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迷子の会社員、無事に居場所を見つけました②
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「だが、この者には動機がない」
その落ち着いた声にざわめきが収まっていく。
視線を上げたら、アンバル様と目が合った。彼は小さく口を動かした。
──もう少しだから。
そんな風に見えた。
すぐにまた、アミーラ様へ声をかける。
「もし、この者がその罪を犯した事実がなければ、それはそのまま殿下の罪ともなります。それを覚悟の上でこの場をお作りになったと、それでよろしいですか?」
「っ!」
アンバル様のハッキリとした言葉に彼女は僅かにたじろいだ。
けどすぐに口角を上げる。
「ええ、そうね。この顔は二つとないもの。その者に事実がなければ認めましょう。ですが今、それを証明出来なければ、彼女には我が国の騎士を翻弄させた罪も加わるのよ。そうしたら死刑は免れないわ」
「……それは」
「さあ、出しなさい。その者がやっていないという証拠を」
自信溢れる笑みに、喉を鳴らす。
彼女は、自分の行いが絶対に外へ出ないと知ってるんだ。それだけ手を尽くしたということ。
なのに私は何一つ、潔白を証明する術を持っていない。頼みの綱であるアンバル様も口を噤んでしまった。
項垂れる中、アミーラ様が再び口を開きかける。けど、遮るように別の声が響いた。
「ならば、吾がそれを出そう」
低く重みのある声。目の前のアミーラ様が顔色を変えた。
「!?」
みるみるうちに青白くなっていく。後ろの様子は分からないけど、明らかに彼女は動揺していた。
「お父……さま……。なぜ、ここに」
「我が娘ながら、ずいぶんと狡猾な真似をしてくれた」
背後にバタバタと人の気配がして場が騒がしくなる。
「陛下! ご体調が優れないと」
「大したことはない」
「陛下がお戻りになられた! 皆控えろ」
「そんなことはどうでもよい」
ピシャリと言いはなたれて、一瞬静まり返る。その中でまた圧のある声が響いた。
「すぐにその者を離せ。手荒に扱うことは許さぬ」
「…………」
「何をしている。早くしろ」
迷うような間の後で、短い返事が聞こえたかと思うと押さえつけてきていた力が緩められ、すぐになくなった。同時に括られていた手首も錠が外され自由になる。
ヒリヒリとした痛みを和らげるようにさすっていたら、目の前に人が跪いた。
白髪混じりの黒髪で、少し疲れた顔をしている年配の男性。けど、精悍な顔立ちと鋭い眼差しは威厳を湛えていた。
服装が、重ねられた上衣に厚手の鮮やかな紅い外套を羽織っている。見るからに高貴な雰囲気は感じる。先程、王女様がお父様と言っていた。
それはつまり……この国の王様ということになるのだろうか。
彼は、目元を和らげ手を差し伸べてきた。
「見れば見るほど、似ているものよ」
その言葉にドキリと胸が鳴る。これ以上、誤解されてしまうのは怖い。不安に声を上げる。
「あの」
「いや、事情は分かっている。安心しなさい」
けど、ふわりと微笑まれて安堵する。差し出されたその手を取って立ち上がると、王様はアミーラ様へ視線を動かした。
「さて、証明が必要なのだったな。ノア・エルミス」
短い返事が聞こえて振り返る。けど彼が傍に寄る頃にはアミーラ様が目を見開き声を上げた。
「ノア! 貴方は私の特務部隊のはずでしょ!? 何故そちら側にいるの?!」
「殿下は思い違いをなさっている」
「思い、違い……?」
ノア様が胸元に手を添え、真っ直ぐ見据える。
「我々は貴女に仕えているわけではない。この国の為、力を尽くしている。そして我ら騎士は、害成すものに牙を剥く」
そう答えてから彼は一枚の書状を広げた。
「では、陛下。ご報告を」
「ああ」
「本件に関わる禁止魔導具の入手先を全て、我が部隊で把握致しました。詳細は書面にて。いずれの書類にも、同じ署名がされております」
内容に余裕を持ったのか、アミーラ様が口を挟む。
「それが何の証明になるのかしら? どうせ偽名でしょう?」
「そうですね。モラリス・ルークと記載されておりました」
「なら、私とは関係ないわね」
「筆跡はどうでしょうね」
「!」
一瞬、アミーラ様の瞳が揺れる。けどすぐに、笑みを浮かべた。
「調べたらいいじゃない」
「すでに調査済みです」
「なら、結果は分かりきったことでしょう」
「ですから、この場にてご報告申し上げている次第です」
「早く言いなさい」
苛立つように、アミーラ様の動きが忙しなくなる。それでもノア様は冷静さを欠くことなく続けた。
「これより先は核心的な部分となります」
「早く言いなさいって、言ってるでしょ」
「陛下より許可をいただき」
「早く言いなさい」
「ですから、殿下へは」
「ハッキリ言いなさい! あの契約書は私が書いたわけじゃないと!」
直後、ハッとした顔をして口元を両手で隠す。けど、ノア様はフッと笑みを浮かべた。
「あの契約書とは、何のことでしょうか。私はいずれの書類にも、としか申し上げておりませんが」
「そ、そんなの普通に考えれば分かるでしょ! 書類って言ったら契約書しか」
「私が申し上げたのは、来客名簿や郵送物に対してのもの。殿下にはお心当たりが?」
「そんなのない! 私はただ」
「普通の売買に契約書は必要ありませんが、殿下は契約書の必要な品を王宮に黙って購入されたと?」
「だったら何!? 私の金品を出したのよ! とやかく言われる筋合いはないわ!」
ハァハァと息荒く言った王女様に反して、場がシンと静まり返る。
王様が大きく息を吐いた。
「ではアミーラ。魔導具を買ったのは認めるのだな」
「! そ、れは……」
「今さら言い逃れなど出来んぞ」
「……っ!」
王様の迫る声に、一瞬怯んだように見えたが、またすぐに歪んだ笑みを浮かべた。
「そうよ! 私が全て計ったことよ! でもそれがどうだと言うの? 私はこの国の正当なる王位継承者よ! 私がいなくなれば血筋が途絶えるわ! それでも良いの?」
その言葉に誰もが口を閉ざす。それが、彼女の言葉を裏付けていた。その中で王様が硬い声を出す。
「素直に罪を認め謝罪するならば、と思っていたが……それも、ままならぬとはな」
「ハッ! 謝る? 私が? 誰に?」
瞬間、王様の雰囲気が変わった。前に立ち、その背は何よりも気高さを感じさせた。
「それも分からぬとは救いようもない。フェルクス!」
その声に思わず振り返る。入ってきたフェルの姿と、もう一人の姿があった。
その見覚えある姿に目を瞬く。
「カデム……?」
金色の髪に黒い瞳。いつもの使用人服じゃなく、しっかりとした装い。
あれ?と、疑問に思ったけど、反して王女様は激しく動揺し戸惑う。
「な、なんで貴方が……? 貴方は」
「俺が生きてるのが、そんなに不思議か」
そう言うと、カデムはアミーラ様を鋭く睨み付けた。
「アンタのせいでうちは、一家離散に追い込まれた。王位を継ぐ権利は棄てたはずなのにな」
「……それでも、いつ貴方に移るか分からないわ」
「生きてる限り、か。だから命も狙われた。けどな、ロギアスタの大旦那様に助けてもらったんだ。アンタもいろいろ調べてたようだけど、ルミばかり気にしてたんだろ」
アミーラ様の顔が醜く歪む。私と……同じ顔なのに。
「くっ……まさか、こんなに近くにいたなんて!! 知っていれば……」
「知っていれば、どうしたというのだ」
「っ!?」
王様の落ち着いた声にハッとした表情をして、顔を逸らす。そこにはもう、威厳も何も感じられなくなっていた。
その落ち着いた声にざわめきが収まっていく。
視線を上げたら、アンバル様と目が合った。彼は小さく口を動かした。
──もう少しだから。
そんな風に見えた。
すぐにまた、アミーラ様へ声をかける。
「もし、この者がその罪を犯した事実がなければ、それはそのまま殿下の罪ともなります。それを覚悟の上でこの場をお作りになったと、それでよろしいですか?」
「っ!」
アンバル様のハッキリとした言葉に彼女は僅かにたじろいだ。
けどすぐに口角を上げる。
「ええ、そうね。この顔は二つとないもの。その者に事実がなければ認めましょう。ですが今、それを証明出来なければ、彼女には我が国の騎士を翻弄させた罪も加わるのよ。そうしたら死刑は免れないわ」
「……それは」
「さあ、出しなさい。その者がやっていないという証拠を」
自信溢れる笑みに、喉を鳴らす。
彼女は、自分の行いが絶対に外へ出ないと知ってるんだ。それだけ手を尽くしたということ。
なのに私は何一つ、潔白を証明する術を持っていない。頼みの綱であるアンバル様も口を噤んでしまった。
項垂れる中、アミーラ様が再び口を開きかける。けど、遮るように別の声が響いた。
「ならば、吾がそれを出そう」
低く重みのある声。目の前のアミーラ様が顔色を変えた。
「!?」
みるみるうちに青白くなっていく。後ろの様子は分からないけど、明らかに彼女は動揺していた。
「お父……さま……。なぜ、ここに」
「我が娘ながら、ずいぶんと狡猾な真似をしてくれた」
背後にバタバタと人の気配がして場が騒がしくなる。
「陛下! ご体調が優れないと」
「大したことはない」
「陛下がお戻りになられた! 皆控えろ」
「そんなことはどうでもよい」
ピシャリと言いはなたれて、一瞬静まり返る。その中でまた圧のある声が響いた。
「すぐにその者を離せ。手荒に扱うことは許さぬ」
「…………」
「何をしている。早くしろ」
迷うような間の後で、短い返事が聞こえたかと思うと押さえつけてきていた力が緩められ、すぐになくなった。同時に括られていた手首も錠が外され自由になる。
ヒリヒリとした痛みを和らげるようにさすっていたら、目の前に人が跪いた。
白髪混じりの黒髪で、少し疲れた顔をしている年配の男性。けど、精悍な顔立ちと鋭い眼差しは威厳を湛えていた。
服装が、重ねられた上衣に厚手の鮮やかな紅い外套を羽織っている。見るからに高貴な雰囲気は感じる。先程、王女様がお父様と言っていた。
それはつまり……この国の王様ということになるのだろうか。
彼は、目元を和らげ手を差し伸べてきた。
「見れば見るほど、似ているものよ」
その言葉にドキリと胸が鳴る。これ以上、誤解されてしまうのは怖い。不安に声を上げる。
「あの」
「いや、事情は分かっている。安心しなさい」
けど、ふわりと微笑まれて安堵する。差し出されたその手を取って立ち上がると、王様はアミーラ様へ視線を動かした。
「さて、証明が必要なのだったな。ノア・エルミス」
短い返事が聞こえて振り返る。けど彼が傍に寄る頃にはアミーラ様が目を見開き声を上げた。
「ノア! 貴方は私の特務部隊のはずでしょ!? 何故そちら側にいるの?!」
「殿下は思い違いをなさっている」
「思い、違い……?」
ノア様が胸元に手を添え、真っ直ぐ見据える。
「我々は貴女に仕えているわけではない。この国の為、力を尽くしている。そして我ら騎士は、害成すものに牙を剥く」
そう答えてから彼は一枚の書状を広げた。
「では、陛下。ご報告を」
「ああ」
「本件に関わる禁止魔導具の入手先を全て、我が部隊で把握致しました。詳細は書面にて。いずれの書類にも、同じ署名がされております」
内容に余裕を持ったのか、アミーラ様が口を挟む。
「それが何の証明になるのかしら? どうせ偽名でしょう?」
「そうですね。モラリス・ルークと記載されておりました」
「なら、私とは関係ないわね」
「筆跡はどうでしょうね」
「!」
一瞬、アミーラ様の瞳が揺れる。けどすぐに、笑みを浮かべた。
「調べたらいいじゃない」
「すでに調査済みです」
「なら、結果は分かりきったことでしょう」
「ですから、この場にてご報告申し上げている次第です」
「早く言いなさい」
苛立つように、アミーラ様の動きが忙しなくなる。それでもノア様は冷静さを欠くことなく続けた。
「これより先は核心的な部分となります」
「早く言いなさいって、言ってるでしょ」
「陛下より許可をいただき」
「早く言いなさい」
「ですから、殿下へは」
「ハッキリ言いなさい! あの契約書は私が書いたわけじゃないと!」
直後、ハッとした顔をして口元を両手で隠す。けど、ノア様はフッと笑みを浮かべた。
「あの契約書とは、何のことでしょうか。私はいずれの書類にも、としか申し上げておりませんが」
「そ、そんなの普通に考えれば分かるでしょ! 書類って言ったら契約書しか」
「私が申し上げたのは、来客名簿や郵送物に対してのもの。殿下にはお心当たりが?」
「そんなのない! 私はただ」
「普通の売買に契約書は必要ありませんが、殿下は契約書の必要な品を王宮に黙って購入されたと?」
「だったら何!? 私の金品を出したのよ! とやかく言われる筋合いはないわ!」
ハァハァと息荒く言った王女様に反して、場がシンと静まり返る。
王様が大きく息を吐いた。
「ではアミーラ。魔導具を買ったのは認めるのだな」
「! そ、れは……」
「今さら言い逃れなど出来んぞ」
「……っ!」
王様の迫る声に、一瞬怯んだように見えたが、またすぐに歪んだ笑みを浮かべた。
「そうよ! 私が全て計ったことよ! でもそれがどうだと言うの? 私はこの国の正当なる王位継承者よ! 私がいなくなれば血筋が途絶えるわ! それでも良いの?」
その言葉に誰もが口を閉ざす。それが、彼女の言葉を裏付けていた。その中で王様が硬い声を出す。
「素直に罪を認め謝罪するならば、と思っていたが……それも、ままならぬとはな」
「ハッ! 謝る? 私が? 誰に?」
瞬間、王様の雰囲気が変わった。前に立ち、その背は何よりも気高さを感じさせた。
「それも分からぬとは救いようもない。フェルクス!」
その声に思わず振り返る。入ってきたフェルの姿と、もう一人の姿があった。
その見覚えある姿に目を瞬く。
「カデム……?」
金色の髪に黒い瞳。いつもの使用人服じゃなく、しっかりとした装い。
あれ?と、疑問に思ったけど、反して王女様は激しく動揺し戸惑う。
「な、なんで貴方が……? 貴方は」
「俺が生きてるのが、そんなに不思議か」
そう言うと、カデムはアミーラ様を鋭く睨み付けた。
「アンタのせいでうちは、一家離散に追い込まれた。王位を継ぐ権利は棄てたはずなのにな」
「……それでも、いつ貴方に移るか分からないわ」
「生きてる限り、か。だから命も狙われた。けどな、ロギアスタの大旦那様に助けてもらったんだ。アンタもいろいろ調べてたようだけど、ルミばかり気にしてたんだろ」
アミーラ様の顔が醜く歪む。私と……同じ顔なのに。
「くっ……まさか、こんなに近くにいたなんて!! 知っていれば……」
「知っていれば、どうしたというのだ」
「っ!?」
王様の落ち着いた声にハッとした表情をして、顔を逸らす。そこにはもう、威厳も何も感じられなくなっていた。
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