馬鹿な婚約者と自称ヒロインがまぐわっておりましたので、婚約破棄後に真実の愛とやらの行く末を見守りますわ

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私と殿下は学園図書館から出ていきまして、学園図書館からしばらく歩いたとある庭へとやってきました。

本日は天気もとてもよろしくて、季節の花々や小鳥達のさえずりが心地よい、いつも以上に素敵な場所となっておりましたわ。


ですがこの庭にやってくる方々はほとんどと言って良いほど居ないのですよね。

私も学園にいるときは毎日のように通っておりますが、1人も会ったことがありませんもの。


この学園の中にはこの庭を含めて3つほど庭があるのですが、図書館自体が学園の奥まった場所にあるのと、更にこの庭が生徒達の学ぶ教室や玄関口から遠いというのも一つの原因なのかもしれません。

あとは白き肌であることは、とても美意識が高いことの表れだとされていますから。貴族のご令嬢方の多くは、日に焼けることをあまり好みませんし。

ご令息方も馬車寄せの近くの庭で鍛錬をされている方や、学園食堂の近くにある庭で、食事をしたりお昼寝をされている方は沢山いらっしゃいますが、ここまではいらっしゃいませんものね。


人の気配がしないことに不思議に思われている殿下と共に、この庭の奥にあるガゼボに向かって殿下を先導していきました。



───────

仕事の都合上本日はここまでとさせていただきます。

次回ジークフリード殿下とユミリアの仲を進展させたいためジークフリード殿下には少し頑張っていただきたいなと思っております。


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