154 / 226
第13章 勇者と憤怒の紋章編
第154話 聖女開眼
しおりを挟む
「さあ、決着をつけようぜ!」
暴れ馬に跨る聖女が憤怒にガンを飛ばし、アクセルを吹かす!
「人よ、我の邪魔をするな。我は憤怒、母に代わり愚かなる人を断罪する者なり。人よ滅びよ」
150cmにも満たない背丈のオークが、憎悪に満ちた目でリーシアを睨み、怨嗟の籠った声で話し掛ける。
右腕に刻まれた痣……憤怒の紋章が赤い輝きを放ち、シーザーの体を凶々しいオーラで包み込んでいた。
(どうやら、シーザー君の意識は完全に飲み込まれてしまったようですね……リーシア、打ち合わせ通りに行きますよ)
ヒロはモニター画面で、周りの状況を確認しながら、コントローラーを握り直し、技のコマンド入力に備えていた。
「ああ、任せておきな。コイツとの戦い方も何となく分かった。もうアイツに遅れは取らねえよ。なあ相棒!」
バイクのエンジンから高らかな音が轟き、自分に跨るご主人に同意の嘶きを上げていた。
「時間もねえ、サッサとおっ始めるぜ」
前輪にブレーキをかけ、荷重を前にしたリーシアが、その場を動かずに後輪を空転させて力を溜める……後輪から白煙が上がり、それを見た憤怒が先制攻撃を仕掛けるべく動いた。
「滅び去れ」
憤怒が、肩の触手を伸ばして攻撃してくると予想していたリーシア……だがその予想は外れ、振り下ろした腕はそのまま地面に叩きつけられていた。
そしてコンマ数秒の後、バイクの下から無数の触手が生え出しリーシアを襲う。
だが、両腕を頭上に掲げた憤怒が、その腕を振り下ろした瞬間、ヒロが攻撃を看破して動いていた。
ヒロがヒールコマンドを入力すると、バイクの後輪のタイヤが光に包まれ、さらにアクセルボタンを押していた。
エンジンから凄まじい音が鳴り響き、地面を空転するタイヤから凄まじい白煙が立ち上る。
(リーシア! バイクを左に思いっきり寝かして左足を軸に立ってください)
「任せろ」
次の瞬間! バイクはリーシアの足を軸に、凄まじい横回転を行い、地面から生えてきた無数の触手が全て高速に空転するタイヤに引きちぎられ、ヒール(滅)で黒い塵と化していく。
二回、三回とクルクルと駒のように回転するバイク……あまりにも高速に回転するタイヤが地面に削られ、大地に黒い真円の跡を残していた。
バーンアウトとアクセルターンと呼ばれるバイクテクニックの合わせ技が、憤怒の触手を完膚なきまでに引き潰す!
(無駄ですよ。お前のモーションはすでに見切った。1フレームも見逃しません)
コンマ数秒の世界で戦い続けたヒロを前に、もはや先制攻撃など意味をなしていなかった……攻撃パターンとモーションを把握済みの勇者にとって、全てをカウンターで迎え討つなど造作もない。
「バカな……おのれ!」
全ての触手を倒され驚愕と怒りに憤怒が声を上げ、すぐさま次の行動に移ろうと後ろに飛び退く。
「逃すかよ!」
瞬時に逃げに入ろうとする憤怒に、リーシアがアクセルを全開にして、バイクでロケットスタートを切る。
ゼロからのありえない加速が、瞬時に飛び退いた憤怒の追いつく。
だが、前輪がその小さなオークの体にぶつかろうとした時、憤怒はリーシアの顔目掛けて跳び上がり、肩に生える触手を打ちだした。
「ヒロ!」
「予測済みです」
憤怒が跳び上がる前からすでに前輪にフルブレーキを掛けていたヒロ…… バイクは後輪を浮かせながら急停車する。普通ならバランスを崩して転倒するような状況で、リーシアが完璧な重心移動でバランスを保ってくれていた。
バイクの前輪を支点に、リーシアが慣性をコントロールし、バイクの車体を180度回転させる。
打ち出された触手がタイヤに当たるが、リーシアはかまわず後輪で憤怒を蹴り飛ばす!
ジャックナイフターンと呼ばれるバイクの方向転換の技が、蹴り技として憤怒に当たる。
200キロを超えるオフロードバイクと子供のオークでは質量が違いすぎ、憤怒が横に蹴り飛ばされて地面を転がる。
地面をゴロゴロと転がり起き上がった憤怒が、顔を上げた時、視界いっぱいにバイクのタイヤが広がっていた。
激突する前輪と憤怒!
ジャックナイフターンで蹴り終わると同時に、ヒロは容赦なく憤怒に向かってアクセルを全開にしていた。
小さな体に容赦なく叩き込まれた攻撃で、憤怒が再び数メートル吹き飛ばされる。
先ほどよりも、さらに緩慢で動きが鈍くなる体を無理やり動かし憤怒は立ち上がる。
「な、なぜだ……思うように体が動かん⁈ 力が出せぬ⁈」
「はん! 当たり前だ! 非力な子供の体で、オークヒーローと同じ力が出せるわけねえんだよ!」
「なんだと? そんなわけはない。我の力が……グゥッ!」
体に走る痛みで憤怒の言葉が止まる。
「お前は取り憑く相手を間違えたんだよ。そんなひ弱な子供に取り憑いた時点で、お前はもうオレたちに勝つ事はできねえ。オークヒーローのような強い肉体でなければ、お前は力を発揮できないのさ」
「おのれ! ならば……」
「ああ、逃げて成長しようとしても無駄だぜ。なんでこの広い森の中を移動するお前に追いつけたと思う? お前の居場所はスキルで常に分かるからな。どこに逃げようと成長しきる前に必ず倒してやる」
「グゥッ! 愚かなる人の分際で我に勝てると思うなよ!」
「勝てるさ! お前はオーク以外に取り憑けないんだろう? しかも血縁関係にある家族にしかな! 仮に家族以外に取り憑けたとしても、オークヒーロー以外の強い古参オークはもういない。弱い個体に取り憑いたとこで、たかがしれてる」
その言葉に憤怒はうつむき顔を下に向けてしまった。
「確かに我は、血縁関係にあるオーク以外に取り憑くことはできぬ……」
観念したかのように語る憤怒……だが、うつむいた顔の口元が吊り上がっていることに、聖女は気づいていなかった。
憤怒の紋章が乗り移れる条件が、血縁者だけでなく自らを倒した相手に取り憑けることを知らない聖女に悟られぬよう、うつむいた憤怒が下卑た笑みを浮かべていた。
「お? ついに観念したか?」
「我は憤怒、人を滅ぼす存在、全てを修正するデバッカー、人よ我と共に滅びるがいい!」
憤怒が声を荒らげると、右腕の紋章が凶々しい輝きを発すると、シーザーの体が宙に浮かび上がる。
「てめえ、まだ何かするつもりか⁈」
リーシアが声を無視して地上から5メートルの位置でシーザーの上昇が止める。
「人に絶望を! 滅びを! キサマに地獄を! 人よ、報いを受けるがいい!」
憤怒が怨嗟の声を上げた瞬間、シーザーの体の表面から次々と触手が生えた出し、その小さな体を包み込む。
触手が際限なく成長すると、その体積と質量をドンドン増やし、触手同士がより合わさることで、強靭な四肢と肉体を形作る。
そして長大な首と背中に巨大な翼を生えだし、巨大なシルエットが浮かび上がると地面に落下した。
落下の衝撃で『ズシン』と大地を揺れていた。それは落ちた物体がとてつもなく重い質量を持った何かだという事を物語っていた。
「なっ! なんだこれ⁈」
(まあ、定番ですね……)
目の前に現れた巨大なものを見て、驚きの声を上げる聖女と、もはや使い古された当たり前の展開に食傷気味のヒロ……。
「て、定番って……こんなのヒロの世界じゃ当たり前なのかよ?」
(当たり前というか……予想通りというか……驚くほどのことではありませんね。今までに七段変身するボスや、山よりも巨大なヤツ、七つの体が生えた意味不明なのとか、いろいろなボスと戦いましたからね。あの程度では、もはや驚きが足りません)
「アレで驚きが足りないって……」
(せめて、触手の動きと生え方がもっと突き抜けていれば、ボスッぽさが出て、いいセンいっていたかもしれませんが……中途半端すぎて微妙ですね)
姿を変えた憤怒に臆することなく、デザインに駄目出しするヒロ……リーシアは顔を上げて苦笑いしていた。
「グオォォォ! 我は憤怒、怒りを司るもの! 滅びよ! 滅びよ! 人よ、全て滅び去れ!」
「これのどこが微妙なんだよ⁈」
聖女の前に、触手で形作られた……巨大なドラゴンの姿があった。
〈憤怒が、中途半端なデザインで真の正体を現した〉
暴れ馬に跨る聖女が憤怒にガンを飛ばし、アクセルを吹かす!
「人よ、我の邪魔をするな。我は憤怒、母に代わり愚かなる人を断罪する者なり。人よ滅びよ」
150cmにも満たない背丈のオークが、憎悪に満ちた目でリーシアを睨み、怨嗟の籠った声で話し掛ける。
右腕に刻まれた痣……憤怒の紋章が赤い輝きを放ち、シーザーの体を凶々しいオーラで包み込んでいた。
(どうやら、シーザー君の意識は完全に飲み込まれてしまったようですね……リーシア、打ち合わせ通りに行きますよ)
ヒロはモニター画面で、周りの状況を確認しながら、コントローラーを握り直し、技のコマンド入力に備えていた。
「ああ、任せておきな。コイツとの戦い方も何となく分かった。もうアイツに遅れは取らねえよ。なあ相棒!」
バイクのエンジンから高らかな音が轟き、自分に跨るご主人に同意の嘶きを上げていた。
「時間もねえ、サッサとおっ始めるぜ」
前輪にブレーキをかけ、荷重を前にしたリーシアが、その場を動かずに後輪を空転させて力を溜める……後輪から白煙が上がり、それを見た憤怒が先制攻撃を仕掛けるべく動いた。
「滅び去れ」
憤怒が、肩の触手を伸ばして攻撃してくると予想していたリーシア……だがその予想は外れ、振り下ろした腕はそのまま地面に叩きつけられていた。
そしてコンマ数秒の後、バイクの下から無数の触手が生え出しリーシアを襲う。
だが、両腕を頭上に掲げた憤怒が、その腕を振り下ろした瞬間、ヒロが攻撃を看破して動いていた。
ヒロがヒールコマンドを入力すると、バイクの後輪のタイヤが光に包まれ、さらにアクセルボタンを押していた。
エンジンから凄まじい音が鳴り響き、地面を空転するタイヤから凄まじい白煙が立ち上る。
(リーシア! バイクを左に思いっきり寝かして左足を軸に立ってください)
「任せろ」
次の瞬間! バイクはリーシアの足を軸に、凄まじい横回転を行い、地面から生えてきた無数の触手が全て高速に空転するタイヤに引きちぎられ、ヒール(滅)で黒い塵と化していく。
二回、三回とクルクルと駒のように回転するバイク……あまりにも高速に回転するタイヤが地面に削られ、大地に黒い真円の跡を残していた。
バーンアウトとアクセルターンと呼ばれるバイクテクニックの合わせ技が、憤怒の触手を完膚なきまでに引き潰す!
(無駄ですよ。お前のモーションはすでに見切った。1フレームも見逃しません)
コンマ数秒の世界で戦い続けたヒロを前に、もはや先制攻撃など意味をなしていなかった……攻撃パターンとモーションを把握済みの勇者にとって、全てをカウンターで迎え討つなど造作もない。
「バカな……おのれ!」
全ての触手を倒され驚愕と怒りに憤怒が声を上げ、すぐさま次の行動に移ろうと後ろに飛び退く。
「逃すかよ!」
瞬時に逃げに入ろうとする憤怒に、リーシアがアクセルを全開にして、バイクでロケットスタートを切る。
ゼロからのありえない加速が、瞬時に飛び退いた憤怒の追いつく。
だが、前輪がその小さなオークの体にぶつかろうとした時、憤怒はリーシアの顔目掛けて跳び上がり、肩に生える触手を打ちだした。
「ヒロ!」
「予測済みです」
憤怒が跳び上がる前からすでに前輪にフルブレーキを掛けていたヒロ…… バイクは後輪を浮かせながら急停車する。普通ならバランスを崩して転倒するような状況で、リーシアが完璧な重心移動でバランスを保ってくれていた。
バイクの前輪を支点に、リーシアが慣性をコントロールし、バイクの車体を180度回転させる。
打ち出された触手がタイヤに当たるが、リーシアはかまわず後輪で憤怒を蹴り飛ばす!
ジャックナイフターンと呼ばれるバイクの方向転換の技が、蹴り技として憤怒に当たる。
200キロを超えるオフロードバイクと子供のオークでは質量が違いすぎ、憤怒が横に蹴り飛ばされて地面を転がる。
地面をゴロゴロと転がり起き上がった憤怒が、顔を上げた時、視界いっぱいにバイクのタイヤが広がっていた。
激突する前輪と憤怒!
