勇者ですか? いいえ……バグキャラです! 〜廃ゲーマーの異世界奮闘記! デバッグスキルで人生がバグッた仲間と世界をぶっ壊せ!〜

空クジラ

文字の大きさ
上 下
28 / 226
第3章 勇者と異世界、初めて編

第28話 少女の秘密は内緒です!

しおりを挟む
「まったく! これだから男と言う生き物は……」

「リーシア?」

「何ですか⁈」

「何でもありません」

「ならサッサと歩いてください!」


 語尾が怒り口調のリーシアの後を、トボトボと歩くヒロは、ギルド内にあるラウンジへと足を運んでいた。
 またリーシアの怒りを買ってしまったヒロ……嵐を過ぎ去るのを黙ってやり過ごすしかない。
 

 ラウンジへ向かう間も、相変わらずギルドの中は静かで、元の世界の図書館にいるようにシーンと静まり返っていた。

 冒険者ギルドと言うと、荒くれ者が大声を上げで喋っていたり、騒いでいるイメージがあったヒロにとっては意外な光景だった。
 前に立ち塞がる人もなく、一直線にラウンジに到着する二人。


 ラウンジの中はテーブルと椅子がいくつも置かれ、空いている席に好きに座って飲食を楽しむ人で溢れていた。ヒロとリーシアは辺りを見回すと、適当に空いている席へと歩き出す。


「ここの席にしましょうか」


 リーシアが席に座ろうと、椅子の背もたれに手を掛けるより早く、ヒロがスッと椅子を引いていた。


「どうぞ」

「……」


 リーシアは不思議な顔をしてヒロの顔を見る。


「どうしました? どうぞ」

「あ、ありがとうございます」


 リーシアは自然体なヒロの行動を、素直に受け止めて椅子に座る。

 座る際もスッと椅子を押し出し出され、座らせてもらうリーシア……元の世界では女性に対して当たり前な行動が、このガイヤでは珍しかった。

 生命の重さが軽いガイヤにおいて、レディーファーストと言う考えは上流階級の中だけの話であり、一般的には広まっていない。
 男性社会であるガイヤでは女性を気遣う考えが希薄なため、ある意味、男女平等である。
 ヒロの行動はリーシアにとっても初めてであり、突然の事に戸惑っていた。
 

「飲み物をもらってきますね。好きな飲み物はありますか?」

「あっ、え~と、じゃあ甘い飲み物をお願いします」

「甘いのですね。分かりました。座って待っていてください」


 そう言うとヒロはリーシアを残し、奥のカウンターで飲み物を貰うため、その場をひとり離れた。


「……む~、意外な行動ですね。思わず戸惑ってしまった自分が恥ずかしいです……仕方がありません。さっきの事は許してあげましょう」
 

 何も気付かないままリーシアの怒りを買い、許しを得たヒロは、飲み物を提供するカウンターで、呑気に自分が飲む飲み物を選んでいた。


「いらっしゃいませ、何にしますか?」

「甘い飲み物はありますか?」

「甘いのでしたらストロングベリーかオーレンの果実水がオススメです」


 おそらく今までの傾向を考えると、ストロベリーとオレンジに似た果物のジュースだろうと推測するヒロは無難にその二つを頼む事にした。
 

「それじゃあストロングベリーとオーレンを一つずつ、お願いします」

「支払いは現金か番号札、どちらですか?」

「番号札でお願いします」

 ヒロはギルド職員のライムから渡された番号札を渡すと、
カウンターの人が、机に空いた穴へ番号札を差し込む。


「それは?」

「え? ああ、番号札にドリンクを1杯無料で提供した事を記録したんです。こうしないと何杯も飲もうとする人がいるので……はい、番号札をお返ししますね。すぐに作りますから、お待ちください」


 どうやら、何らかの方法で金属の番号札に飲み物を無料で提供した情報を記録しているみたいだ。
 ガイヤの文明レベルが元の世界で言う中世の時代頃と思っていたヒロには、現代レベルに近いこのシステムは驚きだった。


「お待たせしました」


 ヒロがアレコレ考えている間に、ドリンクは出来上がっていた。
 木のコップに注がれた赤色と黄色の液体を受け取り、ヒロがリーシアが待つテーブルへ戻ると……。


「オイオイ! 俺を誰だと思っているんだシスターのねーちゃん? いいから素直に俺のパーティーに入れや!」


 リーシアがイカツイ男に絡まれていた。


「いきなり初対面の人に『俺のパーティーに入れてやる』と言われて入る人がいますか? 仮にそんな人がいるとしても私はお断りです」


 リーシアはため息を吐きながら淡々と話す。


「お前、俺が誰なのか本当に知らないのか⁈  今やEランク昇格間違いなし、オノ使いゼノン様の誘いを断るか?」


 どう見てもオッサン顔のゼノンと名乗る男……ずんぐりムックリとした体型は横に太く縦に短い。背は高くないが筋肉で太く見える体型が、人に威圧感を与えると同時にむさ苦しさを殊更に強調していた。

