月が導く異世界道中

あずみ 圭

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終章 月と亜空落着編

人と秘石

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「あ、シイ」

「エリス先輩! 何か御用っすか!?」

「……うん、まあ微妙にライムも混じってるけど口調や態度から真似ようとする憧れ、若干の恥ずきを受け入れつつ先達として私は許容するのであった」

「??」

「スルーしていいよ。もうすぐ昼時だよね」

「はいっ!」

 クズノハ商会ロッツガルド支店。
 本日の店番を担当している森鬼のエリスが、同じく勤務中の後輩森鬼のシイに話しかけていた。

「悪いんだけどランチタイムは少し遅らせて。これから予約の客が来るから若んとこまでご案内よろしく」

「若様のお客様を私がですか!? っすか」

「っすよ」

 本来はアクア寄りの真面目な性格であるシイだが、彼女の憧れはエリスだった。
 頑張ってエリスの天衣無縫を学ぼうとしているが御覧の通り、難航している。

「特別な事はないから。地下倉庫に運び込んだ荷を確認する件だから若も下で待機してる。……いけるな?」

「っ、わっかりました! 見事やり遂げて御覧にいれます!!」

「期待してるよー、あ、名前は訳ありだから聞かなくていい。オッドアイのすかしたイケメンがきたらそれな」

 背中越しにサムズアップしたエリスは飄々と軽い足取りで地下に降りて行った。
 今日、本来ならシイは非番であった。
 しかしこれも実践勉強だと、エリスが無理矢理にアクアとシフト変更させた。
 理由は簡単である。
 これからここを訪れる予約客だ。
 シイが本当にもう完治しているのかどうか。
 魅了の影響は微かでも残っていないのか。
 エリスは確かめようとしているのだ。
 商会代表に会いに来る予約客が来店するのを今か今かと気合を入れて待つシイ。
 勿論その間の接客も気を抜く事なく全力で臨む。
 まさしくアクアの後継者そのものな姿だった。
 そして、いよいよその時が来た。

「失礼、こちらのライドウ代表と約束している者だが」

 オッドアイ。
 女連れ。
 逞しさと優しさと気品を感じさせるが本能的にすかした感じのイケメン。
 シイが一瞬で外見から判断した結果、間違いなさそうなのがやってきた。
 一見して貴族の令嬢だとわかる女学生を一人連れているのは聞かされてないが、そこでシイは一つ閃いた。
 エリスの言葉にもう一つのヒントがあった事に思い至ったのだ。

「お待ちしておりました、お話は伺っています。お品物の確認でよろしかったでしょうか」

「ああ」

「地下の倉庫でライドウが待機しております。お連れ様もご一緒されますか? 応接室でお待ちいただく事も可能ですが……」

 整理整頓はともかく、倉庫は普段客に見せたり、客を入れたりする場所ではない。
 貴族様を迎える用意などはもちろんしていない筈だ。
 それでクレームに発展しても両者損しかない。
 故にシイは応接室での待機プランを提案したが、令嬢は優雅に首を横に振った。

「お気になさらず。学園でもそれなりに庶民の常識に触れてますから」

「……悪いな。じゃあ案内を頼む、あー……」

「申し遅れました。私、シイと申します。それではどうぞ、こちらに」

 ごく普通に。
 他の客にするのと何ら変わらぬシイ本来の接客風景だ。
 そして。
 柱の陰にいた小さな影、エリスが安堵と満足を足した会心の笑みを口元に浮かべながらこっそりと様子を見守っていた。誰に見られるでもなく。
 帝国の勇者はクズノハ商会の地下に足を踏み入れた。


◇◆◇◆◇◆◇◆


「お、おお……!」

 智樹の感嘆が言葉になって漏れた。
 うん、本心から驚いてるな。
 そうだろそうだろ。
 智樹を迎えた僕の背後には段々になった棚が所狭しと設置され、基本拳大の大きさの様々な鉱石がずらりと並べられている。
 ツィーゲや亜空、それにこの世界の各地から集めた石を片っ端から調べて作り上げたちょっとした鉱物博物館状態を作り上げたんだから。
 ……まあ、そうやって商人魂に火をつけて仕事に励んだってのに、取引相手である智樹は女連れできやがったわけですが。
 こいつは約束って言葉をどうとらえているんだろうな、ったく。

「世界中の鉱石、相当数集めた自負はあるぞ。クズノハ商会の本気ってやつだ。あ、一応僕だけだと品の説明が怪しいのもあるから補助で二人ほど同席してるが、そこは気にしないでくれ」

 巴を智樹と同じ空間にいさせたくはない。
 澪に目を付けられても以下同文。
 という訳で石と勇者の関係性も含めて専門知識に期待できそうなエルドワから武具職人のルグイさん、直感担当で森鬼のエリスを同席させてる。
 二人は僕の言葉に合わせて智樹と女生徒に一礼した。

「本当に、大したもんだな。どれも魔力を感じない普通の石ばっかだ」

「こちらからの説明は後は見てもらいながらになるけど、智樹」

「ん?」

「その生徒はどういう訳だ? ここでは魅了は使わない、そういう約束だったよな?」

 取引として商品を見せていく前にこれははっきりさせておかなきゃいけない。
 協力の前提条件が崩れてるなら、少し考える必要があるから。

「見ての通り、学園の生徒だ。帝国貴族のご令嬢で、まあ時期皇帝の俺からすれば大切な臣民の一人でもある。意見を聞きたいと思って連れてきただけだ」

「僕が聞いているのは魅了――」

「魔眼は使ってない。スキルや魔術も一切だ。別に手品でもトリックでも詐欺でもない。疑うなら確かめてくれて構わない。もちろん、今日この場で取引を汚すような真似も考えていないしさせたりもしない」

 智樹は僕の質問をはぐらかそうとしていた、訳ではなく。
 意見を聞きたい、多分目利きをさせたいって意味合いで連れてきたと口にした。
 そして約束通り魅了もその他のスキルも使っていないと。

「エリス」

「ういーボス」

 万が一で持たせている状態異常用のポーションを手にエリスが前に出て、女生徒の前に立ち、そして見上げる。
 気の抜けるような返事とは裏腹にテキパキ動くのが何か腹立つ。

「これは状態異常の諸々を一気に消し飛ばす、かなーり貴重なポーション」

『!?』

「そちらの勇者殿は当人だから問題ないとして、貴女については我々完全に不意打ち状態な訳です。ゆえにぐいっと今ここでこいつを飲み干して見せて欲しい」

 そういや何故か今日のエリスのバディはシイだったな。
 アクアが鉄板の組み合わせなのに、どうしたんだか。

「中々……無礼なご提案ですわね、ライドウ先生?」

「……」

 エリスを見ず僕を見て目を細める女生徒。
 経験上まともに受け止めてもロクな事は無いのでさらりと視線を流す。

「っ」

「無礼は承知。だからこれを呑んで頂けたらお嬢様には同じポーションを一本」

 懐から同じ小瓶をもう一つ取り出すエリス。
 しかし奴の追撃はそこでは終わらなかった。

「どころかもう三本、サービスで差し上げます。お貴族様にはこういうのを常備する意味、十分にあるのでは?」

 指の間に挟んでポーション瓶を複数かざすエリス。
 その持ち方はどっかのうっかりさんを思い出すから出来るだけ控えて欲しい所なんだけど。

「……」

 ちらりと智樹を見る女子。
 智樹が頷くとエリスからポーションを受け取り、そして一気に飲んだ。

「っ、こんな……」

 魅了が解けたか?
 確かにぱっと見は智樹の言う様に異常は無かった。
 ただ魅了の力は残る、巣食う。
 実際状態異常を取り除いてみないとわからない、ってのが僕の本音でもある。
 どこか茫然とした彼女の様子を詳しく観察する。
 ちなみに智樹の方は微塵も動揺してない。

「美味、しい!?」

「そっちか!!」

 思わず脱力とともに突っ込んでしまった。

「当然。今が旬のマスカットを味のベースにしてある。保管期限は常温で三年間。ちなみにロックでもストレートでもカクテルのレシピに入れても大活躍」

 エリス、それポーションの売り文句じゃない。酒のだ。

「へえ、ポーションを美味くする、か。クズノハ商会、凄いな。倍の値で買うから百ケースほど俺にも送ってくれ」

 智樹はちゃっかり女生徒に渡されたポーションを一つ手にすると飲み干した。
 味が気に入ったのか、効果を信用したのか大量の買い付け注文をいただいてしまった。
 大量に買うから安くしてくれ、じゃなくて大量に買って迷惑かけるが値も高くしてくれていいってやり方は、この世界の商人の間では希少な品の取引でままある光景だ。
 金で黙らせる、ともいうから日本でも意外と横行してたのかもしれない。

「言ったろ? 約束は破ってねえよ。俺は彼女に何ら妙な真似はしちゃいない」

「……のようだな」

「女を抱くな、惚れられるな、なんて無茶な約束をした訳じゃないんだ。何日かあれば五人や十人、そういう関係になる事だってあるだろ? そういう事だよ」

 ……つまり真っ当に口説いて落としたと。
 智樹はまあ美形だろう。
 背も高いし、細マッチョな感じだ。
 地位は勇者で後見人は大国の皇女。
 権力も金も顔も、全部ある。
 ああ、なるほど。
 魅了のイメージだけが物凄く僕の中ででかくなってたけど、そうかこいつ。
 普通にモテるのか。
 客観的に見れば、そうだよな。
 モテない訳がない。
 魅了の力が仮になかったとしても、素の魅力、財力、権力で十分魅力的なんだ。
 確かに僕は魅了の力をばら撒いてくれるなとは言った。
 でも女を口説くな抱くなと言ってはいない。
 ……ぐぬぬ、何故か物凄く負けた気分だ。

「ま……っと、ライドウ。もう見させてもらっていいか?」

「ああ、案内する」

 ルグイとエリスに目配せする。
 頷く二人。既にお互いの領分で智樹と石に集中してくれてる。
 さて。
 勇者、或いは人間、或いは原初の世界の住人と魔力を持たない宝石その他の鉱石。
 どういう反応を起こして、どんな力を生み出すもんなのか。
 見せてもらおうか。
 
「……本当に何の魔力も持たないただの宝石や鉱石ばかり集まってますのね」

「ああ、そう頼んだからね。君の目からはこういうのどう見える?」

「こういうの、ああ、智樹様が仰っていたパワーストーン、ですね?」

「そう」

「正直、わかりません。私的な装飾品としては価値があると思いますが、お守りや道を切り開く切っ掛けになるとは……とても」

「だよね。魔力があり魔術があるこの世界でただの石を必要以上に有難がるなんてのも、おかしな話だと思う」

「けれど、それを智樹様は必要とされている。魔力もいわくもない石に、価値を見出されている。きっと選ばれた者だけが見える景色なのでしょうね。羨ましく思います」

「ただの神託さ。きっと異界からきた余所者にしか意味が無いんだよ。そうだ、せっかくだからクロエの好きな石も教えて欲しい。きちんと魔力の篭ったお守りを俺から贈らせてくれ、せめてもの御礼だ」

