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恥ずかしいのは、気持ちいい【凌】 03
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「凌、少し萎えちゃった?」
颯斗はそう言いながら、こつんと僕のこめかみ辺りに額をぶつけてくる。その通りだった。
志乃くんの声に驚いて、僕の中心は少し萎れてしまったようだった。完全に萎えたわけではないが、さっきまでの元気はない。
「こっち向いて」
恐る恐る颯斗の方を見ると、ちゅ、と優しく口付けられた。触れるだけのキスを何度か繰り返したあと、今度はおでこ同士をくっつけて僕の方を見る。
その表情は優しかった。別に責めているわけではないらしい。
「驚いちゃった?」
「……だ、って」
「じゃあ、体勢変えようか」
「え……っ、ぁ」
返事をする前に、身体をぐいっと起こされた。しっかり鍛えられている颯斗の腕は力が強い。
大きな手で僕の身体をがっちり支えて、危なげなく体勢をくるりと変えられる。抵抗する間もなかった。
「ちょ、っと……これ」
一度持ち上げられたかと思えば、颯斗の脚の間に座らされた。颯斗に背を向ける形だ。
親が子供を座らせるような体勢だけど、裸で……しかも、お互い性感が高まった状態でやれば、その意味はまるで違ってくる。
「……これ……や、だ」
正面には志乃くんと秋也がいる。少し離れてはいるけれど、それでも表情も……何をしているのかもしっかりと見えてしまう。
志乃くんは秋也の太腿に腰を下ろしていた。身体を斜めに秋也の方へと向けて、腕を首に絡めて体を寄せている。キスをしているようだった。
志乃くんがどんな顔をしているのかは見えなかったけど、秋也の顔はこちらからはっきりと見える。じ、っと志乃くんを見つめていた。捕食者の目だ。その視線が一瞬、僕の方へと向けられた。
すっと細められた目に身体がぞくりと震える。
何だか怖くなって、僕は颯斗の方に身体を反転させようとした。だけど、それは颯斗の腕が許してくれなかった。片腕だけなのにしっかりと腰を押さえられいて、僕の力では体勢を変えることができない。
「颯斗……、そっち、向きたい」
「……んー、それも魅力的な提案なんだけどさ……こういうのもしてみたいよね」
懇願するようにそう言ったのに、受け入れてはもらえなかった。
颯斗はそう言ったかと思うと、腰に巻き付けているのとは反対の手で僕の太腿に触れた。さわりと内側を撫でた後、ぐっと無理やり開かせる。
「や、ぁ……っ」
「ほら、脚開いて……さっきの続きしよ」
「ぃ、やだっ……っ、こんな」
この体勢で脚を開けば、志乃くんと秋也に恥ずかしいところが丸見えになってしまう。それが嫌で抵抗しているのに、颯斗は全く聞き入れようとはしてくれない。
強引に脚を広げられ、その隙間から手を差し入れられる。まだ少し萎えたままの中心を、包み込むようにきゅっと掴まれた。
「ひ、……ぁあ、ンッ」
「いい子だから、ね? 凌」
優しく愛撫が開始される。
再び熱を高めるように扱きながら囁かれた。宥めるように耳や首元にキスが落とされる。
颯斗はそう言いながら、こつんと僕のこめかみ辺りに額をぶつけてくる。その通りだった。
志乃くんの声に驚いて、僕の中心は少し萎れてしまったようだった。完全に萎えたわけではないが、さっきまでの元気はない。
「こっち向いて」
恐る恐る颯斗の方を見ると、ちゅ、と優しく口付けられた。触れるだけのキスを何度か繰り返したあと、今度はおでこ同士をくっつけて僕の方を見る。
その表情は優しかった。別に責めているわけではないらしい。
「驚いちゃった?」
「……だ、って」
「じゃあ、体勢変えようか」
「え……っ、ぁ」
返事をする前に、身体をぐいっと起こされた。しっかり鍛えられている颯斗の腕は力が強い。
大きな手で僕の身体をがっちり支えて、危なげなく体勢をくるりと変えられる。抵抗する間もなかった。
「ちょ、っと……これ」
一度持ち上げられたかと思えば、颯斗の脚の間に座らされた。颯斗に背を向ける形だ。
親が子供を座らせるような体勢だけど、裸で……しかも、お互い性感が高まった状態でやれば、その意味はまるで違ってくる。
「……これ……や、だ」
正面には志乃くんと秋也がいる。少し離れてはいるけれど、それでも表情も……何をしているのかもしっかりと見えてしまう。
志乃くんは秋也の太腿に腰を下ろしていた。身体を斜めに秋也の方へと向けて、腕を首に絡めて体を寄せている。キスをしているようだった。
志乃くんがどんな顔をしているのかは見えなかったけど、秋也の顔はこちらからはっきりと見える。じ、っと志乃くんを見つめていた。捕食者の目だ。その視線が一瞬、僕の方へと向けられた。
すっと細められた目に身体がぞくりと震える。
何だか怖くなって、僕は颯斗の方に身体を反転させようとした。だけど、それは颯斗の腕が許してくれなかった。片腕だけなのにしっかりと腰を押さえられいて、僕の力では体勢を変えることができない。
「颯斗……、そっち、向きたい」
「……んー、それも魅力的な提案なんだけどさ……こういうのもしてみたいよね」
懇願するようにそう言ったのに、受け入れてはもらえなかった。
颯斗はそう言ったかと思うと、腰に巻き付けているのとは反対の手で僕の太腿に触れた。さわりと内側を撫でた後、ぐっと無理やり開かせる。
「や、ぁ……っ」
「ほら、脚開いて……さっきの続きしよ」
「ぃ、やだっ……っ、こんな」
この体勢で脚を開けば、志乃くんと秋也に恥ずかしいところが丸見えになってしまう。それが嫌で抵抗しているのに、颯斗は全く聞き入れようとはしてくれない。
強引に脚を広げられ、その隙間から手を差し入れられる。まだ少し萎えたままの中心を、包み込むようにきゅっと掴まれた。
「ひ、……ぁあ、ンッ」
「いい子だから、ね? 凌」
優しく愛撫が開始される。
再び熱を高めるように扱きながら囁かれた。宥めるように耳や首元にキスが落とされる。
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