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全ての始まり
旅立ちの日
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「クローネ。王様に報告してきたよ」
「お疲れ様です。案外、今まで生活してきた場所から出ていくのは少し寂しいものですね」
俺とクローネは、明日か明後日に王城を出て行く事に決め、荷物の準備や挨拶回りを色々と急いで終わらした。何故かと言うとこの2日はとても天気がよく、旅に出るなら曇より晴れの日がいいとクローネが言ったからだ。
「いやー、まさかクローネが夜泣きをするとはねぇ」
「もう、からかわないでください」
と、言いながらクローネはポカポカと可愛く叩いてくる。クレアさんに出ていくとこを伝えた夜、寝ているとクローネが泣き出して夜明け前まで泣きやまず大変だった。ストレスから来るのか元々泣く体質だったのか分からないが、クローネの新しい一面を知れてよかった。
こっそりとクレアさんに教えておこう。クローネに怒られてしまうかもしれないが酒の肴にはぴったりだ。
「トーヤ様、今後の予定を決めますよ。」
「あぁ、分かった。一番最初はどこに住む?」
「そうですね。旅をするなら行き先の町で宿を取った方がいいですね。でも転移出来るなら拠点を持ってた方がいいです。」
「なら、拠点はいらないな。どこかいい宿はない?」
「妖精の揺りかごって言う宿にしましょう。評判もかなりいいので」
「じゃあ、次は冒険者ギルドだな。」
「そうですね。早く登録をしてランクを上げてもらわないと旅には不便ですからね」
確かにランクが低いと不便だ。冒険者は特殊な職業故、外国などに行くことが多い。その時にランクが高いと関所や外国で優遇される。最高ランクになればほぼ全ての場所がフリーパスで伯爵と同等の爵位を得ることができる。
「武器は騎士団から貰うし、他に何かある?」
「そうですね。あとは現地調達で大丈夫だと思います。」
「なら、ゆっくり出来るな。」
そう言って俺はベットに横たわる。このふかふかのベットともお別れかと少し名残惜しく思った。このベッドには、なんとスライムが使われていてウォーターベッドに似ている。
このベッドを買えるのは貴族や大規模のは商人しか買えない。職人が少なく流通がほとんどないからだ。
それから2日俺とクローネは、ゆっくり過ごした。外出の許可は無く城の中だがデートもした。庭園でお茶をしたり、展望台へ行ったり充実した2日をすごす。
そして旅立ちの日。どこまでも続く青い空、暑くも寒くもない丁度いい気温、そして時折吹く風が気持ちいい旅に出るには完璧な日だと言ってもいい。
城門に向かうと人だかりが出来ている。何事かと思いながら近づくと、勇者達からメイドまで手が空いてる人達が見送りに来てくれていた。
来てくれたみんなが「これを持って行ってください」と色々なものを次々と渡してきた。お弁当やお菓子、お守りや魔道具、ポーションなど両手で持てない程渡された。
クローネはクレアさんから紅い宝石が付いた十字架のネックレスを貰い、2人は抱きしめ合う。その姿をみんなが暖かくミいるとその視線に気づいた2人は恥ずかしながら離れた。
「それじゃ、そろそろ行きますね。」
クローネがクレアに声をかけて俺の近くに来て荷物をもつ。
「みんな元気で。またいつか会おう。」
そう行って俺とクローネはゆっくりとだがまだ見ぬ世界へ歩き出す。
王城を出て一番最初に妖精の揺りかごという宿屋に向かう。クローネが言った通りかなり人気があるようで、1階は食堂を兼ねていて昼前なのに席が半分も埋まっている。しかも部屋を取ろうとしたけどスイートしか空いてないと言われ金貨1枚で部屋をなのか取った。
「まさかこんなに早く再会できるとはな」
そう言ってふかふかのベットに寝そべる。
「トーヤ様、スライミーベットにハマったんですね。このベットの別名は人間をダメにするベットですよ」
「俺の世界にも人をダメにするソファがあったな。でもこっちの方が気持ちいい」
「もう、早く起きてください。この後冒険者ギルドに行く予定ですよ?」
「まだ寝てるから無理だ。ほら、クローネも来て」
と、言いながらクローネをベットに引きずり込む。
それから2時間後、ツヤツヤしたクローネとスッキリした俺は冒険者ギルドに来ていた。入ってすぐ手前が酒場、奥にギルドの受付がある普通の感じのギルドだ。
受付嬢の元に行き冒険者登録をおねがいする。登録の方法は血液を1滴カードに落とすとステータスがカードに刻印される。そのカードに登録番号を入れると完成だ。カードはランク毎に色が変わるらしい。俺のランクはF、色は紫だった。あとドックタグを貰いカードを近づけるとドックタグに吸い込まれ消え色が紫に変化する。
冒険者登録が終わり、依頼を見てギルドを出る。特に何も無くスムーズに終わった。ほかの冒険者に絡まれるのを期待していたのに。
「なんにもなかったな。絡まれると思ったのに」
「私の時もこんな感じでしたよ?絡んでくる人なんて田舎者か余程の目立ちたがり屋ですよ。」
「へー、そうなのか。少し期待してたのに」
「でも地方のギルドに行くと沢山いるから大丈夫ですよ。」
「ほんとに?うわぁー楽しみだな。よし、クローネ魔物倒しに行こう!」
「もう、トーヤ様?今日はゆっくりして明日行きましょう。」
「えー、ダメ?凄い楽しみにしてたのに」
「ダメです。今からトーヤ様の防具を見に行くんですから。」
クローネに手を引っ張られながら街中を進んでいく。
「お疲れ様です。案外、今まで生活してきた場所から出ていくのは少し寂しいものですね」
俺とクローネは、明日か明後日に王城を出て行く事に決め、荷物の準備や挨拶回りを色々と急いで終わらした。何故かと言うとこの2日はとても天気がよく、旅に出るなら曇より晴れの日がいいとクローネが言ったからだ。
「いやー、まさかクローネが夜泣きをするとはねぇ」
「もう、からかわないでください」
と、言いながらクローネはポカポカと可愛く叩いてくる。クレアさんに出ていくとこを伝えた夜、寝ているとクローネが泣き出して夜明け前まで泣きやまず大変だった。ストレスから来るのか元々泣く体質だったのか分からないが、クローネの新しい一面を知れてよかった。
こっそりとクレアさんに教えておこう。クローネに怒られてしまうかもしれないが酒の肴にはぴったりだ。
「トーヤ様、今後の予定を決めますよ。」
「あぁ、分かった。一番最初はどこに住む?」
「そうですね。旅をするなら行き先の町で宿を取った方がいいですね。でも転移出来るなら拠点を持ってた方がいいです。」
「なら、拠点はいらないな。どこかいい宿はない?」
「妖精の揺りかごって言う宿にしましょう。評判もかなりいいので」
「じゃあ、次は冒険者ギルドだな。」
「そうですね。早く登録をしてランクを上げてもらわないと旅には不便ですからね」
確かにランクが低いと不便だ。冒険者は特殊な職業故、外国などに行くことが多い。その時にランクが高いと関所や外国で優遇される。最高ランクになればほぼ全ての場所がフリーパスで伯爵と同等の爵位を得ることができる。
「武器は騎士団から貰うし、他に何かある?」
「そうですね。あとは現地調達で大丈夫だと思います。」
「なら、ゆっくり出来るな。」
そう言って俺はベットに横たわる。このふかふかのベットともお別れかと少し名残惜しく思った。このベッドには、なんとスライムが使われていてウォーターベッドに似ている。
このベッドを買えるのは貴族や大規模のは商人しか買えない。職人が少なく流通がほとんどないからだ。
それから2日俺とクローネは、ゆっくり過ごした。外出の許可は無く城の中だがデートもした。庭園でお茶をしたり、展望台へ行ったり充実した2日をすごす。
そして旅立ちの日。どこまでも続く青い空、暑くも寒くもない丁度いい気温、そして時折吹く風が気持ちいい旅に出るには完璧な日だと言ってもいい。
城門に向かうと人だかりが出来ている。何事かと思いながら近づくと、勇者達からメイドまで手が空いてる人達が見送りに来てくれていた。
来てくれたみんなが「これを持って行ってください」と色々なものを次々と渡してきた。お弁当やお菓子、お守りや魔道具、ポーションなど両手で持てない程渡された。
クローネはクレアさんから紅い宝石が付いた十字架のネックレスを貰い、2人は抱きしめ合う。その姿をみんなが暖かくミいるとその視線に気づいた2人は恥ずかしながら離れた。
「それじゃ、そろそろ行きますね。」
クローネがクレアに声をかけて俺の近くに来て荷物をもつ。
「みんな元気で。またいつか会おう。」
そう行って俺とクローネはゆっくりとだがまだ見ぬ世界へ歩き出す。
王城を出て一番最初に妖精の揺りかごという宿屋に向かう。クローネが言った通りかなり人気があるようで、1階は食堂を兼ねていて昼前なのに席が半分も埋まっている。しかも部屋を取ろうとしたけどスイートしか空いてないと言われ金貨1枚で部屋をなのか取った。
「まさかこんなに早く再会できるとはな」
そう言ってふかふかのベットに寝そべる。
「トーヤ様、スライミーベットにハマったんですね。このベットの別名は人間をダメにするベットですよ」
「俺の世界にも人をダメにするソファがあったな。でもこっちの方が気持ちいい」
「もう、早く起きてください。この後冒険者ギルドに行く予定ですよ?」
「まだ寝てるから無理だ。ほら、クローネも来て」
と、言いながらクローネをベットに引きずり込む。
それから2時間後、ツヤツヤしたクローネとスッキリした俺は冒険者ギルドに来ていた。入ってすぐ手前が酒場、奥にギルドの受付がある普通の感じのギルドだ。
受付嬢の元に行き冒険者登録をおねがいする。登録の方法は血液を1滴カードに落とすとステータスがカードに刻印される。そのカードに登録番号を入れると完成だ。カードはランク毎に色が変わるらしい。俺のランクはF、色は紫だった。あとドックタグを貰いカードを近づけるとドックタグに吸い込まれ消え色が紫に変化する。
冒険者登録が終わり、依頼を見てギルドを出る。特に何も無くスムーズに終わった。ほかの冒険者に絡まれるのを期待していたのに。
「なんにもなかったな。絡まれると思ったのに」
「私の時もこんな感じでしたよ?絡んでくる人なんて田舎者か余程の目立ちたがり屋ですよ。」
「へー、そうなのか。少し期待してたのに」
「でも地方のギルドに行くと沢山いるから大丈夫ですよ。」
「ほんとに?うわぁー楽しみだな。よし、クローネ魔物倒しに行こう!」
「もう、トーヤ様?今日はゆっくりして明日行きましょう。」
「えー、ダメ?凄い楽しみにしてたのに」
「ダメです。今からトーヤ様の防具を見に行くんですから。」
クローネに手を引っ張られながら街中を進んでいく。
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