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扉を開いた瞬間に感じた違和感。
思わずハンカチで鼻を覆いたくなるような…
明らかにつけすぎたような甘ったるい香水の香り。
湿り気のある室内。
とても不快だわ。
薄暗い部屋の中、天蓋付きの一人で眠るには大きすぎるベッドの中央に裸の男女がおり、扉が開けられた事にも気付かないほどにその行為に夢中になっている。
仰向けに寝転がる男は、うめき声や女の名前を連呼しながら女の控えめな2つの果実を両手で揉みしだき…
その男の上にまたがる様に前のめりに座る女は、とても激しくくねくねと腰を揺らしながら獣のような声を発している。
これが…まぐわうということなのね。
私にはもう関係のない行為だわ。
私は部屋の中に入り、裸の男女へと気付いてもらえるように大きな声を意識しながら、常備している扇子で口元を隠し、眉をひそめ不快そうに言い放った。
「私の部屋で何をされているのかしら?」
部屋に第三者がいる事に気付いた裸の男女は肩を揺らし、一斉に私の方を見て目を見開き、背後に居たスーザン様とスピカ様が私の両隣に立った。
「あ」
裸の男…
私の婚約者であるエイクズ王太子殿下の口からとても情けない声が出るとともに…
右隣に立っていたスピカ様の方から小さく金属音が聞こえた。
思わずハンカチで鼻を覆いたくなるような…
明らかにつけすぎたような甘ったるい香水の香り。
湿り気のある室内。
とても不快だわ。
薄暗い部屋の中、天蓋付きの一人で眠るには大きすぎるベッドの中央に裸の男女がおり、扉が開けられた事にも気付かないほどにその行為に夢中になっている。
仰向けに寝転がる男は、うめき声や女の名前を連呼しながら女の控えめな2つの果実を両手で揉みしだき…
その男の上にまたがる様に前のめりに座る女は、とても激しくくねくねと腰を揺らしながら獣のような声を発している。
これが…まぐわうということなのね。
私にはもう関係のない行為だわ。
私は部屋の中に入り、裸の男女へと気付いてもらえるように大きな声を意識しながら、常備している扇子で口元を隠し、眉をひそめ不快そうに言い放った。
「私の部屋で何をされているのかしら?」
部屋に第三者がいる事に気付いた裸の男女は肩を揺らし、一斉に私の方を見て目を見開き、背後に居たスーザン様とスピカ様が私の両隣に立った。
「あ」
裸の男…
私の婚約者であるエイクズ王太子殿下の口からとても情けない声が出るとともに…
右隣に立っていたスピカ様の方から小さく金属音が聞こえた。
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