へびのとりこ

コオリ

文字の大きさ
上 下
8 / 14
へびのきゅうあい

02

しおりを挟む



「ぅ……っん、あぁッ」

 腕の中で揺らされ、奥をぐちゅりぐちゅりと潰される感覚はすごく気持ちいい。
 まだヤトと出会って一ヶ月なのに、この体はヤトのくれる刺激に従順だ。触れられるとひくりと跳ねるし、突かれると甘い声が出る。

 このヤトの屋敷に突然連れてこられるのにも、もう慣れた。
 ヤトはどうやってるのか俺には全然わからないけれど、向こうとこちらを自由に行き来できるらしい。俺の家の浴室と繋がった理由は、ヤトもわかってなかったみたいだったけど。
 ちなみにこっちと向こうの世界の時間は同じように流れてるから、あの日戻ったときにシャワーが出っ放しだったのには、ちょっと焦った。主に水道光熱費的に。そうだ……そろそろ請求が来るんじゃ。

「考え事とは余裕だな」
「……っ、んぁッ、そんな、こと……ひぁッ」

 余裕なんて全然ない。
 むしろ、別のことを考えてないとすぐに出ちゃいそうなんだって。

「あぁ、っあ、だ、め……おく、したら、出ちゃうッ」
「出せばいい」
「でも……まだ、ヤトが」
「共にイきたいのか?」

 そりゃ、そうだろ。コクンと頷くと、ヤトが楽しそうに目を細めて口の端を持ち上げた。
 そして、腰を少し引く。抜け落ちてしまいそうな感覚にぞくりと背中が震えて、俺の口からは勝手に甘い吐息が漏れた。

「ならば、少し強くしようか」
「ぁ……っ、それ、は」

 抵抗する間もなく、ヤトの手が俺の太ももの裏に回された。
 仰向けのまま片足を大きく持ち上げられて、陰部がすべてヤトの目に晒される。大きくて太いヤトのものを咥え込まされている場所をじっくりと見られていると思うだけで、胸の奥からぞくぞくとしたものが込み上がってくる。
 そして、抜けかけていたそれを、今度は一気に勢いよく挿入された。

「―――ぁああぁ……ッ!」

 衝撃に視界が真っ白になる。
 頭も真っ白になって、何も聞こえなくなる……そうなると今度は違う感覚が研ぎ澄まされるのか、自分の内壁がヤトの動きに合わせて蠢いているのがわかる。そんな敏感な場所をヤトの熱が前後する。
 その動きに翻弄されて、全身を揺すられて……俺はただただ高い声で鳴くことしかできない。

「は、あッ、……っ、おく、……ぁああッ」
「……は、っ」

 ヤトの荒い呼吸が耳元で聞こえる。それが何だか嬉しかった。
 あの一切乱れそうにない美しい顔の人外を俺が乱しているのかと思えば、それだけですごく満たされた気持ちになる。
 弱いところを潰されて擦られて、奥を突かれると堪らなくて……俺に限界が来るのは思った以上に早かった。

「も、いく……っ、でる……っ」
「あぁ」

 奥に熱を感じたのと、俺が達したのはほぼ同時だった。
 ひと際強く前後に揺すられたかと思うと、ぐ、と強く腰が押し当てられて、ヤトのものが俺に注ぎ込まれる。その熱にギュッと体に力が入る。

「ぁ……つッ」

 びゅる、と俺の出したものがヤトの腹を白く汚した。それがまた、神聖なものを穢しているかのようで興奮する。あー、ちょっと変態っぽいかも。
 でも、ヤトの方がもっと変態だ。
 俺のナカに精液を注ぎ込みながら、自分の腹に付いた俺の精液を指で絡めとる。そして一瞬も躊躇うことなくそれを口に運んだ。

「ちょ……ヤト……ぁッ」

 慌てて止めようとして、まだナカに入ったままのヤトを締め付けてしまう。
 もう硬くはないけど、イった直後のナカは敏感で、そんな刺激にすら、ぴくりと体を揺らしてしまう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄の奴隷青年は青龍に娶られ溺愛される

