味しいんだね!しかも、おこげがある!ねぇ、また作ってくれる・・・?」
「大したものは作ってないけどな。飯くらい、俺が作ってやるから楽しい旅にしような」
笑いながら言う康煕に、満面で頷く千隼であった。
〔ほのぼのしてるね~。でも、エロ書きたい・・・。どっかで入れようかな・・・〕
飯盒で米を炊いて、同じく飯盒でみそ汁とひよこ豆入りドライカレーを作っていた。
「ほら、できたぞ」
どこから取り出したのか、椀や皿、箸まで揃っている。千隼は、とうとうツッコむことを諦めたのだった。
「あ、ありがとう・・・」
目の前に並ぶのは、白米・豆腐とワカメのみそ汁。ドライカレー(ひよこ豆入り)。デザートに桃缶・・・
日本食が食べられるのは凄く嬉しいことだけど、そのバッグは一体どこと繋がっているのか・・・
本当に摩訶不思議だと、頭を悩ませながらご飯を食べる始めるのだった。
「美味しい!このお米おいしいよ!!ドコ産かな?」
「気に入ってくれて良かった。この米は北海道産だな」
「え?お米で有名なのって新潟じゃないの?」
「お前が知らないだけで、米の種類は国内に16種類だったと思うぞ。詳しくは知らないが、食えれば気にならないだろ」
「いつもの康煕なら完璧に調べあげてるのに、そうじゃないという事実に驚き・・・」
純粋に千隼は、康煕は何でも知っていると思い込んでいたのだろう。
顔よし、頭よし、見た目よしの優良物件。実際の中身が腹黒でも、それを知らない人間からしてみれば喉から手が出るほど欲しいと思うほどの人物である。
ただ、残念なことに康煕は千隼以外眼中にない。
「お前は、俺をなんだと思ってるんだよ・・・。千隼よりは知ってるぞ」
呆れたように呟く幼馴染みを不思議そうに見つめる千隼は、幸せな気分で手料理を頬張るのだった。
「康煕、飯盒で炊くお米ってこんなに美味しいんだね!しかも、おこげがある!ねぇ、また作ってくれる・・・?」
「大したものは作ってないけどな。飯くらい、俺が作ってやるから楽しい旅にしような」
笑いながら言う康煕に、満面で頷く千隼であった。
〔ほのぼのしてるね~。でも、エロ書きたい・・・。どっかで入れようかな・・・〕
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エブリスタにも同じ作品を投稿しています。内容は同じなので読み返しの必要はありません。今後とも、のんびり執筆して投稿していくので応援よろしくお願いします。
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