ジャックナイフターンで蹴り終わると同時に、ヒロは容赦なく憤怒に向かってアクセルを全開にしていた。
小さな体に容赦なく叩き込まれた攻撃で、憤怒が再び数メートル吹き飛ばされる。
先ほどよりも、さらに緩慢で動きが鈍くなる体を無理やり動かし憤怒は立ち上がる。
「な、なぜだ……思うように体が動かん⁈ 力が出せぬ⁈」
「はん! 当たり前だ! 非力な子供の体で、オークヒーローと同じ力が出せるわけねえんだよ!」
「なんだと? そんなわけはない。我の力が……グゥッ!」
体に走る痛みで憤怒の言葉が止まる。
「お前は取り憑く相手を間違えたんだよ。そんなひ弱な子供に取り憑いた時点で、お前はもうオレたちに勝つ事はできねえ。オークヒーローのような強い肉体でなければ、お前は力を発揮できないのさ」
「おのれ! ならば……」
「ああ、逃げて成長しようとしても無駄だぜ。なんでこの広い森の中を移動するお前に追いつけたと思う? お前の居場所はスキルで常に分かるからな。どこに逃げようと成長しきる前に必ず倒してやる」
「グゥッ! 愚かなる人の分際で我に勝てると思うなよ!」
「勝てるさ! お前はオーク以外に取り憑けないんだろう? しかも血縁関係にある家族にしかな! 仮に家族以外に取り憑けたとしても、オークヒーロー以外の強い古参オークはもういない。弱い個体に取り憑いたとこで、たかがしれてる」
その言葉に憤怒はうつむき顔を下に向けてしまった。
「確かに我は、血縁関係にあるオーク以外に取り憑くことはできぬ……」
観念したかのように語る憤怒……だが、うつむいた顔の口元が吊り上がっていることに、聖女は気づいていなかった。
憤怒の紋章が乗り移れる条件が、血縁者だけでなく自らを倒した相手に取り憑けることを知らない聖女に悟られぬよう、うつむいた憤怒が下卑た笑みを浮かべていた。
「お? ついに観念したか?」
「我は憤怒、人を滅ぼす存在、全てを修正するデバッカー、人よ我と共に滅びるがいい!」
憤怒が声を荒らげると、右腕の紋章が凶々しい輝きを発すると、シーザーの体が宙に浮かび上がる。
「てめえ、まだ何かするつもりか⁈」
リーシアが声を無視して地上から5メートルの位置でシーザーの上昇が止める。
「人に絶望を! 滅びを! キサマに地獄を! 人よ、報いを受けるがいい!」
憤怒が怨嗟の声を上げた瞬間、シーザーの体の表面から次々と触手が生えた出し、その小さな体を包み込む。
触手が際限なく成長すると、その体積と質量をドンドン増やし、触手同士がより合わさることで、強靭な四肢と肉体を形作る。
そして長大な首と背中に巨大な翼を生えだし、巨大なシルエットが浮かび上がると地面に落下した。
落下の衝撃で『ズシン』と大地を揺れていた。それは落ちた物体がとてつもなく重い質量を持った何かだという事を物語っていた。
「なっ! なんだこれ⁈」
(まあ、定番ですね……)
目の前に現れた巨大なものを見て、驚きの声を上げる聖女と、もはや使い古された当たり前の展開に食傷気味のヒロ……。
「て、定番って……こんなのヒロの世界じゃ当たり前なのかよ?」
(当たり前というか……予想通りというか……驚くほどのことではありませんね。今までに七段変身するボスや、山よりも巨大なヤツ、七つの体が生えた意味不明なのとか、いろいろなボスと戦いましたからね。あの程度では、もはや驚きが足りません)
「アレで驚きが足りないって……」
(せめて、触手の動きと生え方がもっと突き抜けていれば、ボスッぽさが出て、いいセンいっていたかもしれませんが……中途半端すぎて微妙ですね)
姿を変えた憤怒に臆することなく、デザインに駄目出しするヒロ……リーシアは顔を上げて苦笑いしていた。
「グオォォォ! 我は憤怒、怒りを司るもの! 滅びよ! 滅びよ! 人よ、全て滅び去れ!」
「これのどこが微妙なんだよ⁈」
聖女の前に、触手で形作られた……巨大なドラゴンの姿があった。
〈憤怒が、中途半端なデザインで真の正体を現した〉
1
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~
月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。
目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。
「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」
突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。
和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。
訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。
「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」
だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!?
================================================
一巻発売中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる