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「どしたん」
「……だから、その、皇輝、きもちいくない」
「そこ拘るねえ」
「僕だけきもちいの、やだ、意味ない、皇輝も良くなきゃ、だめ」
「今度ヨくしてもらうし」
「……だって勃ってんじゃん」
服越しに皇輝のものに触れる。やっぱでっか……
ごく、と喉が鳴る。自分がするぞ、と思うと緊張する。ちゃんと気持ちよくできるだろうか。
ズボンに手を掛けたところでストップが掛けられた。
「……なんでえ」
「なんでじゃないよ、甘えた声出して」
「僕も皇輝気持ちよくしたい」
「……っ」
「今反応した!」
「そりゃするよ馬鹿」
溜息を吐いた皇輝は、また僕を押してベッドに倒す。
あれ、違う、これ違う、思ってたのと違う。
「どうしよっかな」
「へ」
「この間と同じってのもな」
「い、いれる?」
「今日は挿入れないって言ったろ」
また抜きっこか。
そう考えていたのがばれたのか、皇輝はちらりと僕を見て、今日はこっち借りようかな、と笑う。
こっちってなに、と訊くより先に僕の太ももに手が伸ばされた。
足……?と思っていると、僕の手も取られ、そこに持っていかれる。
ちゃんと閉じてて、と耳元で囁かれて、ぞくっとした。
閉じてて、ってどういうこと……
「なに、なにすんの……?」
「素股って聞いたことある?」
「……?」
「これはないかー」
「べ、勉強する……」
「いーよ、こんなん知らなくても」
「でも」
「碧はやり方だけ知ればいい、全部俺が教えるから」
ここをぴったりくっつけてて、と言われて、その通り腕で抱えた。
……足、上げてるの恥ずかしい。
少し下げると、すぐに上げてて、と戻されてしまった。
「ここで俺の、挟むの」
「えっ」
「だからぴったり閉じてて」
「……そんなの、気持ちいいの?」
「碧が頑張ってくれたらね」
「……ッ、熱、」
ぐに、とお尻に何か当たる。
何かって、ナニだ。皇輝の。
挿入れるんじゃなくて、挟む?足の間に?
「っん……!」
ずる、と足の間を皇輝のものが擦れる。
なにこれ、あ、自分のにも当たる。
「碧の太もも柔らか」
「まっ、まってえ」
「ん?」
「こ、れ、ちからっ……入らなっ……あ、足……ぎゅって、できな」
「早」
「う、うっ……うえっ……」
「えっ泣く!?呆れてるんじゃないけど!」
「……ち、ちが……がん、ばらな、と」
慌てた皇輝が、すぐに僕の言いたいことをわかったようだった。
これ、僕が頑張らないと皇輝は気持ちよくないんでしょ?
気持ちよくさせたいのに、皇輝のものが触れると、自分まで気持ちよくなっちゃって、足に力が入れられない。
皇輝を気持ちよくさせたいのに。僕だって、僕が、皇輝を気持ちよくさせたいのに。
ただ自分が気持ちいいだけだなんて。
「んー、じゃあ後ろ向いて」
「え」
「膝立てて、腰少し上げるくらいでいいから。こっちのが力入るんじゃない?」
「ん、んん?」
ぐるりとひっくり返されて、腰を上げられて。
これは……これで、とんでもない格好なのでは。
膝をつける分、確かに少しはましなんだけど。
「どう?」
「んあっ、あ、まっ、ちょ、あッん!んっ」
時間を置かず、すぐに皇輝が動き出す。
さっきよりこっちの方が力が入る、だから皇輝もさっきよりは気持ちがいいはず。
でも、これ、自分までさっきより当たる、気持ちいい。
実際の行為と違うのはわかってる。
だけど体勢が、その、背中に皇輝を感じて、掴まれた腰とか、肉を弾く音や、自分の出したものとローションのぬちぬちぐちゃぐちゃした音と、時折聞こえる皇輝の息が、本当にしているかのようで。
「ふっ……あ、あッ、はぁ、こ、きっ」
「んっ、碧、碧気持ちいい?」
「うんっ、んう、は、っう、きもち、ぃ、からっ」
シーツを掴む手が痛い。もう自分の体重も支えられない。
「あう、も、だめ、はやくっ……」
早く皇輝も気持ちよくなって。
「あっ、ん、ンぅ、はっ……あ、あ、あ、出っ……」
ついていた肘が倒れて、顔から枕に飛び込んでしまう。
無理無理無理、我慢出来ない、もう無理、出る。
「こおきっ……」
「ん、いいよ、俺もっ……も、イく」
熱っぽい皇輝の声。
その声が今までで一番色っぽく聞こえて、心臓が痛くなる。
「っあ、あ、ん、──ッ」
「……っ」
声が枕に吸い込まれた。
背中に皇輝の熱と重みを感じる。
そのせいで、限界にきていた膝も折れて、ベッドにふたりして突っ伏した。
自分の荒い息と、皇輝の息、時計の音。
体力を全部持っていかれた。
「はっ……は、あ」
「うわ、ごめん、べっとべと」
「……?」
「シャワーいけるか?」
「……むり、ねむぃ……」
「……眠いのか」
ちょっと待って、と皇輝が階下に走っていった。
……元気だな、僕もう瞼が落ちそう。
だって何回イった?挿入まではいかなったけど、でもお尻の違和感がすごい。
最後までする為の準備って、時間かかるんだなぁ……
うとうとしてると戻ってきたタオルを手にした皇輝が戻ってきた。
「んー……」
「起きなくていいぞ、拭くからほら足開いて」
蒸しタオルで躰を拭いてくれる。温かくて気持ちいい。
上半身をさっと拭いて、下半身を見た皇輝はやば、と苦笑している。
何が、と視線だけ向けてぎょっとした。
べっとべと、なんてもんじゃなかった。
「……だから、その、皇輝、きもちいくない」
「そこ拘るねえ」
「僕だけきもちいの、やだ、意味ない、皇輝も良くなきゃ、だめ」
「今度ヨくしてもらうし」
「……だって勃ってんじゃん」
服越しに皇輝のものに触れる。やっぱでっか……
ごく、と喉が鳴る。自分がするぞ、と思うと緊張する。ちゃんと気持ちよくできるだろうか。
ズボンに手を掛けたところでストップが掛けられた。
「……なんでえ」
「なんでじゃないよ、甘えた声出して」
「僕も皇輝気持ちよくしたい」
「……っ」
「今反応した!」
「そりゃするよ馬鹿」
溜息を吐いた皇輝は、また僕を押してベッドに倒す。
あれ、違う、これ違う、思ってたのと違う。
「どうしよっかな」
「へ」
「この間と同じってのもな」
「い、いれる?」
「今日は挿入れないって言ったろ」
また抜きっこか。
そう考えていたのがばれたのか、皇輝はちらりと僕を見て、今日はこっち借りようかな、と笑う。
こっちってなに、と訊くより先に僕の太ももに手が伸ばされた。
足……?と思っていると、僕の手も取られ、そこに持っていかれる。
ちゃんと閉じてて、と耳元で囁かれて、ぞくっとした。
閉じてて、ってどういうこと……
「なに、なにすんの……?」
「素股って聞いたことある?」
「……?」
「これはないかー」
「べ、勉強する……」
「いーよ、こんなん知らなくても」
「でも」
「碧はやり方だけ知ればいい、全部俺が教えるから」
ここをぴったりくっつけてて、と言われて、その通り腕で抱えた。
……足、上げてるの恥ずかしい。
少し下げると、すぐに上げてて、と戻されてしまった。
「ここで俺の、挟むの」
「えっ」
「だからぴったり閉じてて」
「……そんなの、気持ちいいの?」
「碧が頑張ってくれたらね」
「……ッ、熱、」
ぐに、とお尻に何か当たる。
何かって、ナニだ。皇輝の。
挿入れるんじゃなくて、挟む?足の間に?
「っん……!」
ずる、と足の間を皇輝のものが擦れる。
なにこれ、あ、自分のにも当たる。
「碧の太もも柔らか」
「まっ、まってえ」
「ん?」
「こ、れ、ちからっ……入らなっ……あ、足……ぎゅって、できな」
「早」
「う、うっ……うえっ……」
「えっ泣く!?呆れてるんじゃないけど!」
「……ち、ちが……がん、ばらな、と」
慌てた皇輝が、すぐに僕の言いたいことをわかったようだった。
これ、僕が頑張らないと皇輝は気持ちよくないんでしょ?
気持ちよくさせたいのに、皇輝のものが触れると、自分まで気持ちよくなっちゃって、足に力が入れられない。
皇輝を気持ちよくさせたいのに。僕だって、僕が、皇輝を気持ちよくさせたいのに。
ただ自分が気持ちいいだけだなんて。
「んー、じゃあ後ろ向いて」
「え」
「膝立てて、腰少し上げるくらいでいいから。こっちのが力入るんじゃない?」
「ん、んん?」
ぐるりとひっくり返されて、腰を上げられて。
これは……これで、とんでもない格好なのでは。
膝をつける分、確かに少しはましなんだけど。
「どう?」
「んあっ、あ、まっ、ちょ、あッん!んっ」
時間を置かず、すぐに皇輝が動き出す。
さっきよりこっちの方が力が入る、だから皇輝もさっきよりは気持ちがいいはず。
でも、これ、自分までさっきより当たる、気持ちいい。
実際の行為と違うのはわかってる。
だけど体勢が、その、背中に皇輝を感じて、掴まれた腰とか、肉を弾く音や、自分の出したものとローションのぬちぬちぐちゃぐちゃした音と、時折聞こえる皇輝の息が、本当にしているかのようで。
「ふっ……あ、あッ、はぁ、こ、きっ」
「んっ、碧、碧気持ちいい?」
「うんっ、んう、は、っう、きもち、ぃ、からっ」
シーツを掴む手が痛い。もう自分の体重も支えられない。
「あう、も、だめ、はやくっ……」
早く皇輝も気持ちよくなって。
「あっ、ん、ンぅ、はっ……あ、あ、あ、出っ……」
ついていた肘が倒れて、顔から枕に飛び込んでしまう。
無理無理無理、我慢出来ない、もう無理、出る。
「こおきっ……」
「ん、いいよ、俺もっ……も、イく」
熱っぽい皇輝の声。
その声が今までで一番色っぽく聞こえて、心臓が痛くなる。
「っあ、あ、ん、──ッ」
「……っ」
声が枕に吸い込まれた。
背中に皇輝の熱と重みを感じる。
そのせいで、限界にきていた膝も折れて、ベッドにふたりして突っ伏した。
自分の荒い息と、皇輝の息、時計の音。
体力を全部持っていかれた。
「はっ……は、あ」
「うわ、ごめん、べっとべと」
「……?」
「シャワーいけるか?」
「……むり、ねむぃ……」
「……眠いのか」
ちょっと待って、と皇輝が階下に走っていった。
……元気だな、僕もう瞼が落ちそう。
だって何回イった?挿入まではいかなったけど、でもお尻の違和感がすごい。
最後までする為の準備って、時間かかるんだなぁ……
うとうとしてると戻ってきたタオルを手にした皇輝が戻ってきた。
「んー……」
「起きなくていいぞ、拭くからほら足開いて」
蒸しタオルで躰を拭いてくれる。温かくて気持ちいい。
上半身をさっと拭いて、下半身を見た皇輝はやば、と苦笑している。
何が、と視線だけ向けてぎょっとした。
べっとべと、なんてもんじゃなかった。
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