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ゆずことまほうのてがみ

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ゆずこはおとうさんとおかあさんとゆずこの3にん家族かぞくです。

ゆずこはおとうさんもおかあさん大好だいすきです。



でも、ちょっとまえからおとうさんとおかあさんはケンカばかりするのです。

ゆずこはこわくて、なみだがちょっぴり出ちゃいます。



ある、おとうさんとゆずこはおばあちゃんのいえにいくことになりました。

ゆずこはおばあちゃんのことも大好だいすきなのでとってもうれしいです!



かあさんがいっしょじゃないのがしょんぼりだけど、げんきに「いってきます!」



でんしゃにのってやまをこえて、
おばあちゃんのいえにやってきました。



おばあちゃんのいえのにおいがして、ゆずこのおきにいりです。
 
 
 
ひとりであそんでいると、さびしくなってきました。

こんなにたくさんおかあさんがいないのははじめてです。



ゆずこはおとうさんにいいました。

「おとうさん、おかあさんとあそびたい」

すると
 
「ゆずこ、もうおかあさんはいないんだよ」

かえってきました。



ゆずこはよくわかりませんでしたが、はなさなくなったおとうさんがなんだかこわくかんじました。



それから、おかあさんにあえないことにかなしくなりました。

なんにちも、なんにちも、ゆずこはおかあさんのことばかりかんがえました。



そんなある、ふしぎなてがみがとどきました。

ゆずこにしかえないてがみです。



ゆずこがてがみをひらくと、けむりがもくもく...



そこからちいさいはねのちいさなようせいさんがでてきました。



ゆずこはびっくりしてききました。

「あなたはだーれ?」



ようせいさんはげんきよくこたえます。

「わたしは手紙てがみ妖精ようせい
 あなたのおかあさんがかいたあいたっぷりの手紙てがみからうまれたの!
ゆずこをしあわせにしてあげる!」




「ゆずこのしあわせはなーに?」

とようせいさんはいてきました。



ゆずこはかんがえます。

かあさんにあいたい。

とうさんにもおかあさんとあってほしい。



ゆずこはおもいつきました。

「おかあさんとおとうさんとずっといっしょにいたい!」



ようせいさんは

「わたしにまかせて! 」

というと



はなのあまいにおいといっしょにえました。

てがみもなくなってしまいました。



つぎの、おとうさんが

「おかあさんのところにかえろう」

といいました。



ゆずこはげんきに「うん!」とへんじしました。



でんしゃにのってやまをこえて、いえにかえってきました。




ゆずこはいつもよりげんきに

「ただいま!」



それからはケンカもしないで、ずっとなかよくくらしました。 
   


「ようせいさん、ありがとう!」



おわり
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