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「俺の服、いる?」
「……ほしい、です」
素直に頷くものだから嬉しくなって、羽織っていたシャツを脱いで渡すとそれも大事そうに抱き締める。
ぎゅうと皺になってしまいそうな程、薄いシャツなんて抱きがいもなさそうなものを強く。
「あったかい……」
「今着てたやつだからね」
「ふぁ、んう……」
思い切りにおいをかいで、ぴく、と躰を揺らす。
流石にこれだけでどうにかなっちゃう訳ではないと思うけれど、凜の躰はもう反応してしまっていた。それはもう前からなんだろうけど。
「自分で触らなかったの?」
「よごれちゃ、からっ……」
「だからベッドにも上がらなかったの?後でシーツ替えればいいんだよ、こんなの」
「あっ」
凜をそのまま横に倒すと、高い声を上げて、それから、これ、と呟いた。
「れーじさんのにおい、する……」
「俺の枕だからね」
「はあ、う、ん、いいにおい……」
「……」
恥ずかしい。わかってたことだけど、言葉にされるとやっぱり恥ずかしい。汗のにおいとか、大丈夫だろうか。
俺の部屋でとろとろになって、柔らかい枕に頬を寄せて、シャツを抱き締めて。そんな凜の姿にとんでもなく胸がぎゅうっとなる。
抱きたい、噛みたい、早く。
「……服、脱がすよ」
躊躇いがちに頷いた凜のおでこに唇を落とす。
そんなにがちがちにならないでいいのに。
「先に脱いでたら良かったのに」
毎回下着までべとべとにしちゃって。
それは俺は興奮するからいいんだけどさあ。
「ひ、ぅあっ」
「あ」
ほんの少し先端を掠めただけで、指が当たっただけで、びゅく、と軽く出してしまう。
ヒート中ってのはそういうものかのかもしれないけど……凄いことになってるもんだ。
前も思ったけど、このペースで出してたらすぐ乾涸びてしまいそうなのに。
「んうう、う、は、ぁう」
「ここ脇腹だよ、ここも気持ちいい?擽ったいかな」
「や、ぁ……ッく、ぅんっ……」
「全身おかしくなっちゃってるみたい」
寝巻きのままの凜のシャツの裾から手を入れる。ぎゅうと俺の服を抱き締めたままの腕が邪魔で、その腕をシャツ毎退かし、胸元に触れる。
あっあっと漏れる声がかわいい。もっと声、出してくれていいんだけど。
もう胸の先端は尖っていて、固くなっていて、指が触れるだけで甘い声が零れる。
凜にその気はなくても煽られてるようだ。
「指と舐めるのとどっちがいい?」
「えぅ……」
「ね、どっち?」
「ど、どっちも」
「結構欲張り」
「えっ、ちが、あう!」
どっちも気持ちいいです、と答えたかったんだろう。
でもそれを、どっちもして、と間違えたように見せて、シャツを捲った。俺はどっちもしたい、触れたい。
電気を消していた前回と違い、煌々と点いたままの明かりが、凜のうすっぺらい白い躰をはっきりと映している。
来年は日焼けくらいさせてみたい。色んなところに連れて行って、焼け跡くらい見てみたい。
「んッ、んう、あっ、や、つよ、いいっ」
「力ちょっと強い?痛い?」
「いっ、たくないっ……けどお……!」
そうだよな、気持ちよさそうな声してるもんな、と考えながら、ぢゅう、と吸うと、何度目か、凜はまた達したようだった。
本当はもっとゆっくり色んなところを触って、気持ちよくさせたい、無理はさせない、と思っていたのだけれど。
でも早く挿入たい、早く、早く、噛ませてほしい。自分の欲が抑えられない。
焦るように後孔に触れる。ぐちゃりと濡れたそこは、きっと準備なんかなしでももう挿入られるだろう。
わかってはいるけれど、万が一にも痛い思いやこわい思いをさせたくない。
指を挿入れると、簡単に呑み込んでしまった。
あつい、凜のナカが、とても。
入りたい、早く、凜の中に。
順番なんて、格好付けたいなんて、今更。
「ごめん、ほんとはもっと、ゆっくりしたいんだけど」
「かむ、ん、です、よね?」
「うん……いい?」
「……か、かんだら、もう、もどれ……」
「うん、もう戻れない」
「ひあ……っ」
そう、噛んだらもう戻れない。凜だけが。
俺は他の番だって作れるけど、凛は俺がしぬまで、俺だけになる。
噛みたいのに、絶対にしあわせにするって思うのに、でも不安にもなる。
「……こ、こわい、です」
「うん、そうだよね」
ちゃんと事前に話をした。それでもいざとなるとこわくなるのは当然だ。
この契約でメリットもデメリットもあるのはオメガだ、人生が変わってしまう契約なのだ。
「……凜が噛んでいいって思ったら、」
「え」
「甘えてほしいんだけど」
「……どういう、」
「いつも遠慮してるから」
「だっ、て……」
「服やぬいぐるみじゃなくて、俺に触れてよ」
「……!」
ぬいぐるみや服をぎゅうと抱き締めて、シーツや自身の服をきゅっと握り締めて、自分の指先をそっと掴んで。そうじゃなくて。
ちょっと手を伸ばして、俺に触れて欲しい。
いいのかな、って悩むんじゃなくて、遠慮するんじゃなくて、腰に首に腕を回して、俺の服を掴んで、俺の手を握って、俺の心臓の音を聞いてほしい。
安心してほしい、あったかいなって、大丈夫なんだなって、自分のことすきなんだなって、わかってほしい。
そして甘えたように笑って、俺を安心させてほしい。
「……ほしい、です」
素直に頷くものだから嬉しくなって、羽織っていたシャツを脱いで渡すとそれも大事そうに抱き締める。
ぎゅうと皺になってしまいそうな程、薄いシャツなんて抱きがいもなさそうなものを強く。
「あったかい……」
「今着てたやつだからね」
「ふぁ、んう……」
思い切りにおいをかいで、ぴく、と躰を揺らす。
流石にこれだけでどうにかなっちゃう訳ではないと思うけれど、凜の躰はもう反応してしまっていた。それはもう前からなんだろうけど。
「自分で触らなかったの?」
「よごれちゃ、からっ……」
「だからベッドにも上がらなかったの?後でシーツ替えればいいんだよ、こんなの」
「あっ」
凜をそのまま横に倒すと、高い声を上げて、それから、これ、と呟いた。
「れーじさんのにおい、する……」
「俺の枕だからね」
「はあ、う、ん、いいにおい……」
「……」
恥ずかしい。わかってたことだけど、言葉にされるとやっぱり恥ずかしい。汗のにおいとか、大丈夫だろうか。
俺の部屋でとろとろになって、柔らかい枕に頬を寄せて、シャツを抱き締めて。そんな凜の姿にとんでもなく胸がぎゅうっとなる。
抱きたい、噛みたい、早く。
「……服、脱がすよ」
躊躇いがちに頷いた凜のおでこに唇を落とす。
そんなにがちがちにならないでいいのに。
「先に脱いでたら良かったのに」
毎回下着までべとべとにしちゃって。
それは俺は興奮するからいいんだけどさあ。
「ひ、ぅあっ」
「あ」
ほんの少し先端を掠めただけで、指が当たっただけで、びゅく、と軽く出してしまう。
ヒート中ってのはそういうものかのかもしれないけど……凄いことになってるもんだ。
前も思ったけど、このペースで出してたらすぐ乾涸びてしまいそうなのに。
「んうう、う、は、ぁう」
「ここ脇腹だよ、ここも気持ちいい?擽ったいかな」
「や、ぁ……ッく、ぅんっ……」
「全身おかしくなっちゃってるみたい」
寝巻きのままの凜のシャツの裾から手を入れる。ぎゅうと俺の服を抱き締めたままの腕が邪魔で、その腕をシャツ毎退かし、胸元に触れる。
あっあっと漏れる声がかわいい。もっと声、出してくれていいんだけど。
もう胸の先端は尖っていて、固くなっていて、指が触れるだけで甘い声が零れる。
凜にその気はなくても煽られてるようだ。
「指と舐めるのとどっちがいい?」
「えぅ……」
「ね、どっち?」
「ど、どっちも」
「結構欲張り」
「えっ、ちが、あう!」
どっちも気持ちいいです、と答えたかったんだろう。
でもそれを、どっちもして、と間違えたように見せて、シャツを捲った。俺はどっちもしたい、触れたい。
電気を消していた前回と違い、煌々と点いたままの明かりが、凜のうすっぺらい白い躰をはっきりと映している。
来年は日焼けくらいさせてみたい。色んなところに連れて行って、焼け跡くらい見てみたい。
「んッ、んう、あっ、や、つよ、いいっ」
「力ちょっと強い?痛い?」
「いっ、たくないっ……けどお……!」
そうだよな、気持ちよさそうな声してるもんな、と考えながら、ぢゅう、と吸うと、何度目か、凜はまた達したようだった。
本当はもっとゆっくり色んなところを触って、気持ちよくさせたい、無理はさせない、と思っていたのだけれど。
でも早く挿入たい、早く、早く、噛ませてほしい。自分の欲が抑えられない。
焦るように後孔に触れる。ぐちゃりと濡れたそこは、きっと準備なんかなしでももう挿入られるだろう。
わかってはいるけれど、万が一にも痛い思いやこわい思いをさせたくない。
指を挿入れると、簡単に呑み込んでしまった。
あつい、凜のナカが、とても。
入りたい、早く、凜の中に。
順番なんて、格好付けたいなんて、今更。
「ごめん、ほんとはもっと、ゆっくりしたいんだけど」
「かむ、ん、です、よね?」
「うん……いい?」
「……か、かんだら、もう、もどれ……」
「うん、もう戻れない」
「ひあ……っ」
そう、噛んだらもう戻れない。凜だけが。
俺は他の番だって作れるけど、凛は俺がしぬまで、俺だけになる。
噛みたいのに、絶対にしあわせにするって思うのに、でも不安にもなる。
「……こ、こわい、です」
「うん、そうだよね」
ちゃんと事前に話をした。それでもいざとなるとこわくなるのは当然だ。
この契約でメリットもデメリットもあるのはオメガだ、人生が変わってしまう契約なのだ。
「……凜が噛んでいいって思ったら、」
「え」
「甘えてほしいんだけど」
「……どういう、」
「いつも遠慮してるから」
「だっ、て……」
「服やぬいぐるみじゃなくて、俺に触れてよ」
「……!」
ぬいぐるみや服をぎゅうと抱き締めて、シーツや自身の服をきゅっと握り締めて、自分の指先をそっと掴んで。そうじゃなくて。
ちょっと手を伸ばして、俺に触れて欲しい。
いいのかな、って悩むんじゃなくて、遠慮するんじゃなくて、腰に首に腕を回して、俺の服を掴んで、俺の手を握って、俺の心臓の音を聞いてほしい。
安心してほしい、あったかいなって、大丈夫なんだなって、自分のことすきなんだなって、わかってほしい。
そして甘えたように笑って、俺を安心させてほしい。
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