月が導く異世界道中

あずみ 圭

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七章 蜃気楼都市小閑編

イトはイトせず絡み合い

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『あ』

 その声は双方から同時に発された。
 一つはツィーゲから出てきたばかりの集団の先頭から。
 もう一つはツィーゲ付近で野営していた冒険者パーティの一角から。

「これは……ブロンズマン商会の。御大自ら荒野に出向くとは一体何事です?」

 声の主とは違うが冒険者パーティのリーダーらしき男が集団、それもドワーフが主となるアンバランスな連中に声を掛ける。
 二十人ほどのの集団は八割がたドワーフで構成され、しかも武装も十分なものでまとめられていた。
 職人や戦士などが混在していて、複数のパーティで集団を構築しているのが見てとれる。
 普通なら声を掛けるだけの事でも気後れしそうなものだが、ビルギットのリーダーであるビルは見覚えのある顔と商会の刻印を目にして興味を抱いたのだった。

「ビルか……また腕を上げやがったなぁ。すまねえな、お前の使う刀ってのはツィーゲじゃあんまり使われてこなかった武器でよ、中々見合ったのを打ってやれねえ。で、そのでかいクマはなんだ?」

「や、細かな注文に応じてカスタムしてもらえるだけでも助かります。いずれローニンの人数が増えてくれば風向きも変わる、と私は信じてますよ。このクマはまあ、蜃気楼都市からの預かりものとでもいいましょうか。一言では説明しがたい事情により同行している次第です」

「見慣れねえ嬢ちゃん、いや坊主か。そいつがマスターか」

 ブロンズマンがビルの言葉に気さくに応じる。
 ビルギットは最近の冒険者パーティでは注目株である。
 そして大手商会は有望な冒険者のスポンサーになりたがる。
 荒野で生き抜く実力をつけるという事はツィーゲの冒険者にとっては唯一にして確実な正解の一つなのだ。

「一応」

「ハク、こいつぁお前さんの頭ん中にいるのか?」

 唐突にブロンズマンが後ろを振り返る。
 ビルもつられてそちらに視線を移すとそこには夜の酒場にぴったりな、言い換えれば荒野には余りに不似合いな衣装に身を包んだ踊り子が一人。
 見た事がない女だとビルは確信する。
 同時にハクと呼ばれた女が新たにパーティに加わった黒熊を見て目を見開いている姿に不思議な印象を抱く。
 ここでは多くの未知と遭遇するのが当たり前だというのに、なぜこの女がそれほど驚いているのかと。
 もっともコレが蜃気楼都市に住まう魔獣だと知っているのならば無理もないが、それは流石にありえないだろうとビルは首を横に振った。

「ツ、ツキノワグマ? それにしては大きい。強い魔力を秘めた魔獣だし……」

「ハク?」

「あ、いえ。この魔獣は初めて見ました。似た生き物は知っているのですが大きさがまるで違います」

「似た生き物を知っている? このツキノワグリズリーのか?」

 二人の会話に思わずビルが口を挟む。
 ブロンズマンは気さくに対応してくれてはいるものの、ツィーゲで強大な権力を持つ大商会の代表である。
 この失礼ともいえる割込みに彼のパーティメンバーであるラナイとギット、女性陣が苦虫を噛み潰したような表情になる。

「グ、グリズリーですか。なるほど、それならこの体躯も納得できます。申し遅れました冒険者様。私最近ツィーゲに参りましたハク=モクレンと申します。この通りの踊り子ですのでお酒やお食事の席で顔を合わせるかもしれません。どうぞよしなに」

「ハクさんだな。私はこのパーティで一応」

「いい加減一応ってつけんのやめなさいよ」

「……リーダーをやっているビル=シートという。こちらこそよろしくたの――」

「あー! ハクさんじゃんか! しばらくぶり!」

「ホント、ハクじゃないの」

「……」

 自己紹介をしようとしたビルだが名乗りでラナイに突っ込まれ。
 そしてよろしくと握手をしようとしたら背後からアコスとギットが親し気に彼女に話しかける。
 数人のドワーフが口元を抑えて顔を背けプルプルと震えているのは、無理もない事だろう。
 この微妙な空気を日常的に作る男こそがビル=シート。
 ある意味で最高の自己紹介ができたと言えなくもない。

「がはははは!! お前ら大したもんだ、入り口とはいえ荒野でさえいつもの空気を保ってやがる!」

「そうかねえ、俺なんざ正直力が抜けてしょうがねえが」

「?」

「んだよ?」

 ブロンズマンが聞きなれない声にはて、と周囲を見渡しそして魔獣の目を見て動きを止める。
 返ってきたのは愛嬌の欠片もない野太い共通語。

「魔獣が、話しやがった!?」

「っ! ビルさん、最近でっかいイノシシに乗った愉快か変態な騎士に遭遇しませんでしたか!?」

「は、いやハクさん。そういうのとは遭っちゃいないが、どうした?」

「本当に!? ふむ、確かに数多ある獣の言葉を聞き分け意思疎通に挑むもテイマー冥利に尽きるが考えてみれば魔獣幻獣の類ならいっそ共通語を教えた方が早くないか、常識的に考えて? なんて言った人と遭ってない!?」

 ハクの様子が若干ヒートアップしていくのをブロンズマンが驚きつつ面白そうに、ビルはただ困惑して受け止めている。

「今回はテイマー以外も意思疎通できた方が良いだろうから共通語を覚えてもらった、と言った人なら」

「どこの誰!?」

「クズノハ商会のライドウ殿だ。ツィーゲでは割と知られた御人だぞ」

「……ライドウ君かー」

 ハクが一気に脱力して天を仰ぐ。

「お知り合いか?」

「まぁ、そんな感じです。そうですか、彼が……まさか世界で一つしかないであろうテイミングギルドなんてものを実践したあの人と同じような事をライドウ君が……はふぅ」

 脱力の次は心底呆れたような口調になるハク=モクレン。

「テイミングギルド!?」

 バレッタがハクの言葉に反応を加える。
 肩身の狭いテイマー業界にそんなものがあるとは全く知らなかった彼にとっては確かに食いつきたくなる話題だろう。無理からぬ割り込みである。

「……あーテイマー君がいるのか。ええテイミングギルドね。とは言っても大昔に既に休止した非公式ギルドみたいなものよ。今は多分そういうのは無いと思う。冒険者の流行りは時代で変わっていくけれど、テイマーの時代ってのは今のところ来てないままだし、強いて言えば冒険者ギルドができる頃? なのかしら」

「ぷっ、ハクさん流石にそれは盛っちゃってるでしょ。テイマーの時代って、あんな趣味全開のジョブが冒険者の主流になる時代っていくらなんでも! いくら大昔だからって当時に失礼っすよ!」

 槍使いアコスが真顔で思い出す風の表情で言葉を紡ぐハクに突っ込む。
 剣や槍や弓というのはいつの時代も需要がある、いわゆるずっと主役の武器だ。
 流派も数多く存在し、スキルの研究も最も進んでいる恵まれた分野といっていい。
 もちろん己が使用する武器は己で決めるもの。
 それ以外を選んでおいて恵まれた武器種に文句をつけるのは完全なるお門違いだ。

「それがねえアコス君、その大昔にはあったのよ。当時の冒険者のトップテン全てが何らかの魔獣や幻獣をテイムしていた時代ってのがね。もちろん全員がテイマーではなくてテイムされた魔獣を従えていただけの子たちもいたけれど……」

 まるで子供の頃を思い出すかのように話すハク=モクレン。
 その姿は芝居がかっているようでもあり、まるで本当に知っている昔を回顧しているようであり。
 恐ろしくも神秘的な光景だった。

「私が思うに……本当にテイマーにそれだけの可能性があったら、もうちょっと扱いが良い気がするんだけど」

「ブラックナース……ああ、確かラナイさん。ツィーゲはホントにレアなジョブが次々誕生する街ね、飽きないわ」

「私も同じ事を思った。実用性に乏しいから淘汰されつつある、或いは研究されないジョブとして不遇の扱いを受けているのではないかと。違うのか?」

「それを貴方が言うのは駄目よねビル君。ローニン会ってとこに所属してるのに。ケンゴウにまで至ってみて、どうかしら? ローニンやローニン派生職は趣味のジョブ、実用性無し?」

「う」

「大勢が選ばない理由は色々なの。刀の場合ははっきり言えば武器そのものの扱い方の難しさと……あとはローニンだのサムライだのケンカクだのと聞いて刀を連想できる素地がなかった事、かしら。一つはっきりと言える事は冒険者ギルドが示すジョブに実用性のないものは存在しない。あらゆる武器、あらゆるジョブはスキルの習熟と個人の熟練度次第で一線級で活躍する可能性を秘めている、のよん」

『っ』

 大真面目な顔で諭すような事を言ったかと思えば語尾にのよんとつけてみせるハク=モクレン。
 コミカルな雰囲気でふふんと笑う今の彼女が本性か仮面か。
 誰も掴めずにいた。

「例えばそこのバレッタ君? だっけ。君のジョブは何? 教えてくれたら助言を与えようぞ?」

「へ、あ。ビーストクルーザーです」

「中堅どこね。ならあと二つくらいクラスアップさせればテイム特化型か鞭スキルもある直接戦闘ができる型の選択が出来るようになるわね」

「!! ご存知なんですか、僕らのジョブの事!」

「そりゃもう。色々となーがい事旅してきましたから」

「だったら! このティアラも今よりも燃費良く、それにこの子の力を引き出してあげる事ができるのはどのくらいになれば可能なんでしょうか!」

「てぃ、てぃあら? あの、そのツキノワの彼オスよね。それに共通語もわかるのに、何故そのネーミングなのカナ? どうやって納得させたの、私には貴方の趣味だけが全開になった名付けに聞こえるのだけど……」

 やや遠慮がちにでかい熊を見上げるハク。
 熊、ティアラは顔をやや上に上げていてその表情は陰になってわからない。
 だが彼の躰は小刻みに震えていた。

「よくぞ、よくぞ言ってくれたぜハクさんとやら! このバレッタってえ極悪四流テイマーは、弱って寝ている俺の寝こみを襲ってテイミングスキルを成功させた上にこんな名前を付けて、その上面倒見切れねえってんで一言も話す事なく俺を一度捨てやがったんだ! ジョブがどうとか以前に人としてどうなんだいって話じゃねえかねぇ!」

「魔獣側から事情を聞くと本格的な人でなしよね、そりゃあ親密な雰囲気じゃないわけだ。というか君、よくそんなテイマーと再契約なんてする気になったわね」

「……事情があんだ、こっちにも。旦那にもよろしく言われてる。おかげでしばらくは一山で俺とおんなじくらいの連中と四流の足手まといご主人と一蓮托生って訳さぁ」

 ハクはティアラの話を聞き、ちらりバレッタに視線を向ける。
 まともにハクの顔を見られず俯くその姿が、多少の脚色はあるかもしれないがティアラの主張の方が正しい事を如実に示している。
 思わず長く重い溜息を発してしまうハク。
 
(先達がいないと荒野に挑むような最先端の子達ですらテイマーだとこうなっちゃうのか。バッグの件といい、彼らとここで会った事といい。彼を切っ掛けにテイマーの未来がどうなるという訳でもないでしょうけど……仕方がない、お姉さんがちょっと人肌脱ぎますか)

「代表! 東南、距離200! ガインクラブ中型2体確認!」

「ほう、お出ましか! じゃあお前ら――」

「あ、ブロンズマンさん。ここは私が」

 ブロンズマンの指示が詳細に下される寸前。
 すいと先頭に滑るように出てきたのはハクだった。

「少しだけ、若者たちの手伝いをしようと思います。まずは、先ほどの言葉の証明から」

 かなりの速度で近づいてくる大きな砂埃を前にハクがニコニコと笑っていた。

「趣味の武器というのは冒険者には存在しません。刀はもとより実用を前提に美も追及する武器ですが、例えば私の使うこの鞭も……鍛えれば非常に強力な武器になるんですよ?」

『……』

 いつしかビルギットもドワーフ軍団もハクの言葉に耳を傾けていた。
 何故か彼女の声にはそう、人を惹きつける響があった。

「!」

 ビルが目を見張った。
 先日差を思い知らされたアルパインのトア、彼女を思い出させる速度でハクが駆けだした。
 砂埃を舞い上げながら突進してくるガインクラブよりも早く走っているのに、ハクの足元には埃一つ上がる事はなかった。
 接敵まではほんの数秒だった。

「もちろん鞭には剣のように刃はついてませんが、間接や弱みを的確に鋭く撃ち抜けば!」

 1体目のガインクラブ、その象徴の一つでもある2つの鋏が低く響く音と共に地に落ちた。
 決して自切ではない。
 ハクが長い鞭を振るい、落とした。

「槍ほど鋭くはありませんが長いものなら速度とスキルを技量で活かせば!」

 何かが弾けるような独特の音がしたかと思えば身を起こした1体目の腹に明らかな凹みとヒビが出来ていた。
 間髪おかずに2撃目が放たれ、今度は固い甲殻をぶち抜いてガインクラブに速攻でとどめを刺してしまった。
 鈍器の重い一撃と槍の鋭い貫通力有する一撃を、どちらよりも遠い間合いから物理攻撃で挑むにはそこそこの強敵であるガインクラブ相手に決めた。
 だが当然その間片割れが遊んでいたなどという事もなく。
 至近距離まで接近されたハクは巨大で重い鋏の横薙ぎでブロンズマンたちの方に吹っ飛ばされてしまう。

「おい、ハク! 無事か!」

「せっかくの怪力が近くにあったから利用させてもらっただけです。見ての通りか弱い踊り子ですのであんなのまともに食らったらとても持ちませんよー」

 鋏に足を掛けて距離を取っただけ。
 五体満足のハクは左手にスキルで矢を生み出す。
 淡く水色に輝く2本の矢。

「矢?」

 ブロンズマンの怪訝な声。
 無理もない。
 ハクは短弓さえ所持していないのだから。

「幸い昔と同じみたいですね、急所。多少は進化でもしているのかと思いましたけど、きゆーってやつでしたね」

 ハクが生成した矢を前方空中に放る。
 次の瞬間。
 腰を微かに落としたと誰かがその様子を注視した時にはハクの右手が鞭を振るっていた。
 宙に浮いていた矢が2本とも消える。
 正確には……鞭によって撃ち出された。
 再び突進しようと動き出したガインクラブに鋭く突き刺さり、それはビクンと大きく震えると泡を盛大に噴き上げて倒れた。

「ま、こんなところです。ブロンズマンさんの依頼と、それから一応お伺いは立てますけどそこの熊君とバレッタ君の事も。思うところありちょーっとだけお手伝いします」

 親指と人差し指でちょっとだけを示して見せながら振り返るハク=モクレン。
 謎の踊り子をお供に加え、蜃気楼都市からの依頼は順調? に深刻になっていくのだった。

 
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