馬鹿な婚約者と自称ヒロインがまぐわっておりましたので、婚約破棄後に真実の愛とやらの行く末を見守りますわ

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ジークフリード殿下とは王妃様にお呼ばれしたお茶会にお母様と共に何度か伺った時にお会いしまして、一緒に花壇の花を眺めたり、簡単な遊びを楽しみながら過ごしたことがあるのですが…

エイクズ殿下と婚約してからは、疎遠となっておりました。


まぁ婚約をしてからは王太子妃となるための教育などで忙しかったのもありますが、婚約した身でありますから幼いとはいえ、エイクズ殿下以外の殿方と一緒に遊ぶことなどできませんからね。


一時期はお茶会の度に一緒に遊んだりしていたのに、急に会うことが出来なくなってしまったので、心の中でジークフリード殿下は今頃どうお過ごしなのかなと思ったことは度々ありましたが、段々と時が経つにつれて考えなくなっていきました。


私が学園の3学年にあがった日。王太子妃の教育の一環として王妃様と二人だけのお茶会をしていた時に、王妃様がジギーが隣国に留学してしまったのよと寂しそうに言われた姿を見たのがジークフリード殿下に関することを聞いたのら最後のことでしたわ。


まさか隣国にある飛び級制度を使われる程に頭も良く、身長もかなり大きくなられて…

こんなに立派に成長されているだなんて。


マッシュポルト先生は何故か自慢げにジークフリード殿下のことを語ってらっしゃいましたが、私は過去の記憶を思い起こしていたので全く聞いておりませんでした。


ジークフリード殿下は私の方へと歩いていき、私の右隣の席へとやってきました。


そして自身の机を私の机へとぴたりとくっつけました。

そして私の方へと身を寄せて蕩けるような笑みを向けて、他の方々には聞こえないほどの声の大きさでおっしゃいました。


「久しぶりだね。リア。やっと追いつけたよ」





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