1 / 48
1.聖騎士と悪魔
1
しおりを挟む
清閑な青き緑を光らせる森、太陽光を反射させ七色の懸け橋を創りだす滝。楽園かと思うようなその草の大地の上に、突如として赤い斑点が撒き散らされる。次いで、腐った肉を纏う醜悪な異形が重なるように倒れこんだ。
「これが悪魔」
その戦慄の光景に反して可、愛らしい娘の声が揺らぐ。だが、口調はやけに冷め切っていた。
「獣、肉の塊、腐った異形。私たちに似た、人型とか。悪魔にも色々いるけど、これは腐った人型」
娘はそう言いながら、瞳にかかる髪を邪魔そうにかきあげた。肩程までの長さの髪は、薄い水色に見えるが、光の加減によっては銀にも見える。
煤けた白い外套の隙間から覗くその白い四肢には、筋肉の筋がうっすら影を刻む。腰に携えている剣の古さが、娘の置かれた境遇を語ることなく表していた。
「聞いてる?」
娘は少し声を低くして、傍らで尻餅をついたままの男にそう言った。男は腰を抜かしたらしく、脚を僅かに動かして後退った。
「あ、ああ、そうか。そうだな」
男の装備は勇ましく、重厚な全身鎧は真新しい。かなりの大男だが、今は娘の傍で小さくなっていた。
「……情けない」
娘がそう吐き捨てると、男はかっと頬を染めた。
きつく言葉を投げ付ける彼女に、男はなんとか反論してみせた。
「おっ、俺は聖騎士だぞ! 俺たちがいるおかげで世界は悪魔から守られているんじゃないか!」
しかし次の瞬間、男は凍り付いた。それは、けして恐怖からではない。
まるで、真新しい何かに魅入られたかのように、ぴたりと静止した。
男の目は、娘の双眸に釘づけになっていた。
雲の切れ間から降り注いだ光が、娘の顔を照らす。そこには、翡翠の輝きがあった。
化粧などまるでしていない、泥に汚れた顔。だが、娘が持つ双眼と憂いに満ちた表情は、男をしかと捉えた。
男は暫らく、あんぐりと娘を見つめていたが、ふと「ある印」に気付き目を見開いた。
「あんた、その紋章……」
男は娘の二の腕を指差した。そこには、不思議な幾何学模様が刻まれていた。
「なんだ! あんたも「聖騎士」じゃないか!」
途端、娘は明らかに嫌悪感を示した。
しかし男は気にもせず、歓喜に沸き、両手を上げた。
「見た事あると思ったんだ……もしかしてあんた"リリー"か!? ほらっ、あのセイレ・ウルビアの妹の!」
「姉さんを知ってるの」
「セイレとは同期でさ、あんたのこと聞いたことあったんだよ! なんだあいつの妹か!」
男はやっとこさ立ち上がり、リリーに握手を求める。
「どうだ? セイレは見つかったか? なんなら組合に申請して俺と組んでみようぜ! こう見えて割りと――」
瞬間、リリーはその手をきつく払い除けた。驚く男に、畳み掛けるように言い放つ。
「馴々しくしないで」
その声質は娘らしいものであったが、口調は冷めている。
男は戸惑いながら、差し出した手はそのままに言葉を返した。
「な、なんだよ。俺は同じ聖騎士だぞ!」
「……一緒にしないで」
「はあ?」
「お前の助けなんか無くても、姉さんは私が必ず見つけてみせる!!」
血のこびりついた手をきつく握り締め、まだ若きリリー・ウルビアは必死な様子で声を荒げた。
怯えたように光る翡翠の瞳は、まるでまだ何も知らない子供のようだった。
空はどこまでも澄み渡り、大地は果て無く続く。
流れる川は先を語らず、大海の底には秘密が眠る。
ここは、神創世界アーリア。まだ色濃く、神々の足跡が残る世界。
だが、決して平和で穏やかな世界ではない。
古来よりこの地では、"悪魔"と"聖騎士"による果てしない戦いが続いている。
悪魔とは、人類を脅かす忌むべき存在。聖騎士とは、それらを打ち砕くべく日夜戦いに身を投じる神の刃。
いつ終わるとも分からぬ戦いの連鎖、人類の未来はどこへ繋がるのか……。
