月が導く異世界道中extra

あずみ 圭

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extra50 ビル=シートの蜃気楼都市滞在記①ビル、蜃気楼都市に立つ

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 荒野のどこかにあると囁かれる幻の街がある。
 蜃気楼都市、とツィーゲでは呼称され周知されてもいるが本当の名前は未だ知られていない。
 だが間違いなく実在する。
 幻の街などと言われながらも、これは揺るがない。
 蜃気楼都市に幸運にも辿り着けた冒険者たちが持ち帰る数々の食材や素材、それに武具。
 最初は眉唾だった冒険者の体験談も数が増え続ければ話は違ってくる。
 ツィーゲに持ち込まれる多くの物資と情報。
 その積み重ねで、今やかの都市の存在を疑っているものは最早いないと言って良い。

「さて、蜃気楼都市で冒険者の方々に話が通じるのだ。それで良いのではないかね?」

 体格を考えれば随分と大きなジョッキを手に酒をあおるドワーフの職人が私の問いにそう答えた。
 私、ランクAプラスの冒険者ビル=シートは今人生最高の幸運の瞬間にあった。
 蜃気楼都市に至ったのだ。
 いや迷い込んだ、か。
 ツィーゲに戻った多くの冒険者たちの誰もが着いた、とか至った、到着した、という言葉を使いたがらない意味についても大いに頷ける。
 どうやって辿り着いたのか、よくわからないのだ。
 詳しく思い出してみても、やはりよくわからいままなのだ。

 入念に調査して決めていた夜営地で、亜人の奇襲を受けた。
 荒野に入って四日目の事だった。
 十日と決めていた荒野入りの半ば、目指す鉱石系素材の採掘地はもう目前。
 高価なマジックバッグを貸与された、重要な物資調達依頼だったというのに。
 行動を共にしていた二つのパーティは散り散りになり、我々のパーティもまた計画性も何もない、死なない為の逃走をいられた。
 何人かが殺される所は確認できたが誰がやられたのかまでは確かめる余裕が無かった。
 初めて遭遇するタイプの亜人だった。
 オーガに近い種には見えたが動きも強さも段違いで、まるで軍隊の様に統率されていた。
 手に様々な武器を持ち、魔術も見事に使いこなす。その威力は我々冒険者と遜色ない。
 奇襲への反撃として即座に切り札として用意していた使い捨ての魔道具を発動させ、相手もそれなりの被害を受けた筈だが、期待していた攻め手の緩みには繋がらなかった。
 非常に厄介な相手と考えるべきオーガ(仮)だった。
 逃げて逃げて、感覚的には採掘地側を目指して夜闇の中を駆け続ける。
 そしていつの間にか意識を失い、気づけばこの都市が見える丘にいた。
 夜は明け、晴天が広がり。
 目下に広がる都市は見た事もないほどに大規模で。
 呆気に取られた。
 そしてこの珍妙な体験に、知識と経験が答えを見つけてくれた。
 ここがあの蜃気楼都市なのだ、と。
 目を覚ましたか、と横から声を掛けられるまで近くに誰かがいる気配さえ気付かず、私は高揚していた。

「誰だっ」

「死にかけていたお前さんを安全な所まで運んで寝かせた者だよ」

 落ち着いた声で私の警戒に応じたのはオーク。
 一目でわかる知性を目に宿している。
 蜃気楼都市には我々が知るモノとは全く別種の高い知性を有したオークやリザードマンがいる。
 雑多な種族が一つの都市で平和に暮らしているのだと。
 私は目の前のオークがソレなのだと瞬時に察した。

「それは、助かった。ありがとう」

「……ほう、ヒューマンの冒険者が初見でこうして頭を下げて礼を言うなど、珍しい事だな」

「そちらが敵意を持ち殺すつもりなら、もう私は死んでいる筈だからな。これでも荒野には何度も入っている。ツィーゲ暮らしも長い。亜人や魔物に偏見はない、つもりだ」

 本音では全く偏見が無いとは言えない。
 だが理性でそれらを追いやり、相手を知る為に努力する事は出来る。
 それゆえの、つもり、という言葉だった。
 何より、私には相手のオークが自分よりも強い事がわかっていた。
 勘でしかないが、勘とは経験の蓄積が己に囁くものでもある。
 知識も経験も等しく重要な財産であり、頼るべきものなのだ。

「なるほど。礼節を示してくれるというのならお前は客人たりうる」

「客人?」

「うむ。助けるにせよ、都市内部に迎え入れるのであれば、最低限の人となりは見ておかねばならぬだろう?」

「街……あそこにあるのはやはり、蜃気楼都市、なのか」

「冒険者はそう呼んでいるな。で、どうする? 俺はお前を中に入れても良いと思っているが。治療だけ施して元いた場所に戻しても構わない――」

「是非、行ってみたい!」

 私の答えは即座に。
 蜃気楼都市だ。
 一度で財を成す者もいる黄金郷だ。

「良かろう。では付いてくるといい」

 岩に腰かけていたオークは立ち上がる。
 相変わらず友好的で、言動から敵意は微塵も感じない。
 そして、でかい。
 あのオーガもヒューマン二人、には届かないほどだがかなりの巨躯だったが、このオークもそれに匹敵する。
 ん、そういえば。
 私は幾つかの疑問が自らの内に生じるのを感じ、この筋骨隆々きんこつりゅうりゅうながら知的なオークに尋ねてみる事にした。

「わかった。それから、良ければ幾つか聞きたい事があるんだが」

「答えられる限りで歩きがてらで良ければ、構わない」

「我々は三つのパーティで荒野に入り、そして亜人の奇襲によって半壊の憂き目を見た」

「うむ」

「私は幸運にも君に助けられたようだが他にもここに辿り着いた冒険者はいるのか、という疑問が一つ」

「……ああ、そういえば名乗っていなかったな。サイサリスだ」

 確かに。
 私はまだ彼に名乗っていなかったのを思い出す。
 いかんな、無意識に彼を下に見ているのだろうか。
 会話をしている限り、彼は共通語を完全に使いこなしているし、愚かさも感じない。
 種族で個人を判断するのは愚行だと、頭ではわかっているんだがな。

「ビル=シート。ビルと呼んで欲しい」

「ビルだな。短い間だろうがよろしく。お前の疑問だが、数名の冒険者が昨夜我々の都市に保護されている。ビルの仲間かもしれないが、確証はない」

「彼らとは会えるか?」

「もちろん、街に入ればすぐにでも再会するだろう」

「そうか、生き残った者が他にもいてくれたか……!」

「確か、三名だったか、四名だったか。俺も外に出ていたからな、詳しくはわからない」

「いや、十分な情報をありがとうサイサリス。後何より気になるのが、あのオーガに似た亜人もここに来ているのか、というものなんだが……」

「クリニカオーガどもか。いや、奴らはここには連れてきていない。まあ、運が悪かったな。あいつらの間で風土病が流行っていてな。その治療薬の材料を求めてお前たちのいた場所近くの鉱山に大勢集まっていた所だった」

 クリニカオーガ。
 やはり知らない種族だ。
 荒野には未発見の亜人や魔物は大量に存在する。
 こんな事は日常茶飯事でもある。
 だがあの戦闘能力は脅威だ。
 ツィーゲに戻ったらギルドに確実に報告しておかねば。

「!? 集まっていた? ならあの鉱山を管理していたヒューマンは一体」

「残らず潰された。居住地は連中が一部再利用しているようだ」

「……っ」

 馬鹿な。
 ならば奇襲など受けるまでもなく、元々我々の今回の荒野入りは失敗が確定していたのか。
 その情報が事前にわかっていれば、と後悔の念が残る。
 たられば、は荒野では一番してはいけない話とわかっていても、やりきれない。

「さて、それでは俺は見回りに戻る。門の先では別の者がお前を案内してくれるだろう。良い滞在をな、ビル」

 その後も世間話などをぽつぽつとしながらサイサリスと話しながら歩く事しばらく。
 一度も魔物との遭遇や襲撃などないまま、私は都市の入り口に到着した。
 サイサリスは門を示すと踵を返し、見回りの仕事に戻っていく。
 そして、都市で雇われているという初めて見る顔の冒険者に案内されて蜃気楼都市に入った。
 注意事項や説明事項を丁寧に聞かされたのち、同じパーティだった冒険者一人と、同道していた二つのパーティからそれぞれ一人ずつの冒険者二人と再会。
 あてがわれた部屋でぐっすりと休み、翌日は街を案内してもらい。
 そして夜を迎え。
 食事とだけでなく酒も望むなら、と紹介された一風変わった酒場でドワーフと話をしている。
 サイサリスとはあれから会っていないし、最初に都市の事を色々と教えてくれた雇われの冒険者ともあれきりだ。
 そして誰も、ここを蜃気楼都市としか呼ばない。
 これほどの都市ならば正式な名前が無い筈が無いのに。
 気になってドワーフに聞いてみて、帰ってきた答えにも名前は含まれていなかった。

「……名前無き都市か。何とも神秘的だな」

「神秘? かか、そんな大層なものでもない。世に生まれしモノみなに初めから名がある訳ではない、そんなとこかの」

「……? 謎かけか。まあ知らずとも良いと言われているものに下手に手を出す程愚かではないつもりだ。ここにいつまでいられるかわからないが、私は今この時を大切に出来ればそれで良い」

 本音だった。
 謎かけの様な言葉を深堀りし、触れてはいけないナニカに手を出してしまった結果は目に見えるからだ。
 このドワーフも、カウンターの向こうで調理に励んでいる目隠しをした女と背に翼持つ亜人も。
 後ろの席でテーブルを囲んでいるリザードマンと半魚人というべきなのか初めて見る亜人か魔物かも。
 高さと形が違う、明らかに人用ではないテーブルで鳴き声と歓声を放っている羽虫のような小さな妖精に長い尾を持つ大きな猫も。
 私はこの中の誰とぶつかっても死ぬ。
 死にたくなかったら死んでも実力行使など考えるな。
 私の知識と経験と勘の全てがそう叫んでいるのだ。
 囁くなどという生易しいものじゃあない。
 二日酔いの頭痛を抱えている時に頭を振られるかの如き凶悪な警鐘だ。
 まだまだ酔いの回ってない頭だが、私は明日から武具を身に着けるのも止めてノーガード戦法でいこうと決心していた。何となく、シャツとズボンだけの非武装でいるのが一番安全な気がしていた。

「いつまで、か。そうじゃな。移動してよい範囲は明示されておる筈。好きに動き回って好きに食らって好きに飲んで。必要なものがあればお前の叶う範囲で買い求め、帰りたい時にツィーゲに戻るが良いさ」

 今ツィーゲは戦争中だ。
 相手は四大国の一つアイオン王国。
 かの国からの独立を求めツィーゲはクーデターに乗じた。
 時間が潤沢にあるかと言われれば無いと答えるべきだが。
 私は軍人ではなく冒険者だ。
 何よりも私という個を大事に生き、そして死ぬと決めている。
 蜃気楼都市に来れたというのにこの幸運を捨ててツィーゲにとんぼ返りなど、出来る訳がない!
 これがアルパインのようなトップクラスの冒険者ならまた話も別かもしれない。
 だが幸か不幸か私はそれなりに数いるAプラスの一人。
 もうここを満喫すると決めていた。
 
「そういえばここの住人は皆、ツィーゲの事を知っているんだな。正直、意外だった」

「お前さんのような冒険者が最近は良く来るからな。滞在を許しその間のある程度の暮らしも面倒を見てやる代わりに冒険者からは色々な話を聞かせてもらっておる。冒険者の殆どがツィーゲという街を拠点にしている者らで、多少ベースと呼ばれる小規模な居住地から来ている者も混じっているとか。得られた情報は皆で共有しているから別に不思議でもなかろう」

 確かに。
 荒野からここに迷い込んだ、招待された? 冒険者はほぼツィーゲからで、残りはベースからだろう。
 皆が似たような事を話せば正しい情報だとして周知されてもおかしな事ではない。

「明らかに冒険者が得をしている様に思えて若干気味が悪くもあるが……」

「そこは価値観の違いだろ。無論、お前さん、ビルの話もおいおい聞かせてもらう事になる」

「私なんぞが知っている事や見聞きした事で良いなら幾らでも話すよ」

「はははは、良いな。お前さんは良いお客人のようだ。ほれ、飲め飲め。ここは酒も絶品じゃ」

 確かに、美味い。
 ツィーゲも恐るべき速度で飲食業が発展しつつあるが、蜃気楼都市で飲む酒も格別に美味い。
 飯も文句なしの味だ。
 荒野を四日も進んでこんな食事にありつく事など奇跡に近い。
 大分酒も回ってきた。
 良い気分のまま、私はドワーフと、カウンターの女性と、翼持つ人と。
 色々な話をした。
 自分や仲間、死んじまったヤツらについて。
 生き延びて、ツィーゲまで鬱屈と溜め込まずにここで吐き出せたのは私にとっても有難かった。
 全く知らない他人だからこそ、打ち明けられる事だってある。
 何よりもきっと再訪は叶わない幻の街での出来事なのだから。

「ところで、移動範囲というのは何故決まっているんだ? 丘から見たこの都市は巨大だった。示された移動範囲というのはそこから見ればほんのひと区画のような気がする」

「その通り、ここは言ってしまえば最も安全で誰もが語らえるエリアでな。外から来る者は殆どがここで滞在して帰っていく」

 最も安全。
 誰もが。
 何か、引っかかる言い方だと感じた。

「私を案内してくれた雇われ冒険者は」

「あの人達はもっと奥まで入る許可を持っておる、この都市の主に雇われている力ある冒険者ゆえな」

 たち、か。
 複数人いるのか。
 助かった他の三人も私と同じ女性に案内されたと聞いていたが、他にも雇われている冒険者が。

「主、か。一体どのような方なのか」

 全く想像もつかない。
 これだけの街の支配者であれば、下手な国の国王などよりずっと上だろう。
 住人が皆その人物の臣民である、というなら持ち得る武力も相当なものになる。

「まあ、懐の深い方じゃな」

「海よりも深く広いわね」

「射程も鬼」

 ドワーフと目隠し、翼の人がそれぞれに応えてくれた。
 最後のはよくわからなかったが。
 ぼそっと小声で呟いていたし。

「やはり街の中枢におられるのか」

「無論。移動できる範囲を広げたいのなら区画を隔てる門に門番がおるから、そいつに力を示せば良い」

「力?」

 あまり主の事を聞き過ぎたからか、奥に行って会いたいならどうすれば良いのかドワーフは教えてくれた。
 実力があれば行ける、動き回ってよい範囲も増える?
 ……なんだ?
 今、なにか強烈な矛盾を……飲み過ぎは良くなかったかもしれない。

「認められれば門を通る事を許される」

「オススメしませんよ、貴方が今挑んだら死ぬでしょうから」

「死ぬねぇ、多分自分が何されたのかもわからず一瞬だろうねぇ」

「……」

 目隠し女がわずかな侮蔑を込め、翼の人がしみじみと止めておきなよと憐憫の目で止めてくる。
 挑戦は死を覚悟する必要があるのだけは良く伝わってきた。

「まあ望むならほれ、お仲間と四人で挑んでも良いぞ?」

「オススメしませんよ、貴方たちが今挑んだら死ぬでしょうから」

「死ぬねぇ、多分自分たちが何されたのかもわからず一瞬だろうねぇ。ジエルも冒険者さんを死に急がせないでよ」

 ……なんだか全く同じような事を言われて全否定された。
 一人が四人になっても奇跡が起きてすら結果は微塵も動かないと確信しているようだった。
 そしてドワーフはジエルというらしい。

「私はレイシーよ、またここに食べに来るならよろしくね」

「僕はロニー、折角拾った命なんだから大事にしなよビル、知らんけど」

 遅ればせながら名乗って多少の重複は勘弁してもらいつつ自己紹介すると目隠し女がレイシー、翼の人がロニーと名乗った。
 ついでに失礼でなければと断って種族も尋ねてみるとレイシーはゴルゴン、ロニーは翼人と教えてくれた。
 まったくわからん。
 敢えての印象はレイシーは色っぽいけど捕食者的な危険な色気を感じる、ロニーは大人しそうな割りに腹の中は黒そう。
 ジエルはおっかない、そう、おっかない。
 そんなとこだろうか。

「はははは、いや命は惜しいから止めておくとする」

 私の言葉に三人は賢明な判断をした、と言わんばかりに何度も頷いてみせた。
 こうして、私ことローニンなるレア戦士職の冒険者ビル=シートの蜃気楼都市での滞在が始まった。
 
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