129 / 161
129
しおりを挟む
それなのに、遥陽までおれは向こうに帰るべきだと言う。
……皆優し過ぎる。
もっと、おれみたいに、さみしいって心の中を見せてくれたらいいのに。おれのことばっかり。
おれなんか周りに迷惑掛けてもわかりやすく拗ねたっていうのに。
残す側だって、残される側だって辛いのは一緒じゃないか。
「だって、僕が手を伸ばさなければ……ゆ、優希はこっちに来ることなかっ、たし……!」
「前も話したじゃん!遥陽の手を掴んだのはおれだし、おれはそれを後悔してない、遥陽がいて良かったし、遥陽をひとりにしないで良かったって思ってるんだよ」
「でも……でも!」
「でもじゃないよ、遥陽はおれがいない方が良かったの」
「そんな訳ないじゃん……ばかあ」
「遥陽だってそんな良い子ぶっちゃってさ、ばかじゃんかあ……良い子だけどぉ」
ふたりしてぼろぼろ泣きながら抱き合う。
楽しいことも嬉しいことも、いやなこともたくさんたくさんあった。
こっちに残ったって、未来がどうなるかなんてわからない。
魔女に何されるかわからないし、そんなのは関係なしに死んじゃったりするかもしれない。
それでも、おれは遥陽とジルの手を取ることを選んだ。
それが叶えられるかはわからない、こんなに泣いて、結局おれだけ戻されるのかもしれない。
それでもおれは、最後までふたりの手を取って魔女に対抗したい。
魔女の気まぐれに賭けて。
◇◇◇
「泊まっていいっていったのにふたりじゃないの……」
むす、と不満そうに口にする遥陽に、こんな時でも油断はしないぞ、とジルは返し、それにまた大人気なーい、と遥陽が煽り返す。
……あれ、いつの間にかベッドの上が修羅場だ。
唇を尖らせておれの手を引く遥陽と、真顔でおれを胸に抱こうとするジル。
広過ぎるベッドは三人で横になってもまだまだ余裕である。
余裕ではあるんだけど。
……うーん、この三人で寝るのは。
気まずいし、おれはどんな顔でここに居れば……
「僕の方がずっと優希と居るんだから!」
「一緒に居た時間は関係ないだろう、ユキのことをすいてる男とふたりきりで寝させる訳にはいかないよ」
「もう寝たし!」
「あの頃とは状況が違う」
うううん、そ、そうなんだけど。
遥陽がおれのことが恋愛対象だと言うのなら、この状況でおれとふたりで寝させるのは普通にだめだと思う、浮気じゃんね、って、おれだって思う。
でも遥陽は本当に本当にだいじで、ともだちで親友で幼馴染で、きょうだいみたいなもので、大切で、ぎりぎりまで一緒に居たいとも思う相手でもある。
もう二度と会えなくなるかもしれない、だからこそぎりぎりまで一緒に居たいふたり。
そうなんだけど。
間に挟まれるの、有難いけどもちょっと心臓が。
「優希のことをいちばん知ってるのは僕だし」
「ハルヒが知らないユキを俺だって知ってる」
「優希のファーストキスは僕だし!」
「ふぁっ」
「俺だってユキの初めてを」
「ぎゃっ、やめてやめてやめて!ふたりともななな何言ってんの!」
「だって!マウント取ってくんだもん!」
「ハルヒは強かだぞ、俺にはわかる」
ヒートアップしていくふたりを止める。
なんで遥陽はおれがあれがファーストキスだって知ってんだ、いや、ずっと一緒に居たんだから付き合ってたひととか居ないの知ってるけど。
それにやり返すように更にとんでもないことを言おうとするジル。
ばれてるとはいえ、なんちゅーことを言おうとしてんの!
