99 / 127
98
しおりを挟む
抱きしめる手を完全に緩めたフリード殿下は、不安そうに瞳を揺らしながら私を見つめられました。
この目でボニータ様とエイクズ殿下の現状を知りたいと思い勝手に行動したことで、婚約者であるフリード殿下をこんなにも心配させ、不安にさせてしまったことが申し訳なく思えました。
私は、まず一人で行動する前に、婚約者であるフリード殿下にご相談すべきだったのです。
「フリード殿下……お心を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした」
私はフリード殿下に謝罪をすると、ベンチから立ち上がり、フリード殿下の前へと移動しました。
フリード殿下は私の行動に、きょとんとするフリード殿下。
普段は身長差がありますからこんな事はできませんけれど。今は座っていらっしゃいますし……
私ははしたないとは思いつつも、フリード殿下の片膝の上へと座りました。
「リ、リア!?」
フリード殿下は突然の事に驚いたようですけれど。
私は構わずフリード殿下の首に両腕を回し、フリード殿下の唇へ自分のそれを合わせました。
触れるだけの軽い口付けですけれど、フリード殿下が固まっていらっしゃるようなので、私はフリード殿下から唇を離しました。
フリード殿下は口元に手を当て、とても顔を真っ赤にしていらっしゃいましたわ。
私から口付けたとはいえ、とても恥ずかしくなり、フリード殿下の顔から視線を外し、
「私がこの様なことをしたいし、されたいと願うのはフリード殿下だけですのよ」
そう言ってフリード殿下の足の間に座り直して、胸元に顔を埋めました。
フリード殿下の心臓がバクバクと大きな音を立てていて、まるで私までドキドキしてしまうではないですか。
「リア……」
フリード殿下は私の腰に腕を回されると、そのまま抱き寄せられました。
───────
皆様お久しぶりです。
2/9に訃報の手紙が届きまして、家庭内が慌しくなり小説の更新が遅れておりました。
明後日には泥沼化するかもしれませんが、精神的には落ち着いてきたので、少しずつ書き貯めていき、再び投稿していきたいと思います。
この目でボニータ様とエイクズ殿下の現状を知りたいと思い勝手に行動したことで、婚約者であるフリード殿下をこんなにも心配させ、不安にさせてしまったことが申し訳なく思えました。
私は、まず一人で行動する前に、婚約者であるフリード殿下にご相談すべきだったのです。
「フリード殿下……お心を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした」
私はフリード殿下に謝罪をすると、ベンチから立ち上がり、フリード殿下の前へと移動しました。
フリード殿下は私の行動に、きょとんとするフリード殿下。
普段は身長差がありますからこんな事はできませんけれど。今は座っていらっしゃいますし……
私ははしたないとは思いつつも、フリード殿下の片膝の上へと座りました。
「リ、リア!?」
フリード殿下は突然の事に驚いたようですけれど。
私は構わずフリード殿下の首に両腕を回し、フリード殿下の唇へ自分のそれを合わせました。
触れるだけの軽い口付けですけれど、フリード殿下が固まっていらっしゃるようなので、私はフリード殿下から唇を離しました。
フリード殿下は口元に手を当て、とても顔を真っ赤にしていらっしゃいましたわ。
私から口付けたとはいえ、とても恥ずかしくなり、フリード殿下の顔から視線を外し、
「私がこの様なことをしたいし、されたいと願うのはフリード殿下だけですのよ」
そう言ってフリード殿下の足の間に座り直して、胸元に顔を埋めました。
フリード殿下の心臓がバクバクと大きな音を立てていて、まるで私までドキドキしてしまうではないですか。
「リア……」
フリード殿下は私の腰に腕を回されると、そのまま抱き寄せられました。
───────
皆様お久しぶりです。
2/9に訃報の手紙が届きまして、家庭内が慌しくなり小説の更新が遅れておりました。
明後日には泥沼化するかもしれませんが、精神的には落ち着いてきたので、少しずつ書き貯めていき、再び投稿していきたいと思います。
0
お気に入りに追加
484
あなたにおすすめの小説


冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。

ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

勝手にしなさいよ
棗
恋愛
どうせ将来、婚約破棄されると分かりきってる相手と婚約するなんて真っ平ごめんです!でも、相手は王族なので公爵家から破棄は出来ないのです。なら、徹底的に避けるのみ。と思っていた悪役令嬢予定のヴァイオレットだが……

【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる