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伊吹は
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「おにーちゃんのお付き合いしてるひとに会ってみたいなあ」
「へ、あ、え?」
八月某日。
夏休みももう半ば、暇を持て余した愛莉はファミリーパックの小さな棒アイスを齧り、ぽつりとそんなことを呟いた。おにーちゃんはアイス食べないの?今日の分愛莉が食べちゃうよ、なんて頭を覗かせた棒を噛みながら。
……話してない、愛莉には、何も。
それは勿論、前世だとか、そういったこともだけれど、玲於さんのことも、有都さんのことも、何も。話してはない。
何だか年の離れた妹相手にそんな恋バナだとか惚気だとか、そういう話は出来なかったし、自分で望んだこととはいえ相手がふたりいるだなんて教育に悪くて言えやしない。そもそも相手が男だなんて……別に恥ずかしいとは思ってないけど、やっぱり教育に悪い。
絶対に隠し通す、とまでは誓ってもいないけれど、流石に中学一年のまだ幼い妹にお兄ちゃんの恋人は同性で、しかもふたりいて、そのどちらのことも愛してます、だなんてことは言えやしないのです。
そう、ふたりのことを恥ずかしいと思ってるのではない。
寧ろおれには勿体ないと、ちゃんと自覚しているくらい出来た恋人だ。
包容力も金もある社長に、将来性も生活力もある美人の大学生。そんなふたりの相手は高卒のちんちくりん。
国に貢献していたイヴと違い、現世のおれはなにひとつ……いや、かわいい妹、愛莉しか自慢出来るものはない。
何か弱味でも握っておいでで?と訊かれそうな組み合わせだ。ある意味その通り、弱味を握っているようなものだけれど。
そのふたりはそれはもうおれにでれっでれだ。当の本人が首を傾げたくなってしまう程。……いや、それは言い過ぎかな。
おれが褒められるのなんて、今世ではこのかおくらいなものなのに。
「つ、つきあっ、付き合ってる、ひとって」
「あのお花くれたひとでしょお?」
伯母と一緒に作ってくれた薔薇のドライフラワーを指しながら、愛莉はアイスの最後のひとくちを棒から外し、飴のように口の中で舐め溶かしていく。
半分当たりだ。
「だってそうでもなきゃあんなにたくさんの薔薇持ってこないでしょ、高いんだよ薔薇って」
「いや、あれは庭にあるやつを」
「仕事の後帰ってくるの遅いしー」
「それは仕事だから仕方ないし、残業だって」
「ご飯もいらないってゆーでしょ、それ、食べてきてるんでしょ、デートだ」
「……おとなには食事の付き合いってものが」
「しんにゅうしゃいんはやすげっきゅーなんでしょ?休みの日も結構出掛けちゃうし?」
「ど、同僚と遊ぶのはまあ普通でしょ」
「ねえ、なぁんで隠すの?」
あたしに紹介出来ないようなひとなの?と頬を膨らませてかおを近付ける。
バニラとチョコの甘ったるいにおいがして、なんだかそれが迫る表情の割にはこどものにおいだと感じて少し笑ってしまった。
それに対して愛莉はむう、とまた小さな唇を尖らせる。馬鹿にしてるんじゃない、純粋に、自分の妹のかわいいところに気付いて笑顔が出てしまっただけだ。
いつかはふたりを紹介したいとは考えているけれど、それはいつかは、であってもうちょっと先。愛莉も誰かと恋をして、もう少しお姉さんになってから。
今はどちらかというと、まだ夢を見ていてほしいと思ってしまう兄心。
「あたしだって心配してるだけだよ、おにーちゃんが騙されないように、かなしくならないように」
「そんなことはないよ」
「家族に挨拶するべきじゃない?」
「そんな、結婚する訳じゃあるまいし」
「……しないの?」
「え?」
きょとん、と丸い瞳をぱちくりさせて、愛莉は驚いたようにそう呟いた。