 伸ばしっ放しの髪型と髭面は、冒険者と言うよりも山賊と言った方がしっくりくる顔つきで、胸までしか守られていないレザーアーマーと腰に下げた手斧が、さらにソレを助長していた。

 
「おいアレ……危なくないか?」

「誰か助けてやれよ、何か起こってからじゃ遅いぞ」

「ああ、何も知らないのか……可哀想に」

「近づかない方が良い。巻き添えを喰らったら、たまったもんじゃない」


「相手が誰か分かってないのか? 誰かギルド職員を呼んで来いよ」


 声を上げるゼノンの大きな声に周囲の人が気づき、遠巻きに注目を集め始めていた。

 
「Eランク昇格間近とか関係ありせん。お断りします。お帰りください」


 リーシアがキッパリと言い放つが、ゼノンは怒りを露わにして声を荒げる。


「俺様が一人でいるお前を心配して誘ってやっているのに、断るとはどう言う了見だ? ことによってはお前さんに色々償ってもらわないといけねえな……へへっ」


 下卑た笑いをするゼノンにリーシアは嫌悪感を露わにする。
 

「連れがいますので、貴方とパーティーを組む気はありません。お帰りください」

「連れだあ? どこにいるんだそんな奴が? お前一人じゃねーか。一人でこんなとこにいるって事は、新人でパーティーを組めていないんだろう? だから俺のパーティーに入れてやって、いい思いをさせてやろうって言ってやってんだよ!」


「……お気持ちは嬉しいですが、お断りします。お引き取りください!」


 ゼノンは恫喝めいた口調で声を荒げ、リーシアは語尾を強めて断る……普通じゃない雰囲気に、遠目で眺めていた人たちが近づき集まり出す。


「あれはオノ使いのゼノンじゃないか? まずいぞ……」

「Eランク昇格間近のゼノンか……相手が悪すぎるだろ」

「ねえ、あなた助けてあげなさいよ」

「馬鹿言うな!下手したら殺されるぞ。絶対に手を出すなよ」

「あの人に逆らうなんて馬鹿なことを……」


 人垣ができ、二人のやりとりを見ていた人々が声を上げ始める。
 

 ゼノンも騒ぎ始めた事に気づき、周りから聞こえて来る声に耳を傾けていた。噂になる程に自分の名声が高まり、畏怖される声に気を良くしたゼノンは、強引にリーシアの手を取ろうとする。


「さあ、サッサとパーティー登録して可愛がってやるから来い!」

「触らないでください!」
 

 リーシアは腕を掴まれるより早く、イスから立ち上がり掴まれるのを回避する。


「……舐めた真似しやがって!」
 

 ゼノンは掴み損ねた手を、腰に吊り下げたオノの柄へと伸ばした瞬間!


「ちょっと待ったああああああ」

「あ? 何だお前は?」

「あ、ヒロ!」


 飲み物を手にテーブルまで戻ってみれば人垣が出来上がり、見知らぬ男に言い寄られているリーシア……両手に持っていたコップを隣にいた見知らぬ人に渡してヒロは走り出した。

 ゼノンが腰のオノに手を掛けた所で、ヒロが二人の間に割って入る。
 

「この子の連れです。リーシア何がありました?」

「はい。いきなりその人に声を掛けられまして……少々強引に自分のパーティーには入れと誘われたので、お断りしていました」

 ヒロは話を聞くと、リーシアを背に隠すように立ち塞がり、ゼノンからリーシアを守る。
 リーシアの中で大暴落していたヒロの好感度が、一気に急騰した!


「申し訳ありませんが、彼女とは先に僕が約束していましたのでお引き取りください」

「はあ? 舐めたマネしてくれるじゃねーか! 兄ちゃんはお呼びじゃないんだよ。邪魔だからあっちに行ってろ!」


 ゼノンが右手でヒロの胸を押し出して小突こうとするが、ヒロは後ろに半歩動いて簡単に避けてしまう。
 ランナーバードの突撃に比べれば、欠伸が出るほどの遅さに余裕を持って避けられた……ヒロの目の前で、ゼノンの右手が宙を漂う。


「避けてんじゃねえ!」


 ゼノンがすごい剣幕で怒りを露わにするが、ヒロは全く意に介さない。死ぬ一歩手前の死闘を経験したヒロにとって、男の恫喝など、ただ声の大きいだけの虚勢にしか聞こえなかった。


「避けてはいけない言われもないですし、わざわざ当たりに行く意味もありません」

「兄ちゃん舐めたことしてくれるな? 俺を怒らせたらどうなるか、体に教えてやるよ!」


 ゼノンは腰に下げていたオノの柄に手を伸ばし構える。幅広い片刃の手斧は鈍く光り、体に当たればタダでは済まないことを主張していた。


「ヤバイ! 抜きやがった!」

「止めさせろ。あいつ殺されるぞ……」

「誰でもいい、止めさせてくれ!」

「に、逃げろ! 巻き添えを喰らいたくなければ、全員逃げろぉぉぉぉぉ」


 人垣から声が上がり、蜘蛛の子を散らすかの如く逃げ出す者まで出始めた……それだけこの男が強いと言う事かと、ヒロは警戒する。


「ヒロ……」

「リーシア少し下がっていてください」


 ヒロに言われて距離を開けるリーシア。
 ゼノンは自分を恐れる野次馬たちの声に、気持ちを高揚させながらヒロに向かって言い放つ。


「ブルッてるんじゃねーぞ兄ちゃん? 女の前で良い格好しようとした結果だからな? 手加減はなしだ覚悟しろ!」
   

 そのままヒロに向かってゼノンが踏み出し、オノを袈裟斬りに振るう。

 力任せに振り下ろされた手斧の軌道を確認してから、余裕を持って横に避けるヒロ……この程度のスピードなら、もはやヒロにはなんの脅威にもならない。

 ランナーバードとの闘いがヒロを成長させていた。

 相手の動きを見てからの思考と、考えを実行するまでの時間が劇的に早くなっているのだ。
 その結果、相手の動きを見てから考え、最善の一手を先に実行する『後の先』の動きが出来るようになっていた。
 
 攻撃を難なく避けたヒロの横をゼノンが通り過ぎる。スローモーションのようにゆっくりとした世界の中で、次の行動の移ろうとした時だった。ヒロの目に、いるはずのない少女の姿が映り込んだ。

 ヒロの後ろ、手斧の届く範囲外にいたはずのリーシアが、いつの間にかゼノンの目の前に移動していたのだ。


「リーシア!」


 余裕を持って横に避けたヒロは、いるはずがない場所にいたリーシアに向かって、焦りながら声を上げる。

 ヒロは自分の判断ミスを罵りながら、長大化した時間の中でリーシアを助ける一手を思考するが間に合わない。無情にも、ゼノンの手斧がリーシアに向かって振り下ろされた。

 しかし手斧に臆せずチョコンと前に出るリーシア……ゼノンの振り下ろされた手斧の勢いを殺さず、右手の甲を斧の側面に当て横に払い退けた。

 バランスを崩しながら手斧を振り抜いたゼノンは、勢いを殺せず攻撃を空振りさせる。

 右腕が邪魔して防御が間に合わず、ガラ空きの右脇腹をさらけ出すゼノン……リーシアは払った右手の勢いを殺さず、肘を『く』の字に曲げながら腰を落とすと同時に震脚を踏み力の波を作り出す。
 足から腰、背中を腕へと駆け登る波が、体の捻りで爆発的な力へと昇華させる。

 全身で打ち出される体当たりするかの様な肘が打ち出された!

 相手の力と勢い利用したカウンターと、重心移動による突進力の増加と、震脚から増幅された力が余すことなく肘の一点へ時集約される。
 攻防一体の攻撃がカウンターとしてバランスを崩したゼノンの右脇腹に炸裂する!
 

「ガハッ」


 凄まじい音を立てて吹き飛ばされたゼノンは、壁に激突して血反吐を吐き散らす! ボトボトと床に流れる血がラウンジの床を赤く染め上げる……おそらく、どんなに軽くても脇腹の骨が折れたか、内臓出血はしているであろう血の量である。

 ゼノンはそのままグッタリすると、自分で吐いた血の海の中へ、頭からダイブして意識を失った。


「……」


 ラウンジにいた全員がその光景を目撃し静まり返っていた。


「だから……言ったんだ……」


 そして……誰かがボソリと呟いた言葉を皮切りに、ラウンジに阿鼻叫喚の声が上がる!


