そこは普通の動物園ではありませんでした

コオリ

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特別展示* 2

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 恐らくそれを操作しているのは調教師だ。
 普段ならプレイを始めればすぐに緑色になるランプがずっと赤色なのは、プレイに不慣れな陣が何かやらかすのを防ぐためか。

「聞かれたくないことは緑のときには話さないほうがいい。逆にアピールするなら、緑の時がおすすめだよ。報酬も増える」
「アピール?」
「わざとエッチな声を出したり、向こうを煽るようなことを言ったりするんだよ」
「…………俺には無理だな」
「だろうね」

 調教師にも「できる」とは思われていないだろうから、それは心配しなくても大丈夫だろう。
 衣吹は会話を止め、陣の陰茎を高めることに集中することにする。
 やわやわと手で触れていると少し芯を持ち始めたのを感じた。
 ちゃんと衣吹の手でも反応してくれる陣の陰茎が、何だか少し可愛らしく見える。衣吹は陣の股間に顔を寄せた。

「……っ、ちょ、お前」
「ほら、ちゃんと続けないと。陣はそのまま感じてて」

 ちゅ、と唇で陰茎に触れると慌てた陣が衣吹の頭を押し返そうする。だが、衣吹が小さく諫めると、その手は衣吹に触れることなく元の位置へと戻っていった。
 頭を撫でるぐらいならよかったのになどと考えながら、衣吹は陣の陰茎を躊躇いなく咥えた。
 左手はその竿の部分に添えて刺激しながら、右手は自分の後孔を弄るために後ろに回す。

 既に潤滑剤は体内に仕込んである。
 体温で溶けるゼリー状の潤滑剤は、この部屋に来る前に調教師から手渡されたものだ。
 それを陣に気づかれないうちに体内に押し込んでおいた。
 潤滑剤はちょうどいい具合に溶け始めていた。少しいきめば、中からとろりと潤滑剤があふれてくる。
 衣吹はそれを後孔の入り口に自分の指で塗り広げる。
 ぬるりとすべる指の感触が気持ちいい。
 きちんと客側からその様子が見えるように身体の位置を調整しながら、後孔を弄り拡げた。
 その間も陣の陰茎を高めることは忘れない。

 陣の陰茎は衣吹が疑似フェラで使っていたディルドよりも長く大きかった。
 根元までを口に含むことが難しい。
 必死に喉を開いて受け入れるが、奥を突かれるたびに込み上げる嘔吐感に勝手に涙があふれてきた。
 その涙は陣の指に拭われた。
 体温の高い手に頬を撫でられて思わず嬉しくなる。もっと感じてほしくて喉奥に迎え入れようとしたのに、それはやんわり陣に止められてしまった。

「無理すんな。十分、気持ちいい」

 その言葉どおり、陣の陰茎はいつの間にか脈打つほどに張り詰めていた。
 衣吹は口の中から陣の陰茎を引き抜くと、その根元にある調教具を確認する。
 射精は未だできない状態のようだった。

「挿れるまでは、イけないのかな」
「……らしいな」

 独り言のつもりだったのに、陣の返事が聞こえる。
 冷静な声に聞こえるが、その呼吸は荒く乱れていた。衣吹を見つめる瞳にも、獰猛な気配が宿りつつある。獣の目だ。
 その目を見ているだけで、衣吹の身体にぞくりとした何かが走るようだった。

 後孔も既に指を三本咥えている。
 自分の良いところは自分が一番よく知っているし、どこを刺激すれば一番気持ちいいのかわかっているのに、指ではそこにうまく届かない。
 もどかしさに余計に身体に熱がこもっていく。
 陣の筋肉質な太腿に身体を預けながら、ぬちぬちと後孔を弄った。
 それをじっと陣に見られている。
 外の客の視線よりも陣の視線の方が気になるぐらいだ。
 どんどんと衣吹の呼吸も荒くなっていく。

「……ベッドに上がれ」
「あ……うん」

 指を後孔から抜き、伴ってベッドに上がった。
 そのまま、陣の腕に押し倒される。
 自分が上になるつもりだった衣吹は少し驚いた。
 だが、陣に圧し掛かられれば、その体格差から身動きを取ることは難しい。
 衣吹は陣に全てを委ねることにした。

 脚を広げられ、高く持ち上げられる。濡れた後孔を客に向かって晒された。
 陣は視線を意識してやっているのだろうか。それとも、早く挿れたくて焦っているだけなんだろうか。
 後孔に陣の指が触れた。
 自分とは違う少し硬い指先に入り口を撫でられる。その感触にぞわりと鳥肌が立った。
 身体が小さく震える。
 衣吹の反応に気づいた陣が、窺うような視線を向けてきた。
 それに対して無言で頷く。
 衣吹の意志はきちんと伝わったようだった。

「ぅ……ンッ」

 ずぷりと挿入されたのは高ぶった陰茎ではなく、後孔に触れていた指だった。
 揃えられた指が二本、一気に差し込まれる。先ほどまで衣吹の指を三本きちんと咥えていたはずなのに、太さも長さも違うせいか、少し圧迫感を感じる。
 思わず声が漏れた。

「……あ、あ……ッ」
「痛むか?」
「平気……ぁ、気持ちいい……あ、んッ」

 さっき自分では届かなかった衣吹の良いところに陣の指が掠める。
 ぐっと圧迫され、痺れのような快感が衣吹の身体を突き抜けていった。
 人にされるのは自分でするのと随分と違う。
 予想のつかない指の動きに衣吹は翻弄され続けた。
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