物語の舞台はアーリア中、最大の軍事力を誇る、聖王国リュシアナ。ここに、特別に自治を認められた街がある。
そして、そこには変わり者として有名な一人の聖騎士がいた。
古びた剣を腰に差し、化粧気の無い顔を気にする様子もない。だが、その蒼く銀に輝く髪と、翡翠色の瞳は鮮やかで美しい。
彼女の名前は、リリー・ウルビア。聖騎士の中でも最高位の実力と権威を持つ、『聖騎士アストレイア』のたった一人の妹であった。
リリー・ウルビア自身も姉に習い、「悪魔」を倒すべき聖騎士として日々を送っていた。
聖騎士といえば、誰もが羨む憧れの職業だった。だが、彼女の人生は決して祝福に満ちたものではなかった。
――この世界ではなリリー。
聖騎士という称号を受けた者は、その日からすべての過去を抹消されるが…登録すれば一生の生活の保障がされる。
危険は、高いけどな。
そういや昨日な。悪魔にやられた同志が組合に運ばれてきた。
まあ、あいつは元々あまり強い騎士ではなかったし。
わかるか? 聖騎士の称号を得るだけなら簡単だが……
問題はそれからだ。
なに? はは、やめておけ。
お前には無理だ。
さあ、そろそろ行ってくる。
母さんたちの言うことを良く聞いて、賢く待ってろよ
そう言って、美しい姉は家を出た。
いつもと変わらない、優しい笑顔で。
――姉さん。
リリー、賢く待ってるよ。
その日の姉さんは朝食もキチンと食べて、寝起きも良かった。
「今日の相手は厄介だ」なんて言っていたけど、姉さんに倒せない悪魔はいないことは私がよく知っている。
だって、姉さんは、最高位の聖騎士「アストレイア」だから。
悪魔を討伐する為に設立された聖騎士という職業の中で、英雄のごとく扱われる位置にある。
誰よりも強く、気高く、美しい。嘘みたいに完璧な姉さん。少し大雑把で、細かいことは気にしないあたりが男っぽいけれど……。でも、とても優しくて。
私にとっては、姉さんが母であり、父であり、安心をくれる唯一の人だった。
なのに。
それは、リリー・ウルビアがまだ六つの時だった。
リリーの姉、聖騎士セイレ・ウルビアは、いつものように、悪魔を討伐するため家を出た。
だが、その日はいつもの「任務」ではなかった。セイレは、悪魔を統率する悪魔王を倒すため、自らの意志でその地を発ったのだ。
まだ小さかったリリーだが、子供ながらも「悪魔」という存在がどれほど危険であるかはよく知っていたし、どうして姉がたった一人でそんな場所に行かなければならないのかと泣いて縋ったが、セイレはやんわりとリリーの手を振り払ったのだ。
セイレは快活で、非常にあっさりとした娘だった。泣きじゃくるリリーを見ても、決心を鈍らせることはなかった。
身の丈ほどもある巨大な剣を、よっこらしょと年寄りじみた掛け声とともにかつぐと、顔だけこちらに向けて、笑った。
「じゃあ、行ってくる」
朝の光の中に溶けていく姉は、壮絶に美しかった。風に揺れた金色の髪が煌めき、幾束かに分かれて白い肌に落ちる。翡翠色の瞳が、自信に満ちた表情で半月に歪むのを見て、リリーは泣くのを止めた。そして、腕に抱いたぬいぐるみに、縋るように顔を埋めた。
「リリー、賢く待ってるよ……」
だが、それから幾度月日が巡ろうとも、セイレ・ウルビアは、帰ってはこなかった。
「これが悪魔」
その戦慄の光景に反して可、愛らしい娘の声が揺らぐ。だが、口調はやけに冷め切っていた。
「獣、肉の塊、腐った異形。私たちに似た、人型とか。悪魔にも色々いるけど、これは腐った人型」
娘はそう言いながら、瞳にかかる髪を邪魔そうにかきあげた。肩程までの長さの髪は、薄い水色に見えるが、光の加減によっては銀にも見える。
煤けた白い外套の隙間から覗くその白い四肢には、筋肉の筋がうっすら影を刻む。腰に携えている剣の古さが、娘の置かれた境遇を語ることなく表していた。
「聞いてる?」
娘は少し声を低くして、傍らで尻餅をついたままの男にそう言った。男は腰を抜かしたらしく、脚を僅かに動かして後退った。
「あ、ああ、そうか。そうだな」
男の装備は勇ましく、重厚な全身鎧は真新しい。かなりの大男だが、今は娘の傍で小さくなっていた。
「……情けない」
娘がそう吐き捨てると、男はかっと頬を染めた。
きつく言葉を投げ付ける彼女に、男はなんとか反論してみせた。
「おっ、俺は聖騎士だぞ! 俺たちがいるおかげで世界は悪魔から守られているんじゃないか!」
しかし次の瞬間、男は凍り付いた。それは、けして恐怖からではない。
まるで、真新しい何かに魅入られたかのように、ぴたりと静止した。
男の目は、娘の双眸に釘づけになっていた。
雲の切れ間から降り注いだ光が、娘の顔を照らす。そこには、翡翠の輝きがあった。
化粧などまるでしていない、泥に汚れた顔。だが、娘が持つ双眼と憂いに満ちた表情は、男をしかと捉えた。
男は暫らく、あんぐりと娘を見つめていたが、ふと「ある印」に気付き目を見開いた。
「あんた、その紋章……」
男は娘の二の腕を指差した。そこには、不思議な幾何学模様が刻まれていた。
「なんだ! あんたも「聖騎士」じゃないか!」
途端、娘は明らかに嫌悪感を示した。
しかし男は気にもせず、歓喜に沸き、両手を上げた。
「見た事あると思ったんだ……もしかしてあんた"リリー"か!? ほらっ、あのセイレ・ウルビアの妹の!」
「姉さんを知ってるの」
「セイレとは同期でさ、あんたのこと聞いたことあったんだよ! なんだあいつの妹か!」
男はやっとこさ立ち上がり、リリーに握手を求める。
「どうだ? セイレは見つかったか? なんなら組合に申請して俺と組んでみようぜ! こう見えて割りと――」
瞬間、リリーはその手をきつく払い除けた。驚く男に、畳み掛けるように言い放つ。
「馴々しくしないで」
その声質は娘らしいものであったが、口調は冷めている。
男は戸惑いながら、差し出した手はそのままに言葉を返した。
「な、なんだよ。俺は同じ聖騎士だぞ!」
「……一緒にしないで」
「はあ?」
「お前の助けなんか無くても、姉さんは私が必ず見つけてみせる!!」
血のこびりついた手をきつく握り締め、まだ若きリリー・ウルビアは必死な様子で声を荒げた。
怯えたように光る翡翠の瞳は、まるでまだ何も知らない子供のようだった。
空はどこまでも澄み渡り、大地は果て無く続く。
流れる川は先を語らず、大海の底には秘密が眠る。
ここは、神創世界アーリア。まだ色濃く、神々の足跡が残る世界。
だが、決して平和で穏やかな世界ではない。
古来よりこの地では、"悪魔"と"聖騎士"による果てしない戦いが続いている。
悪魔とは、人類を脅かす忌むべき存在。聖騎士とは、それらを打ち砕くべく日夜戦いに身を投じる神の刃。
いつ終わるとも分からぬ戦いの連鎖、人類の未来はどこへ繋がるのか……。
物語の舞台はアーリア中、最大の軍事力を誇る、聖王国リュシアナ。ここに、特別に自治を認められた街がある。
そして、そこには変わり者として有名な一人の聖騎士がいた。
古びた剣を腰に差し、化粧気の無い顔を気にする様子もない。だが、その蒼く銀に輝く髪と、翡翠色の瞳は鮮やかで美しい。
彼女の名前は、リリー・ウルビア。聖騎士の中でも最高位の実力と権威を持つ、『聖騎士アストレイア』のたった一人の妹であった。
リリー・ウルビア自身も姉に習い、「悪魔」を倒すべき聖騎士として日々を送っていた。
聖騎士といえば、誰もが羨む憧れの職業だった。だが、彼女の人生は決して祝福に満ちたものではなかった。
――この世界ではなリリー。
聖騎士という称号を受けた者は、その日からすべての過去を抹消されるが…登録すれば一生の生活の保障がされる。
