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エッチな声が重なる【志乃】04
しおりを挟むボクがとろりと蕩けたところで、シュウが上体を起こした。ボクの骨盤の辺りをしっかり掴んで、回すように腰を動かす。
「あ……やだ、ぁ……それ」
「や、ぁああ、あンッ」
ボクが喘いだのと同じタイミングで、目の前の凌ちゃんも高い声を上げた。二人で一緒に首を仰け反らせる。
ぞくぞく、と背中を快感が何度も何度も駆け抜けていった。
「……っはは。これはいいな、すごい可愛い」
「ああ。クセになりそうだ」
颯斗くんとシュウの楽しそうな声も聞こえた。
その意味は、もうぼんやりとしか理解できない。
ずん、ずん、とピストンが始まったからだ。
「あ、あ……っ、ああぁ」
「や……ん、まっ、て……あぁああン」
二人の喘ぎ声が重なった。
凌ちゃんが涙をぽろぽろこぼしながら、顔をぐちゃぐちゃにして感じてるのが視界に入る。ボクも同じような顔をしてるんだろうか。
あんな風にどろどろの顔を晒して、こんな誘うようなエッチな声を上げて。
「……あ、……しの、くん」
「? あ、ぁ……んっ」
喘ぎながら、凌ちゃんがボクの名前を呼んだ。
もう頭はどろどろに蕩けていたけど、小さい頃からずっと一緒だった幼馴染みの呼ぶ声だったから反応できたみたいだ。
涙でぼやけた視界に凌ちゃんの姿をとらえる。
「きす、しよ」
「ん……」
凌ちゃんとボク、二人で唇を重ねた。
シュウ以外でキスしたことのある唯一の相手。それが凌ちゃんだ。幼稚園のときからずっと、どちらからともいわず、何度もこうやってキスをした。
子供同士のキスだから、唇と唇を触れ合わすだけの可愛らしいキス。その感触は何も変わってなかった。それに何だか安心した。
ちゅ、ちゅ、と何度も触れるだけのキスをする。
「あ、あンッ……ぁ、やぁ」
「ん……ひ、ぁッ……ああ」
後ろの二人がそれに気づいたみたいだった。責めが急に勢いを増す。
ごちゅごちゅ、と奥が容赦なく押し潰され、二人でキスをしている場合ではなくなっていた。
だらりと唾液をこぼしながら、ただただ喘がされる。
「も、むりぃ……また出ちゃ、う、イっちゃう、からぁ……、ぁあああッ」
「あぁ……ッも、イく、イくうぅ~……ッ」
達したのも、凌ちゃんと同時だった。
力なく吐き出したのと同時に、ナカにどろりとした熱を感じる。
シュウもナカでイってくれたんだ、と喜びを感じながら、ボクは意識を手放した。
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