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本当に好きな人。
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アタシが何故、こんな行動を取ったのか、正直自分でも分からない。
でも、気付いた時には、邸を飛び出していたのだ。
サンシャインゴールドの髪を纏めて、おっきなサングラスをかけ、一番地味なワンピースにショールを羽織ってきた。
「…………」
人目を忍ぶように、物陰から通りを窺う。微かな物音が聞こえて目を向けると、小さめの木造家屋から人が出てくるところだった。
ピシッとした白いシャツに黒のボトム。無造作に跳ねた茶髪は、相変わらず愛くるしい。
そう、ここはエドの家。アタシは深く考えずに、エドに会いに来てしまっていたのだ。
たぶんきっと、アタシの中のエドが枯渇した結果だろう。そう、自分では思ってる。
けど、声なんてかけられなくて、ストーカーのように物陰から見てることしか出来なかった。
内心、激しく叱責する。この、臆病者!!と。
そんなことをしてたら、扉から出てきたエドが、そのまま通りの人込みへと紛れ込んだ。見失わないように、慌てて追いかける。
買い物なのだろうか。人が多くなったな、と思った時には市場にいた。
「……!」
ぶつからないように、人の合間を縫って歩く。でも、人の目に触れるわけにいかないから、出来るだけ身を縮こませる。
そうして付いていく中、エドは野菜売りの商人に声をかけられ、談笑し始めた。
何を話してるのか分からないけど、ずいぶん楽しそう。久々に見た笑顔に胸が高鳴って、でも、彼の中にもうアタシがいないのだと思わされて、少しだけ悲しくなった。
その後も至るところで、立ち止まり応対し、彼はその度に笑っていた。
「…………」
ふと、足を止める。
ひんやりとした風が、吹き抜けていく。同じくらい、アタシの心にも冷たい虚しさを感じた。
何を、してるんだろう……。
こんなことして、意味なんてないのに。彼の中にアタシはもういない。それが、強く分かっただけじゃないか。
そう思ったら居たたまれなくなって、逃げ出すようにアタシは、身を翻しその場を離れた。
そのまま真っ直ぐ道を行く。どこに続いてるかなんて分からなかった。でも、それでも良かった。
一人になれるなら、どこだって良かったのだから。
闇雲に歩いて、町の外れまで来る。不意に、石畳の隙間に足を取られて、バランスを崩した。
「……っ……!」
拍子に地面へと転んでしまう。かけていたサングラスまで取れて、遠くに飛んでいってしまった。
「いっ……た……」
手をついて、ゆっくり身を起こす。けど、それ以上、立ち上がることも、動くことすら出来なかった。
全身を打ったことより、心の重みで身体が重い。自嘲するように呟いてしまう。
「ホント、バカみたい……」
いったい何を期待して、ここに来たのだろう。
エドがアタシを想って、沈んでるとでも思ったのだろうか。
そんなこと……ないのに。
「…………」
アタシの方から、ひどい別れ方をしておいて、ずいぶん身勝手なことだ。
こんなの無駄だったって、バカバカしくなって……でも、それでも心が彼を求めていて、その揺らぎが辛い。
じわりと浮かんだ涙を腕で拭ったら、背後に人の気配を感じた。
振り返るその間際、長い手に包まれて抱き締められた。
「!?」
一瞬焦ったけど、すぐに大人しくなる。だって、耳元で聞こえたのは、ずっと聞きたかった声だったから。
「……こんなところで、泣かないでください」
「エ、ド……? なんで……?」
恐る恐る体ごと、顔を動かす。けど、彼を見る前に、その疑問と一緒に胸に押し付けられた。
「どうして、来てしまったのですか?」
その問いの答えは一つしかなくて、図々しいと分かっていながらも、思いきって言葉に出した。
「貴方に会いたくて、って言ったら……怒りますか?」
沈黙が辛くて、でも、なんとか耐える。しばらくして、エドが静かな声を出した。
「当然ですよ」
「あ、あの……ごめんなさい」
やっぱりダメなんだ。エドはもうアタシのことなんて、どうでもいいんだ。そう思ったら、また涙が込み上げてしまう。
必死で耐えたけど、追い討ちをかけるように、エドが溜め息を吐いた。
それに胸がズキッと痛む。だけど、キュッと彼の服を握ったら、応えるようにギュッと抱く手に力が込められた。
「……貴女が来てしまったら、俺は、どうしたらいいか分からなくなる」
「ごめん、なさい……」
「もう謝らないでください。謝るくらいなら……」
さらに強く抱き締められたかと思うと、耳元に顔を寄せられた。
「今、貴女の本心を聞かせてください」
「本、心……?」
「シャル。貴女が今、誰を想ってるのか、ハッキリ言葉にしてください。俺はそれを信じます」
「……」
改めてそう言われると恥ずかしくて、けど、アタシ自身もそれを望んでいた。
もう、エドと離れるなんて嫌だ。そう、確かな気持ちが出てきてしまったから。
彼の胸に頬を寄せて、瞳を閉じる。紡ぎ出す言葉の一つ一つに、想いを乗せた。
「アタシは……エドが好き。他の誰かじゃ嫌なの。エドとずっと一緒にいたい」
開けた瞼。視線を上げたら、ようやく顔が見れた。
彼は瞳を細めて、今までで一番柔らかく微笑んだ。
「なら俺は、その想いに応えなければなりませんね」
「それは……まだ、アタシを好きでいてくれてると思っていいの?」
「まだ、じゃありません。ずっとです。貴女を想わない日が来るわけがない。俺は、それほど貴女を愛しているのだから」
「エド……!」
あまりの嬉しさに、より身を近づけて、すり寄る。エドは優しく撫でてくれた。
あんなに辛かった胸の痛みも、こうして彼の腕の中にいられるだけで、全てが溶けて消えていく。
あんなに苦しかった悩みさえも、今はもう、無くなった。
ただひたすらに、エドを取り込んでいたら、ふと彼の動きが止まる。
あれ、やり過ぎたかな。と、不安になって見上げたら、少しして、エドがポツリと言葉をこぼした。
「……シャル、このまま二人で逃げませんか?」
「え?」
「明日には聖誕祭がくる。貴女はそれに、出席を余儀なくされている」
「そうね……」
そこで名を呼ばれてしまえば、そのまま後宮入り。殿下の言葉が蘇る。
エドが、わずかに低い声を出した。
「その意味を知りながら、貴女を邸に戻すことは出来ない」
「でも、もし殿下に連れ戻されたら……その時は、貴方も罰を受けることになるわ」
「それでも今、貴女を奪われるのに比べたら……その方がいい」
「エド……でも」
そこまで言ってくれてるのに、なかなか決心がつかない。だってここは、ゲームに沿っているとはいえ、アタシ達には現実なのだ。
画面外で何かがあれば、そっくりそのまま自分に返ってくる。アタシ達の逃避行が、各々の家にかかわってくるのだ。
そこでまた、思い出す。
そう、ここはゲームと同じように進んでいる。
なら、それを逆手に取れないだろうか、と。
今まで、そこそこ空回りしてきたけど……今度こそ、やってみせる。エドとの未来を掴むために。自ら、その道を切り拓くために。
決意を秘めて、エドを見つめる。
「ごめんなさい、エド。アタシ、明日の聖誕祭に出るわ。でも、殿下の妻にはならない。一つ考えが浮かんだの」
「シャル? 何が……」
「詳しくは言えないけど、お願いエド。アタシを信じて、待っていてくれないかしら?」
「…………」
エドが何かを言いかけて、でもその口を固く結ぶ。少し迷ったように瞳を揺らし、すぐに困ったように笑みを浮かべた。
「貴女には敵わないですね。そんな風に言われたら、承諾せざるを得ないじゃありませんか」
そう言うや否や、これでもかってほど強く抱き締められた。
「!」
「分かりました。貴女を信じて……お待ちします」
「……有難う、エド」
勝負の時は明日。殿下には悪いけど、カナと幸せになっていただきましょう。
ひとまずの方向性を得て、エドの腕の中を堪能する。町の外れとはいえ、何をやってんだと言われそうだけど、家屋の影だから許してほしい。
けど、途中でふと思う。
「そういえば、エドはアタシに気づいてたの?」
タイミング良く現れたってことは、分かってたのかな、と。市場のどこかで見られていたのだろうか。首を傾げたら、「ええ」と、彼は言う。
「気づいてましたよ」
「どこから?」
「家を出た辺りですかね」
「え?!」
それって最初からじゃない。てことは、始めから付けているのが分かってて、知らない振りをしてたってこと?
