馬鹿な婚約者と自称ヒロインがまぐわっておりましたので、婚約破棄後に真実の愛とやらの行く末を見守りますわ

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21(スピカ視点)

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スーザンにユミリア嬢を公爵邸へと送らせ、この寝室の中にはベッド上で拘束された男女馬鹿達と、拘束するためにスーザンが呼んだ警備兵達が4人。

どうやら交代のためにやって来た警備兵達をスーザンは連れてきたらしい。

私は指示を出し、警備兵達にシーツごと拘束させた馬鹿達をベッドの隅の方に転がすように命じ、馬鹿エイクズを拘束した兵へと確認をとった。



遠目で見えはしたが、見間違いではなかったか…

馬鹿はどこまでも馬鹿だったらしく、やはり装着していなかった。

避妊の心得すらなかったとは、なんとも情けない。

私はあの腰使い的に、有り得ないとは思いつつも、シーツを目視する。更に頭を抱えたくなった。


ベッド上のシーツには、破瓜の血痕のような物が付着しており、更に面倒なことになる未来しか見えぬではないか。

私は隣の部屋へと移動し、執務机に置いてあった紙とペンを借り、一筆認める。それを警護兵の一人に渡し、城門の兵達に見せよと指示を出した。


──────
仕事の都合上あまりかけませんでしたが、
次回からユミリア視点に戻り話を進めたいと思います。
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