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殿下との出会い

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 ベッドを出るとネグリジェから簡易的だが上品なワンピースに着せ替えられる。その後、キャシーの後をついて行き、湯浴み場へ。湯浴み場に着き、中へ入ると衣服を着替えるための部屋があり、そこには3人のメイドが立っていた。

「それではお嬢様。いってらっしゃいませ」

湯浴み場は、キャシーの管轄ではないため、私を湯浴み場のメイド達に預け、ドレスの準備でもするのだろう。

「えぇ。行ってくるわ」

キャシーは礼をし、部屋から出て行き、私は3人のメイドの元へ。軽く朝の挨拶をしてから、服を脱がしてもらい、更に奥にある湯浴みの間へと向かう。

 そこには4人のメイド達がいて、上から下までいつも以上に念入りに洗われ、火と水の魔石を用いて作られた、人が10人ほど入ることができる大きな湯だめから湯を桶ですくい洗い流される。

多少のくすぐったさを感じつつも、目に泡が入らぬよう、目をつぶり洗い終わるのを待ち、洗い終わるとその湯だめの中へと入り座る。座ると肩ぐらいまで湯に浸かるかたちになり、体の芯まで温まるようで心地よい。

私は湯に浸かるのがとても好きで、長く入ってしまう傾向にあるのだが。本日は特別な日。後ろ髪を引かれつつもすぐに湯から出て、メイド達をねぎらい、柔らかいタオルを持ち、私が来るのを待っている3人のメイド達が待つ部屋へと歩いていく。

体を拭いてもらい、風と火の魔導具で髪を乾かしてもらい別のワンピースへと着替え終えると一人のメイドが冷たいココアを持ってきてくれた。

「お嬢様。こちらをどうぞ」

「ありがとう」

お風呂あがりのココアはとても美味しく思わず笑顔になる。一人のメイドが頬を染めているようだが、理由がわからず首を傾げる。

カチャリッ


入室してきたキャシーが目を見開き、驚いた顔をしている。

「キャシーどうしたの?」

「お嬢様がこんなにも早く湯浴みを終えられるとは思ってもいませんでした。申し訳ありません。ドレスの準備が整いましたので向かいましょうか」

私は、着替えを手伝ってくれたメイド達に礼を言うと、私室へと戻り、部屋の中から衣装部屋へと移動する。


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章には殿下との出会いと書いてはおりますが…出会えていない状況のままページ数だけが増えていっておりますね。次回更新するときはご都合主義を発動し、文章量は少ないながらも一気に話を進めていきたいと思っております。
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