急に恥ずかしくなって俯いたら、頭上で彼が続ける。
「始めは、何か用事があってあの場にいたんだと思ってたんです。だから邪魔してはいけないと。けど何故か、後ろから付いてくるんで……可愛くなってしまって……すみません」
「もういいよ……」
元はと言えば、黙ってついて行ったアタシが悪いわけだし。
でも、声かけてくれなかったエドも悪い。というわけで、顔を埋めるの刑に処す、と勝手に思って、彼の胸に顔を押し付けたら頭をまた撫でられた。
ふわふわするアタシの気持ちに反して、彼は、切なげな声を出す。
「……必ず、戻って来てくださいね」
その言葉にアタシは、小さく頷いた。
でも、気付いた時には、邸を飛び出していたのだ。
サンシャインゴールドの髪を纏めて、おっきなサングラスをかけ、一番地味なワンピースにショールを羽織ってきた。
「…………」
人目を忍ぶように、物陰から通りを窺う。微かな物音が聞こえて目を向けると、小さめの木造家屋から人が出てくるところだった。
ピシッとした白いシャツに黒のボトム。無造作に跳ねた茶髪は、相変わらず愛くるしい。
そう、ここはエドの家。アタシは深く考えずに、エドに会いに来てしまっていたのだ。
たぶんきっと、アタシの中のエドが枯渇した結果だろう。そう、自分では思ってる。
けど、声なんてかけられなくて、ストーカーのように物陰から見てることしか出来なかった。
内心、激しく叱責する。この、臆病者!!と。
そんなことをしてたら、扉から出てきたエドが、そのまま通りの人込みへと紛れ込んだ。見失わないように、慌てて追いかける。
買い物なのだろうか。人が多くなったな、と思った時には市場にいた。
「……!」
ぶつからないように、人の合間を縫って歩く。でも、人の目に触れるわけにいかないから、出来るだけ身を縮こませる。
そうして付いていく中、エドは野菜売りの商人に声をかけられ、談笑し始めた。
何を話してるのか分からないけど、ずいぶん楽しそう。久々に見た笑顔に胸が高鳴って、でも、彼の中にもうアタシがいないのだと思わされて、少しだけ悲しくなった。
その後も至るところで、立ち止まり応対し、彼はその度に笑っていた。
「…………」
ふと、足を止める。
ひんやりとした風が、吹き抜けていく。同じくらい、アタシの心にも冷たい虚しさを感じた。
何を、してるんだろう……。
こんなことして、意味なんてないのに。彼の中にアタシはもういない。それが、強く分かっただけじゃないか。
そう思ったら居たたまれなくなって、逃げ出すようにアタシは、身を翻しその場を離れた。
そのまま真っ直ぐ道を行く。どこに続いてるかなんて分からなかった。でも、それでも良かった。
一人になれるなら、どこだって良かったのだから。
闇雲に歩いて、町の外れまで来る。不意に、石畳の隙間に足を取られて、バランスを崩した。
「……っ……!」
拍子に地面へと転んでしまう。かけていたサングラスまで取れて、遠くに飛んでいってしまった。
「いっ……た……」
手をついて、ゆっくり身を起こす。けど、それ以上、立ち上がることも、動くことすら出来なかった。
全身を打ったことより、心の重みで身体が重い。自嘲するように呟いてしまう。
「ホント、バカみたい……」
いったい何を期待して、ここに来たのだろう。
エドがアタシを想って、沈んでるとでも思ったのだろうか。
そんなこと……ないのに。
「…………」
アタシの方から、ひどい別れ方をしておいて、ずいぶん身勝手なことだ。
こんなの無駄だったって、バカバカしくなって……でも、それでも心が彼を求めていて、その揺らぎが辛い。
じわりと浮かんだ涙を腕で拭ったら、背後に人の気配を感じた。
振り返るその間際、長い手に包まれて抱き締められた。
「!?」
一瞬焦ったけど、すぐに大人しくなる。だって、耳元で聞こえたのは、ずっと聞きたかった声だったから。
「……こんなところで、泣かないでください」
「エ、ド……? なんで……?」
恐る恐る体ごと、顔を動かす。けど、彼を見る前に、その疑問と一緒に胸に押し付けられた。
「どうして、来てしまったのですか?」
その問いの答えは一つしかなくて、図々しいと分かっていながらも、思いきって言葉に出した。
「貴方に会いたくて、って言ったら……怒りますか?」
沈黙が辛くて、でも、なんとか耐える。しばらくして、エドが静かな声を出した。
「当然ですよ」
「あ、あの……ごめんなさい」
やっぱりダメなんだ。エドはもうアタシのことなんて、どうでもいいんだ。そう思ったら、また涙が込み上げてしまう。
必死で耐えたけど、追い討ちをかけるように、エドが溜め息を吐いた。
それに胸がズキッと痛む。だけど、キュッと彼の服を握ったら、応えるようにギュッと抱く手に力が込められた。
「……貴女が来てしまったら、俺は、どうしたらいいか分からなくなる」
「ごめん、なさい……」
「もう謝らないでください。謝るくらいなら……」
さらに強く抱き締められたかと思うと、耳元に顔を寄せられた。
「今、貴女の本心を聞かせてください」
「本、心……?」
「シャル。貴女が今、誰を想ってるのか、ハッキリ言葉にしてください。俺はそれを信じます」
「……」
改めてそう言われると恥ずかしくて、けど、アタシ自身もそれを望んでいた。
もう、エドと離れるなんて嫌だ。そう、確かな気持ちが出てきてしまったから。
彼の胸に頬を寄せて、瞳を閉じる。紡ぎ出す言葉の一つ一つに、想いを乗せた。
「アタシは……エドが好き。他の誰かじゃ嫌なの。エドとずっと一緒にいたい」
開けた瞼。視線を上げたら、ようやく顔が見れた。
彼は瞳を細めて、今までで一番柔らかく微笑んだ。
「なら俺は、その想いに応えなければなりませんね」
「それは……まだ、アタシを好きでいてくれてると思っていいの?」
「まだ、じゃありません。ずっとです。貴女を想わない日が来るわけがない。俺は、それほど貴女を愛しているのだから」
「エド……!」
あまりの嬉しさに、より身を近づけて、すり寄る。エドは優しく撫でてくれた。
あんなに辛かった胸の痛みも、こうして彼の腕の中にいられるだけで、全てが溶けて消えていく。
あんなに苦しかった悩みさえも、今はもう、無くなった。
ただひたすらに、エドを取り込んでいたら、ふと彼の動きが止まる。
あれ、やり過ぎたかな。と、不安になって見上げたら、少しして、エドがポツリと言葉をこぼした。
「……シャル、このまま二人で逃げませんか?」
「え?」
「明日には聖誕祭がくる。貴女はそれに、出席を余儀なくされている」
「そうね……」
そこで名を呼ばれてしまえば、そのまま後宮入り。殿下の言葉が蘇る。
エドが、わずかに低い声を出した。
「その意味を知りながら、貴女を邸に戻すことは出来ない」
「でも、もし殿下に連れ戻されたら……その時は、貴方も罰を受けることになるわ」
「それでも今、貴女を奪われるのに比べたら……その方がいい」
「エド……でも」
そこまで言ってくれてるのに、なかなか決心がつかない。だってここは、ゲームに沿っているとはいえ、アタシ達には現実なのだ。
画面外で何かがあれば、そっくりそのまま自分に返ってくる。アタシ達の逃避行が、各々の家にかかわってくるのだ。
そこでまた、思い出す。
そう、ここはゲームと同じように進んでいる。
なら、それを逆手に取れないだろうか、と。
今まで、そこそこ空回りしてきたけど……今度こそ、やってみせる。エドとの未来を掴むために。自ら、その道を切り拓くために。
決意を秘めて、エドを見つめる。
「ごめんなさい、エド。アタシ、明日の聖誕祭に出るわ。でも、殿下の妻にはならない。一つ考えが浮かんだの」
「シャル? 何が……」
「詳しくは言えないけど、お願いエド。アタシを信じて、待っていてくれないかしら?」
「…………」
エドが何かを言いかけて、でもその口を固く結ぶ。少し迷ったように瞳を揺らし、すぐに困ったように笑みを浮かべた。
「貴女には敵わないですね。そんな風に言われたら、承諾せざるを得ないじゃありませんか」
そう言うや否や、これでもかってほど強く抱き締められた。
「!」
「分かりました。貴女を信じて……お待ちします」
「……有難う、エド」
勝負の時は明日。殿下には悪いけど、カナと幸せになっていただきましょう。
ひとまずの方向性を得て、エドの腕の中を堪能する。町の外れとはいえ、何をやってんだと言われそうだけど、家屋の影だから許してほしい。
けど、途中でふと思う。
「そういえば、エドはアタシに気づいてたの?」
タイミング良く現れたってことは、分かってたのかな、と。市場のどこかで見られていたのだろうか。首を傾げたら、「ええ」と、彼は言う。
「気づいてましたよ」
「どこから?」
「家を出た辺りですかね」
「え?!」
それって最初からじゃない。てことは、始めから付けているのが分かってて、知らない振りをしてたってこと?
急に恥ずかしくなって俯いたら、頭上で彼が続ける。
「始めは、何か用事があってあの場にいたんだと思ってたんです。だから邪魔してはいけないと。けど何故か、後ろから付いてくるんで……可愛くなってしまって……すみません」
「もういいよ……」
元はと言えば、黙ってついて行ったアタシが悪いわけだし。
でも、声かけてくれなかったエドも悪い。というわけで、顔を埋めるの刑に処す、と勝手に思って、彼の胸に顔を押し付けたら頭をまた撫でられた。
ふわふわするアタシの気持ちに反して、彼は、切なげな声を出す。
「……必ず、戻って来てくださいね」
その言葉にアタシは、小さく頷いた。
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