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14 血に塗れる決意
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その日は先に進むことを諦め、木のうろを寝床にして休息を取ることに決めた。水場と寝床を往復しただけで、アロイヴが動けなくなってしまったからだ。
ずっと屋敷に引きこもっていた身体で無理をしたからだろうか。心労もあるのかもしれない。
アロイヴの心はかなり不安定な状態だった。
それでも、一晩休めばなんとかなるだろうと考え、今日はここに留まることにした。
しかし、追っ手の心配はまだある。
アロイヴの居場所がバレている可能性は低いが、希少な称号を持つアロイヴのことを、あの男たちが簡単に諦めるとは考えづらかった。
それに、彼らの雇い主についてもわからないままだ。
教会がそれに関与しているのかどうかも。
「神父様は、いったい何に反対してたんだろう」
これまで神父と深く関わったことはなかったが、別に悪い人ではなかったと思う。
神のお告げを信じ、アロイヴが魔王の生贄として役割をきちんと果たせるようにと、そうまっすぐ考えている人だった。
そんな神父のことを邪魔だと考える相手――あんなゴロツキども使って生贄の少年たちを攫い、その人物は何をしようとしているのだろう。
「本当に……生贄ってなんなんだろ」
自分だってそうなのに、わからないことしかない。
魔族にとって美味な餌だという以外に、何か特別な役割でもあるのだろうか。
「……今日はもう寝よう」
また考えが暗くなってしまう前、アロイヴは眠ることにした。
昼間のように木の葉の上に横になるのではなく、先に丸まって眠っていた紫紺の体にもたれかかる。紫紺はアロイヴの重みで目を覚ますと、嬉しそうに尻尾を揺らした。
「くっついて寝ていい? あと、尻尾を抱き枕がわりにしたいって言ったら怒る?」
紫紺はきゅうと一鳴きすると、体が大きく成長したのと同じだけ長く立派になった尻尾を、ふわりとアロイヴの身体の上に置いた。お許しが出たようだ。
紫紺の尻尾を抱きしめて、顔を擦り寄せる。
ふわふわの毛並みを全身で堪能しながら眠りについた。
◆
それから数日、アロイヴと紫紺は森の中をひたすら進んだ。
紫紺は体の大きさを自由に変えることができたので、移動中は前のように小さくなってアロイヴの首に巻きつき、眠るときはアロイヴの布団がわりになれるよう大きくなってくれた。
そのおかげで、森での野宿もそこまで苦とは思わなかった。
ただ、身体の汚れと臭いだけは気になる。
道中に何度か水浴びや洗濯はしていたが、それでも清潔というには程遠かった。
屋敷から逃げ出す前、一番丈夫な服と靴を選んだはずなのに、それもこの数日でもうボロボロになってしまっている。
「でも、替えの服なんて持ってないし……」
そんなことを考えていたときだった。
遠くから聞き慣れない音がアロイヴの耳に届く。森でよく聞く魔獣の鳴き声ではない。
これは――、
「誰かが、魔法で戦ってる音?」
気づいて、思わず駆け出していた。
駆けつけたところで、アロイヴにできることはないのに。
音とは反対側に逃げるのが正解だったかもしれないと思いながらも、アロイヴは音の聞こえるほうに向かって駆けていた。
もちろん、紫紺も一緒だ。
紫紺には首に巻きついてもらい、姿消しの術も使ってもらっている。これならこの音の正体がたとえ追っ手の魔法であっても、見つかることなく逃げられるだろう。
音が近くなってくる。
アロイヴは徐々に走る速度を落とし、周囲の様子を窺いながら、土煙の上がっている場所へ近づいていく。
「あれは……馬車? 魔獣に襲われてる」
猿に似た巨大な魔獣が馬車を襲っているのが見えた。
どうやら、商人の馬車のようだ。魔獣の攻撃によって無惨にも転がされた荷台の積荷が、あちこちに散乱している。
魔獣と戦っているのは商人が雇った護衛のようだったが、アロイヴが到着したときにはすでに二人が地面に倒れ、最後の一人となった魔術師らしき男が、なんとか魔法で応戦しているところだった。
不運にも、護衛対象だったはずの商人はすでにやられてしまっている。
「う…………っ」
人が死んでいるところを見るのは、これが初めてだった。
しかも、状態が酷い。
込み上げる吐き気を堪えながら、アロイヴは一旦木陰に隠れた。なんとか落ち着こうと深呼吸を繰り返したが、鼓動はいつまで経ってもうるさいままだ。
――どうしよう。
一人だが、まだ生きている人がいる。
その人もこのままでは、あの魔獣にやられて死んでしまうだろう。
しかし、アロイヴにできることなんてない。
――また他人を見捨てて、自分一人だけ逃げるつもりなのか?
