【R18】お飾りの妻が恋をするのは、罪ですか?

 ある公爵令嬢イルティアには、想い人がいた。

 同じ家格にもかかわらず、頼りないとされてきていた幼馴染。

 そんな彼を支え、励まし、とうとう一族継承を任されることになる。

 当然のように結婚の話が進み、イルティアは舞い上がっていた。

 ──これからは、ずっと傍にいられる、と。

 だが、婚姻後の生活は思っていたのとは違っていた。

 領地経営が軌道に乗り、自信に溢れた彼は、周囲から一目置かれる存在になっていく。そのせいで、イルティアへの態度に変化が起き始めたのだ。

 自分は御飾りの妻なのだろうか、と悩む日々。その中で、邸を商人の男性が出入りするようになったのだが……。
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