そういうひともいるだろうけれど、おれはまだ高校を卒業して働き出してから半年も経ってない。おまけに相手は同性で、結婚なんてそんな……イヴの時はそりゃあ婚約だとか結婚だとかの話が身近にあったけれど、この世界では、この国では同性婚は認められてない。
いや、愛莉はおれの相手を女性だと思ってるんだろうからそれは自然な考えではあるのか。
「おにーちゃんって、そういう、てきとーなお付き合いはしないと思ってた」
「え」
「はんめんきょーし、ってやつ。あってるでしょ?」
あたしはおにーちゃんたちに紹介出来るようなひとしかすきになんないから。
そう立ち上がった愛莉は、歯磨きしてくる、と拗ねた声でおれの部屋から出て行ってしまった。
◇◇◇
「そんなことで落ち込んでるのか」
「そんなこと、って!」
「玲於さんってちょいちょいデリカシーないですよね」
「あ?」
「伊吹、おかわりいる?」
「ううん、もういい……」
ごちそうさま、と軽く頭を下げると、うん、と有都さんが微笑んだ。玲於さんは溜息をひとつ。
愛莉と喧嘩した翌日、彼等の住む家に遊びに来たおれはまだへこんだままだった。
……ふたりにはわかんないでしょ、と思う。でも口にはしない。特に有都さんの前では。
おれがショックを受けてるのは、かわいい妹に少し軽蔑されたような言葉を投げられたこと。
きっとあの両親のようだと思われてしまったのだろうということ。
自分は誰かと恋愛なんてしないと思っていた。
それは両親を見て育ったから。かおだけに寄ってくる奴なんて碌なもんじゃないし、飽きれば捨てられるだけだって知ってる。
だからといって躰の関係だけでいいと思う程擦れてもないし、浮気や不倫なんて論外。相手やこどもを巻き込んでする神経がわかんない。いや、お前が言うなって感じだけど。
だからといって、おれみたいなかおしか取り柄がない、寧ろそれ以外は悪いところしかない自分がただ愛されるだなんて思ってなかった。
血の繋がった家族にさえ愛されないのに、そんな奇特な人間なんていないと思っていた。
「へ、あ、え?」
八月某日。
夏休みももう半ば、暇を持て余した愛莉はファミリーパックの小さな棒アイスを齧り、ぽつりとそんなことを呟いた。おにーちゃんはアイス食べないの?今日の分愛莉が食べちゃうよ、なんて頭を覗かせた棒を噛みながら。
……話してない、愛莉には、何も。
それは勿論、前世だとか、そういったこともだけれど、玲於さんのことも、有都さんのことも、何も。話してはない。
何だか年の離れた妹相手にそんな恋バナだとか惚気だとか、そういう話は出来なかったし、自分で望んだこととはいえ相手がふたりいるだなんて教育に悪くて言えやしない。そもそも相手が男だなんて……別に恥ずかしいとは思ってないけど、やっぱり教育に悪い。
絶対に隠し通す、とまでは誓ってもいないけれど、流石に中学一年のまだ幼い妹にお兄ちゃんの恋人は同性で、しかもふたりいて、そのどちらのことも愛してます、だなんてことは言えやしないのです。
そう、ふたりのことを恥ずかしいと思ってるのではない。
寧ろおれには勿体ないと、ちゃんと自覚しているくらい出来た恋人だ。
包容力も金もある社長に、将来性も生活力もある美人の大学生。そんなふたりの相手は高卒のちんちくりん。
国に貢献していたイヴと違い、現世のおれはなにひとつ……いや、かわいい妹、愛莉しか自慢出来るものはない。
何か弱味でも握っておいでで?と訊かれそうな組み合わせだ。ある意味その通り、弱味を握っているようなものだけれど。
そのふたりはそれはもうおれにでれっでれだ。当の本人が首を傾げたくなってしまう程。……いや、それは言い過ぎかな。
おれが褒められるのなんて、今世ではこのかおくらいなものなのに。
「つ、つきあっ、付き合ってる、ひとって」
「あのお花くれたひとでしょお?」
伯母と一緒に作ってくれた薔薇のドライフラワーを指しながら、愛莉はアイスの最後のひとくちを棒から外し、飴のように口の中で舐め溶かしていく。
半分当たりだ。
「だってそうでもなきゃあんなにたくさんの薔薇持ってこないでしょ、高いんだよ薔薇って」
「いや、あれは庭にあるやつを」
「仕事の後帰ってくるの遅いしー」
「それは仕事だから仕方ないし、残業だって」
「ご飯もいらないってゆーでしょ、それ、食べてきてるんでしょ、デートだ」
「……おとなには食事の付き合いってものが」
「しんにゅうしゃいんはやすげっきゅーなんでしょ?休みの日も結構出掛けちゃうし?」
「ど、同僚と遊ぶのはまあ普通でしょ」
「ねえ、なぁんで隠すの?」
あたしに紹介出来ないようなひとなの?と頬を膨らませてかおを近付ける。
バニラとチョコの甘ったるいにおいがして、なんだかそれが迫る表情の割にはこどものにおいだと感じて少し笑ってしまった。
それに対して愛莉はむう、とまた小さな唇を尖らせる。馬鹿にしてるんじゃない、純粋に、自分の妹のかわいいところに気付いて笑顔が出てしまっただけだ。
いつかはふたりを紹介したいとは考えているけれど、それはいつかは、であってもうちょっと先。愛莉も誰かと恋をして、もう少しお姉さんになってから。
今はどちらかというと、まだ夢を見ていてほしいと思ってしまう兄心。
「あたしだって心配してるだけだよ、おにーちゃんが騙されないように、かなしくならないように」
「そんなことはないよ」
「家族に挨拶するべきじゃない?」
「そんな、結婚する訳じゃあるまいし」
「……しないの?」
「え?」
きょとん、と丸い瞳をぱちくりさせて、愛莉は驚いたようにそう呟いた。
そういうひともいるだろうけれど、おれはまだ高校を卒業して働き出してから半年も経ってない。おまけに相手は同性で、結婚なんてそんな……イヴの時はそりゃあ婚約だとか結婚だとかの話が身近にあったけれど、この世界では、この国では同性婚は認められてない。
いや、愛莉はおれの相手を女性だと思ってるんだろうからそれは自然な考えではあるのか。
「おにーちゃんって、そういう、てきとーなお付き合いはしないと思ってた」
「え」
「はんめんきょーし、ってやつ。あってるでしょ?」
あたしはおにーちゃんたちに紹介出来るようなひとしかすきになんないから。
そう立ち上がった愛莉は、歯磨きしてくる、と拗ねた声でおれの部屋から出て行ってしまった。
◇◇◇
「そんなことで落ち込んでるのか」
「そんなこと、って!」
「玲於さんってちょいちょいデリカシーないですよね」
「あ?」
「伊吹、おかわりいる?」
「ううん、もういい……」
ごちそうさま、と軽く頭を下げると、うん、と有都さんが微笑んだ。玲於さんは溜息をひとつ。
愛莉と喧嘩した翌日、彼等の住む家に遊びに来たおれはまだへこんだままだった。
……ふたりにはわかんないでしょ、と思う。でも口にはしない。特に有都さんの前では。
おれがショックを受けてるのは、かわいい妹に少し軽蔑されたような言葉を投げられたこと。
きっとあの両親のようだと思われてしまったのだろうということ。
自分は誰かと恋愛なんてしないと思っていた。
それは両親を見て育ったから。かおだけに寄ってくる奴なんて碌なもんじゃないし、飽きれば捨てられるだけだって知ってる。
だからといって躰の関係だけでいいと思う程擦れてもないし、浮気や不倫なんて論外。相手やこどもを巻き込んでする神経がわかんない。いや、お前が言うなって感じだけど。
だからといって、おれみたいなかおしか取り柄がない、寧ろそれ以外は悪いところしかない自分がただ愛されるだなんて思ってなかった。
血の繋がった家族にさえ愛されないのに、そんな奇特な人間なんていないと思っていた。
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