そ、そんなこと、ともだちに話されるのは恥ずかしいに決まってるじゃないか。
恥ずかしいし、一応その、おれが振ったような感じになってるのに、そんな、遥陽を傷付けるようなこと。
……ジルを煽ってるのも遥陽なんだけど、いやでも遥陽が強かなんてそんなこと、こんなに天使のような遥陽が。
いや思い返せば結構この顔でおれをある意味従わせてきてはいるんだけど。
でも命令されてきた訳ではないし。おれがしてあげたかったっていうか。
「えーん、やっぱりジルに盗られんのやだ!」
「あっまた油断も隙もない!」
「うぐ……」
甘えるように抱き着いてくる遥陽と、むきになって遥陽を引き剥がそうとするジル。
コントのようで、あれ、ふたりってこんなキャラだったっけ。
「もう!仲良くしないとおれソファで寝るから!」
「やだ!」
「それじゃユキがゆっくり寝れないだろう」
「じゃあもうふたりとも大人しくして!」
「顔真っ赤にしてても優希かわいい」
「ユキはいつもかわいいぞ」
「知ってますう~、ちっさい頃から優希はめちゃくちゃかわいかったんだからね!」
「ほう」
「キャロルくらい小さかった時はキャロルよりも舌っ足らずでえ、」
「今でもたまに回らない時があるな」
「それなのに僕にはお兄さんぶるのがかわいくてかわいくて」
「口も舌も小さいからな」
「やめ……やめて……」
会話になってるんだかなってないんだか、喧嘩を売り買いしてなくてもこんなになっちゃうの、居た堪れないんですけど。
おれを挟んでする会話じゃなくない?
だからおれはどういう顔でここに居れば……
……皆優し過ぎる。
もっと、おれみたいに、さみしいって心の中を見せてくれたらいいのに。おれのことばっかり。
おれなんか周りに迷惑掛けてもわかりやすく拗ねたっていうのに。
残す側だって、残される側だって辛いのは一緒じゃないか。
「だって、僕が手を伸ばさなければ……ゆ、優希はこっちに来ることなかっ、たし……!」
「前も話したじゃん!遥陽の手を掴んだのはおれだし、おれはそれを後悔してない、遥陽がいて良かったし、遥陽をひとりにしないで良かったって思ってるんだよ」
「でも……でも!」
「でもじゃないよ、遥陽はおれがいない方が良かったの」
「そんな訳ないじゃん……ばかあ」
「遥陽だってそんな良い子ぶっちゃってさ、ばかじゃんかあ……良い子だけどぉ」
ふたりしてぼろぼろ泣きながら抱き合う。
楽しいことも嬉しいことも、いやなこともたくさんたくさんあった。
こっちに残ったって、未来がどうなるかなんてわからない。
魔女に何されるかわからないし、そんなのは関係なしに死んじゃったりするかもしれない。
それでも、おれは遥陽とジルの手を取ることを選んだ。
それが叶えられるかはわからない、こんなに泣いて、結局おれだけ戻されるのかもしれない。
それでもおれは、最後までふたりの手を取って魔女に対抗したい。
魔女の気まぐれに賭けて。
◇◇◇
「泊まっていいっていったのにふたりじゃないの……」
むす、と不満そうに口にする遥陽に、こんな時でも油断はしないぞ、とジルは返し、それにまた大人気なーい、と遥陽が煽り返す。
……あれ、いつの間にかベッドの上が修羅場だ。
唇を尖らせておれの手を引く遥陽と、真顔でおれを胸に抱こうとするジル。
広過ぎるベッドは三人で横になってもまだまだ余裕である。
余裕ではあるんだけど。
……うーん、この三人で寝るのは。
気まずいし、おれはどんな顔でここに居れば……
「僕の方がずっと優希と居るんだから!」
「一緒に居た時間は関係ないだろう、ユキのことをすいてる男とふたりきりで寝させる訳にはいかないよ」
「もう寝たし!」
「あの頃とは状況が違う」
うううん、そ、そうなんだけど。
遥陽がおれのことが恋愛対象だと言うのなら、この状況でおれとふたりで寝させるのは普通にだめだと思う、浮気じゃんね、って、おれだって思う。
でも遥陽は本当に本当にだいじで、ともだちで親友で幼馴染で、きょうだいみたいなもので、大切で、ぎりぎりまで一緒に居たいとも思う相手でもある。
もう二度と会えなくなるかもしれない、だからこそぎりぎりまで一緒に居たいふたり。
そうなんだけど。
間に挟まれるの、有難いけどもちょっと心臓が。
「優希のことをいちばん知ってるのは僕だし」
「ハルヒが知らないユキを俺だって知ってる」
「優希のファーストキスは僕だし!」
「ふぁっ」
「俺だってユキの初めてを」
「ぎゃっ、やめてやめてやめて!ふたりともななな何言ってんの!」
「だって!マウント取ってくんだもん!」
「ハルヒは強かだぞ、俺にはわかる」
ヒートアップしていくふたりを止める。
なんで遥陽はおれがあれがファーストキスだって知ってんだ、いや、ずっと一緒に居たんだから付き合ってたひととか居ないの知ってるけど。
それにやり返すように更にとんでもないことを言おうとするジル。
ばれてるとはいえ、なんちゅーことを言おうとしてんの!
そ、そんなこと、ともだちに話されるのは恥ずかしいに決まってるじゃないか。
恥ずかしいし、一応その、おれが振ったような感じになってるのに、そんな、遥陽を傷付けるようなこと。
……ジルを煽ってるのも遥陽なんだけど、いやでも遥陽が強かなんてそんなこと、こんなに天使のような遥陽が。
いや思い返せば結構この顔でおれをある意味従わせてきてはいるんだけど。
でも命令されてきた訳ではないし。おれがしてあげたかったっていうか。
「えーん、やっぱりジルに盗られんのやだ!」
「あっまた油断も隙もない!」
「うぐ……」
甘えるように抱き着いてくる遥陽と、むきになって遥陽を引き剥がそうとするジル。
コントのようで、あれ、ふたりってこんなキャラだったっけ。
「もう!仲良くしないとおれソファで寝るから!」
「やだ!」
「それじゃユキがゆっくり寝れないだろう」
「じゃあもうふたりとも大人しくして!」
「顔真っ赤にしてても優希かわいい」
「ユキはいつもかわいいぞ」
「知ってますう~、ちっさい頃から優希はめちゃくちゃかわいかったんだからね!」
「ほう」
「キャロルくらい小さかった時はキャロルよりも舌っ足らずでえ、」
「今でもたまに回らない時があるな」
「それなのに僕にはお兄さんぶるのがかわいくてかわいくて」
「口も舌も小さいからな」
「やめ……やめて……」
会話になってるんだかなってないんだか、喧嘩を売り買いしてなくてもこんなになっちゃうの、居た堪れないんですけど。
おれを挟んでする会話じゃなくない?
だからおれはどういう顔でここに居れば……
80
お気に入りに追加
3,600
あなたにおすすめの小説

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

【完結】健康な身体に成り代わったので異世界を満喫します。
白(しろ)
BL
神様曰く、これはお節介らしい。
僕の身体は運が悪くとても脆く出来ていた。心臓の部分が。だからそろそろダメかもな、なんて思っていたある日の夢で僕は健康な身体を手に入れていた。
けれどそれは僕の身体じゃなくて、まるで天使のように綺麗な顔をした人の身体だった。
どうせ夢だ、すぐに覚めると思っていたのに夢は覚めない。それどころか感じる全てがリアルで、もしかしてこれは現実なのかもしれないと有り得ない考えに及んだとき、頭に鈴の音が響いた。
「お節介を焼くことにした。なに心配することはない。ただ、成り代わるだけさ。お前が欲しくて堪らなかった身体に」
神様らしき人の差配で、僕は僕じゃない人物として生きることになった。
これは健康な身体を手に入れた僕が、好きなように生きていくお話。
本編は三人称です。
R−18に該当するページには※を付けます。
毎日20時更新
登場人物
ラファエル・ローデン
金髪青眼の美青年。無邪気であどけなくもあるが無鉄砲で好奇心旺盛。
ある日人が変わったように活発になったことで親しい人たちを戸惑わせた。今では受け入れられている。
首筋で脈を取るのがクセ。
アルフレッド
茶髪に赤目の迫力ある男前苦労人。ラファエルの友人であり相棒。
剣の腕が立ち騎士団への入団を強く望まれていたが縛り付けられるのを嫌う性格な為断った。
神様
ガラが悪い大男。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる