勇者ですか? いいえ……バグキャラです! 〜廃ゲーマーの異世界奮闘記! デバッグスキルで人生がバグッた仲間と世界をぶっ壊せ!〜

空クジラ

文字の大きさ
上 下
168 / 226
第14章 勇者と魔王降臨編

第168話 死にゆく者、残されし者……

しおりを挟む
「拙者に構うな!」

覇神はじん六王流ろくおうりゅう!  爆心ばくしん治癒ちゆこう!」


 震脚によって生まれ体の中で増幅された力の波が、余す事なく少女の腕に集約されていく。腕の捻りを加えた必殺のコークスクリューブローが、憤怒の心臓目掛けて打ち出されていた。


「間に合わん!」


 そう叫ぶ憤怒が息を止め、絶対防御スキルを体に張り巡らすと……少女の口から力ある言葉が放たれた。


「ヒール!」


 リーシアがハートブレイクショットを打ち出しながらも、その拳にあらゆる生命を癒やし滅する聖なる光……ヒール(滅)の輝きが灯る。

 再生と破壊……相反する属性を同時に打ち出すリーシア……それは絶対防御スキルすらスリ抜けてしまう防御不能な死の回復だった。

 憤怒はその光を見て、とっさに体を覆う触手を解き放ち迎え撃つが、打ち出された拳に宿る光が触手をすべて黒い塵へと変える。

 勝利を確信し拳を放つリーシア……だが、その時。


「止めてリーシアさん、私を殺さないで!」

「アリアさん⁈」


 少女の耳に体を乗っ取られたアリアの声が届き、ほんの刹那の時間、迷いが生じたリーシアの攻撃が鈍る。
 その瞬間を憤怒は見逃さなかった。すでに渾身の力でムラクごとハルバードを水平に打ち出していた憤怒の斧刃が、リーシアを真っ二つにしようと襲い掛かる。

 もはや回避不能の憤怒の一撃……いまさら拳を打ち出したとしても、先に憤怒に当たることはない。
 一瞬の迷いが勝者と敗者を逆転させてしまい、もはやリーシアに生き残る道はなかった。


「死ねえ!」

「させぬよ!」


 激突するリーシアとハルバード。次の瞬間、しがみついていたムラクと少女の二人は横に数メートルも打ち飛ばされ、もつれ合いながら地面に叩きつけられると、さらに数メートルの距離を転がる。
 受け身も取れず人形のように地面に叩きつけられた二人……憤怒との間にある緑の草原に、赤い血が咲き乱れていた。


「リーシア! ムラクさん!」


 今だ触手に拘束され動けない魔王が、死の匂いが漂う戦場で二人の名を叫んでいた。
 二人はもつれ合ったまま動きを止めると、そのままピクリとも動かない……二人が横たわる草原が、血溜まりで赤く染まっていく。


「フッフッフッフッ、今のは危なかったわよ。でも……本当に愚かで助かったわ。こんな手に引っ掛かってくれて、本当にありがとう。感謝するわ、おバカさん♪ アッハッハッハッハッハッ!」


 アリアの声で下卑た笑いをあげる憤怒が、ハルバードを構え倒れ伏す二人に向かって歩き出す。


「リーシア! 返事をしろリーシア! 頼む返事をしてくれ!」


 魔王が必死にパーティーチャットで呼びかけるが、リーシアから返事はなく、憤怒がついに二人の元へとたどり着きハルバードを構えながら様子を見る。


「念には念を入れておかないといけないわね。あなた達は、本当に何をしでかすか分からないから……トドメはキッチリとしてやる」


 アリアの声が途中から憤怒の声に戻ると、警戒しながら憤怒が倒れた二人に近づいて行く。


「リーシア! 目を覚ましてくれ、もう憤怒が目の前に! 頼む早くポーションを飲んで、逃げろリーシア!」


 魔王は声を荒げて、リーシアの目覚めを促すが彼女に声は届かず、魔王は触手の拘束を振り払おうと必死に抗うが、連戦による消耗とダメージにより、触手から抜け出すことすら叶わない。

 魔王は頭のスイッチを無理やりオンにして、この状況を打破すべく思考の海へと飛び込む!



 集中しろ!
 この状況をくつがえす方法を考えろ。

 集中しろ!
 この拘束を破る方法を見つけ出せ。

 集中しろ!
 少女を救う方法を考えだせ。

 集中しろ!
 憤怒を倒す攻略法を編み出せ。

 集中しろ!
 あの子を助けられるなら、俺がどうなっても構わない。だから考えろ。

 集中しろ!
 俺の全てをくれてやる。だからリーシアを助ける方法を誰でもいい、俺に教えてくれ!



 長大化した時間の中で、何十万回と繰り返されるシミュレーション……限界を超えたスイッチの使用で脳が焼けつく! 脳が破壊されるのを防ぐため、体が強制的にスイッチをオフにするが、魔王はそのたびにオンへと切り替える。

 脳が限界を迎えても答えがでない思考に、ついに肉体が限界を迎え、スイッチのボタンが壊れてしまう。いくらオンにしても何も反応せず、魔王は答えが出ないまま元の世界へと戻されてしまった。


「グァァァァァッ!」


 その瞬間、頭の中に死んだ方がマシだと思えるくらいの耐えがたい頭痛が起こり、魔王はその痛みの苦痛から絶叫を上げていた。脳に近い顔の血管は破れ、耳や鼻から流血を起こし、魔王は血の涙を流していた。


「リーシア……頼む、目を覚ましてくれ、頼むから起きてくれ! ムラク、リーシア連れて逃げてくれ! 誰でもいい! だれかリーシアを!」
 

 だが、魔王の願いも虚しく憤怒がハルバードを振り上げ止めを刺そうとしたとき、その動きが不意に止まる。


「やめろ……止めろ! 止めろぉぉぉぉ!」

「ああ、キサマのその声が聞きたかった。最高に気分がいい。さあ、この女を切り刻んでやるから、もっと我を喜ばせろ。あっはっはっはっはっは……ん?」


 愉悦に笑っていた憤怒が突如笑うのを止め、横たわるリーシアとムラクの二人を静かに見下ろすと、ポツリとつぶやいた。


「……なんだ、もう死んでいるのか? ……興醒めだ。さんざん手を焼かされたというのに、人の最後は呆気ないものだな」

「……死んで……る……誰が……」


 ヒロを拘束する触手を通して伝えられる憤怒の言葉に……頭の中が真っ白になる。憤怒がそんなヒロの顔を見てニタニタと邪悪な笑みを浮かべていた。


「ああ、この人と豚は仲良くすでに死んでいるよ。せいぜい痛ぶって遊んでやろうと思ったんだがな……残念だよ」

「うそだ……うそだ、ウソだ! 嘘だ! 嘘ダァッ! 『パーティーステータスオープン!』」



 英雄ヒーロー
 HP 105/400
 MP  80 /350

 リーシア 
 HP  0/210
 MP     0/75
 ー死亡ー



 パーティーステータスを開き視界の端に映るパーティーメニューを凝視するヒロ……その目にはHPが0になり、赤い色で死亡の文字が表示されていた。


「嘘だ……リーシアが……死ぬわけない。だって約束したんだ……一緒に復讐の旅に出て……幸せを探して……なのに、なのに……こんなとこで死ぬわけないじゃないか……」

「クックックックッ、愉快だ。最高に愉快だ! あっはっはっはっはっ。そんなに女が死んだことが信じられないか? なら証拠を見せてやろう」


 すると、憤怒がハルバードを地面に突き刺し足元にあるを無造作に掴むと、凶々しいオーラを身にまとい、強加された力でをヒロに向かって投げつけた。

 放物線を描いて投げられたが、触手に囚われ身動きが取れないヒロの前に、『ドサッ』と落ちた。

 それを見たヒロが目を見開く……体中いたる場所に傷を負い、ボロボロになった少女だった……嘘がヘタで孤児院の子供たちに好かれていた見習いシスターだった……母親を殺され復讐に燃える鬼だった……いつも明るくバカな自分になんだかんだと世話を焼いてくれた……幸せが見つかるまで一緒に旅をしようと約束した……きっと心から好きになった……かけがいのない、とても大事な……ヒロの目の前にリーシアだったが横たわっていた。


【警告、ブレイブポイントが低下……このままではブレイブチェンジの維持が不可能になります……ブレイブチェンジ維持限界まで残り90秒】


 頭の中に響き渡るシステム音が、ヒロに危険を告げていた。


「どうだ、それで信じてもらえたか? おれは優しいからな、拘束されたお前にもしっかりと死んでいるのが見えるようににしてやったぞ? 嬉しいか? アッハッハッハッハッハッ!」

「……」


 ヒロの頭の中に、次々と少女との思い出が浮かんでは消えていく……初めての出会い……ランナーバードとの共闘……アルムの町での一幕……死闘を繰り広げたオーガベアー戦……絶望との戦い……オーク達との生活……オーク達を救う命懸けの戦い……思い出がヒロの心を絞めつける。
  

【警告、ブレイブスキル保有者の精神部分に異常を感知。速やかに戦闘からの離脱を提言。ブレイブチェンジ維持限界まで残り70秒】


「さあ茶番は終わりだ。もうお前と遊ぶのにも飽きてきた。そろそろお前との戦いに幕を下ろさせてもらおう」


 憤怒が地面に差した触手ハルバードを引き抜くと、肩に担ぎヒロに向かって、ニタニタと嘲笑ちょうしょうしながら歩き出す。

 ヒロの耳にはもう、憤怒の声など聞こえていなかった。
 
 彼はただ……無表情にピクリとも動かないリーシアだったを見つめていた……怒った顔、泣いている顔、拗ねている顔、困った顔、呆れた顔、恥ずかしいそうな顔、照れた顔、悲しい顔、嬉しい顔、はにかんだ顔、笑っていた顔……さまざまな少女の顔がヒロの心の中に浮かんでは消えていく。


【警告! シミュレーションによる本戦闘における勝率が1%を切りました。早急に戦闘を中止し撤退する事を進言します……ブレイブチェンジ維持限界まで残り50秒】


 憤怒がついにヒロの目の前にまでたどり着くと……彼を見下ろしながら、愉悦の笑みを浮かべた。


「ああ、最高だ。お前のその顔を見られただけで、我の怒りは少し晴れた気分だ! さあ、我を楽しませた褒美に、じっくりと痛ぶって殺してやろう。我が憎しみを晴らすはキサマの嘆き。怒りを消すはお前の苦しみ。泣き叫び我に許しを乞え!」


 すると憤怒がオーケストラの指揮者のように手に持ったハルバードを振るうと……ヒロの左腕を拘束していた触手が動き出し、腕の関節が逆方向へと曲がると……ヒロの体内に『ボキッ』と、骨が折れる音が鳴り響いた!


「……」


【警告、肉体へのダメージを確認。スキル保有者のダメージ量を計算……30%の戦闘能力低下を確認。戦闘フィールドからの早急な撤退を勧告……ブレイブチェンジ維持限界まで残り30秒】


 激痛がヒロの体内を駆け巡り、痛みの信号が脳に届けられる……普通なら地面をのたうち回る痛みだったが、ヒロは何の反応を見せず、無言でリーシアだったを見つめていた。


「ほう? 声すら上げんとは……ならば、これはどうだ? さあさえずれ!」


 再びハルバードを振るう憤怒……今度は両手の指が全て関節とは逆の方向へ曲がっていた。ヒロの手が人とは思えない形状に変化する。拘束する触手を伝っておびただしい量の血が、雑巾を絞ったかのように地面へとぶちまかれた。


「……」


【危険、肉体の損壊を確認しました。スキル保有者に深刻なダメージを確認…… ブレイブポイントを全て消費しました。ブレイブチェンジが強制解除されます。ステータス並びに関連スキルの書き換えをスタート……書き換え終了までの残り時間……15……14……】


 システム音声が、ブレイブチェンジの残り時間をヒロに告げる……ブレイブチェンジが解除され、書き換えられ上昇していたステータスが元に戻れば、もはやヒロが憤怒に勝利する確率は0%だった。

 このまま何もせずにいれば、ヒロに訪れるのは100%の死……だが、彼はそんな状況にも微動だにせず、何の変化も見せない。彼の悲しみに包まれた瞳が彼女だったを、ただ見つめていた。


「チッ! つまらん……この程度と心が壊れるとは、所詮は愚かな人ということか? いくら痛めつけても反応がないのでは面白くもない。まあいい……さあ、そろそろお前との戦いも終わりにするとしようか。トドメを刺してやる!」


「……」


【3……2……1……書き換え終⁈ エラー発生! 書き換えシーケンスに異常を確認。対象者のデータスキャン開始します……スキャン終了。続けて書き換えデータとバックアップとの整合性の比較スタート……エラー箇所を発見……修復をスタートします】


 憤怒が武器を上段に構え、凶々しいし漆黒のオーラをまとわせると、ハルバードが吸い込まれるような黒い輝きに包まれる。確実にヒロを次の一撃で仕留めるため、憤怒が持てる力の全てを武具に込めていた。


「……」


【エラー! 修復はできませんでした。続けてバックアップからの復元を実行します。復元スタート…… エラー! 復元に失敗しました。緊急措置のため、メインシステムと対象者の魂を接続……完了。マスターデータのダウンロードならびに復元をスタート……エラー! 復元に失敗。深刻な書き込みエラーが発生しました。対象者の魂に何らかの問題が発生中、メインシステム保護のため、接続経路を遮断します】

 闘気をまとい肉体までも極限まで強加する憤怒……ハルバードを握る手に力を込め、最高の一撃を放とうとしていた。


「……」


【エラー! 接続経路の遮断に失敗しました……警告、システムへの不正侵入を確認。システム保護のため、強制停止信号により対象者の生命活動を停止します……エラー! 強制停止信号を拒絶! 危険! 危険! システムよりメインシステムへ警告! システムへのハッキング行為を確認。防御壁ファイアウォールの構築ならびに支援協力を要請……エラー! システムへの侵蝕を確認! エマージェンシー! 上位アクセス権利者セレスの権限によりメインシステムへのアクセスロックが強制解除されました……メインシステムへの強制接続を確認! エラー! エラー! エラー! エラー! エラー! エラー! エラー! エラー! エラー!】



 ヒロを頭から真っ二つにしようと憤怒が武器を構え…… 渾身の力を込めてハルバードをヒロに打ち下ろした!

「滅び去れ!」

「……」

 触手に拘束され、身じろぐことすら出来ないヒロに、無情にも憤怒のハルバードが叩きつけられた時だった。

「なんだと!」

 憤怒の持つハルバードの柄が、目に見えない何かに半ばから断ち切られ、斧刃の部分だけが宙を舞い、後方の地面へと突き刺さった。

「なんだ、なにが起こっている⁉︎」

 ハルバードの柄の部分だけを手にした憤怒が、すぐにヒロの方に顔を向けると……。

「縺オ縺悶¢繧九↑?」

 いつの間にか下をうつむいていたヒロが……小さな声で、およそ言語とは思えない言葉をつぶやく。

「縺オ縺悶¢繧九↑?√??縺オ縺悶¢繧九↑?」

「まだ力を隠しグァァァァァッ!」

 ヒロが再びつぶやき、虚な瞳で憤怒を見た時、憤怒の左腕は切り裂かれていた!

「キ、キサマ……何を、いま……何をした!」

 左腕に走る痛みで初めて自分が攻撃されている事に気がついた憤怒は、痛みが走った左腕を見ると肘から先を失っていた。
 その切断面は恐ろしくなめらかで、いかなる鋭利な刃で切り裂いたとしても再現不可能な切断面だった。

「險ア縺輔↑縺?シ」

「クッ! 頭が狂って、言葉すら喋れなくなったか⁈ だが無駄だ。いくら切り裂かれようが、我の触手があればいくらでも再生は……ば、ばかな! 再生が……触手が再生できん⁉︎ なぜだ!」

「縺雁燕繧堤オカ蟇セ縺ォ谿コ縺励※繧?k?」

 憤怒が狼狽、自分に不可解な現象を与える存在に再び顔を向けた時、憤怒の心に久しく感じたことがなかったある感情が芽生えた。

「ヒィッ! な、な、なんだお前は……なんだこれは……なぜ、なぜ我の体が震えているのだ。お、お前は、い、い、い、一体……だれだ⁈」

 憤怒とヒロだったの視線が合わさった時、デバッガーとして生み出された存在である憤怒は、体の震えが止まらなくなり、知らずの内に本能が勝手に足を動かし後ずさりを始めていた。
 
 それはデバッガーである憤怒が感じるなど、ありえない感情……すなわち恐怖だった。



〈あらゆる災厄が封じられた禁断パンドラの箱……開け放たれた箱に、最後に残されたの名は希望……だが最後に残された希望こそが、神が人に与えた最大の災厄であることを知るものは少ない……〉




























…………


 何もない真っ黒な空間で全裸の男がモニターにかじりついていた。

「デバッガーが恐れるほどの存在だと⁈」

 白い仮面に付いた赤い宝石が、激しく点滅を繰り返していた。

「お前か! 本上 英雄ヒーロー! お前こそが、俺の探し求めた要素ファクターなのか⁉︎」

 サイプロプスがモニターに映る憤怒と、ヒロではない……別の何かに変貌した姿を見て、嬉々とした声を上げていた。

「いや、まだだ……まだ奴が俺の求めている英雄とは限らない。だが、もしあの憤怒に勝利し、奴の呪縛から抜け出せたのなら……俺はお前に全てを賭けよう。さあ見せてみろ! お前こそが、このクソッタレな世界をぶっ壊せるバグキャラであることを、俺に証明してみせろ。バグ勇者よ!」

 仮面の男はただモニター画面に向かって一人声を上げるのであった……スッポンポンで!
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。 目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。 「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」 突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。 和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。 訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。 「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」 だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!? ================================================ 一巻発売中です。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...