168 / 192
9
167
しおりを挟む
アルコールに対して、弱くもないけど強くもないだろうな、というのは口が軽くなる有都さんを見てればわかった。
白い肌をほんのり染めてグラスを傾ける様は大分色っぽくてどきどきしてしまう。
折角着替えてきたスーツは暑いと、早々に玲於さんからTシャツを借りているのだけど、そのサイズの合わなさが余計に見てはいけないものを見てしまった気にさせる。
おれが着るとちょっと合わないね、といったどころではないので、勧められたけれどそれを断ったおれはひとりスーツのままだ。
すっかり私服に着替えたふたりに囲まれて、なんだか少し浮いてる気もするけれど、今こども扱いはされたくない気もした。
ひとりだけジュースを飲んでる時点で明確にこどもだと線引きされているのだけど。
「はー、これ以上呑んだらだめな気がする……明日朝からバイトあるし~……」
「バイトはどれくらいしてるんだ」
「居酒屋と~、カテキョと雑貨屋、あと派遣で単発……」
ぽやぽやした有都さんが、今日会ったばかりとはいえ前世のせいでなんだか新鮮だな、と思ってしまう。
アルベールは基本的に、イヴとエディーの前では格好つけたいタイプだった。
それはわかる、おれだってエディーや愛莉の前では頼れる兄でいたいもの。
だからこそこうやって、イヴがいないレオンの前では多少弱さを見せたり出来ていたのかな、と思うとそれはそれで安心する。嫉妬心がない訳ではないけれど。
それでもそういうひとがいて良かったな、と素直に思うのだ。
まあ今は酔ってるせいかおれにもそんな姿を見せちゃってるけど。
施設で育った有都さんは、高校の時からバイトで資金を貯めて、それを入学金に当てて奨学金を借り、またバイトをしながら大学生をしているという。
頭が良くないおれにはそんな選択肢もなかった、奨学金なんて返せる自信もなかったし、早く家を出たかったし、愛莉の為に少しでも貯められたら、なんてことくらいしか考えてなくて、将来のことなんて考えてもなかった。
「居酒屋辞めな」
「なんでえ……カテキョの次に時給いいのに……」
「家賃と食費光熱費浮いたらその分働かなくていいだろ」
「そうだけど……え、全部負担してくれるんですか?家政夫みたいなこと出来ないですけど~……」
「いや、家事代行はこっちで頼んでるし」
そう有都さんに言う玲於さんにあれっ、と思った。おれを家政夫にしようとして、杏さんに私物化するなと言われていたのに。
本気では家政夫にする気はなかったということだろうか。
「夕飯は俺もつまみ程度は作るし、お前も作れる時は作ってくれてもいいし外食でもデリバリーでも構わないし。洗濯と風呂掃除くらいか、それも手が空いてる方がすればいい。お前はその分勉強出来るだろう」
「……」
「疲れてるから酒が回るんだよ、生活費や学費の為に必死なのはわかったから。これからまだ忙しくなるだろ、バイトを減らすくらいで丁度いいよ」
引越しが決まったらトラックも出してやるよ、と言う玲於さんに、有都さんはずっと驚いたように瞳を丸くしていた。
ずっと気を張ってたんだろうな、と思う。
だってそうしないと生きていけなかった。
イヴやレオンのことを覚えていても、探し方なんてわからなくて、会いたいとは思ってもどうしようも出来ず、自分の生活だけでいっぱいだった。
「だから今朝、広告を観た時、いてもたってもいられなくて……」
冷静に考えれば、こんなに頭のいいひとがラフな私服でアポも取らずに受付嬢に社長に会わせろと言ったところでそれが通らないことくらいわかる筈だ。
気付けなかったのは、それだけ必死だったから。
「お前も伊吹も大変だったな」
「……伊吹も?」
「や、おれは……その、有都さんに比べたら全然、」
家もあったし、高校まで行けたし、愛莉もいたし……両親が離婚してからは会えなかったけど。
でも有都さんより全然頑張ってない。バイトは単発でたまにするくらいだったし、家でゲームをする余裕もあった訳だし。
「あ、でも……」
前世から戻ってきた、というか、またこちらで瞳を醒ましたというか、その時の話もしておく。
愛莉がおれを待っていてくれたこと、伯母とその旦那がおれたちを迎えてくれたこと、そしてその伯母が恐らく母さまであるということ。
狡いと思われるかな、と思った。伊吹ばっかり狡いって。
でもそんなことはなかった。
記憶はないんだ、さみしいねえ、でも良かった、母さまもしあわせで良かったね、と有都さんは微笑んだ。
そういうひとだった、と思い出す。
アルベールは家族を優先する。家族がしあわせならそれでいいと思うタイプの人間だ。
そこに自分を捩じ込むことはしない。
おれは狡いなって思ったのに。イヴはいいなって。羨ましいなって。
そういうところが有都さんの人間性なのだろう。
「その内……会いに行っても構わないかな、こんな話はしないけれど、その、伊吹の友人としてでも、元気に過ごしてる姿を見るだけでいいから」
「勿論」
「あ、でもそうか、伊吹と結婚したら、また家族になれるね」
その言葉に、飲んでいたジュースで噎せてしまった。
向こうの世界と違い、こちらではそれは難しいことだとわかってるし、それはきっと有都さんだって理解しているだろう。
わかっていてそう思うのは、きっと願望も混じっている。
白い肌をほんのり染めてグラスを傾ける様は大分色っぽくてどきどきしてしまう。
折角着替えてきたスーツは暑いと、早々に玲於さんからTシャツを借りているのだけど、そのサイズの合わなさが余計に見てはいけないものを見てしまった気にさせる。
おれが着るとちょっと合わないね、といったどころではないので、勧められたけれどそれを断ったおれはひとりスーツのままだ。
すっかり私服に着替えたふたりに囲まれて、なんだか少し浮いてる気もするけれど、今こども扱いはされたくない気もした。
ひとりだけジュースを飲んでる時点で明確にこどもだと線引きされているのだけど。
「はー、これ以上呑んだらだめな気がする……明日朝からバイトあるし~……」
「バイトはどれくらいしてるんだ」
「居酒屋と~、カテキョと雑貨屋、あと派遣で単発……」
ぽやぽやした有都さんが、今日会ったばかりとはいえ前世のせいでなんだか新鮮だな、と思ってしまう。
アルベールは基本的に、イヴとエディーの前では格好つけたいタイプだった。
それはわかる、おれだってエディーや愛莉の前では頼れる兄でいたいもの。
だからこそこうやって、イヴがいないレオンの前では多少弱さを見せたり出来ていたのかな、と思うとそれはそれで安心する。嫉妬心がない訳ではないけれど。
それでもそういうひとがいて良かったな、と素直に思うのだ。
まあ今は酔ってるせいかおれにもそんな姿を見せちゃってるけど。
施設で育った有都さんは、高校の時からバイトで資金を貯めて、それを入学金に当てて奨学金を借り、またバイトをしながら大学生をしているという。
頭が良くないおれにはそんな選択肢もなかった、奨学金なんて返せる自信もなかったし、早く家を出たかったし、愛莉の為に少しでも貯められたら、なんてことくらいしか考えてなくて、将来のことなんて考えてもなかった。
「居酒屋辞めな」
「なんでえ……カテキョの次に時給いいのに……」
「家賃と食費光熱費浮いたらその分働かなくていいだろ」
「そうだけど……え、全部負担してくれるんですか?家政夫みたいなこと出来ないですけど~……」
「いや、家事代行はこっちで頼んでるし」
そう有都さんに言う玲於さんにあれっ、と思った。おれを家政夫にしようとして、杏さんに私物化するなと言われていたのに。
本気では家政夫にする気はなかったということだろうか。
「夕飯は俺もつまみ程度は作るし、お前も作れる時は作ってくれてもいいし外食でもデリバリーでも構わないし。洗濯と風呂掃除くらいか、それも手が空いてる方がすればいい。お前はその分勉強出来るだろう」
「……」
「疲れてるから酒が回るんだよ、生活費や学費の為に必死なのはわかったから。これからまだ忙しくなるだろ、バイトを減らすくらいで丁度いいよ」
引越しが決まったらトラックも出してやるよ、と言う玲於さんに、有都さんはずっと驚いたように瞳を丸くしていた。
ずっと気を張ってたんだろうな、と思う。
だってそうしないと生きていけなかった。
イヴやレオンのことを覚えていても、探し方なんてわからなくて、会いたいとは思ってもどうしようも出来ず、自分の生活だけでいっぱいだった。
「だから今朝、広告を観た時、いてもたってもいられなくて……」
冷静に考えれば、こんなに頭のいいひとがラフな私服でアポも取らずに受付嬢に社長に会わせろと言ったところでそれが通らないことくらいわかる筈だ。
気付けなかったのは、それだけ必死だったから。
「お前も伊吹も大変だったな」
「……伊吹も?」
「や、おれは……その、有都さんに比べたら全然、」
家もあったし、高校まで行けたし、愛莉もいたし……両親が離婚してからは会えなかったけど。
でも有都さんより全然頑張ってない。バイトは単発でたまにするくらいだったし、家でゲームをする余裕もあった訳だし。
「あ、でも……」
前世から戻ってきた、というか、またこちらで瞳を醒ましたというか、その時の話もしておく。
愛莉がおれを待っていてくれたこと、伯母とその旦那がおれたちを迎えてくれたこと、そしてその伯母が恐らく母さまであるということ。
狡いと思われるかな、と思った。伊吹ばっかり狡いって。
でもそんなことはなかった。
記憶はないんだ、さみしいねえ、でも良かった、母さまもしあわせで良かったね、と有都さんは微笑んだ。
そういうひとだった、と思い出す。
アルベールは家族を優先する。家族がしあわせならそれでいいと思うタイプの人間だ。
そこに自分を捩じ込むことはしない。
おれは狡いなって思ったのに。イヴはいいなって。羨ましいなって。
そういうところが有都さんの人間性なのだろう。
「その内……会いに行っても構わないかな、こんな話はしないけれど、その、伊吹の友人としてでも、元気に過ごしてる姿を見るだけでいいから」
「勿論」
「あ、でもそうか、伊吹と結婚したら、また家族になれるね」
その言葉に、飲んでいたジュースで噎せてしまった。
向こうの世界と違い、こちらではそれは難しいことだとわかってるし、それはきっと有都さんだって理解しているだろう。
わかっていてそう思うのは、きっと願望も混じっている。
182
お気に入りに追加
3,781
あなたにおすすめの小説

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
第12回BL大賞奨励賞いただきました!ありがとうございます。僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して、公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…我慢の限界で田舎の領地から家出をして来た。もう戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが我らが坊ちゃま…ジュリアス様だ!坊ちゃまと初めて会った時、不思議な感覚を覚えた。そして突然閃く「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけにジュリアス様が主人公だ!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。だけど何で?全然シナリオ通りじゃないんですけど?
お気に入り&いいね&感想をいただけると嬉しいです!孤独な作業なので(笑)励みになります。
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる