123 / 124
でも、だって初めてだったから
5*
しおりを挟む
「……ゆーまさん、さむい」
「あ、ごめん……エアコン」
「ちがう、……は、はやく、さわってえ……」
リモコンを取ろうと伸ばした手を取り、自分の服の中へ導く。
その腹に触れただけで、ん、と声が漏れる。
膝を擦り合わせると、ぐち、と水音が聞こえた。ああもう、ナカも腿の辺りもぐちゃぐちゃなんだろうな。
そりゃあもう、堪らないだろうな。
「あ、ぅ……ん、ンっは、あ、ぁ」
「気持ちいい?」
「ん、ん。きもち……ぃ、」
「大丈夫?寒くない?」
「んっ、ン……ゆ、まさんのて、おっきくてあったかいの、すき……」
ぽやぽやした言葉なのに、俺の中にどろどろしたものが溜まっていくみたい。
和音は俺を煽るのが上手い。
身を捩りながら、それでも俺のシャツを掴んだ手を離さない。そっちの方がやりにくいだろうに。
硬くなった胸元を指先で転がして、潰して、爪先で軽く弾くと、あ、あ、と声を漏らしながら指先に力を込める。
本当はその手を掴んであげたいけど、今はまだそっちに手を回せない。
「……っ、あ、んうう!」
舌先で突き、軽く吸うと、びく、と華奢な躰が跳ねる。
頭上ではあはあと荒い息が聞こえて、その頭を上げた。
早いとは思わない。発情期とはこんなものだ。
「ここだけでイけたねえ」
「ん、ん……や、あ!」
「次はこっち、触ったげる。ね、何回イった?もうどろっどろ」
「あ、ッう」
下半身に触れると、やはりそこはもうぐちゃぐちゃで、つい意地悪なことを訊いてしまった。
何回達してたって構わない。イかないと辛いのは和音で、イってしまっても辛いのは和音だ。
ただ気になるだけ。
……今度和音がひとりでシてるとこ、見たいなあ。
内腿に触れた手を挟むようにして抵抗する和音にまた喉が鳴る。かわいい、堪んない。
自身を慰めていたのだろうか、それともナカの方を弄っていたのだろうか。或いは両方、どちらも。
「わかっ、わかんないい……」
「わかんないくらいいっぱいイった?」
「わかんないっ、わかんないよお、やだ、自分じゃや、悠真さん、触って……早く触ってよお、奥、おく、おれの指じゃ、イけないっ……」
ナカの方だったみたいだ。
そうだね、ナカの方だと和音、奥の方がすきだもんね。
本当はちゃんと、全身をゆっくり愛撫して、もっともっと、どろどろにしてから、和音に挿入れたかったけど。
……もう、今すぐにだって挿入れたい。
かわいい。
かわいくって、愛しくて、胸の奥が熱くなる。
俺のものだって、全身に痕をつけたくなるくらい。
「……もうナカ、いいの」
「ん、ん、はいる、からっ、はやくっ……」
「でも和音、足閉じてるから。ね、開けて。自分で足、押さえておけるよね?」
「んう、うゔ……」
やっと和音のシャツを掴む手が離れた。唸りながら足に手を掛けて、震わせながらゆっくりと開く。
真っ白な肌が紅くなって、そこが汗と先走りと精液でぐちょぐちょのねとねとで、思わず口元が緩んでしまった。
こんなとこ、見られたくないよね。
でも早く挿入れてほしくて、言う通りに、でも恥ずかしそうにその通りにする和音がえっちでかわいくてかわいそうで、だいすき。
「ん、や、指ぃっ……なんでっ、も、はいるってえ……!」
「和音、指で慣らしただけでしょ、ほら、奥の方まだ狭い」
「っあ、ん、ッ」
「指だって気持ちいいでしょ」
「ら、って、ゆーまさんのゆび、だからあ……!」
「んー、かわいい。和音はほんと、……もう」
俺だって早く奥に入りたい。
抑制剤がないと、もっと乱暴にするかもと思ってた。
でも実際に和音を前にすると……そりゃあいつもより余裕もないし、我慢も効かないし、ズボンの中、きっついし、もう爆発しそう。それでも。
和音の方が辛いから、それがわかるから、なけなしの理性がこの子の方を優先しろって踏ん張ってしまう。
和音が痛いのも苦しいのも、我慢をするのも嫌だ。だってそれはもう十分過ぎる程与えてしまったものだから。
だからこれからは、甘くて優しくて、和音が欲しいものをたくさん与えたい。
この、我儘な癖に遠慮がちで、甘えるのが下手な子に、もっと、俺のこと、信頼していいよって。
「や、イく、出る、やだ、待っ……」
「いいよ」
「やあ、悠真さんのがい……ッあ!」
かわいいことを言ってくれるけれど、呆気なく達してしまった。
大丈夫、ヒート中だ、もっといっぱいイけるでしょ?
足を抑えていたその手が唇に触れて、暫く指先でぐにぐに弄っていた。
その唇を割って、小さな歯で指を噛む。
そのままじい、と俺を見つめて、ゆーまひゃん、ともごもご。
……赤ちゃんかな、かわいい。
「何、ナカでしょ?いいよ、挿入れるよ」
「ん……」
「……ちゅうもしたい?」
「ン……」
「じゃあその指退けて、口、開けて」
「……んあ」
溶けてしまった和音は素直だ。
濡れた指を引き抜いて、ぱか、と口を開く。餌を待ってる雛のよう。
唇が重なると、奪うかのように舌を絡め、また吸ってくる。
和音、吸うのすきだな。自分がされて気持ちいいことを返してるのか、それとも単純に、甘いものを求めてるのか。
不思議と甘いもんね、番の体液。
「あ、ごめん……エアコン」
「ちがう、……は、はやく、さわってえ……」
リモコンを取ろうと伸ばした手を取り、自分の服の中へ導く。
その腹に触れただけで、ん、と声が漏れる。
膝を擦り合わせると、ぐち、と水音が聞こえた。ああもう、ナカも腿の辺りもぐちゃぐちゃなんだろうな。
そりゃあもう、堪らないだろうな。
「あ、ぅ……ん、ンっは、あ、ぁ」
「気持ちいい?」
「ん、ん。きもち……ぃ、」
「大丈夫?寒くない?」
「んっ、ン……ゆ、まさんのて、おっきくてあったかいの、すき……」
ぽやぽやした言葉なのに、俺の中にどろどろしたものが溜まっていくみたい。
和音は俺を煽るのが上手い。
身を捩りながら、それでも俺のシャツを掴んだ手を離さない。そっちの方がやりにくいだろうに。
硬くなった胸元を指先で転がして、潰して、爪先で軽く弾くと、あ、あ、と声を漏らしながら指先に力を込める。
本当はその手を掴んであげたいけど、今はまだそっちに手を回せない。
「……っ、あ、んうう!」
舌先で突き、軽く吸うと、びく、と華奢な躰が跳ねる。
頭上ではあはあと荒い息が聞こえて、その頭を上げた。
早いとは思わない。発情期とはこんなものだ。
「ここだけでイけたねえ」
「ん、ん……や、あ!」
「次はこっち、触ったげる。ね、何回イった?もうどろっどろ」
「あ、ッう」
下半身に触れると、やはりそこはもうぐちゃぐちゃで、つい意地悪なことを訊いてしまった。
何回達してたって構わない。イかないと辛いのは和音で、イってしまっても辛いのは和音だ。
ただ気になるだけ。
……今度和音がひとりでシてるとこ、見たいなあ。
内腿に触れた手を挟むようにして抵抗する和音にまた喉が鳴る。かわいい、堪んない。
自身を慰めていたのだろうか、それともナカの方を弄っていたのだろうか。或いは両方、どちらも。
「わかっ、わかんないい……」
「わかんないくらいいっぱいイった?」
「わかんないっ、わかんないよお、やだ、自分じゃや、悠真さん、触って……早く触ってよお、奥、おく、おれの指じゃ、イけないっ……」
ナカの方だったみたいだ。
そうだね、ナカの方だと和音、奥の方がすきだもんね。
本当はちゃんと、全身をゆっくり愛撫して、もっともっと、どろどろにしてから、和音に挿入れたかったけど。
……もう、今すぐにだって挿入れたい。
かわいい。
かわいくって、愛しくて、胸の奥が熱くなる。
俺のものだって、全身に痕をつけたくなるくらい。
「……もうナカ、いいの」
「ん、ん、はいる、からっ、はやくっ……」
「でも和音、足閉じてるから。ね、開けて。自分で足、押さえておけるよね?」
「んう、うゔ……」
やっと和音のシャツを掴む手が離れた。唸りながら足に手を掛けて、震わせながらゆっくりと開く。
真っ白な肌が紅くなって、そこが汗と先走りと精液でぐちょぐちょのねとねとで、思わず口元が緩んでしまった。
こんなとこ、見られたくないよね。
でも早く挿入れてほしくて、言う通りに、でも恥ずかしそうにその通りにする和音がえっちでかわいくてかわいそうで、だいすき。
「ん、や、指ぃっ……なんでっ、も、はいるってえ……!」
「和音、指で慣らしただけでしょ、ほら、奥の方まだ狭い」
「っあ、ん、ッ」
「指だって気持ちいいでしょ」
「ら、って、ゆーまさんのゆび、だからあ……!」
「んー、かわいい。和音はほんと、……もう」
俺だって早く奥に入りたい。
抑制剤がないと、もっと乱暴にするかもと思ってた。
でも実際に和音を前にすると……そりゃあいつもより余裕もないし、我慢も効かないし、ズボンの中、きっついし、もう爆発しそう。それでも。
和音の方が辛いから、それがわかるから、なけなしの理性がこの子の方を優先しろって踏ん張ってしまう。
和音が痛いのも苦しいのも、我慢をするのも嫌だ。だってそれはもう十分過ぎる程与えてしまったものだから。
だからこれからは、甘くて優しくて、和音が欲しいものをたくさん与えたい。
この、我儘な癖に遠慮がちで、甘えるのが下手な子に、もっと、俺のこと、信頼していいよって。
「や、イく、出る、やだ、待っ……」
「いいよ」
「やあ、悠真さんのがい……ッあ!」
かわいいことを言ってくれるけれど、呆気なく達してしまった。
大丈夫、ヒート中だ、もっといっぱいイけるでしょ?
足を抑えていたその手が唇に触れて、暫く指先でぐにぐに弄っていた。
その唇を割って、小さな歯で指を噛む。
そのままじい、と俺を見つめて、ゆーまひゃん、ともごもご。
……赤ちゃんかな、かわいい。
「何、ナカでしょ?いいよ、挿入れるよ」
「ん……」
「……ちゅうもしたい?」
「ン……」
「じゃあその指退けて、口、開けて」
「……んあ」
溶けてしまった和音は素直だ。
濡れた指を引き抜いて、ぱか、と口を開く。餌を待ってる雛のよう。
唇が重なると、奪うかのように舌を絡め、また吸ってくる。
和音、吸うのすきだな。自分がされて気持ちいいことを返してるのか、それとも単純に、甘いものを求めてるのか。
不思議と甘いもんね、番の体液。
101
お気に入りに追加
3,085
あなたにおすすめの小説

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
トップアイドルα様は平凡βを運命にする
新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。
ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。
翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。
運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。

からかわれていると思ってたら本気だった?!
雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生
《あらすじ》
ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。
ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。
葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。
弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。
葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。

誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる