【完結】エス★まほ ~エスパーと魔法使い、出会う~

みなづきよつば

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6.タイムカプセル探し

6-2

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★★★




「コッソリ、ドッキリ⁉ 
タイムカプセル探し~」

 ノワールが小声で、マナトの影の中で言う。
 そう、おれとマナトは、校庭の目立たない、はじっこにいた。
 タイムカプセル探しは、明日おこなわれる。
 でも、その前におれたちで見つけちゃおうってワケなのだ。
 だって、見つからなかったら、母さんが悲しむ……。
 じゃ、なくて。
 地中にでっかいカプセルを埋めたままなんて、環境に悪いからな!
 ということで、マナトに今朝のことを話したら、
 おもしろそうってことで一緒に探してくれることになった。
 その時、「なんだよ~、両親思いなヤツ」ってからかわれたから、
 念動力で頭を軽くこづいてやった。
 もちろん、なるべくは、自力で探させるんだよ!
 おれが手を出すのは、ど~~~しようもなくなってから!

「んじゃ、まずはリキからな。
オマエなら、どうやってタイムカプセルをみつける?」

 探しものが得意なマナトが、にやにやしながら問いかける。
 む~、こいつめ。

「とりあえず、念写してみるわ。三分間待ってくれ」

「なんか、カップラーメンみたいだな」

「うるせー」

 おれは画面をオフにしたスマホを手にして、目を閉じる。
 ……三分後。

「お、浮かんできた」

 マナトの声に、目を開ける。
 スマホの画面には、手紙の束や、文集らしきものが写っていた。
 しかし……。

「肝心の、場所がわかんねーな」

 そうなんだよな……。
 おれの念写って、探してるものをただ写すだけだから。

「これ、地面の中だろ? 
まったくヒントがないな。
もっと引いて、遠くのアングルから撮れねーの?」

「えー……。やってみるけどさ」

 今までの経験上、そんなにうまくはいかないんだよなぁ。
 いっそのこと、地図が浮かんできて、
 目的のもののある場所に×印がしてあったらいいんだけど。
 さて、もう一回。集中。
 今度は、どうだ!

「お、さっきと違う画像だ」

「マジで?」

 目を開けると、スマホに写っていたのは、大きな木と地面だった。
 この木は、桜か……? 
 この木の下に、埋まってるってのはわかるけど……。
 ウチの学校、校庭の半分は桜の木で囲まれてるからな。
 この木の特徴は、幹に大きなうろ(穴)があること。 
 うん、結構特徴的だな。
 桜の木を一本ずつ確かめていけば、見つかりそうだ。

「おれは、こんな感じ。
さて、じゃあ、マナト先生、お願いします」

ちょっとくやしいが、おどけて言う。

「おう、まかせとけ」

 マナトは杖を取り出し、呪文をとなえだした。

「地と知をつかさどるノームよ、
われ忘却の波にさらわれしものなり。
わが前にあらわれ、望むものを教えたまえ。
キック・ノック・ハイディ」

 何も起きない……? 
 と、思ったら、地面がもこっと盛り上がった。
 ひょっこりそこから顔を出したのは……、こびと!
 ひげもじゃのおじいさんで、茶色い帽子と洋服を着ている。

「わわ、ナニコレ!」

「ふふ。召喚魔法だ。
この辺の地面をつかさどる精霊、ノームを呼び出した」

 召喚魔法! あの、ゲームとかでよくあるやつ!
 これぞ「魔法」じゃん!
 マナトがかがんで手を出すと、
 ちょこちょことノームは動き、その手にのった。
 マナトにむかい、こしょこしょと何事か言うと、
 ふわっと風にとけて消える。

「わかったぞ。
あの遠くに見える、枝が折れてる桜の木から、
右に五番目の桜の木の下だそうだ」

 あいかわらず、すっげーな。

「よし、行ってみるか」

 おれたちはまず、枝の折れている桜の木に向かった。
 ええと、この桜の木から、右に五番目……。
 あ、この木か!

「おれの念写と同じ木だな。でっかいうろがあいてるし」

「ああ、間違いない」

 ふたりの情報がぴったりあってるんだから、
 絶対この木の下だとうなずきあう。
タイムカプセル探し、成功!
おれたちなら、ほんの十分ほどで終わってしまったこの作業。
はたして、父さんと母さんは、どれくらいで見つけるんだ?
 


★★★




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