47 / 226
第4章 勇者と森のクマさん編
第47話 勇者のお料理教室!
しおりを挟む
シスター……神に仕える誓いを立てた女性。男性の場合はブラザーと呼ばれている。
主に神の仕える者として、奉仕活動を行い社会に貢献する人々。
ガイヤの世界では、創世神を崇める創世教と女神を崇める女神教が二大宗派として、数多くの信者を抱えている。
基本は創世神を崇めるのは同じだが、大きく異なるのは女性に対する戒律の違いだった。
創世教は男性主体で、女性はシスターとして誓いを立てた場合、結婚できない。これは神のために一生を尽くす意味合いから、結婚が許されないのである。
対して女神教は女性主体であり、女神の教えにある『愛を育むべし』の言葉から、創世神を崇めながらも結婚は許されていた。
結果……創世教は野郎ばかり、女神教は多くの女性が在籍する宗教となり、ガイヤの世界では二大宗派として各国で信者獲得に鎬を削っていた。
シスターになるには、それぞれの宗派で三~四年の志願期と呼ばれる試しの期間を教会で過ごすことになる。
志願期を過ぎた際、本人が望む事で、晴れて神に仕えるシスターとして名乗りを許され、志願期中は見習いシスターとして奉仕することになる。
なお、女神教はシスターの結婚を許しているが、実際の結婚率は低い……神に奉仕しながら家庭を築く難しさを知るのは、大抵シスターになってからと言われている。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「誰が彼氏いない歴=年齢だと言ったぁぁぁぁぁぁ!」
注)誰も言ってません。
シスターズの三人が手に包丁を持ち、一触即発な状況にヒロは巻き込まれた!
「クックックッ、図星を突かれて、怒り心頭……」
「本当の事だから仕方ないわ。真実は曲げられないのよ」
「いい根性ね! 最後に言い残す言葉はそれだけ? 他にあるなら聞いといてあげるわ!」
ジリジリと包丁を手に、自分の間合いを測り距離を詰める三人……このままでは殺し合いが始まると予感したヒロは、慌てて止めに入る!
「ちょっと待ってください。こんな事で争ってどうするんですか!」
「こんな事……? 結婚がどんだけ重要か、分かっているの⁈」
「うわ~、出た! 男の希薄な結婚願望」
「クックックッ、男なんて、下半身だけで生きているからね」
三人から辛辣な言葉が返され、なぜかヒロは責められていた!
「とにかくケンカするにしても、包丁から手を離しましょう。そんな人を斬りつけた包丁で料理なんて作ったら、子供たちがトラウマになりますよ。とりあえず落ち着いて包丁から手を離してください」
ヒロの言葉に渋々従う三人……最悪の事態だけは避けられてヒロは安堵するが、依然ギクシャクした空気が場を漂い続けていた。
黙々と調理を再開する三人。重苦しい空気に、調理部屋を出るタイミングがないヒロ……このまま黙って立ち去るにしても後味が悪い。仕方なく三人の行き遅れシスターズに料理の手伝いを申し出ることにした。
「肉を切って焼くだけなら、僕もお手伝いします。いいですか?」
すると、ヒロの調理台の上に『ガツッ!』と、包丁が突き刺さると、三人は黙って黙々と料理の仕上げに取り掛かっていた。
静寂が支配する調理場と言う戦場に叩き込まれたヒロは、熊肉を無言で切り分け始める。
とりあえず適当な大きさにブロック肉を切り分け、一人分に切り分けていく。その際、筋に切れ目を入れて食べ易くする。こうすることで肉を焼いたとき縮みにくくなるのだ。
黙々と作業をこなし肉のカットを終えたヒロは、予め鍋に火を掛けて沸騰させておいたお湯の中へ肉をくぐらせる。
肉の表面が白くなるくらいで鍋から上げると、すぐに水に浸けて冷ましていた。
「それは何しているのですか? 肉を焼くのに態々お湯に入れて煮るのに何の意味が?」
シスターズがヒロの調理方法に興味を持ち、料理をする手を止めてヒロを見る。
「焼く前の下ごしらえに、こうして表面が白くなるくらいまで肉をお湯にくぐらすと、余分な脂や臭み落ちて食べ易くなります。あとすぐに冷すことで肉が引き締まり、焼いたときに流れ出る肉汁が中に閉じ込められて、ふっくらジュ~シィ~で美味しくなるんです」
『へ~』と感心するシスターズ。
「肉の水気を取りたいのですが、綺麗な布はありますか?」
「クックックッ、洗ったので良ければあるよ」
赤髪のオカッパシスターから洗った清潔な布を受け取ったヒロは、手早く肉の表面の水気を布で拭い去る。
全ての肉に同じ下ごしらえを終えると、今度は肉の片面に格子状の切り込みを入れ、叩いて肉の厚みを均一にしていく。
フライパンに火を通し、肉を焼く直前に塩を片面に振るヒロを見て、黄色髪のショートヘアのシスターが質問する。
「まとめて両面に塩を肉に振った方が楽じゃない?」
「塩を振ると肉の水分が染み出してしまい、旨味が逃げてパサパサになってしまいますから、塩は焼く直前に焼く面にだけ降るのがコツです」
ヒロは強火で塩を振った面を焼き上げていく。片面に美味しそうな焼き色がついた段階で焼けていない面に塩を振り、ひっくり返すと強火で焼き続ける。
普段シスターズが肉を焼いたときは、肉汁がフライパンに溢れて出てしまいパサついた肉が焼き上がる。だがヒロの焼く肉は肉汁があまり染み出しておらず、ふっくらとしていた。
「フライパンにフタをする物はありますか?」
「ええ、この木のフタで良ければ」
青く長い髪のシスターからフタを受け取ると、火からフライパンを下ろし、フタをして放置する。
「それは?」
「このまま火で焼くと肉が焦げてしまうので、余熱で中に火を通しているんです。目安は一分くらいですね」
ちょうど一分経った所でフタを取り、フライパンからお皿へ肉を乗せると、そこにはふっくらとした肉が焼き上がっていた。
「試食してみましょうか」
ヒロはそう言うと、一枚を試食用に切り分けてシスターズに食べてもらう。
「まあ! 肉汁が口の中いっぱいに溢れ出してきます」
「凄い! 柔らかくて食べ易い」
「クックックッ、確かに美味い、私たちが焼くのとは別物……」
「ひと手間入れると、屑肉でも美味しく柔らかくなりますよ」
意外に料理ができるヒロ……それもそのはず、ゲームに全てを捧げた男は当然のように食費にお金は掛けられない……星の数ほど、発売されるゲームソフトを購入するのに日々の食事は自炊が基本!
安い食材をいかに美味しく食べるかを日々研鑽し、外食はほぼした記憶がない。学生時代もお金が掛かるからと、友達や彼女と付き合いもせず、ボッチ生活を送るほどの筋金入りのガチゲーマーだった。
おかげで料理スキルだけはメキメキ上がり、かなりのレベルに達していたが、ヒロ本人は自分の料理の腕に気付いていない。もはやプロレベルにまで達していることに。
「クックックッ、料理ができる男か……」
「リーシア、一体どこでこんな男を捕まえたの……チッ!」
「う、羨ましくなんてないわよ」
ヒロは料理上手のおかげで、シスターズの中の株価を上げることに成功した!
美味しい料理で怒りを忘れるシスターズ……ヒロの両親もよく喧嘩をした時には、食べ物でお互い機嫌を取っていたのを覚えていた。上手く共通の話題を作り、美味しい料理で怒りを忘れさせることができたみたいだ。
「さあ、ドンドン焼きますよ。四十人分ですからね」
「クックックッ、もうすぐスープもできあがるよ」
「パンを切り分けておくわね」
「肉を焼くのを手伝います」
さっきよりも和やかな雰囲気で料理をする四人、すると肉の焼ける匂いに連れられて、呼んでもいないのに子供たちが食堂に集まって来た。
気がつけば、孤児院の子が全員席に着いて、いまかいまかと食事の時を待ちわびていた。もう匂いで待ちきれない子供たちが騒ぎ始め、仕方なく手の空いたシスターが肉が焼けたそばから、小さい子を優先してお皿の上に置いていく。
当然、まだ肉が食べられない子が騒ぎ始めてしまう。
シスターと二人掛かりで焼いても、一度に焼ける枚数は六枚……最低でも六回以上、フライパンで焼かなくてはならず、調理場はさながら戦場のような忙しさになる。
だが、ひたすら肉を焼き続けるヒロは、自分の作った料理を美味しいと食べてくれる子供たちを見て、不思議と忙しさが苦にならず楽しいと感じるのだった。
〈勇者の手によって、オーガベアーは美味しく食された〉
主に神の仕える者として、奉仕活動を行い社会に貢献する人々。
ガイヤの世界では、創世神を崇める創世教と女神を崇める女神教が二大宗派として、数多くの信者を抱えている。
基本は創世神を崇めるのは同じだが、大きく異なるのは女性に対する戒律の違いだった。
創世教は男性主体で、女性はシスターとして誓いを立てた場合、結婚できない。これは神のために一生を尽くす意味合いから、結婚が許されないのである。
対して女神教は女性主体であり、女神の教えにある『愛を育むべし』の言葉から、創世神を崇めながらも結婚は許されていた。
結果……創世教は野郎ばかり、女神教は多くの女性が在籍する宗教となり、ガイヤの世界では二大宗派として各国で信者獲得に鎬を削っていた。
シスターになるには、それぞれの宗派で三~四年の志願期と呼ばれる試しの期間を教会で過ごすことになる。
志願期を過ぎた際、本人が望む事で、晴れて神に仕えるシスターとして名乗りを許され、志願期中は見習いシスターとして奉仕することになる。
なお、女神教はシスターの結婚を許しているが、実際の結婚率は低い……神に奉仕しながら家庭を築く難しさを知るのは、大抵シスターになってからと言われている。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「誰が彼氏いない歴=年齢だと言ったぁぁぁぁぁぁ!」
注)誰も言ってません。
シスターズの三人が手に包丁を持ち、一触即発な状況にヒロは巻き込まれた!
「クックックッ、図星を突かれて、怒り心頭……」
「本当の事だから仕方ないわ。真実は曲げられないのよ」
「いい根性ね! 最後に言い残す言葉はそれだけ? 他にあるなら聞いといてあげるわ!」
ジリジリと包丁を手に、自分の間合いを測り距離を詰める三人……このままでは殺し合いが始まると予感したヒロは、慌てて止めに入る!
「ちょっと待ってください。こんな事で争ってどうするんですか!」
「こんな事……? 結婚がどんだけ重要か、分かっているの⁈」
「うわ~、出た! 男の希薄な結婚願望」
「クックックッ、男なんて、下半身だけで生きているからね」
三人から辛辣な言葉が返され、なぜかヒロは責められていた!
「とにかくケンカするにしても、包丁から手を離しましょう。そんな人を斬りつけた包丁で料理なんて作ったら、子供たちがトラウマになりますよ。とりあえず落ち着いて包丁から手を離してください」
ヒロの言葉に渋々従う三人……最悪の事態だけは避けられてヒロは安堵するが、依然ギクシャクした空気が場を漂い続けていた。
黙々と調理を再開する三人。重苦しい空気に、調理部屋を出るタイミングがないヒロ……このまま黙って立ち去るにしても後味が悪い。仕方なく三人の行き遅れシスターズに料理の手伝いを申し出ることにした。
「肉を切って焼くだけなら、僕もお手伝いします。いいですか?」
すると、ヒロの調理台の上に『ガツッ!』と、包丁が突き刺さると、三人は黙って黙々と料理の仕上げに取り掛かっていた。
静寂が支配する調理場と言う戦場に叩き込まれたヒロは、熊肉を無言で切り分け始める。
とりあえず適当な大きさにブロック肉を切り分け、一人分に切り分けていく。その際、筋に切れ目を入れて食べ易くする。こうすることで肉を焼いたとき縮みにくくなるのだ。
黙々と作業をこなし肉のカットを終えたヒロは、予め鍋に火を掛けて沸騰させておいたお湯の中へ肉をくぐらせる。
肉の表面が白くなるくらいで鍋から上げると、すぐに水に浸けて冷ましていた。
「それは何しているのですか? 肉を焼くのに態々お湯に入れて煮るのに何の意味が?」
シスターズがヒロの調理方法に興味を持ち、料理をする手を止めてヒロを見る。
「焼く前の下ごしらえに、こうして表面が白くなるくらいまで肉をお湯にくぐらすと、余分な脂や臭み落ちて食べ易くなります。あとすぐに冷すことで肉が引き締まり、焼いたときに流れ出る肉汁が中に閉じ込められて、ふっくらジュ~シィ~で美味しくなるんです」
『へ~』と感心するシスターズ。
「肉の水気を取りたいのですが、綺麗な布はありますか?」
「クックックッ、洗ったので良ければあるよ」
赤髪のオカッパシスターから洗った清潔な布を受け取ったヒロは、手早く肉の表面の水気を布で拭い去る。
全ての肉に同じ下ごしらえを終えると、今度は肉の片面に格子状の切り込みを入れ、叩いて肉の厚みを均一にしていく。
フライパンに火を通し、肉を焼く直前に塩を片面に振るヒロを見て、黄色髪のショートヘアのシスターが質問する。
「まとめて両面に塩を肉に振った方が楽じゃない?」
「塩を振ると肉の水分が染み出してしまい、旨味が逃げてパサパサになってしまいますから、塩は焼く直前に焼く面にだけ降るのがコツです」
ヒロは強火で塩を振った面を焼き上げていく。片面に美味しそうな焼き色がついた段階で焼けていない面に塩を振り、ひっくり返すと強火で焼き続ける。
普段シスターズが肉を焼いたときは、肉汁がフライパンに溢れて出てしまいパサついた肉が焼き上がる。だがヒロの焼く肉は肉汁があまり染み出しておらず、ふっくらとしていた。
「フライパンにフタをする物はありますか?」
「ええ、この木のフタで良ければ」
青く長い髪のシスターからフタを受け取ると、火からフライパンを下ろし、フタをして放置する。
「それは?」
「このまま火で焼くと肉が焦げてしまうので、余熱で中に火を通しているんです。目安は一分くらいですね」
ちょうど一分経った所でフタを取り、フライパンからお皿へ肉を乗せると、そこにはふっくらとした肉が焼き上がっていた。
「試食してみましょうか」
ヒロはそう言うと、一枚を試食用に切り分けてシスターズに食べてもらう。
「まあ! 肉汁が口の中いっぱいに溢れ出してきます」
「凄い! 柔らかくて食べ易い」
「クックックッ、確かに美味い、私たちが焼くのとは別物……」
「ひと手間入れると、屑肉でも美味しく柔らかくなりますよ」
意外に料理ができるヒロ……それもそのはず、ゲームに全てを捧げた男は当然のように食費にお金は掛けられない……星の数ほど、発売されるゲームソフトを購入するのに日々の食事は自炊が基本!
安い食材をいかに美味しく食べるかを日々研鑽し、外食はほぼした記憶がない。学生時代もお金が掛かるからと、友達や彼女と付き合いもせず、ボッチ生活を送るほどの筋金入りのガチゲーマーだった。
おかげで料理スキルだけはメキメキ上がり、かなりのレベルに達していたが、ヒロ本人は自分の料理の腕に気付いていない。もはやプロレベルにまで達していることに。
「クックックッ、料理ができる男か……」
「リーシア、一体どこでこんな男を捕まえたの……チッ!」
「う、羨ましくなんてないわよ」
ヒロは料理上手のおかげで、シスターズの中の株価を上げることに成功した!
美味しい料理で怒りを忘れるシスターズ……ヒロの両親もよく喧嘩をした時には、食べ物でお互い機嫌を取っていたのを覚えていた。上手く共通の話題を作り、美味しい料理で怒りを忘れさせることができたみたいだ。
「さあ、ドンドン焼きますよ。四十人分ですからね」
「クックックッ、もうすぐスープもできあがるよ」
「パンを切り分けておくわね」
「肉を焼くのを手伝います」
さっきよりも和やかな雰囲気で料理をする四人、すると肉の焼ける匂いに連れられて、呼んでもいないのに子供たちが食堂に集まって来た。
気がつけば、孤児院の子が全員席に着いて、いまかいまかと食事の時を待ちわびていた。もう匂いで待ちきれない子供たちが騒ぎ始め、仕方なく手の空いたシスターが肉が焼けたそばから、小さい子を優先してお皿の上に置いていく。
当然、まだ肉が食べられない子が騒ぎ始めてしまう。
シスターと二人掛かりで焼いても、一度に焼ける枚数は六枚……最低でも六回以上、フライパンで焼かなくてはならず、調理場はさながら戦場のような忙しさになる。
だが、ひたすら肉を焼き続けるヒロは、自分の作った料理を美味しいと食べてくれる子供たちを見て、不思議と忙しさが苦にならず楽しいと感じるのだった。
〈勇者の手によって、オーガベアーは美味しく食された〉
1
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~
月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。
目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。
「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」
突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。
和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。
訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。
「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」
だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!?
================================================
一巻発売中です。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる