私の召喚獣が、どう考えてもファンタジーじゃないんですけど? 〜もふもふ? いいえ……カッチカチです!〜

空クジラ

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第1章 愛犬転生編

第3話 その犬……猛鉄注意

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「本当にコタロウなの? なんか鉄っぽいけど……」


 それはあまりにも唐突な再会だった。

 リンの前には召喚されたペット……頭の上にはコタロウの名前が表示された犬(?)の姿があった。


「ワン」


 コタロウはリンの無事を確認すると、ガチャガチャとうるさい音を立てながら、足元へと駆け寄ってくる。

 転生する前より、硬く力強いボディーにコタロウはまだ気付いていない。猛スピードで生前と同じように、少女の胸に飛び込むカッチカチな愛犬を……リンは避けた!

 空中で受け止めてくれるかと思いきや、避けられてしまいコタロウはそのまま地面に激突してしまう。


「ワウーン?」


 いつもなら受け止めてくれるリンに避けられ、コタロウの頭にハテナマークが浮かぶ。


「ご、ごめんねコタロウ。なんていうか、受け止めたら痛そうだったから……」

「クウ~ン」


 その言葉に意気消沈したコタロウが寂しく鳴き、そんな愛犬の頭をリンはなでた。

 リンの腕に、鋼鉄のボディーからヒンヤリとした冷たさと、無機質で重厚な硬さが伝わってくる。以前とは明らかに違う触り心地に、リンはガッカリしてしまう。


「君、本当にコタロウなの?」

「ワン」

「そ、そう……声はコタロウだけど……」

「ワウ?」


 どこからどう見ても鋼鉄の犬型ロボットが、首を傾げながら疑問形の声で鳴く。


「と、とりあえず、あのウサギもどきをどうにかしてから考えよう」

「ワン」

「え~と、ペット召喚はしたけど、どうやって戦えばいいの?」


 すると視界にあったメニュー画面が光り、ヘルプの文字が浮き上がる。



【召喚士スキル……召喚した召喚獣は、AIにより自動行動を行う。召喚士は召喚獣に、専用メニューから命令を与えることが可能。召喚獣のレベルと信頼度により、召喚士のステータスを召喚獣に反映可能。召喚獣との信頼度が上がることで、専用スキルを習得可能】



「専用メニュー? ……これかな」


 リンがメニュー画面から、専用メニューの文字を見つけタップすると、コタロウと名前記載されたメニューが表示された。


「あった! 攻撃、特技、防御、逃げるの4つから選べばいいのね? どれから試そう?」


 リンが押すコマンドを悩んでいると、離れた位置で遠巻きに様子を見ていたウサギ擬きが、リンに向かって走り出していた。再びお腹の口を一杯に開き、リンの頭をかじろうとウサギ擬きが飛び跳ねる。

 急に走り出したウサギ擬きに驚き、思わず『守る』をリンはタップしてしまう。

 リンの顔にウサギ擬きが、かじりつこうとした瞬間、コタロウが身を挺してリンの前に立ちはだかり飛び掛かった。


「コタロウ!」


 リンの代わりに、コタロウは攻撃を受ける。鋭い牙の生えた、お腹の口に喰いつかれ……ウサギ擬きと一緒に、そのまま地面に落下してしまう。


「コタロウ、大丈夫⁈ ……そうだね」

「ワン」


 ウサギ擬きに噛みつかれたコタロウだったが、その鋼鉄ボディーには傷ひとつ付いておらず、むしろ噛み付いたウサギ擬きの牙が折れていた。

 お腹の口からドバドバと血をまき散らしながら、地獄の痛みにウサギ擬きは地面をのたうち回る。


「コタロウチャンスだよ。ここは攻撃かな?」


 リンが召喚メニューから『攻撃』をタップする。


「ワン」


 コタロウが吠えると、のたうち回るウサギ擬きの顔を前足で引っ叩いた!

 鋼鉄の前足から繰り出される重い一撃が、頭にクリーンヒットする。すると凄まじい勢いでウサギ擬きは叩き飛ばされる。

 ゴロゴロと何回も地面を転げまわり、ようやく動きを止めたウサギ擬き……ヨタヨタと立ち上がるが、その姿は満身創痍だった。

 ウサギ擬きは、このままタダで死んでやるものかと、最後の力を振り絞ってコタロウの首筋に噛みつく。だが、鋼鉄の体が相手では文字通り……まったく歯が立たない! 鋼鉄の体にウサギ擬きの牙は無力過ぎた。


「か、硬いんだねコタロウ……」

「ワン」


 懸命に首筋へ噛み付くウサギ擬き、首に悪趣味な首輪を付けたコタロウは真上に跳び上がる。空中でクルッと体勢を変え、ウサギ擬きを下にすると、そのまま一緒に地面へと落下していく。

 鋼鉄ボディーからのボディープレス! 質量たっぷりの攻撃に押し潰され、ウサギ擬きはペシャンコに潰されてしまう。

 地面に横たわり、ピクリともしないウサギ擬き……するとコタロウの目が光り、ウサギ擬きの喉に鋼鉄の牙を突き立てる。

 一瞬でコタロウがウサギ擬きの喉を噛みちぎると、ウサギ擬きは断末魔を上げる暇なく、体を光の粒子に変えながら霧散して消えてしまった。


【レベルが上がりました LV1→LV2】


「ふえ~、コ、コタロウ強い」

「ワン」


『褒めて、褒めて♪』と、コタロウがリンの足元へ駆け寄ってくる。

 お尻を上げ、尻尾をプロペラのようにブンブン回しながら駆け寄るコタロウの姿を見て、リンは『ハッ!』とした。

 それは生前のコタロウが、自分に駆け寄る際にだけ見せていた独特な……リンにしか見せない嬉しいという感情の仕草だった。

 リンの足元に駆け寄りコタロウはお座りする。お座り中もご主人様に出会えた嬉しさで、尻尾はビッタンバッタン地面を叩き大地にヒビを入れていた。

 その仕草を見てリンは確信する。なぜゲームの中で召喚されたのかはわからないが、このカッチカチの犬(?)が、コタロウであることに間違いないと。

 リンはいつの間にか、カッチカチな愛犬コタロウに優しく抱きいていた。


「助けてくれてありがとう」

「わん♪」


 『どういたしまして』と答えるようにコタロウが吠えていた。
 そんなコタロウの顔をリンは両手でつかみ、ワシャワシャしようとする。生前のコタロウによくしていたスキンシップ……だが硬い!


「コタロウ……カ、カッチカチだね」


 恐ろしく硬い鋼鉄の肌に、リンはガックリとする。フサフサで柔らかな体は、もうそこには存在しなかった。


 リンはあらためて変わってしまったコタロウの体を観察する。

 メタルボディーの重厚な体に、力強い鋼鉄の四肢、鋭い牙と爪。カメラのようなレンズの瞳……間違いなく柴犬ではない……完全なロボット犬がそこにいた。


「どうみてもロボットだよね?」

「わう?」


 コタロウが『なにいっているの?』 と、首を傾げて自分の体と前足を見つめる。


「わ、わ、わ、わう? わう!」

「やっと気付いたの? コタロウ遅いよ」


 リンに突っ込まれたコタロウは、頭を垂れてガックシしていた。
 
 それはロボット犬になった自分に悲観してか、間の抜けたリンに突っ込まれたことに対する情けなさからなのか、コタロウ以外に知る者はいなかった。


「くうぅぅん……わ、わん」


 だが、頭を垂れていたコタロウが何かをつぶやくように吠え、『まあ、気にするな!』と、座り込んでいたリンの頭を前足でポンポン叩く。


「コタロウ……それ私がコタロウにすることだからね」

「わん♪」

「でも、姿は変わっちゃったけど、本当にコタロウなんだね……お帰りコタロウ」

「ワン♪」


 コタロウを抱きしめるリン……ゴツゴツした体が痛く、前とは抱き心地が全然違う。だが、以前と同じように接してくれるコタロウに、リンは本当に生き返ったのだと実感するのだった……体は別物だが!


