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「確かに演習場に来たのは今日が初めてでしたが、私が呼んだんですよ、イヴさまを竜騎士団に迎える話がありましてね」
「えっ」
副団長の言葉に先に声を上げてしまったのはおれだった。
慌てて口元を押さえたけれど遅い。アンリがじっと見つめる。いや本当に近い。睫毛長いな……
「後で話そうと思ってたんですよ、ゆっくりと」
その言葉で、ああこれはただの助け舟で、適当な嘘なんだな、とわかった。
だって本当ならここに副団長はいる筈なかったんだし。
一瞬跳ねた心臓を落ち着かせるように、少し間を開けてすうと息を呑んで、後で話あるって言ってたのはそれなんですねー、なんて乗っておく。
実際そんなことは打診されていやしない。
「イヴさまが竜騎士団って危なくないですか……?」
見て下さいこの細腕、心配でしょう、とアンリはおれの腕を掴んで副団長に見せつけた。
それおれを貶してないですか。
「怪我したらどうするんですか!竜騎士って怪我多いですよね、イヴさま、躰を動かすこと苦手なのに!」
「……」
その通りなんだけど、内容のせいで庇われてる気が一切しない。
自分だってそう思うけど、他人にそんな心配される程かなあ、鍛えてるユーゴや他の団員と比べたらそりゃあ何も鍛えてない自分は貧相かもしれないけれど。
いや、隣にこんなに大きな副団長がいるから余計にそう見えるんじゃないか?
「いえ、危ないことはさせませんよ、ただイヴさま程うちに相応しい方もいないでしょう、相談役として特別に入団をお願いしようかと」
「怪我しません?」
「現場には出しません」
「それなら……」
いつの間にかアンリが許可を出す側になっていて、おれが首を傾げてしまう。
「じゃあそれならぼくも演習場に行って構わないですよね」
「えっ」
めげないアンリにまた声を出してしまった。
演習場だぞ、他にひとも竜もいるぞ、正しくの仲良くしたいも、何か思惑があっての「仲良くしたい」も、その通りになんて出来ないだろうに。
「ユーゴもいるし。ね、また仲良くしようね」
「え、あ、ああ……そう、だな」
話を振られたユーゴが気まずそうにジャンをちらちら見る。
ジャンの表情は苛つきを隠そうともしていない。昔からそういうの、隠すタイプではなかった。
「イヴさまには仕事として頼むので、遊びに来られるとちょっと」
「でも王太子さまの許可が降りれば大丈夫ですよね」
アンリはにこっと笑って、良いですよね、ジャンさま、と振り返る。
苦々しげに、お前は俺の言うことも聞かんだろう、とジャンが呟くと、はい許可が出ました、とまたこちらを向いた。
アンリはずっとマイペースだ。そんなところが攻略キャラクターには人気だった。
おれはちょっと苦手。
色々ちぐはぐで、読めない。そういうのは苦手。だってどこを触れたらだめだとかわからないから。
そんな、ジャンのような……伊吹の母さんみたいな、ずっと気を遣ってびくびく生活をしないといけないような相手は苦手。
母さんとアンリでは色々違うとわかっていても。
「約束。またお話しましょうね、楽しみだな、ね、イヴさま」
ぎゅう、とされた抱擁はあたたかくて柔らかくて甘い香りがした。
アルベールやレオンのように硬くなくて、エディーのような頼りなさはない。
頬に触れたふわふわの髪はゲーム内でジャンを落としたもの。抱き締められて、その香りに心強さを感じた場面。
耳元で、またね、と甘い声。
ばっと耳元を覆うと、満足そうに笑ったアンリはひらりとおれから離れて、お待たせ、とジャンの腕を取る。
ジャンが何かを言う前に、振り返って手を振り、竜舎を出るよう彼を促した。
外からふたりの声が聞こえるけれど、内容までは聞き取れない。
……特に何もなかった、でいいのか?
ジャンはちゃんとレベッカを治してくれたし、機嫌は悪かったけどそれだけだった。
ユーゴともぶつからなかったし……ここに来るまでに何があったかはわからないけど、多分馬車の中でむすっとしていたくらいだろう。機嫌が悪いと口撃をするより黙りこくるのは昔からだ。
アンリもイヴを敵視しているかと思いきや仲良くしたいだなんて訳のわからないことを……演習場に来るとか言い出したこと以外は副団長も変わりはなく、心配していた魅了の件も、少しユーゴが誘惑されたくらいか。
……いや演習場に来るって?
「……演習場にアンリが来たらやばくないです……?」
アルベールにユーゴに他の団員たちに。
アンリの能力を危惧して折角今日はアルベールを遠ざけたというのに。
……無駄になっちゃった。
「団長副団長権限で来るのを断ることは……」
「まあ断ったとしても来るでしょうねえ」
「ですよね……」
竜騎士団も騎士団も、いってみれば国のものだ。
危ないからと正論を伝えたところで、王の許可が降りてしまえば自由にアンリは来るだろう。
その自由さ、行動力の高さも主人公の売りだ。
「イヴさまの竜騎士団入りも嘘じゃないですからね」
「え」
「後で帰ってきた時にでも話をしようとは思ってたんですよ。アルベールから聞いてました、することがないと悩んでるようだと」
イヴさまならうちに適任でしょう、どうです、と微笑む。
「毎日来る必要はないし、非常勤といったところですね、うちからしたら竜の面倒を見てもらえたら助かるし、イヴさまも一々確認を取るのは面倒でしょう」
アンリさまの件で答えにくくなったでしょうが考えておいて下さいね、と大きな手が揺らすように頭を撫でた。
その話自体は有難いのだけれど……確かにアンリの件で頷きにくくなってしまった。
「えっ」
副団長の言葉に先に声を上げてしまったのはおれだった。
慌てて口元を押さえたけれど遅い。アンリがじっと見つめる。いや本当に近い。睫毛長いな……
「後で話そうと思ってたんですよ、ゆっくりと」
その言葉で、ああこれはただの助け舟で、適当な嘘なんだな、とわかった。
だって本当ならここに副団長はいる筈なかったんだし。
一瞬跳ねた心臓を落ち着かせるように、少し間を開けてすうと息を呑んで、後で話あるって言ってたのはそれなんですねー、なんて乗っておく。
実際そんなことは打診されていやしない。
「イヴさまが竜騎士団って危なくないですか……?」
見て下さいこの細腕、心配でしょう、とアンリはおれの腕を掴んで副団長に見せつけた。
それおれを貶してないですか。
「怪我したらどうするんですか!竜騎士って怪我多いですよね、イヴさま、躰を動かすこと苦手なのに!」
「……」
その通りなんだけど、内容のせいで庇われてる気が一切しない。
自分だってそう思うけど、他人にそんな心配される程かなあ、鍛えてるユーゴや他の団員と比べたらそりゃあ何も鍛えてない自分は貧相かもしれないけれど。
いや、隣にこんなに大きな副団長がいるから余計にそう見えるんじゃないか?
「いえ、危ないことはさせませんよ、ただイヴさま程うちに相応しい方もいないでしょう、相談役として特別に入団をお願いしようかと」
「怪我しません?」
「現場には出しません」
「それなら……」
いつの間にかアンリが許可を出す側になっていて、おれが首を傾げてしまう。
「じゃあそれならぼくも演習場に行って構わないですよね」
「えっ」
めげないアンリにまた声を出してしまった。
演習場だぞ、他にひとも竜もいるぞ、正しくの仲良くしたいも、何か思惑があっての「仲良くしたい」も、その通りになんて出来ないだろうに。
「ユーゴもいるし。ね、また仲良くしようね」
「え、あ、ああ……そう、だな」
話を振られたユーゴが気まずそうにジャンをちらちら見る。
ジャンの表情は苛つきを隠そうともしていない。昔からそういうの、隠すタイプではなかった。
「イヴさまには仕事として頼むので、遊びに来られるとちょっと」
「でも王太子さまの許可が降りれば大丈夫ですよね」
アンリはにこっと笑って、良いですよね、ジャンさま、と振り返る。
苦々しげに、お前は俺の言うことも聞かんだろう、とジャンが呟くと、はい許可が出ました、とまたこちらを向いた。
アンリはずっとマイペースだ。そんなところが攻略キャラクターには人気だった。
おれはちょっと苦手。
色々ちぐはぐで、読めない。そういうのは苦手。だってどこを触れたらだめだとかわからないから。
そんな、ジャンのような……伊吹の母さんみたいな、ずっと気を遣ってびくびく生活をしないといけないような相手は苦手。
母さんとアンリでは色々違うとわかっていても。
「約束。またお話しましょうね、楽しみだな、ね、イヴさま」
ぎゅう、とされた抱擁はあたたかくて柔らかくて甘い香りがした。
アルベールやレオンのように硬くなくて、エディーのような頼りなさはない。
頬に触れたふわふわの髪はゲーム内でジャンを落としたもの。抱き締められて、その香りに心強さを感じた場面。
耳元で、またね、と甘い声。
ばっと耳元を覆うと、満足そうに笑ったアンリはひらりとおれから離れて、お待たせ、とジャンの腕を取る。
ジャンが何かを言う前に、振り返って手を振り、竜舎を出るよう彼を促した。
外からふたりの声が聞こえるけれど、内容までは聞き取れない。
……特に何もなかった、でいいのか?
ジャンはちゃんとレベッカを治してくれたし、機嫌は悪かったけどそれだけだった。
ユーゴともぶつからなかったし……ここに来るまでに何があったかはわからないけど、多分馬車の中でむすっとしていたくらいだろう。機嫌が悪いと口撃をするより黙りこくるのは昔からだ。
アンリもイヴを敵視しているかと思いきや仲良くしたいだなんて訳のわからないことを……演習場に来るとか言い出したこと以外は副団長も変わりはなく、心配していた魅了の件も、少しユーゴが誘惑されたくらいか。
……いや演習場に来るって?
「……演習場にアンリが来たらやばくないです……?」
アルベールにユーゴに他の団員たちに。
アンリの能力を危惧して折角今日はアルベールを遠ざけたというのに。
……無駄になっちゃった。
「団長副団長権限で来るのを断ることは……」
「まあ断ったとしても来るでしょうねえ」
「ですよね……」
竜騎士団も騎士団も、いってみれば国のものだ。
危ないからと正論を伝えたところで、王の許可が降りてしまえば自由にアンリは来るだろう。
その自由さ、行動力の高さも主人公の売りだ。
「イヴさまの竜騎士団入りも嘘じゃないですからね」
「え」
「後で帰ってきた時にでも話をしようとは思ってたんですよ。アルベールから聞いてました、することがないと悩んでるようだと」
イヴさまならうちに適任でしょう、どうです、と微笑む。
「毎日来る必要はないし、非常勤といったところですね、うちからしたら竜の面倒を見てもらえたら助かるし、イヴさまも一々確認を取るのは面倒でしょう」
アンリさまの件で答えにくくなったでしょうが考えておいて下さいね、と大きな手が揺らすように頭を撫でた。
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