勇者ですか? いいえ……バグキャラです! 〜廃ゲーマーの異世界奮闘記! デバッグスキルで人生がバグッた仲間と世界をぶっ壊せ!〜

空クジラ

文字の大きさ
上 下
218 / 226
第17章 勇者と嵐の旅立ち編

第218話 聖女と変態領主……

しおりを挟む
裸族らぞく

 その身ひとつ生活する者たちの総称である。

 ほとんど裸に近い姿で暮らしている民族は少なくないが,全裸で生活するのは、まれである。裸族と呼ばれている人々も、なんらかの衣装や装身具あるいは身体装飾を身につけている。したがってほとんどの社会において、裸族とは装身した日常生活での姿と対立するゆえに,非日常性という象徴的意味を帯びやすい。

 危険な魔物が溢れるガイアにおいて、裸に近い格好で暮らす人はほとんどいない。裸族と呼ばれていても、なんらかの衣装や装飾品を身につけて生活するのが普通なのである。
 もっぱら家でひとりくつろぐ際、下着姿でいる者、もしくは肌を多めに露出して生活する者を裸族と呼ぶ傾向にある。

 つまり裸族とは本来、衣服を一切身に着けず、全裸で生活する人を指す言葉ではないのである。しかしガイヤの貴族社会において、裸族の意味は少し違ってくる。

 これは数百年前、初代勇者の教えにより、新たなる意味を付け加えられ、広まってしまったことに起因する。それは裸になることで身も心もさらけ出し、相手に敵意がないことを示すと同時に、敬意をひょうする崇高なる行為として、広くガイアの世界に浸透していったのだ。

 異業なる魔王を退けた勇者の言葉に、貴族はもとより王族も賛同することで、空前の裸族ブームの風が巻き起こったと歴史には記録されている。

 身に着ける衣服が少なければ少ないほど、高貴なる魂を持つ者とされ、肌の露出具合で貴族としての格を試される時代が到来したのである。

 とくに上級貴族は下級貴族より、衣服や装飾品を多く身に付ける訳にはいかず、より裸族に近づかなければならない。つまり貴族の位が上がれば上がるほど露出は多くなるのだ。

 必然的に、衣服をなにも着けていない者は最高位とされ、当時の貴族社会において完全なる裸でいられるのは、時の王ただひとりだった。のちに、【マルセーヌ王国の暴れん坊】【裸の王様】として呼ばれた迷王が誕生したのも、この時代の話である。

 また当時の有名画家の絵を見ると、平民は靴下を履かない者やそでなしの衣服、短パンを履く者の姿が描かれており、平民にも裸族ブームは到来していたことがうかがえる。

 長い時を経た今、裸族という言葉はすでに形骸化してしまい、本来の意味は忘れ去られ、一部の貴族を除いて実践する者はもういない。

 だが我々は忘れてはならない。

 裸族とは、相手を敬う崇高なる行いだということを……。
 裸族とは、高貴なる魂を持つ者の覚悟の表れだということを……。
 裸族とは、裸になりたがる変態ではないということを……。

 我々は裸族の真の意味を、決して忘れてはならない。


 著 裸族普及員会 裸族のすすめ 創刊号 裸になる快感! より抜粋。



「そう、残念ながら、この人が領主なのよ。家督は継いでもよいけど、その格好を継ぐ気はないのよね」

「何をいう! これは偉大なる我らが祖先、初代勇者が推奨した格好なんだぞ! 代々教え伝えねばならぬ由緒ある伝統をおまえは!」


 ナターシャの言葉に激昂する人物……ナターシャパパこと、アルムの町を治める領主アルム・ストレイムは、アソコをプラプラさせて息子を叱りつけていた。


「へ……変態ですか?」

「誰が変態だ! 娘、息子の命の恩人だとしても口を慎め」

「パパ、他人にいう前に、まずはそのプラプラしているものを慎んでちょうだい。年頃の女の子に見せていいものじゃないから」

「お義父さん、いくら由緒ある格好だとしても、初対面の人にその格好は私もどうかと……」


 目のやり場に困り、できるだけ下を見ないように、リーシアは手で目を覆い隠していた。


「ええ~い! これははじめて会う者に、自分は武器を持っていない。身も心も相手にさらけ出し、相手に敬意を示す由緒ある格好なのだぞ!」

「あの、お気持ちはわかりましたけど、このままだと私が話せないので、せめて下は何か履いていただけると助かります」

「パパ……年頃の女の子の前で全裸はやりすぎよ。昔と今は違うの。高貴なる裸族を今の若い子たちが知る訳ないんだし……せめてパンツは履いてちょうだい」

「クッ! 嘆かわしい。初代勇者の教えが、いまや忘れさられてしまうとは……子孫として不甲斐ないばかりだ」


 目に浮かべた涙を腕で拭い、悔しさで領主は全裸で打ち震えていた……アソコも!


「え~と、ナターシャさん……かなり話し辛いので、後ろを向いて話してもいいでしょうか?」

「馬鹿をいうな! 領主に背中を向けて話すなど不敬であるぞ! それ以前に、人として相手に顔も向けずに話をするなぞ、どのような育ち方をすればそのような無作法ができるのだ!」

「パパ! いい加減わかって、裸族の教えはもう廃れて久しいのよ。いまやその格好の意味を知るのはアルム家の者と一部の王族のみ。パパだって領主の肩書きなしに、その格好で町を出歩けば、普通に捕まって留置場に入れられちゃうのよ?」

「だかな、この格好は……」

「知っているわ。お母様との出会い、初代勇者が生涯を遂げる人との運命の出会いも丸裸だったって。でも、だからといってそれを誰かまわずやっていい訳ではないわ」

 怒れる父とそれを嗜める娘(?)、やがて――


「むう……仕方ない。不作法だが、下だけは履くとしよう。おい!」


――娘(?)の言葉に父は折れた。

 留置場の入り口に歩き出し、リーシアの視界からフェードアウトする。どうやら入り口に待機する従者に下を用意させ、履いてくれる様子にリーシアはホッと胸を撫でおろす。


「リーシアちゃん、変なものを見せちゃってごめんなさいね。うちのパパって、頭が固くてしきたりにうるさいのよ。昔は、裸になるのが貴族にとって最上の敬意を表す行為だったって伝え聞いているけど、今の時代じゃ、さすがにね」

「そうなんですか……」

 リーシアは、なんと答えたらいいか言葉に詰まる。


「ママと出会う前までは普通だったらしいけど、パパとママのめが、ご先祖様である初代勇者と同じ裸の出会いだったことに運命を感じて、裸族主義に目覚めちゃったらしいの。アレさえなければ、いいパパなんだけどね」

「は、裸の出会い……勇者……」


 その言葉にリーシアは、なにか既視感デジャブーを覚え、なんとなく勇者とは変態チックな者を指すのかと困惑していると。


「ふむ。これでよかろう? 待たせたな!」


 留置場の入り口方向から、ナターシャパパの威厳ある声が響き、再び姿を表した。

「あらためて名乗ろう。ワシがアルムの町を治める領主、アルム・ストレイムである!」

「あらパパ、そのパンツと靴下、いいわね」

「そうだろう。ふふ、貴族として恥ずかしくない物を用意させたからな」

「本当ですね。ナターシャさんにも似合いそうです」

「あら、アランったら♪ 私も同じものを買おうかしら」

「……」


 ナターシャパパの格好を見て、称賛するナターシャと恋人アランに対し、リーシアは絶句する。その訳は、黒いブーメランパンツと白いニーソックスを履き、堂々と立つ中年の男、裸族を超えた変態が現れたからであった!


「へ……」

「む?」

「へぇぇ……と、とってもいい履きこなしですね……」


 一拍おいて、思わず『変態』と口にしようとしてしまうリーシアは、怪訝な表情を浮かべたナターシャパパに気付き、とっさに誤魔化した。ヒロと、短くない時を共にした少女は、否応なしに処世術を身につけていた。


「そうであろう。これは特注品でな、ワシのお気に入りなのだ。この良さがわかるとは……娘、なかなか見所があるな。名はなんと言ったか?」

「はい。アルムの町にある女神教の孤児院で、見習いシスターをしているリーシアと申します」

「うむ。聖女としての話は聞いていたが、名前までは覚えていなかった。許せ。聖女リーシア、そなたと勇者ヒロの活躍はナータから聞いている。まずはアルムの町を救ってくれたこと、礼をいう」


 すると意外にも、アルム・ストレイムはリーシアに頭を下げ感謝の言葉を口にした。


「頭をお上げください。オークと憤怒を討伐し、町を救ったのは私の力だけではありません。討伐隊の皆さんの力があったからであって、私とヒロの二人だけでは決して成し得ない戦いでした。だから……」

「僕からもお礼を言わせてください。聖女リーシア、アナタと勇者ヒロが成したことは、このガイヤにおいて偉業です。それは例えアナタが、私たち創世教と敵対する女神教の見習いシスターであったとしてもです。これは愛するナターシャさんを救ってくれた僕個人の礼であると同時に、創世教司祭としての礼でもあります。世界の危機を救っていただいたこと、皆を代表して感謝いたします」


 創世教の司祭として異例の礼を述べるアラン……これが正式の場であれば、敵対宗教同士による歴史的瞬間だったが、それを知るものは四人以外にいなかった。


「あ、あの、お二人とも頭を上げてください。私はただアルムの町を……町に住む家族を救いたかっただけで、なにも……」


 美少年と変態のおっさんに頭を下げられ、どうすればいいのかわからないリーシアは、困惑の表情を浮かべていた。

「はい、はい。パパもアランもリーシアちゃんが困っているから、頭を上げてちょうだい。いまは頭を下げるより、リーシアちゃんをここから出すのが先決よ。そのために、ここに来てもらったんだからね。感謝しているのなら、早くリーシアちゃんを自由にするために動いてほしいわ」

「うむ。任せておけ。たかが王国から派遣された指揮官など、有事でなければ問題ない。それに話に聞いたが、そのオーク討伐隊の指揮官はそもそもオークヒーロー討伐時にその場に居なかったし、トドメを刺したのは勇者と聖女の二人なのだろう?」

「ええ、リーシアちゃんとヒロが居なければ、アレは絶対に倒せなかったわ」


 ナターシャは、娘(?)としてではなく、冒険者ギルドのマスターとしての顔で真剣に答える。


「なら、普通に考えてオークヒーローの所有権は、お二人にありますね。これがまかり通ったら大変なことになります」

「うむ。ガイヤにおける報酬の分配方法に問題が生じる。こんな子どもでもわかること、いまさら話すことでもないのだがな」


 アランの言葉に、ナターシャパパも呆れた顔で答える。


「そうなのよ。ドワルド指揮官の言い分はどこにも正当性がない。にもかかわらず、遺体を持つヒロの行方を吐き出させようとリーシアちゃんの身柄を要求しているのよ」

「それでこの留置場に身を潜めている訳か」

「ええ、いくらドワルド指揮官でも、王国の法を破ってまで無理はできないわ。軍に籍を置く以上、法と命令には従順なのよ」

「そう考えると、ますますおかしいですね。軍規に厳しい王国軍の指揮官が、当たり前のルールを無視するなんて……」


 アランはドワルドのチグハグな言動に疑問を持つ。


「まあ何にせよ、二人に来てもらったのはリーシアちゃんの勾留期限が切れる前に、ドワルド指揮官にオークヒーローの遺体の所有権を諦めるよう説得してほしかったのよ」

「うむ。任せておけ。アルム・ストレイムの名にかけて、この聖女リーシアから手を引かせるように軍に抗議を入れてやる」

「私も創世教を通して今回の件、王国に遺憾の意を表します。世界を救った人たちに、こんな不当な扱いをするなんて、あってはならないですから」

「お二人とも、ありがとうございます」

 領主と司祭の言葉に、リーシアは自然に礼を述べ感謝する。


「ではさっそく、ギルドのパーティーチャットを通して、創世教本部からマルセーヌ王国に、今回の件について打診させましょう。ラドッグさん」


 アランは横に顔を向け誰かの名を告げると留置場の入り口付近から、誰かが歩いてくる気配をリーシアは感じた。

「アラン神父様、申し訳ありません。現在、ギルドのパーティーチャットは原因不明の障害により、使用不可という話を聞いております」


 アランに声を掛けながら近づく気配……その声を聞いたリーシアの顔は険しくなる。それは絶対に忘れてはいけない男の声だった。


「そのため外部との連絡は、おや? まさか? そんなことが⁈」


 アランの横にラドッグと呼ばれた男が立つと、留置場の中に囚われたリーシアの顔をマジマジと見ながら驚きの声を上げた。


「おまえは!」


 リーシアは鉄格子の間から両手を伸ばし、ラドッグの胸倉をつかもうと手を伸ばすが、男は後ろに下がりその手から逃れていた。少女の体が鉄格子に勢いよく当たり、留置場に『ガシャン!』と大きな音が鳴り響いた。



「やはり、あなたはあの時の……聖女カトレアの娘、リーシアさんですか?」


 先ほどまでの穏やかな顔とはうって変わり、リーシアは憎しみと怒りの表情を浮かべながら、男を睨みつける。

 その様子を、ラドッグと呼ばれた……右頬に奇妙な痣を持つ男は。ニタニタと笑いながら見るのであった。


〈聖女の前に……ぶっ殺すリストNo.1の男が現れた!〉
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。 目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。 「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」 突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。 和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。 訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。 「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」 だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!? ================================================ 一巻発売中です。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

処理中です...