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十分すぎる程の量のオイルのせいで指はすんなりと挿入り、ノエの甘い声が響く。
風呂場での響き方も良かったけれど、やっぱりベッドの上がいちばん落ち着くなあ。
「んう、う……はっ、あ、ンっ……」
「痛くない?」
「ッたく、ないっ……」
「気持ちいい?」
「わかん、なっ、い!」
「そう、」
まだ狭いナカを拡げる為だけの準備だから。
でも二本挿入ったし、もう大丈夫かな、と前回見つけてるノエの悦いとこをとん、と突くと、大きく腰が揺れた。
やっぱりノエの躰は覚えてる、快楽に素直だ。
「あっ、う、あ、そこおっ……」
「ん、ノエのきもちーとこ、ここは覚えてるでしょ?」
「あう、や、ぁ、もっ、で、出ちゃ、」
「早いよ、今日は薬も飲んでないのに」
「むりいっ、むり、あ、ッんう、ううう、」
俺の手を挟むように閉じようとする膝を押さえて、その中に割って入る。
止めようとする手に力は篭ってない。
どうしようかな、と迷った。
前回は薬のこともあって、出せるだけ出させてあげたけど、素面だとそんなに何回もイくときついよな、と思って。
でもそれは人間だから?魔族だとそんなことはない?でも躰の造りとか似たようなもんじゃん?
でも見た目は同じようなもんでもそれこそサキュバスみたいな例もあるし……
「あ、っ、しゃる、シャルっ……」
「……なあに」
「や、あぅ、う、出ちゃうう」
「うん、いいよ」
「ちが、ちがうぅ……」
違う?どうしたの、と訊くと、もごもご何か伝えようとしている。
耳を傾けてやると、どうやらノエもこのペースはまずいと思ってるようで、早く挿入しろということらしい。
駄目、却下、まだ二本だ、早い。
この状況で突っ込んだって痛いし苦しいし良いことはない。
それくらいの怪我なんて治せるけど、そもそもノエに痛い思いをしてほしい訳じゃないの。
これ、前も言ったと思うんだけど。
だからもうちょっと我慢して、と言うと、うう、と唸りながらも頷いた。
……俺も早く慣らせるよう頑張るから。
「ほら、ノエ、手ェこっち」
「……?」
「イきたくないなら、ここ、ぎゅってしてて」
「え、あ、え……?」
「出さないように頑張ってね、あと少しだから」
「えっ……ン、あ!」
ノエの手を自身の根元へ誘導し、そこを握らせる。
ごめんね、俺は手が埋まっててやってあげられないから、自分で頑張って。
戸惑いながらもそのままぎゅう、と掴むノエにかおを見られたくなくて逸らしてしまった。
素直。そんなとこ素直。
馬鹿言うなとか文句言わず、その通りやっちゃうの。
そんなにもう出したくなかったのか、いや、忘れる程前後不覚になりたくないだけか。
いずれにせよかわいいことに違いはない、ああもう、俺が辛い。
「っん、は、ぅ、んん、ッんうう」
「我慢偉いねえ、今三本目挿入ったのわかる?後ちょっとがんばろ」
「んッ、ん、がんば、るう……っあ」
悪態を吐くこともなくまた素直に頷く。ほら、良い子じゃん。
涙目のくせに。辛そうに口元を歪めてるくせに。肩を震わせてるくせに。
それは全部俺とのことをおぼえていたいがため。
なんて健気な魔王さまだ、愛おしくて今すぐにでも抱き締めたくなる。
でもそれはもう少し、この手が自由になってから。
「ま、まだあ……?」
「んー……もう少し、かなあ」
「もおいいよお……」
そう言うノエのかおは耳や首まで紅くして、蕩けた瞳からは涙の筋が幾つか跡を残していた。
甘やかしたいのに、優しくしたいのに。俺にそんな気はない筈なのに。
なのに、どうしても泣いてるノエにはぞくぞくしてしまうのだ。
勿論泣き止ませたい、かわいそう、笑ってるノエがすき、そう思うのだけど、でも、泣いた原因が自分だと思うと堪らない。
俺のこと、そんなにすきなんだ、泣いちゃう程?そうかあ、かわいいやつだなあ、なんて、胸が高鳴ってしまう。
「んっ……」
べろ、と舐めた頬はほんのり塩気を感じる。
かわいい、食べちゃいたい。頬を噛んだらまた食べないでって泣いちゃうかな、さっきのかわいかったな、また聞きたい、かわいいなあ、かわいい。
「あ、んッ……」
指を引き抜くと、少しさみしそうな声が漏れて、それを自分でも感じ取ったのだろう、ノエは視線を逸らした。
煽るのが上手い子だなあ、全く。
「ほんっと、かわいい、ノエ」
「……っ」
「挿入ていい?」
「おれはっ……いいって、さっき、からあっ……」
「そうだったねえ、じゃあほら、力抜いて」
「抜いてるっ……!」
がちがちに力を入れといて何を、と笑ってしまう。
ノエのモノから離された手はぎゅっと拳を作っているし、爪先はぎゅうとシーツを巻き込み、肩だって上がっている。
おまけに目元までぎゅうと閉じられちゃって。
「ほら、ノエ」
「……?」
「口開けて」
ちょんと指先でノエの唇を突くと、条件反射なのか、ぱか、と口を開き、そのまま俺の指を咥えた。
えっ何それかわいい。かわいいけど思ってたのと違う。
「……キスしようと思ったんだけどな」
そしたらノエの力が抜けるかなと思って。
いや、でもこれもかわいい、赤ちゃんみたいにぺろぺろちゅうちゅう吸っちゃって。
やばい、俺にそんな趣味なかったのに、変な性癖拗らせちゃいそう。
風呂場での響き方も良かったけれど、やっぱりベッドの上がいちばん落ち着くなあ。
「んう、う……はっ、あ、ンっ……」
「痛くない?」
「ッたく、ないっ……」
「気持ちいい?」
「わかん、なっ、い!」
「そう、」
まだ狭いナカを拡げる為だけの準備だから。
でも二本挿入ったし、もう大丈夫かな、と前回見つけてるノエの悦いとこをとん、と突くと、大きく腰が揺れた。
やっぱりノエの躰は覚えてる、快楽に素直だ。
「あっ、う、あ、そこおっ……」
「ん、ノエのきもちーとこ、ここは覚えてるでしょ?」
「あう、や、ぁ、もっ、で、出ちゃ、」
「早いよ、今日は薬も飲んでないのに」
「むりいっ、むり、あ、ッんう、ううう、」
俺の手を挟むように閉じようとする膝を押さえて、その中に割って入る。
止めようとする手に力は篭ってない。
どうしようかな、と迷った。
前回は薬のこともあって、出せるだけ出させてあげたけど、素面だとそんなに何回もイくときついよな、と思って。
でもそれは人間だから?魔族だとそんなことはない?でも躰の造りとか似たようなもんじゃん?
でも見た目は同じようなもんでもそれこそサキュバスみたいな例もあるし……
「あ、っ、しゃる、シャルっ……」
「……なあに」
「や、あぅ、う、出ちゃうう」
「うん、いいよ」
「ちが、ちがうぅ……」
違う?どうしたの、と訊くと、もごもご何か伝えようとしている。
耳を傾けてやると、どうやらノエもこのペースはまずいと思ってるようで、早く挿入しろということらしい。
駄目、却下、まだ二本だ、早い。
この状況で突っ込んだって痛いし苦しいし良いことはない。
それくらいの怪我なんて治せるけど、そもそもノエに痛い思いをしてほしい訳じゃないの。
これ、前も言ったと思うんだけど。
だからもうちょっと我慢して、と言うと、うう、と唸りながらも頷いた。
……俺も早く慣らせるよう頑張るから。
「ほら、ノエ、手ェこっち」
「……?」
「イきたくないなら、ここ、ぎゅってしてて」
「え、あ、え……?」
「出さないように頑張ってね、あと少しだから」
「えっ……ン、あ!」
ノエの手を自身の根元へ誘導し、そこを握らせる。
ごめんね、俺は手が埋まっててやってあげられないから、自分で頑張って。
戸惑いながらもそのままぎゅう、と掴むノエにかおを見られたくなくて逸らしてしまった。
素直。そんなとこ素直。
馬鹿言うなとか文句言わず、その通りやっちゃうの。
そんなにもう出したくなかったのか、いや、忘れる程前後不覚になりたくないだけか。
いずれにせよかわいいことに違いはない、ああもう、俺が辛い。
「っん、は、ぅ、んん、ッんうう」
「我慢偉いねえ、今三本目挿入ったのわかる?後ちょっとがんばろ」
「んッ、ん、がんば、るう……っあ」
悪態を吐くこともなくまた素直に頷く。ほら、良い子じゃん。
涙目のくせに。辛そうに口元を歪めてるくせに。肩を震わせてるくせに。
それは全部俺とのことをおぼえていたいがため。
なんて健気な魔王さまだ、愛おしくて今すぐにでも抱き締めたくなる。
でもそれはもう少し、この手が自由になってから。
「ま、まだあ……?」
「んー……もう少し、かなあ」
「もおいいよお……」
そう言うノエのかおは耳や首まで紅くして、蕩けた瞳からは涙の筋が幾つか跡を残していた。
甘やかしたいのに、優しくしたいのに。俺にそんな気はない筈なのに。
なのに、どうしても泣いてるノエにはぞくぞくしてしまうのだ。
勿論泣き止ませたい、かわいそう、笑ってるノエがすき、そう思うのだけど、でも、泣いた原因が自分だと思うと堪らない。
俺のこと、そんなにすきなんだ、泣いちゃう程?そうかあ、かわいいやつだなあ、なんて、胸が高鳴ってしまう。
「んっ……」
べろ、と舐めた頬はほんのり塩気を感じる。
かわいい、食べちゃいたい。頬を噛んだらまた食べないでって泣いちゃうかな、さっきのかわいかったな、また聞きたい、かわいいなあ、かわいい。
「あ、んッ……」
指を引き抜くと、少しさみしそうな声が漏れて、それを自分でも感じ取ったのだろう、ノエは視線を逸らした。
煽るのが上手い子だなあ、全く。
「ほんっと、かわいい、ノエ」
「……っ」
「挿入ていい?」
「おれはっ……いいって、さっき、からあっ……」
「そうだったねえ、じゃあほら、力抜いて」
「抜いてるっ……!」
がちがちに力を入れといて何を、と笑ってしまう。
ノエのモノから離された手はぎゅっと拳を作っているし、爪先はぎゅうとシーツを巻き込み、肩だって上がっている。
おまけに目元までぎゅうと閉じられちゃって。
「ほら、ノエ」
「……?」
「口開けて」
ちょんと指先でノエの唇を突くと、条件反射なのか、ぱか、と口を開き、そのまま俺の指を咥えた。
えっ何それかわいい。かわいいけど思ってたのと違う。
「……キスしようと思ったんだけどな」
そしたらノエの力が抜けるかなと思って。
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