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二十九・凱旋・顔合わせ
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リーンさんをお姫様抱っこしたまま
ダンジョンを出ると
『うおー!』 『勇者様ー!』
『ありがとうございます!』
ダンジョンの入口は
シトリーの兵士達に包囲されており、
その兵士達は各々
魔王から街を救った俺達に
感謝の言葉を上げている。
俺は不安が残らないようにと
リーンさんを下ろしてから
魔王盗伐の証である
ドクロの付いた杖を高々と上げ
宣言する
『魔王は滅ぼしました!』
『皆さん!安心して下さい!』
俺が宣言すると
ものすごい歓声が上がり
しばらくして兵士達が静かになると
50歳過ぎの立派な服を着た
精悍な顔立ちの
男が前に出てきた。
『よくぞ、魔王を倒してくれた!』
『私の名はアンドレ=シトリー』
『この街を治める者として
勇者ナナシ様に感謝する!』
風魔法でも使ったのか
周囲に響きわたる声で
感謝を述べ終えると
『お前達は引き続き
ダンジョンの警戒にあたれ!』
兵士長らしき男が
指示を出している。
そうこうしていると
アンドレと名乗った男が
『今日はお疲れでしょう?』
『我が家でお休みください』
そう、提案してきたので
その誘いを受けて
アンドレが用意したであろう
馬車に乗り込み、
その場を後にした。
立派な屋敷に到着し、一人一部屋
与えられそうになるが
それは断り、大きめの部屋に
ベッドを人数分運んでもらい、
パーティー内での
話しがあると言って
人払いをした後、
エルザの風魔法で
防音を施した。
『これから起こる事に
驚かないように』
そう言って、みんなが頷いたのを
見計らった後、
『シバ、出てきて!』
俺がその言うと、俺の影から
シバが音も無くあらわれる。
『妾の名はシバ』
『同じ主を持つ者として
共に歩もうぞ』
シバの自己紹介を受け
みんなが固まっていたので
情報を補足する。
『魔王はシバが倒した』
『つまり、俺達全員の
命の恩人と言うことだな』
俺がそう言うと
『ありがとうシバさん』
『ありがとうございますシバ様』
『助かったわ!シバさん』
ルキス達が各々お礼を述べる。
『王たる主の女ならば
お互いに助け合うのは当然じゃ。』
『あと、名は呼び捨てで構わん。』
シバがそう言うと
『今後ともよろしく!』
『シバ!』
ルキスが代表して返事を返し
『みんな仲良く頼む』
俺はそう言って頭を下げた。
『さて、シバには悪いが
魔王は俺が倒した事にさせてもらう。』
俺がそう言うと
『妾はかまわぬ』
シバが返事をし、
『みんなも話しを合わせてくれ』
そう、言い含めると
『どういうこと?』
エルザが質問してくる。
そこで俺は
シバには身分証が無く
どこから来たのか説明が難しいため
後で俺達のパーティーに
参加してもらう予定だと説明し、
顔合わせは
シバに俺の影に隠れてもらってから
終了した。
ダンジョンを出ると
『うおー!』 『勇者様ー!』
『ありがとうございます!』
ダンジョンの入口は
シトリーの兵士達に包囲されており、
その兵士達は各々
魔王から街を救った俺達に
感謝の言葉を上げている。
俺は不安が残らないようにと
リーンさんを下ろしてから
魔王盗伐の証である
ドクロの付いた杖を高々と上げ
宣言する
『魔王は滅ぼしました!』
『皆さん!安心して下さい!』
俺が宣言すると
ものすごい歓声が上がり
しばらくして兵士達が静かになると
50歳過ぎの立派な服を着た
精悍な顔立ちの
男が前に出てきた。
『よくぞ、魔王を倒してくれた!』
『私の名はアンドレ=シトリー』
『この街を治める者として
勇者ナナシ様に感謝する!』
風魔法でも使ったのか
周囲に響きわたる声で
感謝を述べ終えると
『お前達は引き続き
ダンジョンの警戒にあたれ!』
兵士長らしき男が
指示を出している。
そうこうしていると
アンドレと名乗った男が
『今日はお疲れでしょう?』
『我が家でお休みください』
そう、提案してきたので
その誘いを受けて
アンドレが用意したであろう
馬車に乗り込み、
その場を後にした。
立派な屋敷に到着し、一人一部屋
与えられそうになるが
それは断り、大きめの部屋に
ベッドを人数分運んでもらい、
パーティー内での
話しがあると言って
人払いをした後、
エルザの風魔法で
防音を施した。
『これから起こる事に
驚かないように』
そう言って、みんなが頷いたのを
見計らった後、
『シバ、出てきて!』
俺がその言うと、俺の影から
シバが音も無くあらわれる。
『妾の名はシバ』
『同じ主を持つ者として
共に歩もうぞ』
シバの自己紹介を受け
みんなが固まっていたので
情報を補足する。
『魔王はシバが倒した』
『つまり、俺達全員の
命の恩人と言うことだな』
俺がそう言うと
『ありがとうシバさん』
『ありがとうございますシバ様』
『助かったわ!シバさん』
ルキス達が各々お礼を述べる。
『王たる主の女ならば
お互いに助け合うのは当然じゃ。』
『あと、名は呼び捨てで構わん。』
シバがそう言うと
『今後ともよろしく!』
『シバ!』
ルキスが代表して返事を返し
『みんな仲良く頼む』
俺はそう言って頭を下げた。
『さて、シバには悪いが
魔王は俺が倒した事にさせてもらう。』
俺がそう言うと
『妾はかまわぬ』
シバが返事をし、
『みんなも話しを合わせてくれ』
そう、言い含めると
『どういうこと?』
エルザが質問してくる。
そこで俺は
シバには身分証が無く
どこから来たのか説明が難しいため
後で俺達のパーティーに
参加してもらう予定だと説明し、
顔合わせは
シバに俺の影に隠れてもらってから
終了した。
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