三度目の人生でもあなたを探し続けている

ものくろぱんだ

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少女の始まり

告白

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「あの、前、手当てしてもらった時から······気に、なってて」

もじもじと紡がれる言葉に耳を傾けて、ちょっと体が強ばった。

これは、もしかしなくても······。

「ぼ、僕と付き合ってくれませんかっ!」

わわわ······うわぁっ。

初めての告白かもしれない······ちょっとびっくり。
だって私ってば、自他ともに認める地味子なんだもん。

一緒に居る面々がキラキラしい上に、初恋はなんと三人。
こんな私に恋とか告白とか甘酸っぱいもの縁なんてないと思ってた。

「いやー······その」
「あっ、へ、返事は今じゃなくてもよくてっ······あの、その、じっくり考えて決めてくれればと······」

うーん、悪いんだけど今、恋をする気ないんだけどなぁ。

「そ、それじゃっ!」
「あっ······」

私より明らかに乙女度が上の青年の走り去る背に手を伸ばしたまま、私はため息をついた。
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