そう自分を責める自分の声が聞こえた気がした。
アロイヴはこれまでずっと逃げてきた。
メンネが魔族にどんな目に遭わされるのか知っていたのに、そのことを誰にも言わず黙っていた。
同じ境遇の少年たちが賊に襲われ、悲鳴を上げているのも無視して、自分だけは紫紺に守られていた。
挙げ句、ケイが自分を守るために死を覚悟していることに気づいていたのに、そのときだってアロイヴは何もできなかった――やろうともしなかった。
同じことを、今も繰り返そうとしている。
後悔ばかりしてきたのに、その後悔からも目を逸らして、自分はまた繰り返すつもりなのか。
「……紫紺」
震える声で、紫紺の名前を呼んだ。
きゅ、といつもと変わらない返事で紫紺が応える。
「もし……僕が危なくなっても助けにこないで。紫紺だけでも逃げてほしいんだ……ごめん」
早口でそう紫紺に告げ、アロイヴは首元から無理やり紫紺を引き剥がした。草むらに向かって紫紺を放り投げ、代わりに足元に落ちていた拳大の石を拾う。
木陰から、一気に飛び出した。
猿型の魔獣は今まさに、魔術師の男性に手にかけようとしているところだった。
そんな魔獣に向かって全力で石を投げつける。
こんなものでは、ろくなダメージにはならないだろう。
それでも、魔獣の気を逸らすことができれば、あの人は生き延びられるかもしれない。
「こっちだ、来い!」
魔獣がこちらを振り返る。
近くで見る魔獣は、アロイヴの何倍もの大きさがあった。こんな相手から本当に逃げ切れるのだろうか。
だが、もうやり始めたことだ。
ここで止めることは許されない。
「動けるなら、逃げて!」
今度は魔獣ではなく、その向こうにいる魔術師に向かって叫んだ。アロイヴはすぐさま踵を返すと、紫紺を投げた草むらとは反対側に向かって走り出す。
――ちゃんと、僕を追ってきてる。
魔獣の足音は、まるで地響きのようだった。
この森に、こんな魔獣がいたなんて。
数日、この森を歩き続けたアロイヴだったが、魔獣との遭遇は一度もなかった。
鳴き声だけなら何度も聞いたが、姿すら見かけていない。
――紫紺みたいに言葉は通じなさそうだし、どうやっても勝てる相手じゃない……逃げ切らないと!
それ以外に、アロイヴが生き延びる道はなかった。
魔獣の走る速度は、アロイヴの思っていた以上に速い。巨体が通りにくいだろう道を選んで走っているのに、魔獣は木々を薙ぎ倒しながら迫ってくる。
追いつかれるのは、時間の問題だった。
それでも、諦めるわけにはいかない――そう思ったのに。
「わ……ッ!」
木の根に足を取られ、アロイヴは走っている勢いのまま転んでしまった。
地面に全身を強く打ちつけただけでなく、足首を強く捻ってしまったせいで立ち上がれない。
「ぐ、あ……っ」
這うだけでも足に激痛が走る。
それでも、無抵抗でやられるわけにはいかない。
四つん這いで必死に逃げる目の前に、魔獣の影が落ちる。
血に染まった長く鋭い爪が、アロイヴの背に向かって振り下ろされた。
ずっと屋敷に引きこもっていた身体で無理をしたからだろうか。心労もあるのかもしれない。
アロイヴの心はかなり不安定な状態だった。
それでも、一晩休めばなんとかなるだろうと考え、今日はここに留まることにした。
しかし、追っ手の心配はまだある。
アロイヴの居場所がバレている可能性は低いが、希少な称号を持つアロイヴのことを、あの男たちが簡単に諦めるとは考えづらかった。
それに、彼らの雇い主についてもわからないままだ。
教会がそれに関与しているのかどうかも。
「神父様は、いったい何に反対してたんだろう」
これまで神父と深く関わったことはなかったが、別に悪い人ではなかったと思う。
神のお告げを信じ、アロイヴが魔王の生贄として役割をきちんと果たせるようにと、そうまっすぐ考えている人だった。
そんな神父のことを邪魔だと考える相手――あんなゴロツキども使って生贄の少年たちを攫い、その人物は何をしようとしているのだろう。
「本当に……生贄ってなんなんだろ」
自分だってそうなのに、わからないことしかない。
魔族にとって美味な餌だという以外に、何か特別な役割でもあるのだろうか。
「……今日はもう寝よう」
また考えが暗くなってしまう前、アロイヴは眠ることにした。
昼間のように木の葉の上に横になるのではなく、先に丸まって眠っていた紫紺の体にもたれかかる。紫紺はアロイヴの重みで目を覚ますと、嬉しそうに尻尾を揺らした。
「くっついて寝ていい? あと、尻尾を抱き枕がわりにしたいって言ったら怒る?」
紫紺はきゅうと一鳴きすると、体が大きく成長したのと同じだけ長く立派になった尻尾を、ふわりとアロイヴの身体の上に置いた。お許しが出たようだ。
紫紺の尻尾を抱きしめて、顔を擦り寄せる。
ふわふわの毛並みを全身で堪能しながら眠りについた。
◆
それから数日、アロイヴと紫紺は森の中をひたすら進んだ。
紫紺は体の大きさを自由に変えることができたので、移動中は前のように小さくなってアロイヴの首に巻きつき、眠るときはアロイヴの布団がわりになれるよう大きくなってくれた。
そのおかげで、森での野宿もそこまで苦とは思わなかった。
ただ、身体の汚れと臭いだけは気になる。
道中に何度か水浴びや洗濯はしていたが、それでも清潔というには程遠かった。
屋敷から逃げ出す前、一番丈夫な服と靴を選んだはずなのに、それもこの数日でもうボロボロになってしまっている。
「でも、替えの服なんて持ってないし……」
そんなことを考えていたときだった。
遠くから聞き慣れない音がアロイヴの耳に届く。森でよく聞く魔獣の鳴き声ではない。
これは――、
「誰かが、魔法で戦ってる音?」
気づいて、思わず駆け出していた。
駆けつけたところで、アロイヴにできることはないのに。
音とは反対側に逃げるのが正解だったかもしれないと思いながらも、アロイヴは音の聞こえるほうに向かって駆けていた。
もちろん、紫紺も一緒だ。
紫紺には首に巻きついてもらい、姿消しの術も使ってもらっている。これならこの音の正体がたとえ追っ手の魔法であっても、見つかることなく逃げられるだろう。
音が近くなってくる。
アロイヴは徐々に走る速度を落とし、周囲の様子を窺いながら、土煙の上がっている場所へ近づいていく。
「あれは……馬車? 魔獣に襲われてる」
猿に似た巨大な魔獣が馬車を襲っているのが見えた。
どうやら、商人の馬車のようだ。魔獣の攻撃によって無惨にも転がされた荷台の積荷が、あちこちに散乱している。
魔獣と戦っているのは商人が雇った護衛のようだったが、アロイヴが到着したときにはすでに二人が地面に倒れ、最後の一人となった魔術師らしき男が、なんとか魔法で応戦しているところだった。
不運にも、護衛対象だったはずの商人はすでにやられてしまっている。
「う…………っ」
人が死んでいるところを見るのは、これが初めてだった。
しかも、状態が酷い。
込み上げる吐き気を堪えながら、アロイヴは一旦木陰に隠れた。なんとか落ち着こうと深呼吸を繰り返したが、鼓動はいつまで経ってもうるさいままだ。
――どうしよう。
一人だが、まだ生きている人がいる。
その人もこのままでは、あの魔獣にやられて死んでしまうだろう。
しかし、アロイヴにできることなんてない。
――また他人を見捨てて、自分一人だけ逃げるつもりなのか?
そう自分を責める自分の声が聞こえた気がした。
アロイヴはこれまでずっと逃げてきた。
メンネが魔族にどんな目に遭わされるのか知っていたのに、そのことを誰にも言わず黙っていた。
同じ境遇の少年たちが賊に襲われ、悲鳴を上げているのも無視して、自分だけは紫紺に守られていた。
挙げ句、ケイが自分を守るために死を覚悟していることに気づいていたのに、そのときだってアロイヴは何もできなかった――やろうともしなかった。
同じことを、今も繰り返そうとしている。
後悔ばかりしてきたのに、その後悔からも目を逸らして、自分はまた繰り返すつもりなのか。
「……紫紺」
震える声で、紫紺の名前を呼んだ。
きゅ、といつもと変わらない返事で紫紺が応える。
「もし……僕が危なくなっても助けにこないで。紫紺だけでも逃げてほしいんだ……ごめん」
早口でそう紫紺に告げ、アロイヴは首元から無理やり紫紺を引き剥がした。草むらに向かって紫紺を放り投げ、代わりに足元に落ちていた拳大の石を拾う。
木陰から、一気に飛び出した。
猿型の魔獣は今まさに、魔術師の男性に手にかけようとしているところだった。
そんな魔獣に向かって全力で石を投げつける。
こんなものでは、ろくなダメージにはならないだろう。
それでも、魔獣の気を逸らすことができれば、あの人は生き延びられるかもしれない。
「こっちだ、来い!」
魔獣がこちらを振り返る。
近くで見る魔獣は、アロイヴの何倍もの大きさがあった。こんな相手から本当に逃げ切れるのだろうか。
だが、もうやり始めたことだ。
ここで止めることは許されない。
「動けるなら、逃げて!」
今度は魔獣ではなく、その向こうにいる魔術師に向かって叫んだ。アロイヴはすぐさま踵を返すと、紫紺を投げた草むらとは反対側に向かって走り出す。
――ちゃんと、僕を追ってきてる。
魔獣の足音は、まるで地響きのようだった。
この森に、こんな魔獣がいたなんて。
数日、この森を歩き続けたアロイヴだったが、魔獣との遭遇は一度もなかった。
鳴き声だけなら何度も聞いたが、姿すら見かけていない。
――紫紺みたいに言葉は通じなさそうだし、どうやっても勝てる相手じゃない……逃げ切らないと!
それ以外に、アロイヴが生き延びる道はなかった。
魔獣の走る速度は、アロイヴの思っていた以上に速い。巨体が通りにくいだろう道を選んで走っているのに、魔獣は木々を薙ぎ倒しながら迫ってくる。
追いつかれるのは、時間の問題だった。
それでも、諦めるわけにはいかない――そう思ったのに。
「わ……ッ!」
木の根に足を取られ、アロイヴは走っている勢いのまま転んでしまった。
地面に全身を強く打ちつけただけでなく、足首を強く捻ってしまったせいで立ち上がれない。
「ぐ、あ……っ」
這うだけでも足に激痛が走る。
それでも、無抵抗でやられるわけにはいかない。
四つん這いで必死に逃げる目の前に、魔獣の影が落ちる。
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