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第三章 清廉なるティタニエラ
第四話 裁きを代行する獣②
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『気に入ったか?』
ミスティルの声が不自然だった。エコーが掛かったように反響し、普段の彼女からすれば信じられないほど無機質な声。総司が振り返った時には既に、リシアがミスティルの首に剣を突き付けていた。
『優秀だな、リシア・アリンティアス。ゼファルスの翼を継ぐ者よ』
ミスティルの目はうつろで、無表情。しかし声はわずかに楽しげだった。
『間抜けな救世主が今日まで生きながらえているのは、お前が傍に控えているからだ』
「……お前……!」
『我が翼に挑む者、その心強き相棒よ。私は、お前が本気を出さずとも勝てる相手だと、そう謳うか』
「ジャンジットテリオス……!」
ミスティルの体を乗っ取り話をしているのは、総司たちが「その翼に挑む」相手。それすなわち神獣・ジャンジットテリオスである。
『剣を下げよ。案ずるな。お前たちの相手は後でしよう』
リシアが剣を下ろすことはなく、総司も既にリバース・オーダーを抜いていた。ベルはじりじりと位置取りを変え、ミスティルの死角に回り込み、いつでもとびかかれる姿勢を取っていた。
『……カイオディウムの』
ミスティルが振り向き、うつろな目でベルを射抜く。その視線の空恐ろしさは形容しがたい。ベルは足が床にへばりついたように動けなくなった。
ただミスティルを操り、自らの言葉を伝えるだけの、本体ではない存在。それでも、神獣が持つ圧倒的な力が漏れ出し、ベルを襲っている。頬を冷や汗が伝い、うかつに動けば首が飛ぶと直感する。
『いや、それどころか……』
ミスティルの眼光が、うつろであるはずの目が力を増した。
『おぉ……これは驚いた』
ミスティルは総司を見て言った。
『ソウシ』
「何だ」
当然のように、総司の名前を知っている。当然だ、ジャンジットテリオスは総司を出迎えるために、クルセルダ諸島の在り様を作り変えてしまったのだから。
『お前、“わかっていて”この娘を連れているのか? それとも知らないままか』
「……言っている意味がわからねえよ。せっかくこうして立ち話が出来るんだ。わかるようにしゃべってくれ」
『ではお前も言っていないわけだ』
今度はベルに向けて、ミスティルは鋭い眼差しを向ける。
『奇特なことだ……救世主と肩を並べて歩くのが、かつての反逆者の末裔とは』
一瞬、ミスティルが――――ジャンジットテリオスが言ったことの意味が本当にわからなかった。その言葉の意味を理解するまでに、総司もリシアも数秒を要した。
ベルは、ただ無言で目を伏せるだけ。
「……どういう意味だ?」
『そのままの意味だ。なあ、ロアダークの子孫よ。血は相当薄れたようだが、お前には、奴の力に実によくなじむ素養があるらしい』
ジャンジットテリオスが見抜いたのは、ベルの資質そのもの。
神獣は千年前の事件の時も今と変わらずリスティリアに存在し、そして覚えている。ベルが持つ「ロアダークから脈々と受け継がれる」力を感じ取り、ジャンジットテリオスは既に確信していた。
ベルの家系の系譜を千年さかのぼれば、そこにはロアダークがいることを。
かつてリスティリアを敵に回し、女神に反逆した大罪人には子が複数いた。現代に残るロアダークの系譜をたどるのは当然ながら困難を極める。ウェルゼミット教団の上層部においても、ベルがロアダークの子孫、その末裔であることなど把握している者はほぼいない。
千年前の先祖の力が、薄れゆく血の中でたまたま、なんの因果か覚醒し、色濃く表れることとなった存在。それがベル・スティンゴルドである。
彼女が若くして魔法と戦闘の才に長けるのは、千年越しの先祖返りが起きてしまっているからだ。
「……その辺、興味はあるけど」
総司は油断なく剣を構えたままで、ベルを見た。ベルは目を伏せたまま、総司とリシアを見ようとしなかった。
「今この場で重要とは思えねえな」
ベルがハッと目を見張ってようやく総司を見た。総司は既にベルから視線を外し、ミスティルを睨みつけていた。
『私はそれなりに知っている。そもそもお前たちがこのティタニエラに来たのもその娘による小細工があったからだ。全てが罠だとは思わないのか。ロアダークの力を受け継ぐ者。“血は争えない”、これはヒトの言葉だったな』
「ベルを疑う段階はもう終わっている」
リシアも冷静に言葉を紡いだ。
「親が悪人だからって子も悪人ってことにはならねえのに、千年も前のご先祖様を持ち出されてベルも悪人かもしれないってのは、そりゃあんまりな暴論だ。取り消せ」
『……ふむ』
ミスティルはわずかに首を傾げ、そして首を振った。
『確かに。ヒトの時間感覚で言えば“大昔のこと”か。数世代どころではない時代が過ぎ去った後だったな。許せ、私とお前たちとでは感覚が違ったようだ』
あっさりと、己の非を認めた。
寿命がせいぜい百年、というヒトの時間感覚と、千年前の大事件から今日まで一つの生命として生き続けているジャンジットテリオスとでは、子孫に対する考え方も何もかもが違う。総司とリシアにしてみればロアダークとベルの関係性は完全に断絶しているようなものであったとしても、ジャンジットテリオスにとっては連続した関係性なのだ。ジャンジットテリオスにとっては、確かに力を受け継いでいるベルがロアダークの「子」のように見えたのである。
『さて、少々逸れた。こんな話がしたいのではなかった』
リシアの剣をさっとかわして、ミスティルの体がすうーっと床を滑り、壁に飾られた絵の前へと移動する。総司とリシアがそれに近寄ることはなかった。総司が手招きして、茫然としているベルを自分の元へと呼び寄せる。
「小細工は通じない。俺の後ろにいろ」
「……ん。ありがと」
『お前は何に挑むのか、未だわからないまま走っている。終着点に待つものがわからないままに。その旅路を歩むことが出来るのは、お前がお人よしというやつだからだ』
「いや、違うな」
ミスティルの口から紡がれるジャンジットテリオスの言葉に、総司がきっぱりと反論した。
「確かに何かを見つけたわけじゃなくても、今の俺にはその言葉は当てはまらない。少なくとも、俺がここに来たのは俺自身の意思だ。この先も、俺は止まりたくないと心から思ってる」
『……これは驚いた。そうか、見逃していた』
ミスティルのうつろな目が、間違いなく、総司の胸元に刻まれたルディラントの紋章を見た。
『ルディラントの紋章か』
「王ランセムと出会った。その絵にあるスヴェンとサリアにもな」
『はっはっは!』
それまで感情を感じさせなかったミスティル、否、ジャンジットテリオスが、痛快とばかり声を上げて笑った。
『これは傑作だ、私はとんだ無駄足を踏んでいるというわけだ。こういうのを、お前たちの言葉で何と言うんだったかな……そう、ダサい、だったかな』
「だから、わからねえよ、お前の言ってることの意味が」
『お前に示さねばならないとばかり思っていた。お前の旅路に必要なものをな。しかしそれこそ必要のないことだった。お前は既に辿り着いていたか』
「……王ランセムが示してくれた。俺は“そうしたいから”この先へ進むし、必ず見つけてみせるさ。俺が何が何でもこの世界を護りたいと思うに足る何かを」
『あぁ――――であれば、最早』
ミスティルの目にゆっくりと、彼女本来の生気が戻る。
『言葉は不要だ、まだ未完成な、しかし確かなる救世主よ。上がってくるがいい。器は見定めた。次は力を見せてみろ』
「上等だ」
『良い気迫だ、死に物狂いで掛かって来い。わかっていると思うが』
正気に戻りかけているミスティルに、わずかに残る神獣の気配が、一瞬だけ殺気を帯びた。
『お前では素質不足だと私が判断したならばその時は殺すぞ。見逃してもらえると思うな』
ミスティルの声が不自然だった。エコーが掛かったように反響し、普段の彼女からすれば信じられないほど無機質な声。総司が振り返った時には既に、リシアがミスティルの首に剣を突き付けていた。
『優秀だな、リシア・アリンティアス。ゼファルスの翼を継ぐ者よ』
ミスティルの目はうつろで、無表情。しかし声はわずかに楽しげだった。
『間抜けな救世主が今日まで生きながらえているのは、お前が傍に控えているからだ』
「……お前……!」
『我が翼に挑む者、その心強き相棒よ。私は、お前が本気を出さずとも勝てる相手だと、そう謳うか』
「ジャンジットテリオス……!」
ミスティルの体を乗っ取り話をしているのは、総司たちが「その翼に挑む」相手。それすなわち神獣・ジャンジットテリオスである。
『剣を下げよ。案ずるな。お前たちの相手は後でしよう』
リシアが剣を下ろすことはなく、総司も既にリバース・オーダーを抜いていた。ベルはじりじりと位置取りを変え、ミスティルの死角に回り込み、いつでもとびかかれる姿勢を取っていた。
『……カイオディウムの』
ミスティルが振り向き、うつろな目でベルを射抜く。その視線の空恐ろしさは形容しがたい。ベルは足が床にへばりついたように動けなくなった。
ただミスティルを操り、自らの言葉を伝えるだけの、本体ではない存在。それでも、神獣が持つ圧倒的な力が漏れ出し、ベルを襲っている。頬を冷や汗が伝い、うかつに動けば首が飛ぶと直感する。
『いや、それどころか……』
ミスティルの眼光が、うつろであるはずの目が力を増した。
『おぉ……これは驚いた』
ミスティルは総司を見て言った。
『ソウシ』
「何だ」
当然のように、総司の名前を知っている。当然だ、ジャンジットテリオスは総司を出迎えるために、クルセルダ諸島の在り様を作り変えてしまったのだから。
『お前、“わかっていて”この娘を連れているのか? それとも知らないままか』
「……言っている意味がわからねえよ。せっかくこうして立ち話が出来るんだ。わかるようにしゃべってくれ」
『ではお前も言っていないわけだ』
今度はベルに向けて、ミスティルは鋭い眼差しを向ける。
『奇特なことだ……救世主と肩を並べて歩くのが、かつての反逆者の末裔とは』
一瞬、ミスティルが――――ジャンジットテリオスが言ったことの意味が本当にわからなかった。その言葉の意味を理解するまでに、総司もリシアも数秒を要した。
ベルは、ただ無言で目を伏せるだけ。
「……どういう意味だ?」
『そのままの意味だ。なあ、ロアダークの子孫よ。血は相当薄れたようだが、お前には、奴の力に実によくなじむ素養があるらしい』
ジャンジットテリオスが見抜いたのは、ベルの資質そのもの。
神獣は千年前の事件の時も今と変わらずリスティリアに存在し、そして覚えている。ベルが持つ「ロアダークから脈々と受け継がれる」力を感じ取り、ジャンジットテリオスは既に確信していた。
ベルの家系の系譜を千年さかのぼれば、そこにはロアダークがいることを。
かつてリスティリアを敵に回し、女神に反逆した大罪人には子が複数いた。現代に残るロアダークの系譜をたどるのは当然ながら困難を極める。ウェルゼミット教団の上層部においても、ベルがロアダークの子孫、その末裔であることなど把握している者はほぼいない。
千年前の先祖の力が、薄れゆく血の中でたまたま、なんの因果か覚醒し、色濃く表れることとなった存在。それがベル・スティンゴルドである。
彼女が若くして魔法と戦闘の才に長けるのは、千年越しの先祖返りが起きてしまっているからだ。
「……その辺、興味はあるけど」
総司は油断なく剣を構えたままで、ベルを見た。ベルは目を伏せたまま、総司とリシアを見ようとしなかった。