花房いちご
BL
青龍と生贄にされた奴隷の美青年の話です。人化はしません。ずっと龍のままです。 ラブラブハッピーエンドです。 以下あらすじ。最後までのネタバレありです。 祠に住む【青龍】は、求めてもいない生贄を捧げられて激怒した。しかし生贄にされた奴隷の青年【ガランサス】は、青龍に食べられる事を望んだ。 それはガランサスの家族を救い、故郷に帰すためだった。 青龍はガランサスの魂の美しさに惹かれ、ガランサスとその家族を彼らの故郷まで連れて行く。 青龍に感謝するガランサスは、恩返しを申し出た。青龍はガランサスに求婚した。 ガランサスは驚きつつも、青龍に惹かれていたため喜んだ。しかし奴隷時代に陵辱されていた事を思い出してしまう。 穢れた自分は青龍に相応しくないと思い身を引こうとするが、青龍はガランサスの身の上を知った上で愛を告げ、二人は結ばれる。 蜜月を過ごし、優しく甘い青龍の愛撫に蕩けるガランサス。 身体が変化していき、次第に閨以外でも淫らな気分になることが増えた。 特に、青龍の鱗に触れると駄目だった。すぐ発情してしまう。 ガランサスは自己嫌悪におちいり、青龍と距離を置く。 青龍は距離を置かれたことに気づき、ガランサスに嫌われたと勘違いする。 すれ違う二人だったが、最後は誤解が解けて子供が出来るまで愛し合うのだった。

男とラブホに入ろうとしてるのがわんこ属性の親友に見つかった件

水瀬かずか
BL
一夜限りの相手とホテルに入ろうとしていたら、後からきた男女がケンカを始め、その場でその男はふられた。 殴られてこっち向いた男と、うっかりそれをじっと見ていた俺の目が合った。 それは、ずっと好きだけど、忘れなきゃと思っていた親友だった。 俺は親友に、ゲイだと、バレてしまった。 イラストは、すぎちよさまからいただきました。

イケメン変態王子様が、嫌われ者の好色暴君王にドスケベ雄交尾♡で求婚する話

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」
BL
他国の王様に惚れた変態王子様が、嫌われ者でヤリチンのおっさん国王を、ラブハメ雄交尾♡でメス堕ちさせて求婚する話。 ハイテンションで人の話を聞かない変態攻めが、バリタチだった受けを成り行きでメス堕ちさせちゃうアホエロです。 ・体臭描写 ・デブ専描写 ・受けが攻めに顔面騎乗&アナル舐め強要 ・受けのチンカス・包茎描写 ・マジカルチンポ/即堕ち などの要素が含まれます。 ノンケ向けエロでたまに見る、「女にケツ穴舐めさせる竿役」ってメス堕ち適正高いよな……ガチデブ竿役が即オチするとこが見たいな……って思ったので書きました。 攻め…アホでスケベな変態青年。顔だけはイケメン。デブ専、臭いフェチ、ヨゴレ好きのド変態。 受け…バリタチの竿役系ガチデブおっさん。ハゲでデブで強面、体臭もキツい嫌われ者だが、金や権力で言いなりにした相手を無理矢理抱いていた。快楽にクッソ弱い。 試験的に連載形式にしていますが、完結まで執筆済。全7話、毎日18時に予約投稿済。

浮気をしたら、わんこ系彼氏に腹の中を散々洗われた話。

丹砂 (あかさ)
BL
ストーリーなしです! エロ特化の短編としてお読み下さい…。 大切な事なのでもう一度。 エロ特化です! **************************************** 『腸内洗浄』『玩具責め』『お仕置き』 性欲に忠実でモラルが低い恋人に、浮気のお仕置きをするお話しです。 キャプションで危ないな、と思った方はそっと見なかった事にして下さい…。

初めてを絶対に成功させたくて頑張ったら彼氏に何故かめっちゃ怒られたけど幸せって話

もものみ
BL
【関西弁のR-18の創作BLです】 R-18描写があります。 地雷の方はお気をつけて。 関西に住む大学生同士の、元ノンケで遊び人×童貞処女のゲイのカップルの初えっちのお話です。 見た目や馴れ初めを書いた人物紹介 (本編とはあまり関係ありませんが、自分の中のイメージを壊したくない方は読まないでください) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 西矢 朝陽(にしや あさひ) 大学3回生。身長174cm。髪は染めていて明るい茶髪。猫目っぽい大きな目が印象的な元気な大学生。 空とは1回生のときに大学で知り合ったが、初めてあったときから気が合い、大学でも一緒にいるしよく2人で遊びに行ったりもしているうちにいつのまにか空を好きになった。 もともとゲイでネコの自覚がある。ちょっとアホっぽいが明るい性格で、見た目もわりと良いので今までにも今までにも彼氏を作ろうと思えば作れた。大学に入学してからも、告白されたことは数回あるが、そのときにはもう空のことが好きだったので断った。 空とは2ヶ月前にサシ飲みをしていたときにうっかり告白してしまい、そこから付き合い始めた。このときの記憶はおぼろげにしか残っていないがめちゃくちゃ恥ずかしいことを口走ったことは自覚しているので深くは考えないようにしている。 高校時代に先輩に片想いしていたが、伝えずに終わったため今までに彼氏ができたことはない。そのため、童貞処女。 南雲 空(なぐも そら) 大学生3回生。身長185cm。髪は染めておらず黒髪で切れ長の目。 チャラい訳ではないがイケメンなので女子にしょっちゅう告白されるし付き合ったりもしたけれどすぐに「空って私のこと好きちゃうやろ?」とか言われて長続きはしない。来るもの拒まず去るもの追わずな感じだった。 朝陽のことは普通に友達だと思っていたが、周りからは彼女がいようと朝陽の方を優先しており「お前もう朝陽と付き合えよ」とよく呆れて言われていた。そんな矢先ベロベロに酔っ払った朝陽に「そらはもう、僕と付き合ったらええやん。ぜったい僕の方がそらの今までの彼女らよりそらのこと好きやもん…」と言われて付き合った。付き合ってからの朝陽はもうスキンシップひとつにも照れるしかと思えば甘えたりもしてくるしめちゃくちゃ可愛くて正直あの日酔っぱらってノリでOKした自分に大感謝してるし今は溺愛している。

【報告】こちらサイコパスで狂った天使に犯され続けているので休暇申請を提出する!

しろみ
BL
西暦8031年、天使と人間が共存する世界。飛行指導官として働く男がいた。彼の見た目は普通だ。どちらかといえばブサ...いや、なんでもない。彼は不器用ながらも優しい男だ。そんな男は大輪の花が咲くような麗しい天使にえらく気に入られている。今日も今日とて、其の美しい天使に攫われた。なにやらお熱くやってるらしい。私は眉間に手を当てながら報告書を読んで[承認]の印を押した。 ※天使×人間。嫉妬深い天使に病まれたり求愛されたり、イチャイチャする話。

隠れて物件探してるのがバレたらルームシェアしてる親友に押し倒されましたが

槿 資紀
BL
 どこにでもいる平凡な大学生、ナオキは、完璧超人の親友、御澤とルームシェアをしている。  昔から御澤に片想いをし続けているナオキは、親友として御澤の人生に存在できるよう、恋心を押し隠し、努力を続けてきた。  しかし、大学に入ってからしばらくして、御澤に恋人らしき影が見え隠れするように。  御澤に恋人ができた時点で、御澤との共同生活はご破算だと覚悟したナオキは、隠れてひとり暮らし用の物件を探し始める。  しかし、ある日、御澤に呼び出されて早めに家に帰りつくと、何やらお怒りの様子で物件資料をダイニングテーブルに広げている御澤の姿があって――――――――――。

生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた

キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。 人外✕人間 ♡喘ぎな分、いつもより過激です。 以下注意 ♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり 2024/01/31追記  本作品はキルキのオリジナル小説です。

処理中です...