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シーツごと罪人用の器具で拘束されたお二人は身動きも満足にとれず、口も特殊なもので塞がれて、言葉を何も発せなくなったようだ。
部屋が途端に静かになっていく。
スピカ様は警備兵達にいくつか指示をしたあと、私の方を振り向いた。
「悪いが今日は屋敷へと帰ってもらいたい。学園の方には私から言っておくから、数日ほど身も心もしっかりと休めるんだ。数日中に王家より詫びや、これからについて連絡させてもらう」
その言葉とともにスーザン様が私の隣へとやってきた。
「では行きましょうか。ユミリア様」
「はい」
私は、スピカ様に一礼し私が3年間過ごした部屋を退室いたしました。
部屋の外には、私が頼んでいた紅茶を手にしたまま、部屋の前をウロウロとしているヘレンがおり、私はとある事情で、公爵邸へと帰らなければならなくなったことを伝えましたわ。
部屋が途端に静かになっていく。
スピカ様は警備兵達にいくつか指示をしたあと、私の方を振り向いた。
「悪いが今日は屋敷へと帰ってもらいたい。学園の方には私から言っておくから、数日ほど身も心もしっかりと休めるんだ。数日中に王家より詫びや、これからについて連絡させてもらう」
その言葉とともにスーザン様が私の隣へとやってきた。
「では行きましょうか。ユミリア様」
「はい」
私は、スピカ様に一礼し私が3年間過ごした部屋を退室いたしました。
部屋の外には、私が頼んでいた紅茶を手にしたまま、部屋の前をウロウロとしているヘレンがおり、私はとある事情で、公爵邸へと帰らなければならなくなったことを伝えましたわ。
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