「今この場で重要とは思えねえな」
ベルがハッと目を見張ってようやく総司を見た。総司は既にベルから視線を外し、ミスティルを睨みつけていた。
『私はそれなりに知っている。そもそもお前たちがこのティタニエラに来たのもその娘による小細工があったからだ。全てが罠だとは思わないのか。ロアダークの力を受け継ぐ者。“血は争えない”、これはヒトの言葉だったな』
「ベルを疑う段階はもう終わっている」
リシアも冷静に言葉を紡いだ。
「親が悪人だからって子も悪人ってことにはならねえのに、千年も前のご先祖様を持ち出されてベルも悪人かもしれないってのは、そりゃあんまりな暴論だ。取り消せ」
『……ふむ』
ミスティルはわずかに首を傾げ、そして首を振った。
『確かに。ヒトの時間感覚で言えば“大昔のこと”か。数世代どころではない時代が過ぎ去った後だったな。許せ、私とお前たちとでは感覚が違ったようだ』
あっさりと、己の非を認めた。
寿命がせいぜい百年、というヒトの時間感覚と、千年前の大事件から今日まで一つの生命として生き続けているジャンジットテリオスとでは、子孫に対する考え方も何もかもが違う。総司とリシアにしてみればロアダークとベルの関係性は完全に断絶しているようなものであったとしても、ジャンジットテリオスにとっては連続した関係性なのだ。ジャンジットテリオスにとっては、確かに力を受け継いでいるベルがロアダークの「子」のように見えたのである。
『さて、少々逸れた。こんな話がしたいのではなかった』
リシアの剣をさっとかわして、ミスティルの体がすうーっと床を滑り、壁に飾られた絵の前へと移動する。総司とリシアがそれに近寄ることはなかった。総司が手招きして、茫然としているベルを自分の元へと呼び寄せる。
「小細工は通じない。俺の後ろにいろ」
「……ん。ありがと」
『お前は何に挑むのか、未だわからないまま走っている。終着点に待つものがわからないままに。その旅路を歩むことが出来るのは、お前がお人よしというやつだからだ』
「いや、違うな」
ミスティルの口から紡がれるジャンジットテリオスの言葉に、総司がきっぱりと反論した。
「確かに何かを見つけたわけじゃなくても、今の俺にはその言葉は当てはまらない。少なくとも、俺がここに来たのは俺自身の意思だ。この先も、俺は止まりたくないと心から思ってる」
『……これは驚いた。そうか、見逃していた』
ミスティルのうつろな目が、間違いなく、総司の胸元に刻まれたルディラントの紋章を見た。
『ルディラントの紋章か』
「王ランセムと出会った。その絵にあるスヴェンとサリアにもな」
『はっはっは!』
それまで感情を感じさせなかったミスティル、否、ジャンジットテリオスが、痛快とばかり声を上げて笑った。
『これは傑作だ、私はとんだ無駄足を踏んでいるというわけだ。こういうのを、お前たちの言葉で何と言うんだったかな……そう、ダサい、だったかな』
「だから、わからねえよ、お前の言ってることの意味が」
『お前に示さねばならないとばかり思っていた。お前の旅路に必要なものをな。しかしそれこそ必要のないことだった。お前は既に辿り着いていたか』
「……王ランセムが示してくれた。俺は“そうしたいから”この先へ進むし、必ず見つけてみせるさ。俺が何が何でもこの世界を護りたいと思うに足る何かを」
『あぁ――――であれば、最早』
ミスティルの目にゆっくりと、彼女本来の生気が戻る。
『言葉は不要だ、まだ未完成な、しかし確かなる救世主よ。上がってくるがいい。器は見定めた。次は力を見せてみろ』
「上等だ」
『良い気迫だ、死に物狂いで掛かって来い。わかっていると思うが』
正気に戻りかけているミスティルに、わずかに残る神獣の気配が、一瞬だけ殺気を帯びた。
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