 ……。
 いちゃいちゃ、いちゃいちゃと。
 五人も十人も落としたとか言ってる智樹に良くそこまで甘い言葉を吐けるなという感想が心の底から滲み出る。
 この世界の住人にとってのただの宝石の価値があまり高くないのは、まあ今回の件でわかった事だけど実際人の口から聞けるのはありがたい。
 貴族でもただきらびやかな装飾品よりは魔力の付与された実用面もあるアクセサリーを好む。
 指輪であれ、ネックレスであれ。
 僕は多少苛つきながらも智樹らを順に案内していく。
 日本でもパワーストーンとしていわくつきの話がついてるようなでっかい塊の宝石とかのゾーンは特に智樹を立ち止まらせる事はなかった。
 女の子、クロエの方はそこそこ足をとめて驚きや感激したような顔を見せたりした程度か。
 ふぅん。
 誕生石もスルー。
 僕は意外とこの辺りが本命だと思ってた。
 当の僕自身はダイヤモンドに触れても特に何の反応も無かったんだけど、勇者はまた別物だと思ってたのに。
 こっちの世界にしかない鉱石ゾーンもスルーだ。
 ルグイとエリスがソフトエメラルドとか一部の鉱石に微妙な反応をしたけど智樹とクロエは無反応。
 一つ一つ智樹が触れているのはそれが目的の石を探すキーみたいなものなんかな。
 となると後は水晶とかサンゴとか琥珀とか少し毛色が違うのって事になる。
 これはしくじったかもしれない、該当なしって面目丸潰れパターンか、と僕が落胆しかけたその時。
 智樹の足が止まった。
 
『っ!!』

 ルグイとエリスが警戒を強めたのがわかった。
 僕にもはっきりとわかった。
 その石を手にした瞬間。
 智樹の存在感が一段上がった。
 一段とか二段、存在感なんて言葉が適当かどうかも良くわからない。
 ただ、明らかに。
 跳ね上がった。
 それだけは、わかった。
 ただ石を手にしただけ。
 おいおいおい。
 これも勇者特典か?
 ルト、まではいかなくてもゼフさん程度には十分匹敵してるじゃないか。
 受ける印象は絶対ではないにせよ、中々にホラーな光景だ。
 しかも、僕的にはそこまで期待していた訳でもない地味な石ゾーンとか。
 あの辺りは……アベンチュリン、タイガーアイ、それにローズクォーツだったかな。
 智樹が持ってるのは……ローズクォーツ。
 紅水晶とかバラ石英とか言われてて、ものにもよるけどそこまで高くもない石。
 確か姉さんがお守りに持ってたのもあれだった気がする。
 女の子が持つ石のイメージがあって、どうにも智樹には不似合いなような……。
 何にせよ、後でどんな石なのか詳しく調べておこう。
 で、僕にもあんな石があるのかも。
 ……あ。
 てことは先輩にも当然あるのか、ああいう対応する石が。
 先輩こそ正直ダイヤモンドとかエメラルドとかサファイアとかじゃないかなー。
 王道的に。

「……ライドウ」

「それ、みたいだな」

 智樹の目はローズクォーツから離れない。
 気のせいじゃなく爛々とした瞳がじっと石を見つめていた。
 クロエは……ああ、魔力の欠片も付与されてない石に触れた智樹が異様なまでの力を手にしたのを見て表情を失っている。
 無理もないよ、あれじゃあなあ。
 人間にしか起き得ない反応なのか、それともヒューマンでも叶うものなのか。
 それは女神にでも聞かないとわからない。

「助かった。このピンクのやつを貰うぜ。代金はここにある石全部と輸送費、そっちの利益、全部言い値で請求書を送ってくれ」

「ローズクォーツとは意外な結果だ。が、目的の物をちゃんと納品できて人安心だ。戦争、ほどほどにな」

「ローズクォーツ、か」

「ああ、紅水晶とも言う」

「感謝するぜ、ライドウ。でもな」

「?」

 智樹が笑みを感謝から獰猛な強者のそれに変えて、僕を正面から見た。

「戦争にほどほどなんざねえよ」

「だな、だから僕は戦争が嫌いだ」

 真顔で殺した殺されたってどいつもこいつもさ。
 うんざりだ。
 その点ではヒューマンにも魔族にも、同じ気持ちだね僕は。
 こうして、智樹は目的の石を手に入れ、僕らはその様子と効果の一端を垣間見る事が出来た。
 智樹とクロエの後姿を見送ってルグイとエリスにお疲れ様と労いを。
 ま、仕事としては良い感じで終わった方じゃなかろうか。
 夕方。
 響先輩からほぼ智樹と同じ内容の連絡が入った。
 おおう……。
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