 お座りしていたコタロウの頭を、リンがポンポン叩いていると……視界の端でヘルプメニューが光っていることに、リンは気付きタップする。



【レベルが上がりました。ステータスを振り分けてみましょう】



 そうシステムメッセージがモニター画面に表示されていた。


「ステータスの振り分けか~、やってみるね、コタロウ」

「わん」


 視界に映るメニュー画面で、『強さ』の項目が点滅しているのをリンは確認すると、迷わず文字をタップする。



 名前 リン
 召喚士 LV2
 HP 55/55
 MP 25/25

 STR 1
 VIT 1
 AGI 1
 DEX 1
 INT 1
 LUK 1

 ステータスポイント残り70

 所持スキル ペット召喚【犬】



「ステータスはすべて1なんだ……横にあるボタンでステータスが上がるみたいだね。こういうのって、どうするといいのかな? はーちゃんはいないし、悩むな……どうしようコタロウ」

「わう?」


 つい長年の癖でリンはコタロウに話し掛けてしまう。昔からコタロウは頭のよい犬で、リンが悩んでいるといつも前足を差し出して助けてくれていた。困った時のコタロウ頼みがリンの定番である。


 リンはコタロウに後ろから抱きつき、自分のステータス画面を愛犬に見せる。


「コタロウ見える?」

「わう」


 コタロウがジッとステータス画面を見つめていると、前足で器用に各ステータス名を、押す仕草をしているのにリンは気づく。


「ステータス名を押すの?」



 STR・力
 1毎に素手・近距離武器での ATK+1
 10毎に素手・近距離武器でのATKにボーナス 

 AGI・素早さ
 1毎に 回避+1
 5毎に 攻撃スピード+1
 10毎に回避・攻撃スピードにボーナス

 VIT・体力
 1毎に防御力+1
 最大HPの増加
 10毎に・防御・最大HPにボーナス
 状態異常に耐性効果および効果時間の減少

 INT・魔力
 1毎に MATK+1・魔法防御+1
 5毎にMATKにボーナス
 最大MPの増加
 一部スキルの成功率や効果に影響

 DEX・器用さ
 1毎に命中+1・詠唱速度-0.7%・遠距離武器でのATK+1
 10毎に遠距離武器でのATKにボーナス
 製造スキル使用時、成功率および品質にボーナス

 LUK・幸運
 1毎にクリティカル率+0.5%
 5毎に完全回避+1%
 3毎に ATK+2
 製造スキル成功率アップ
 状態異常確率の減少



「あっ! ステータスの詳細が出た」


 各ステータス詳細を、リンは仲良くコタロウと眺める。


「ん~、説明を読んでもサッパリだよ。さっきのウサギ擬きみたいのに近づくのは怖いし……コタロウはどれがいいと思う?」

「ワウ」


 コタロウがリンの質問に、LUKの文字をしきりに前足で叩きアピールする。


「コタロウのオススメはLUKかあ、じゃあ、LUKを少し上げるね」


 リンはコタロウ一押しのLUKに、20ポイント振り分けようとボタンをタップすると、急にコタロウがリンの腕にじゃれついてきた。


「なにコタロウ? ちょっと待っていて、いまステータスを上げているとこだから」


 リンの腕にまとわりつき離れないコタロウに、リンは気付いていなかった……長押しされ続けるボタンに!


「もう、離れてコタロウ、ステータスがあげられないでしょう」

「わう」

「もう、重いから腕から離れて~、お座りだよ」


 リンが声を上げてコタロウにお願いをすると、ようやく腕から離れ、お座りしてくれた。
 

「そうそう、大人しくしていてね。コタロウいい子だよ~♪」

「わん♪」


 残りのステータスポイントを、割り振ろうとしてステータス画面を見たとき、ようやくリンは気がついた。自分のステータスポイントが極振りされていることに……。


 名前 リン
 召喚士 LV2
 HP 55/55
 MP 25/25

 STR 1
 VIT 1
 AGI 1
 DEX 1
 INT 1
 LUK 71

 ステータスポイント残り0

 所持スキル ペット召喚【犬】



「え……え、えぇぇ! ス、ステータスポイントが⁈」

「わお~ん♪」


 すべてのステータスポイントを、LUKに振り込んでしまった召喚士リンの驚きの声と、召喚獣コタロウの鳴き声が、何もない広大な空間に響き渡るのであった。



……To be continued『ナンパ野郎に御用心』
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