勇者ですか? いいえ……バグキャラです! 〜廃ゲーマーの異世界奮闘記! デバッグスキルで人生がバグッた仲間と世界をぶっ壊せ!〜

空クジラ

文字の大きさ
上 下
31 / 226
第3章 勇者と異世界、初めて編

第31話 スキルも秘密で一杯です!

しおりを挟む



 視察に出かける前に休んだ林の奥にある小川のほとりにて。

 私は足首をひねってしまったので、水で冷やしたのだが――。

 私の脚の水滴を布で拭ってくれた後から、シルヴァの様子がおかしくなってしまった。

「あ、お兄ちゃん……そんなっ……あっ……!」

 足先に口づけられた後、スカートの下に隠れていた太腿を彼の唇が這い始める。

「あっ……やっ……んっ……」

「リモーネ……」

 肌の柔らかくて敏感な部分を吸われ、びくんびくんと身体が跳ねた。身体が火照って、子宮がきゅうっと締まるのが分かる。じわじわ下着が濡れていくのが自分でも分かり、まるで自身の身体ではないように感じてしまった。

「は……んんっ……お兄……っあっ……」

「リモーネ……俺の……」

(俺の……? )

「ひゃんっ……」

 続きが気になったが、それ以上は考えることが出来なくなった。
 脚の付け根から、下着の割れ目に、彼の唇が移る。
 そのまま布越しに、彼が私の膨らんでしまった芽を食む。
 くにくにと唇を動かされ、身体がびくびくと跳ねた。

「あっ、あっ、んんっ――ダメ、お兄ちゃ……!」

 青空から自身の脚の間へと視線を移すと、シルヴァの銀色の短い髪が見えて、羞恥が走る。
 彼の頭を退けようと、両手を伸ばしてみたが、動きが止むことはなかった。
 執拗に芽をこりこりと食まれ、伸ばされ吸われる。

「ふ……ぅっ……あっ、やんっ……」

 次第に頭の中が白んできた。ぞくっぞくっと鳥肌が立つような感覚が走る。

(あ、この感じは……)

「あ、シルヴァ……ダメっ……あ、あ、ああっ――!」

 全身がびくびくと震えて、身体を風が吹き抜けるような感覚が走った。

「は……ぅ……」

 全力疾走をした時のように、呼吸が荒くなる。
 下着がぐちゃぐちゃに濡れてしまうのが分かって、恥ずかしくてたまらない。
 シルヴァの頭が両脚の間から離れると、まだ痙攣を続ける私の身体の上に跨ってこようとする。
 ちょうどその時、シルヴァと私の目が合った。

「……リモーネ……」

(あ……驚いて涙が……)

 知らぬ間に泣いていたようだ。つーっと少しだけ温かい涙が頬を流れていく。
 外だというのに、スカートはめくれあがり、両脚が白日のもとにさらされてしまっていた。
 どうしようもなく乱れた姿の私を見て、シルヴァは制止した。

「俺は……」

「あ、あの……」

 声をかける間もなく、シルヴァが私から離れた。

 すると――。


「シ、シルヴァお兄ちゃん……!」


 ――シルヴァは、勢いよく小川の中に頭を突っ込んでしまった。

 
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。 目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。 「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」 突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。 和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。 訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。 「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」 だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!? ================================================ 一巻発売中です。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...