「だから言ったんだ! 馬鹿かあいつ! キラーシスターに喧嘩売るなんて、自殺志願者以外いないぞ!」

「この町でアンタッチャブルシスターに手を出すなんて正気かよ!」

「マジで知らなかったのかあいつ? 血染めの悪魔、ブラッディシスターに手を出すアホがいるなんて……」

「だから早くギルド職員を呼べって言ったんだよ! ワンマンシスターだぞ! 俺たちで止められる訳ないだろ!」

「この町のファイナルウェポン、シスターリーシアに関わるなんて死んでも自業自得だぞ!」

「くわばら、くわばら……触らぬシスターリーシアに祟りなし。巻き添えだけはごめんだ……」

「いいかお前ら、あれが拳鬼シスターリーシアだ。覚えておけ、何があっても関わるな、もし関わったら全力で逃げろ!」


 一斉に声を上げた野次馬達の声がヒロの耳に聞こえ、ラウンジを駆け抜ける怒涛の声が、ギルド内に波及して行く。


「……」


 無言になるヒロ……たぶんリーシアの事だろうか? 不吉な単語がチラホラと聴こえまくる。


「皆さん静かにしてください。ヒロが勘違いしますからね♪」


 手をボキボキ鳴らしながら話すリーシアの声に、ラウンジが再び静寂に支配された。


「あのリーシア……さん」

「どうしましたかヒロ? 急にさん付けで……呼び捨てで構いませんよ」

「いえ、何となく……ケガはありませんか?」

「はい。大丈夫ですよ。前にも言いましたけど、私結構強いですから♪」

「…………」


(結構強い? 嘘つけ、この町最強だろ!)

(南の森で起こった魔物のスタンピードで、ボスクラスを一人でボコボコにする奴が結構強いで済む訳ないだろう!)

(この町の闇ギルドを一人で壊滅させた奴が結構強いかよ……)

(騎士団が出張らないと討伐できない飛龍を、タイマンで倒せる奴のレベルが結構強い? それなら騎士団なんていらねーじゃん!)

(結構強いだと? シスターの皮を被った悪魔だろう! 町に居ついた武闘派悪魔崇拝教に教会を狙われて、一人残らず再起不能にしてただろうが! Bランク冒険者も混じっていたぞ)


 何となく空気を読んだリーシアが人垣に向けて『キッ!』と睨むと、皆が我先にと退散していく。

 気がつけば、ヒロとリーシア以外は周りに誰も居なくなっていた。
 

「とりあえず、どうしましょうかコレ……」


 血の海に沈むゼノンを指差すヒロ。このままだと死んでしまうかも知れない程の惨状である。


「手加減しましたし、まだピクピクしてますから、大丈夫ですよヒロ」

「……」

(リーシアさん、何が大丈夫なの?)

「さんはいらないですよ」

「え⁈……」

「そんな顔をしていましたよヒロ」


 異常な感の鋭さに驚愕するヒロ……そして周りが再び騒がしくなってきた。
 どうやら冒険者ギルドの職員が騒ぎを聞きつけ、駆けつけてくれたみたいだ。


「あんた達、何をしてるの!」


 ギルド職員が声を上げながら近づいて来る。


「……」


 だがそのギルド職員を見た瞬間、ヒロがフリーズしてしまった。


「違いますよ。ナターシャさん、何かしたのはコッチの方です」


 リーシアは血だらけのゼノンを指差しながら親しげにギルド職員に話しかけていた。


「あら? リーシアちゃん。これあなたがやったの? もう、危ない事しちゃダメじゃない」

「ナターシャさん、私は振りかかる火の粉を払っただけですよ」

「相変わらずね~、あら、あなたは?」


 ナターシャと呼ばれたギルド職員がヒロに気づき、話し掛けてきた。


「私の知り合いです」

「まあ! リーシアちゃんの知り合いなんて珍しいわね。挨拶しなきゃ♪  私の名前はナターシャ。このアルムの町の冒険者ギルドでギルドマスターをしてるの。よろしくね」

「……」


 意識を失ったかのように返事がないヒロに、リーシアが肘で突っついてフリーズから復帰させる。


「え⁈……ひ、ヒロです。よ、よ、よろしくお願い致します……」

「まあ! 可愛いわね♪」


 ドモリまくるヒロに、ナターシャがウィンクをすると……ヒロは再びフリーズしてしまうのであった!


〈勇者の前に、黒革タンクトップにホットパンツを着こなした、いかつい顔の角刈り男が現れた!〉
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~

月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。 目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。 「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」 突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。 和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。 訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。 「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」 だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!? ================================================ 一巻発売中です。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...