月が導く異世界道中

あずみ 圭

文字の大きさ
上 下
444 / 551
六章 アイオン落日編

どちらに似ているか

しおりを挟む
 アイオン軍接近。
 既に外壁近くに到着、野営していた部隊から遂にその報せが届いた。
 何日か前までは大部分の兵がまだツィーゲ近辺で鍛錬していたのを思い出して大丈夫かと思ったけど、確認してみたら既に様々な方法で出兵してた。
 僕は無理に唐揚げを押し付けたあの日から少しばかりの罪悪感も手伝って毎日色々差し入れをしてたんだけど。
 直接じゃなくお願いしただけでいつまでって確認はしてなかったな。
 となると何日分か無駄になっちゃったかもしれないのか。

「しくじった。後で確認して行き違いあったら謝りに行こ」

 誰もいない空で失態を思い出してぽつりと反省が漏れた。
 もう相手が近くまで来てるなら、折角の機会だしアイオンの大軍勢を一目見ておこう。
 特に何のひねりも無い理由で外壁の上空まで足を運んできていた。
 細心の注意を払ってツィーゲやアイオンに見つからないよう高めの高度で、そしたら肉眼で地上をじっくり見られないからちゃんと望遠機能付きの眼鏡を識から拝借し準備は万端だ。
 何かこう単眼鏡のちっこい望遠鏡みたいなのを探してたら某少年探偵が持ってそうな不思議眼鏡になったのはちょっと誤算だった。
 さてさて。
 ちょおっとだけ雲にどいてもらいまして……。
 おお。
 縦長の黒い塊が蠢いてる。
 まだ望遠鏡的機能オンしてないのに凄いな。
 大軍って言うだけある。
 でも……接近?
 ええっと、黄金街道があれで、中継都市が大体あのくらいの間隔だろ。
 まだ街一つか二つくらいの距離はありそうだな。
 距離だと……40kmあるかないか、かな?
 50は無いように感じるけど、どうかな。
 軍隊って一日にどのくらい動くんだっけ。
 目的地が近いから速度が上がるとか下がるとかあっても多分誤差だよな。
 とはいっても軍隊の知識とかあんまないんだよなあ。
 あ、中国大返し。
 アレ確か強行軍らしいけど何日かの長い行軍だ。
 岡山辺りから京都まで十日位だったか?
 距離は東海道が東京と京都だから、半分くらい?
 250kmって感じで良いや。
 それを十日だから一日で25kmか。
 で強行軍って記録だからちょっと減らして20km前後は動く?
 あ、でも秀吉のは日本だから軍の規模が違う。
 確か何万って数だった筈。
 アイオンのは……界と眼鏡で拡大した視界で全貌を確認していく。
 十……二十……いや十、かな。
 軍勢の規模は十万位。
 何故か軍の中や側面、後方に武装はそこそこの、荷馬車中心の大勢の人がくっついてて彼らを全部まとめるなら二十五から六万くらいの大所帯だ。
 規模が大きくなればなるほど行軍速度は多分落ちる。
 魔術が実用されている前提である程度の水やら装備を楽に運べてるとしても……10~15km?
 15~20kmかも。
 魔術が何処まで行軍に関わるのかが測りにくい。
 まあでも良くて20だろう。
 見た限りではそこまで特殊な移動をしている訳じゃない。
 !!
 ああ、そうか。
 あの軍に紛れたり後方にくっついてたりするの、あれ商人たちか。
 なるほどね。
 そりゃ進軍するにしても腹も減る訳で。
 人と騎獣の飯、衣料品に水に……ああ、多少の娯楽もね。
 あれだけの人が生み出す需要が凄まじい。
 命がけで付いていく価値もあるって事か。
 ……あれも一種の死の商人なのかねえ。
 純粋に武具を売りさばいて戦争の長期化を願うなんて輩とは少し違う気もする……軍勢に同行する、つまり自らも命を賭けて商売しているからそう見えるだけか?
 ……あれ?
 最先端の騎馬部隊、多分話に聞いていた先発部隊だと思うんだけど、大分数が少ない?
 あ、合流した時にそれぞれ所属する舞台に戻ったとか、か?
 何か一杯旗も上がってるもんなあ。
 あの数だけ指揮系統があったら笑えるけどまさかそんな訳もないだろう。
 参加してる貴族の証明みたいなもんかな、リミアとかもあんな感じだった。
 しかし……正直ステラ砦の時よりアイオンの軍勢がかなりでかいな。
 魔族との戦争よりも国内の反乱分子の方が問題って事?
 単純に遠征する距離も桁違いだから大規模の軍を送る事が出来ないだけ?
 
「軍隊と同じかそれ以上に商人がくっついてるけど、あれでも長期の食料を維持できるものなのかな」

 やっぱり道中での補給は欠かせなくなると思う。
 その役割も商人が一端を担うんだろうか。
 まっとうな手なら途中の街も潤う、でも接収に近い形だと溜まったもんじゃないな。
 ツィーゲの外壁も含めて広く周囲を観察してみる。
 アイオン軍は縦長でほぼ一つの塊だ。
 大してツィーゲの外壁は冗談みたいに横長。
 そして外壁の内側には幾つもの野営があって、多分……把握できるだけで二万くらいの人がいる。
 でも全員が兵士ではないし、兵士枠にしても冒険者に傭兵団に練度バラバラの急造の一般兵士たちだ。
 ……あっちを見て、こっちを見る。
 レンブラントさんの自信はどこから来るのか。
 本気で首を傾げたくもなる。
 PRGだって一人で何百人も倒すような戦場を想定してはいないんだろうし。
 外壁全部に備えがあるかっていうと、黄金街道を挟んで東側は殆ど人の配置がない。
 全部に兵を展開するとなるとそれこそアイオンと同規模の軍隊があっても出来るかわからんけどさ。
 何か、ポツンポツンと部隊がある感じ。
 立派な壁以外は大国と小国の戦いそのものだ。
 一応どちらも黄金街道からは距離を取っている。
 そりゃあそこに手を出したら世界中から批判されるし冒険者ギルドも黙ってない。
 巻き込まないように気をつけてはいるんだろ、う?

「なんだあれ」

 黄金街道を辿って先を見ていくと、冒険者、それもそこそこ腕が立つ連中がたむろしてた。
 それはもう、結構な人数で。
 ツィーゲでもあんな一か所に集まるのは滅多に見ない、そういう規模だった。
 一体……。
 界で調べてみる。
 
「ぶっ壊れてるじゃないか」

 何がどうなったのか。
 どこの馬鹿が自棄を起こしたのか。
 黄金街道の壁面が結構な部分、破壊されていた。
 魔術、だろうか。
 いや物理でも魔力でもこの際どうでもいい。
 かなりの実力者が世界に喧嘩を売ったってのが重要。
 よりによって今アイオンの領土でやるかね。
 どんだけ火種燻ってんだアイオン。
 諜報戦に重きを置くのに夢中になり過ぎてどっかに大事な物を色々落っことしていそうな国なのか、アイオン。

「はい」

 念話だ。
 空で誰もいないからつい口に出して応じちゃった。
 まあ、良いか。

(お出かけ中申し訳ありません。老齢の女性が商会を訪ねてこられまして。約束はしていないから戻るまで待つわね、と仰って。お帰り願おうかと思ったのですが店の者からカプル商会? の代表で一応若様に判断してもらった方が良いと)

「カプル……。ああ、あのお婆ちゃんか。そんな強引な事をするような人には見えなかったけどな」

(次回の約束だけしてお引き取り頂きますか?)

「いや、会うよ。すぐに戻るから少しの間お願いできるアキナ?」

 どうやらアルケーのアキナが珍しく店に顔を出していたみたいだ。
 あまり商会の仕事、特に接客には関わっていない彼女だけど他に巴や澪、ライム、エマなんかがいないと立場上僕への繋ぎを頼まれる事もある。
 戸惑った感じがいかにも不慣れだ。

(はい、ではその様に)

 今日今から戦いが始まるって感じでも無い。
 カプル商会といえばレンブラントさんも一目置いてる流通のプロフェッショナル、らしい。
 格を考えれば僕を呼びつけるのが普通の相手だ。
 約束もなく押しかけてくるというのも、もしかしたら何かあるのかもしれない。
 よし、戻ろう。


◇◆◇◆◇◆◇◆


「アキナちゃんには嫌われちゃったかしら?」

「あまりそういう話に免疫のない娘でして。失礼しました」

「あらそうなの? あんなに綺麗なのに。凛として素敵だわ」

「ありがとうございます。伝えておきますよ」

 急いで商会に戻ってカプル商会の代表をお待たせしている部屋に入ると、そこにはお見合いを勧められまくって無の境地の入り口にいるアキナの姿があった。
 僕が挨拶すると我に返ったアキナは珍しく僕の後ろに素早く隠れ、そして足早に失礼しますと部屋を出て行ってしまった。
 僕に用事があって来たのにどうしてお見合いの資料を持っているのか、謎過ぎる。
 まさか常備していた?
 仲人何組目、とかに拘ってるタイプのお婆ちゃんなんだろうか。
 この人の場合大商会というバックがあるだけに影響力も半端ない。
 願わくば悲惨な被害者が出ていませんように……。

「今日はいきなり来ちゃってごめんなさいね。先日顔合わせはしたけれど、ああいう場で会ったからには一度お話もしておきたいと思っていたの」

「そう、ですか」

 いや、それだけで来ないでしょ普通。

「この通り老い先短いものだから気が逸って、ついね。でもこうして時間を作ってもらえて嬉しいわ。今をときめくクズノハ商会の代表、ライドウ君。忙しいみたいね」

 これはあれか。
 最近調子良いみたいだけどウチに筋通すの忘れてまへんか、とか。
 あらあら若いお人は本当真っすぐで元気やわあ、みたいな。
 裏が一杯ある感じなのか!?

「忙しく、はさせてもらっていますが。すみません、カプル商会さんにはお世話になっているのに挨拶にも出向かず」

「ん? あ、いいのいいの。私の所は取引先は一般の方から商会まで幅広いから。お付き合いのある皆さん全員に挨拶だなんて私も出来ないわ」

 ?
 そのルートじゃない?

「……?」

 なら一体何の用?
 正直結構業種も違うから接点もそこ以外は……。

「じゃあ、改めて自己紹介ね。カプリ=トラッド、カプル商会の代表をしているわ。仕事はご存知でしょうけど運び屋さんね」

「あ、ライドウです。クズノハ商会の代表、業種は何でも屋です」

「大体の商人は家名か将来そうする名前を商会につけるわよね。ちなみに私はね、自分の商会を設立する時に書類記入で物凄く緊張しちゃってね。トラッドって書くつもりが名前を書きだしちゃって途中で気付いたら筆先が乱れちゃって。もうおかしいわよね、間違えましたって一言を言うだけなのに妙な意地張っちゃったの。それでカプル商会なのよぉ。ライドウ君はローレル系の名前だけどライドウ=クズノハ君なの?」

「いえ、苗字はミスミです」

 !
 何してんの僕!?
 つい普通に答えちゃったぞ!?
 ……このテンポと妙な空気、気を付けよう。
 呑まれると余計な事話しそう。

「じゃあ珍しい名前繋がりねぇ。ほら、この間の会議覚えてるかしら?」

「? ええ、もちろん」

「あそこ他が全部いい年した男ばかりだもの、息が詰まりそうになる事もあるの。ブロンズマンさんとこは今でも私をお嬢ちゃんって呼んでくれるから嬉しい部分もあるのだけどねぇ」

 この人をお嬢ちゃんって呼ぶのはエルフとかドワーフじゃないと無理だろ。
 見た目は本当に縁側で日向ぼっこしてるのが超似合う御年だ。
 これで現役の商会代表、しかもこのツィーゲの一線で鎬を削ってるとか信じられない。

「身一つで男社会の流通業界で商会を起こしてね、仕事仕事でやってきて、ようやく落ち着こうかしらと思っていたらライドウ君がとんでもない大波を連れて街にやってくるんだもの。当時は凄く焦ったのよ?」

「……」

 しかも、一代でカプル商会を今の地位まで引き上げたのか。
 お婆ちゃんどころか生きる伝説じゃないか。
 彼女をお嬢ちゃんと呼べるってのも実は凄いな。

「もう毎日が必死。で、気付いたらアイオン王国から独立するって話になってるじゃない。こんな事ってあるかしら!?」

「は、あははは」
 
 無いと思う。
 まずありえない。

「レンブラント君は結婚して丸くなったかと思ってたら最近はあの頃よりもイケイケで手が付けられないし、他の商会は彼についていくのに必死か、それさえ出来てないし。ツィーゲのバランスはもうあってないようなもの」

「……」

「全部、ライドウ君の所為よね」

「え?」

「いくらあの子でもね、商売を離れたら戦争も戦術も素人よ。なのにアイオンの二十万を超える兵力を前に必勝の顔をしているなんてどう考えてもおかしいわ」

 それは本当に同意。
 正直あの人が何を見ているのか裸の付き合いを通してもさっぱりわからん。
 わかったのはあの二人はのぼせないって事だけだ。

「……」

「諜報戦、情報戦なんて部分だけなら商人にも商人の戦い方はあるけれど。いくら有名な傭兵団を抱えたって圧倒的に数が足りないの。私の集めた限りの情報ではアイオンはあと数日程であの外壁に到達する。それでね、多分元凶のライドウ君ならレンブラント君のお腹の中がわかるんじゃないかなと思って」

「えっと……すみません。僕もそこまではわかりません。レンブラントさんから頼まれ事をしたりツィーゲの一商人として協力できる部分で差し入れをしたり、なんて事は僕もしているんですが。戦争についての勝算や作戦については漏洩を警戒しているのか軍師何人かとレンブラントさんで担当しているらしくて」

「……聞いていないの?」

「ええ。ただ軍勢については正しい情報じゃないかと思います」

「どうして? ライドウ君も気にして網を張っていたのかしら?」

「そのようなものです。アイオンの軍勢は従軍する商人らを含めて二十五万程度。純粋な兵数としては十万前後で外壁から黄金街道の中継都市二つ弱位の距離まで来ているようです」

「……かなり正確ね。驚いたわ、クズノハ商会の目はアイオンをかなり正確に捉えているみたい」

 さっきこの目で確認したばかりなので。

「ただ……」

「どうしたの?」

「あれだけの軍を出してツィーゲを制圧するというのも随分と大袈裟に見えますし、あの規模だとくっついてる商人が持って行った物資だけで行軍を賄えるとは思えないんです。ちゃんと途中の都市から買っていれば良いんですけど、もし接収みたいな強引な手で奪っているなら途中の街もとんだ迷惑だろうと思ってしまって。黄金街道も一部に被害が出ているようでした。思った以上に国内が荒れているんじゃないかなって」

 実際、ツィーゲかアイオンかはわからないけど相当な恨みが生まれている気がする。
 見て感じた事を一部はぼかしながらつらつらと自分への確認を込めて話していた。
 妙に話しやすい空気を作る人だ。
 特技だと思う。
 うっかりには十分気をつけつつ、それでも多少気が抜けていくのが自覚できる。

「……思わぬ情報交換になりそうだわ」

「へ」

「実は私の掴んだ所によるとね、その途中の都市の物資なんだけど一時的に黄金街道に避難させているところもあったようなの。まさか黄金街道に手を出すなんて無茶は国の兵士にやらせはしないでしょうけど、もしかしたら意趣返しかしらね?」

「だとすれば冒険者にやらせたって事ですか?」

「彼らはまさにクズから聖人まで人材が幅広いもの。引き受ける輩もいるかも」

 人材が幅広いって、言い様だなあ。

「だとしたら冒険者ギルドは堪りませんね。手を出すなと世界に公言している側なのに身内にそんな事されたら」

 ……ほんの少しだけルトざまあ、と思ってしまったのはさておき。
 策としての上下はともかく嫌がらせだとすれば超一流だと思う。

「レンブラント君には追い風になる可能性があるわね。持ってるわねえ、あの子」

「カプル代表は」

「カプリさんでいいわよ、ライドウ君」

「……カプリさんはこの戦い、どう見てます?」

「もう勝つ方に賭けちゃったもの、勝ってもらわなくちゃこの年で処刑されちゃうわ」

「し、処刑」

「立場でいえばツィーゲの運営に深く関わる身の上だもの。レンブラント君の口車と都市国家なんて夢物語に乗せられちゃったわぁ」

 肝が据わってる。
 何かあったら逃げ出すんじゃなく、街と運命を共にする覚悟をしてるんだな。
 この人なら最後には武装して抵抗するかもしれない。
 
「で、本題はここからなのよ!」

「え、今の本題じゃないんですか!?」

「情報交換はついで。戦争の勝敗云々はライドウ君が振ってきたんじゃないの」

「そ、そうだったかもしれませんけど」

「私ね、レンブラント君を若返らせて尚且つパワーアップさせたのはライドウ君との付き合いに何かがあると思うのよ。私も年には勝てないでしょ? もうすっかりお婆ちゃん。でも気持ちだけでも若返る手があるならあと五十年くらいは皆さんのお役に立てるカプル商会を続けられると思うのよ。まず今日はね、流通って仕事を手掛ける私も驚いちゃった専用道と駅の整備っていうレンブラント君のアイデアについてライドウ君がどのくらい関わっているのかなーってところから聞きたいの。いくら黄金街道のミニチュア版とはいえ、そんな言葉だけで納得できるものじゃなかったのよねぇ……」

 そこからは怒涛の井戸端世間トーク。
 高度な商売の話やインフラの話を織り交ぜながら、外が暗くなるまで居座ったカプル、カプリさんの話に相槌を打ちながら付き合わされてしまった。
 途中ライ君とか呼び始めたのでその辺はきっちり軌道修正させてもらったけど、あの人、迎えの人がカプル商会から全力疾走してウチに来るまでほぼ話してた。
 お夕食も御呼ばれするのー、とか怖い事を言いながら三人の屈強の店員に担がれて帰るまで、ずっと。
 レンブラントさんが以前、カプル商会の代表は僕とどこか似ている所がある人だよ、と教えてくれたけど。
 いやいや。
 どっちかと言えば家族が絡んだ時のレンブラントさんのテンションに近いだろう、と思った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~

そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】 大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。 王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。 中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。 俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。 そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが? 「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」 「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」 「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」 「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!

余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~

藤森フクロウ
ファンタジー
 相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。  悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。  そこには土下座する幼女女神がいた。 『ごめんなさあああい!!!』  最初っからギャン泣きクライマックス。  社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。  真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……  そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?    ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!   第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。  ♦お知らせ♦  余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!  漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。  よかったらお手に取っていただければ幸いです。    書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。  7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。  今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。  コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。  漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。  ※基本予約投稿が多いです。  たまに失敗してトチ狂ったことになっています。  原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。  現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。  

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、エブリスタでも投稿中

追放されたので千年後に転生しました~その幼女、元転移転生魔術師の再来~

がっきー
ファンタジー
 転移魔法、転生魔法を使える魔術師デウディーン。  彼は自ら異世界転移で喚んだ親友、田中たかしから絶交宣言を受け、追放されてしまう。  夢に出た女神から力を授かり、人々から崇拝される存在になると言われて。  デウディーンは傷心だった。  傷心のあまり、命を落としてしまう程に……。  が、自らに転生魔法をかけ、千年後に転生を果たしたのだった。  それから千年後、幼女のマリーとなったデウディーンは、小さな村でスローライフを送る決意した。  手始めに、異世界【日本】から道具を喚び、秘密基地を作り、転移道具に囲まれて悠々自適な生活を送ろうとする――  ある日、ひょんな事から衝撃の事実を知ってしまう。  それは、生前の自分が評価されている事だ。  いや、されすぎる余り皆から崇拝されており、巨大な教団ができているという……。  デウディーンは焦っていた。スローライフを守るため、また自分と大きく食い違った偶像崇拝をやめてもらうため、教団に対して文句を言う必要があると……。  これは、転移と転生を駆使してスローライフを死守する、元転移転生魔術師の物語である。  一方の田中たかしは、皆から忘れられていた。 *R指定は保険です。

剣と弓の世界で俺だけ魔法を使える~最強ゆえに余裕がある追放生活~

初雪空
ファンタジー
ランストック伯爵家にいた、ジン。 彼はいつまでも弱く、レベル1のまま。 ある日、兄ギュンターとの決闘に負けたことで追放。 「お前のような弱者は不要だ!」 「はーい!」 ジンは、意外に素直。 貧弱なモヤシと思われていたジンは、この世界で唯一の魔法使い。 それも、直接戦闘ができるほどの……。 ただのジンになった彼は、世界を支配できるほどの力を持ったまま、旅に出た。 問題があるとすれば……。 世界で初めての存在ゆえ、誰も理解できず。 「ファイアーボール!」と言う必要もない。 ただ物質を強化して、逆に消し、あるいは瞬間移動。 そして、ジンも自分を理解させる気がない。 「理解させたら、ランストック伯爵家で飼い殺しだ……」 狙って追放された彼は、今日も自由に過ごす。 この物語はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ないことをご承知おきください。 また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 ※ カクヨム、小説家になろう、ハーメルンにも連載中

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~配信中に最弱の俺が最強をボコしたらバズりまくった件~

果 一
ファンタジー
 俺こと、息吹翔の通う学校には、Sランクパーティーのメンバーがいる。名前は木山豪気。ハイレベルな強さを持つ“剣士”であり、世間的にも有名である――ただし悪い意味で。  人を見下し、学校のアイドルを盗撮し、さらには平気で他のダンジョン冒険者を襲う、最低最悪の人間だった。しかも俺が最弱ジョブと言われる「弓使い(アーチャー)」だとわかるや否や、ガムを吐き捨てバカにしてくる始末。 「こいつとは二度と関わりたくないな」  そう思った矢先、ダンジョン攻略中に豪気が所属するSランクパーティーと遭遇してしまい、問答無用で攻撃を受けて――  しかし、豪気達は知らない。俺が弓捌きを極め、SSランクまで到達しているということを。  そして、俺も知らない。豪気達との戦いの様子が全国配信されていて、バズリまくってしまうということを。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。 ※本作はカクヨム・小説家になろうでも公開しています。両サイトでのタイトルは『【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~全国配信されていることに気付かず全員返り討ちにしたら、バズリまくって大変なことになったんだが!?~』となります。

無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

桜井正宗
ファンタジー
 帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。  ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。