危険は、高いけどな。
そういや昨日な。悪魔にやられた同志が組合に運ばれてきた。
まあ、あいつは元々あまり強い騎士ではなかったし。
わかるか? 聖騎士の称号を得るだけなら簡単だが……
問題はそれからだ。
なに? はは、やめておけ。
お前には無理だ。
さあ、そろそろ行ってくる。
母さんたちの言うことを良く聞いて、賢く待ってろよ
そう言って、美しい姉は家を出た。
いつもと変わらない、優しい笑顔で。
――姉さん。
リリー、賢く待ってるよ。
その日の姉さんは朝食もキチンと食べて、寝起きも良かった。
「今日の相手は厄介だ」なんて言っていたけど、姉さんに倒せない悪魔はいないことは私がよく知っている。
だって、姉さんは、最高位の聖騎士「アストレイア」だから。
悪魔を討伐する為に設立された聖騎士という職業の中で、英雄のごとく扱われる位置にある。
誰よりも強く、気高く、美しい。嘘みたいに完璧な姉さん。少し大雑把で、細かいことは気にしないあたりが男っぽいけれど……。でも、とても優しくて。
私にとっては、姉さんが母であり、父であり、安心をくれる唯一の人だった。
なのに。
それは、リリー・ウルビアがまだ六つの時だった。
リリーの姉、聖騎士セイレ・ウルビアは、いつものように、悪魔を討伐するため家を出た。
だが、その日はいつもの「任務」ではなかった。セイレは、悪魔を統率する悪魔王を倒すため、自らの意志でその地を発ったのだ。
まだ小さかったリリーだが、子供ながらも「悪魔」という存在がどれほど危険であるかはよく知っていたし、どうして姉がたった一人でそんな場所に行かなければならないのかと泣いて縋ったが、セイレはやんわりとリリーの手を振り払ったのだ。
セイレは快活で、非常にあっさりとした娘だった。泣きじゃくるリリーを見ても、決心を鈍らせることはなかった。
身の丈ほどもある巨大な剣を、よっこらしょと年寄りじみた掛け声とともにかつぐと、顔だけこちらに向けて、笑った。
「じゃあ、行ってくる」
朝の光の中に溶けていく姉は、壮絶に美しかった。風に揺れた金色の髪が煌めき、幾束かに分かれて白い肌に落ちる。翡翠色の瞳が、自信に満ちた表情で半月に歪むのを見て、リリーは泣くのを止めた。そして、腕に抱いたぬいぐるみに、縋るように顔を埋めた。
「リリー、賢く待ってるよ……」
だが、それから幾度月日が巡ろうとも、セイレ・ウルビアは、帰ってはこなかった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
革命の旅路
おれ様
ファンタジー
とある青い惑星にある、日の本の国。そこでは死した者たちが、記憶を宿したまま魔術の発展した世界へ行くことが幾度も起こるという。その者たちは皆 黒髪黒目で、神の祝福や世界の願いを受け、究極の力を得るという。究極の力を以って、ある者は悪を倒し、ある者は国の情勢を変え、ある者は平和な日常を過ごし、ある者は悪名ある貴族や王家の異端児に生まれる。究極の力に魅了されたのか、憧れたのか……その地に住まう者たちは、異界から来た者に集っていく。また彼らよって、魔術の発展した世界は平和になるという。
さて。異界の者に縋り得た平和。それは、真に平和だろうか。異界の者に頼り得た発展。それは、真に世界の願いだろうか。神の祝福に集まる仲間。それは、真に仲間だろうか。偶然手にした貼り付けの力。それは、真に強さだろうか。絶えず続く悲しく空しい歪な世界……そしてまた、異界から一人の少年が降り立った。純白の髪を持つ彼は、神の祝福を受けずに世界に落とされた。
これは彼と仲間の、やがて世界を揺るがす、革命の旅路だ――

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる