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「死ねどすスプレー」
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私は専門学校に通うモブ子(仮名)
クラスのモブだから私の事は気にしないでね。
クラスの中心人物の男の源氏(仮名)は何かと気を使ってくれてイケメンで性格が良い優良物件だった、夏休み前までは。
夏休みが明けた登校日の異変に驚いた。
まだ十代なのに八十四歳の私の祖母より眼球が黄ばんでいて何かに取り付かれたような顔つきになっていた。
彼は夏休み中に墓荒らしでもしたのだろうか?
外履きで入る教室で横になり奇声を発して手足をバタバタさせている光景を見た時は、薬か何かに憑かれたかはわからないが流石に怖い。
その後、トークアプリの会話で彼の癪に障ってしまい本人と男の取り巻きから無視をされている。
彼は私に悪意のある視線や態度を取ってくる。
私の前の席が彼で、実習班もおなじだ。
彼が視界に入ったり声を聞くのはかなりのストレスだ。
我が家では三回下手に出て調子に乗る奴は殺っていいというルールがある。
三回下手に出た、堪忍袋の緒が切れた。
そこで私は「死ねどすスプレー」と呼ばれている某浄化スプレーに手を出した。
これはその「死ねどすスプレー」記録だ。
【一日目】
今日は登校日ではなく、筆記試験に落ちた生徒が再試の為に登校する日だ。
私は別用で登校していた。
だから今日は会わないと完全に油断してた、教室に行くと源氏とその取り巻き達がいた。
いつもなら悪意ある視線を向けてくるが今日は視線すら感じなかった。
「死ねどすスプレー」を背負っているリュックに入れていたからだろうか?
定かではないが所持してるだけで効果が凄い。
その後、源氏と取り巻き達が教室を出てから彼の席に「死ねどすスプレー」を直接二回振りかけた。
【二日目】
今日は絶対に源氏に遭遇する日だ。
実習着のズボンのポケットに「死ねどすスプレー」を入れておいた。
一瞬しか遭遇してないからか、目線すら感じず快適だった。
精神的に持っている安心感と物理的攻撃に対しても顔面に「死ねどすスプレー」を振りかけられる心強さからか、心に余裕が生まれて落ち着けたんだと思う。
だが残念な事に今日は教室に行っていないから彼の席にスプレーを振りかけられなかった。
ちなみに再試は合格しました。
【三日目・四日目・五日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【六日目】
今日の学校は午前が座学で、午後に調理実習。
いつも通りのまだ人が少ない時間に来て源氏の机に「死ねどすスプレー」を少し離れた所から二回振りかけた。
午前は私の後ろの席に用があり振り向いてもこちらは一切見ない。
何故か取り巻きの女達にまで避けられ始めた、解せぬ。
午後の調理実習ではいつでも物理攻撃が出来るように「死ねどすスプレー」をズボンのポケットに常備した。
実習が始まった最初に暴言を吐かれたが、反論したら大人しくなった。
それからは必要最低限の会話は難なく出来た。
これはスプレーの効果なのだろうか?
【七日目】
クラスを三班に分けて各班四日間、別の建物での実習が始まった。
源氏は一班で私はニ班だ、一班目の実習が始まった。
四日間は源氏に会わない予定だから安否確認が出来ない。
午前の実習が終わり教室に戻ると誰も居なかったので源氏の机に直接「死ねどすスプレー」を吹きかけた。
【八日目】
午前中は座学、早めに登校すると教室には数名しかいない。
六日目のように少し離れた距離から、源氏の机に「死ねどすスプレー」を二回振りかけた。
午後一瞬彼を見たが特に変わった様子はなかった。
【九日目】
私は学校を欠席の為、安否不明
【十日目】
今日は座学の日。
いつも通りに早めに教室に行くと一番前の席に一人しか座ってなかった。
こちらを向く気配がないので「死ねどすスプレー」を直接、源氏の机に二回振りかけた。
帰り際に会わなくて済むと思っていたが会ってしまった。
安定の無視だが関わらずに済んだから良しとしよう。
【十一日目・十二日目・十三日目・十四日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【十五日目・十六日目・十七日目・十八日目】
私は学校を欠席の為、安否不明。
【十九日目・二十日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【二十一日目】
久しぶりに学校に行くと教室の席替えと実習班の変更になっていた。
教室の席は源氏が一番前で私は一番後ろの席だった。
対角線上になっていて、実習班も離れていた。
「死ねどすスプレー」のお陰かはわからないが、源氏が視界に入って来ない。
ネットにあったような嫌な同僚や上司が退社した事や、会社が倒産したなどの大事は起きなかった。
けれど席や実習班が変わったり悪意を向けられる事も無くなったから良しとしよう。
残った「死ねどすスプレー」は自身の付近を浄めるために使ってみる。
クラスのモブだから私の事は気にしないでね。
クラスの中心人物の男の源氏(仮名)は何かと気を使ってくれてイケメンで性格が良い優良物件だった、夏休み前までは。
夏休みが明けた登校日の異変に驚いた。
まだ十代なのに八十四歳の私の祖母より眼球が黄ばんでいて何かに取り付かれたような顔つきになっていた。
彼は夏休み中に墓荒らしでもしたのだろうか?
外履きで入る教室で横になり奇声を発して手足をバタバタさせている光景を見た時は、薬か何かに憑かれたかはわからないが流石に怖い。
その後、トークアプリの会話で彼の癪に障ってしまい本人と男の取り巻きから無視をされている。
彼は私に悪意のある視線や態度を取ってくる。
私の前の席が彼で、実習班もおなじだ。
彼が視界に入ったり声を聞くのはかなりのストレスだ。
我が家では三回下手に出て調子に乗る奴は殺っていいというルールがある。
三回下手に出た、堪忍袋の緒が切れた。
そこで私は「死ねどすスプレー」と呼ばれている某浄化スプレーに手を出した。
これはその「死ねどすスプレー」記録だ。
【一日目】
今日は登校日ではなく、筆記試験に落ちた生徒が再試の為に登校する日だ。
私は別用で登校していた。
だから今日は会わないと完全に油断してた、教室に行くと源氏とその取り巻き達がいた。
いつもなら悪意ある視線を向けてくるが今日は視線すら感じなかった。
「死ねどすスプレー」を背負っているリュックに入れていたからだろうか?
定かではないが所持してるだけで効果が凄い。
その後、源氏と取り巻き達が教室を出てから彼の席に「死ねどすスプレー」を直接二回振りかけた。
【二日目】
今日は絶対に源氏に遭遇する日だ。
実習着のズボンのポケットに「死ねどすスプレー」を入れておいた。
一瞬しか遭遇してないからか、目線すら感じず快適だった。
精神的に持っている安心感と物理的攻撃に対しても顔面に「死ねどすスプレー」を振りかけられる心強さからか、心に余裕が生まれて落ち着けたんだと思う。
だが残念な事に今日は教室に行っていないから彼の席にスプレーを振りかけられなかった。
ちなみに再試は合格しました。
【三日目・四日目・五日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【六日目】
今日の学校は午前が座学で、午後に調理実習。
いつも通りのまだ人が少ない時間に来て源氏の机に「死ねどすスプレー」を少し離れた所から二回振りかけた。
午前は私の後ろの席に用があり振り向いてもこちらは一切見ない。
何故か取り巻きの女達にまで避けられ始めた、解せぬ。
午後の調理実習ではいつでも物理攻撃が出来るように「死ねどすスプレー」をズボンのポケットに常備した。
実習が始まった最初に暴言を吐かれたが、反論したら大人しくなった。
それからは必要最低限の会話は難なく出来た。
これはスプレーの効果なのだろうか?
【七日目】
クラスを三班に分けて各班四日間、別の建物での実習が始まった。
源氏は一班で私はニ班だ、一班目の実習が始まった。
四日間は源氏に会わない予定だから安否確認が出来ない。
午前の実習が終わり教室に戻ると誰も居なかったので源氏の机に直接「死ねどすスプレー」を吹きかけた。
【八日目】
午前中は座学、早めに登校すると教室には数名しかいない。
六日目のように少し離れた距離から、源氏の机に「死ねどすスプレー」を二回振りかけた。
午後一瞬彼を見たが特に変わった様子はなかった。
【九日目】
私は学校を欠席の為、安否不明
【十日目】
今日は座学の日。
いつも通りに早めに教室に行くと一番前の席に一人しか座ってなかった。
こちらを向く気配がないので「死ねどすスプレー」を直接、源氏の机に二回振りかけた。
帰り際に会わなくて済むと思っていたが会ってしまった。
安定の無視だが関わらずに済んだから良しとしよう。
【十一日目・十二日目・十三日目・十四日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【十五日目・十六日目・十七日目・十八日目】
私は学校を欠席の為、安否不明。
【十九日目・二十日目】
学校自体が休みの為、安否不明。
【二十一日目】
久しぶりに学校に行くと教室の席替えと実習班の変更になっていた。
教室の席は源氏が一番前で私は一番後ろの席だった。
対角線上になっていて、実習班も離れていた。
「死ねどすスプレー」のお陰かはわからないが、源氏が視界に入って来ない。
ネットにあったような嫌な同僚や上司が退社した事や、会社が倒産したなどの大事は起きなかった。
けれど席や実習班が変わったり悪意を向けられる事も無くなったから良しとしよう。
残った「死ねどすスプレー」は自身の付近を浄めるために使ってみる。
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